tadachi-net 出張所

前回，1段では容量が足りないということで二階建てにする方針にしました．しかし木板を買いにセリアに行ったら目当ての「木板 焼き目付き」が売り切れ．昨日は在庫あったのに！．しかし今月は休みが今日しかないから今日中に作るしか無い…という事情もあり，たぎった創作欲は抑えられねぇ…ということで普通の木板を使うことに．

結果的には良かったんですけどね．

この木板はシッカリした素材で強度もあり，中が詰まっているようで重量も結構あります．

ではノコギリでカットして行きましょう．

中が詰まっている木材をノコギリで切断するのって結構な力仕事ですな．中腰で作業していたら，翌日に筋肉痛に…（笑）．

コーナンで木材を買い，カットをお願いする方が手軽で良かったかも…なんて思い始めたけど，もう乗りかかった船です．

綺麗にカット出来ました．

単純な二段の本棚構造にはしないため，それなりに工夫が必要＆サイズ違いの板の枚数が多くなります．

柴崎おじいちゃん先生ではないですが，組み立ての途中を飛ばすと上のバラバラの板が下のようになります．

トラベラーズノートのパスポートサイズ用とレギュラーサイズ用のエリアで高さを分けたため，この段差の部分の組み立てが少し面倒です．

先に中の段差部分を釘打ちして完成させ，箱は箱で完成させた後に段差部分を納めて周りから釘打ちする…のような順番で組み上げます．手順を逆にすると位置や寸法が僅かにでもズレたときの修正が凄く大変になるので注意．

背板は上下二枚の板で構成します．

百均の木板なので…と，言いますか，自然由来の材料のため，多少反っていたりサイズや厚さが異なったりしています．組み合わせ部分に僅かに凸凹が出来ましたがまぁ実用上問題無し．

上から見たらこんな感じ．

背板が側板よりも上にはみ出すようにしました．

諸々を仮に収めるとこんな感じ．

メインのリフィルストッカー部分はパスポートサイズギリギリにせず，文庫本サイズ(A6．148mm*105mm)が収まるようにしました．具体的には，高さ160mm，奥行き120mm．こうすることにより，トラベラーズノートのパスポートサイズリフィルは余裕を持って収まり，そしてM5やmini6の手帳，文庫本も収まるようになