今年も新しい手帳のシーズンが始まりました.
この時期に発売になる大抵のスケジュール帳は,10月始まりの製品が多いのですが,この始まり月には諸説あり,例えば
- 海外では10月が新学期の始まる時期だから
- 9月末決算で,10月から新しい事業年度が始まる会社が多いから
と,言われています.
日本の歴史的経緯で言うと,江戸時代までは12月末締めの会社(それも太陰暦で…)が多かったわけですが,明治以降は役所の3月末締めに合わせて4月から新年度というのが一般的になったとのこと.とは言え,会社法上は事業年度を何月にしても良く,令和元年のデータでは,3月決算の会社が最も多くて18.3%.次に多いのが9月決算で10.9%,3番目は12月決算で10.4%とのこと.数字を見ると極端には偏っていないのだなと思う一方で,会社の数だけを見ると,10月から,もしくは1月からの会社は『4月から新事業年度だー』と,いう会社の数を超えています.意外.
そして10月~翌年12月までのスケジュール帳であれば,10,11月末決算の会社も含めると日本全体の約3割の会社の事業年度をカバー出来るわけです.つまり,メーカーとして10月始まりと4月始まりの2つのラインナップがあれば,日本の会社の5割近くをカバー出来るわけです.
一方で,1月始まりのスケジュール帳を9月や10月頃から販売するのは,やはり販売期間の関係でしょうね.12月に発売となると,年末商戦の売り場面積の争奪戦にも巻き込まれるでしょうから,よりタイトな戦いになります.『売れ残っても翌年に売れば良いし…』なんてことにはならない製品ですし,シーズンを過ぎたら半額以下にディスカウントしても売れないことがありますから.
さて,長い余談から入りましたが,最近多彩な表紙のバリエーションで『Rollbahn沼』に飲み込まれる人が続出しているロルバーンですが,こちらからもスケジュール帳が発売になりました.
ここ2年ほどのトレンドとしては,テレワークの普及に伴って,横型のノート等が流行りはじめています.テレワークで使用する家庭用の机の場合,会社用の什器と比べて奥行きが短い場合が多く,ノートPC/キーボードの手前に普通のサイズのノートを置けない場合が多い.そしてPCの横にノートを置くと場所的に内容を参照しにくく,ノート取りもしにくい.じゃぁ小型ノートをキーの手前に…という感じにすると,今度は筆記面積が狭すぎる.
個人的にロディアのNo.8をキーの手前に置くと使い易いヨと布教していた時代もあったのですが,一般に『変態的』と言われていたその形状は時代を先取りしていたのかもしれん(笑)
そしてロルバーンからも横型のスケジュール帳が発売になりました.流れとして必然ですよね.

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