レイメイ藤井のM5のロロマクラシック(Davinci GRANDE Roroma Classic)のバインダーを交換して容量を増やす
外はエグイ暑さ/熱さですが皆様如何お過ごしでしょうか.
毎月1つはポストしようと思いつつ,7月はまだもう少し日数が残ってるなんて思っていたら…です.今回も気が付いたら次の月に入っていました.
もう少し余裕を持った生活をしたいなぁ…なんて思いつつ,大切なのはやっぱり時間とお金と体調管理だなぁとシミジミと感じる今日の頃です.特に時間は放っておくと蒸発するし,「自分のせいじゃないのに…」で他者に奪われてしまうこともあるので,大筋の計画や管理は大切.来週は世間では盆休みのようですが(あれっ?涙が…),「あれをやろう,これをしなきゃ」をToDo的にリストアップしておかないと,気が付いたら最終日になってたなんて事もあるわけで.
そう言えば,去年の年末年始の休みはやる事リストをバチッと作って実行しようとしていたのですが,昨年末の休みに入った初日に嫁さんがインフルでぶっ倒れてそれどころでは無くなり,ToDoで完了したのは16/26項目で,着手するが未了2項目,未着手8項目という結果に.でもその一方で,ToDoにまとめていなかったら16個のタスクを実行出来ていたも怪しいし,未了になっている項目も見える化出来ておらず,その後リカバリ出来ていたかも分からなかったわけですな.
そのようなわけで,スケジュール管理とタスク管理はとても大切.そしてこれをうまく回すためには,クラウド管理やアナログ手帳をうまく使うのがコツで,特にアナログ手帳にToDoリストを作って完了したら「済」のハンコを押していくのは達成感あってモチベーションにも繋がって実に爽快です.そしてこの手の用途にはシステム手帳が実に秀逸で,自作フォーマットのリフィルも含めて色々な情報を1冊の手帳に詰め込み,適時入れ替えも可能.『ポケット一つの原則』(あらゆるものを一カ所にまとめて収納することで,整理と検索,そして実行の効率を上げる)的には実に良いツールとも言えます.
ただその一方で,アナログ記録情報はデジタルデータと異なり,物理的な体積を消費します.そのため,「あれもこれも」と手帳に詰め込むと入り切らなくなることも.かと言って大型の容量の大きな手帳にすると,今度は常に傍に手帳を控えさせるための携帯性を犠牲にしてしまうので別の意味で使いにくくなります.
と,いうことで,私はシステム手帳はM5やMini6を(溺愛しつつ)使用しているわけですが,M5は小型で携帯性がずば抜けて良い一方で,どうしても入れられる情報量には限りがあります.そして「このデザインが好きなんだ!」と,いうことで選んで愛用している「ロロマクラシック M5」はバインダーサイズが11mm.
11mmって実に絶妙なサイズで,思いっ切りリフィルを厳選して8mmに絞るのと,ある程度何でも詰め込もうとして15mmにする中間くらいの運用が出来ます.ただ,13~14mmでなく11mmというのがワタシ的にはちょっと惜しくて,「もう少し,あとちょっと詰めたい…」に手が届かない感じなんですよね.
レイメイ藤井のサイトにリング径とリフィル枚数の目安が掲載されていますが,11mmで約70枚,14mmになると約4割増しの95枚です.
アッシュフォードのサイトにはもう少し強気な数字が書かれていて,11mmで70枚に対して13mmで約5割増しの100枚とあります.
システム手帳ユーザーって(ワタシの独断と偏見では)リフィルを沢山詰め込みたい人の割合が多いので,こういった数字を見てしまうとウズウズしてしまいますよね.ところがメーカー製のシステム手帳はバインダーの交換が…いや,出来るんですよというのが今回のネタです.
まずは私のロロマM5を横から見てみましょう.既にリフィルでパンパンに膨らんでおり,リング径11mmのバインダーの適切な容量を既に超えていると思われます.ある程度余裕を持たせないと,途中のリフィルを抜いて入れ替えたり,ページめくりする際に引っかかったりするんですよね.
で,そういった無理が常にかかっているせいか,この角度でバインダーを見ても,ズボンのベルトを無理して1~2穴詰めてる的な感じが.
リフィルの厚さを測ると,14.7mmありました.11mmを大幅に超過しとる(笑)
「じゃばらんだ」等,広がるリフィルを結構な枚数入れていることが辛うじて手帳に収まっている理由かも.
と,いうことで,キツキツの所に無理やり詰め込んでいるので,リフターもかなり曲がって来ている感じが.
今から楽にしてあげるからね….
さて,今回の作業をするために,まずはリフィルを一通りバインダーから外します.
結構使い込んでいるので内側も良い感じにエイジングが進んでいますな.
あと,バインダー両横のスペースを見ると,11mmというリング径バインダーはこの手帳には随分と細いような感じがしないでもありません.
でですな,バインダーの端を見てみて下さい.
メーカー製の手帳のバインダーは外せないようになっていることが多いのですが,レイメイ藤井のシステム手帳は両端を金属の爪で挟んで固定する構造に(殆どの製品で?)なっています.つまりは…
このように爪を曲げて跳ね上げると…
バインダーが外せるわけです(歓喜).
あ,作業をされる場合は無理に爪を曲げて折ったりしないように気を付けてください.また,爪を跳ね上げるのは片側だけでOKです.
取り外したバインダーを観察してみましょう.
裏側にはWORLD WIDE社のロゴ.
香港にあるバインダーの大手メーカーなのですが,2024年に廃業してまして業界に激震が走っているとか.しばらくは在庫で回ると思うのだけど,その後,レイメイ藤井のバインダーはどこのメーカー製になるんだろう.
そして内側にはDavinciの刻印.専用品の製造委託をしていた感じかな.有り物をそのまま使うわけでない辺り,いいですなぁ.
さて,ここで手持ちのM5の金属製バインダーを並べてみます.上からノーブランド15mm,クラウゼ13mm,ワールドワイド11mmです.見てすぐに分かると思いますが,ノーブランドのバインダーはネジ止めする形になっていて,長さが他の2つより少し長い.なので,ロロマのバインダーを交換するためには,
- 長さ105mmのバインダーであること
- スライド式の固定であること
の2つの条件を満たす必要があります.そのようなわけで,手持ちのバインダーではクラウゼ一択.
ドイツKRAUSEのロゴ.高級なシステム手帳のバインダーは大抵クラウゼ製のバインダーが採用されています.
作りも動作もシッカリしていて噛み合わせも良いのが特徴かな.
このクラウゼのバインダー,本来は背側の金具をスライドさせて固定する方式になっています.なので廉価な手帳のように背中にネジの頭が出ません.
システム手帳を自作した事がある人はよく分かると思うのですが,このスライド式のバインダーを使う手帳,仕上がりの見た目は素晴らしいけど最低2枚の革を重ねないといけないので作るのに手間がかかるんですよね.そして空ける穴の位置にも気を遣う….
あと,このように背側の金具とバインダー本体とをスライドさせて固定するのだけど,一度取り付けると外しにくいのも難点.逆に言うと簡単に外れないというという事だけど,メンテ考えるとちょっと辛いかな.そういった意味では,ロロマ/ダヴィンチのように金属製の爪で両端を固定して…というのは製造時の(穴の位置のずれ等の)失敗を心配しなくても良く,メンテナンス性も向上させるという秀逸な設計だと思う.
そして前述のノーブランドのバインダーが使えない理由ですが,このように端の部分に金属の爪が引っかかる部分が無いんです.
さて,ではクラウゼのバインダーを準備しましょう.
背側の金具をバインダー本体にセットするとこのように飛び出す部分がありますので…
内側に曲げて飛び出さないように加工します.
そしてクラウゼのバインダーを手帳本体の所定の場所にセットして…
金属製の爪を元のように曲げて固定します.ガタついたりグラグラしないことを確認して完成.
左が交換後のクラウゼの13mm,右が元々使われていたワールドワイドの11mmです.こう見ると,手帳本体の構造が13mmのバインダーの方が収まりが良いような感じもします.
横から見ると…ま,まぁ少し隙間が出来ているような気がしますが無問題.
ベルトを閉めても違和感の無い収まり方です.もしかしたら元々13mmバインダーを想定して設計されていたんじゃないかと思う程に.
では元々挟んでいたリフィルを戻してみましょう.うん,良い感じですね.少し広がる感じがしますが,リングのキャパを使い切っている感じはありますが,無理に詰め込まれている感じはありません(ですよね?).手帳自身もハの字に広がっている感じはありません.
外から見るとこんな感じ.まだ少しベルトの長さに余裕がありますね.
あと,外側の革はエイジングが進んで綺麗に飴色になりつつありますなぁ.うっとり.
なお,手帳本体のキャパに関して言うともう少し行けそうな感じがしないでもありません.
クラウゼのM5用バインダーにはもう一つ上に16mmというのがあってですな…と,衝動的にクリックしかけましたが,在庫切れになっていてセーフでした(笑)
ちなみにバインダー径を増やすと,厚みだけでなく出っ張りも増えるので,仮に16mm径のバインダーをセットしたら,かなりペンが飛び出す感じになりそう.
まとめ
と,いうことで,愛用のロロマクラシック M5のバインダーを交換し,容量を増やしてみました.
なにやら元々キャパオーバーだったリフィルの量がバインダーの交換により適正範囲に入っただけな感じがしないでもありませんが,リフィルの交換やページめくり等もスムーズに行えるようになって使い勝手が向上した感じがします.そしてムリすればもう少しリフィルを詰め込めるかな…ゴクリ.
容量の増加分を改めて考えてみると,カタログ値で30枚,ページ数で言うと60ページというのは,1ページを1週間で使うリフィルなら約1年分,見開き1ヶ月のリフィルなら5年分の増加になるわけで,実にインパクトがあります.M5は1ページあたりの筆記面積が狭いので,メモリフィルを追加する場合のメリットも大きいでしょう.例えば書き終わった物をある程度バインダーから外さずに置いておけますし,予備リフィルも余裕を持ってストック出来るので,安心感が全然違うでしょう.オススメです.
そのようなわけで,リフィルの厚さを増やせ,手帳フリークとしては夏の暑さが少しマシになった感じがしますな(これが言いたかったw).
あと,バインダーの交換はメーカーの推奨行為ではありませんので,あくまで自己責任で.特に爪の部分を曲げすぎて折らないようにお気を付けください.
なお,今回使用したクラウゼのM5 105mm リング内径13mmのバインダーはこちらです.金具の色がゴールドのタイプもあるので,イメチェンも出来るかな.
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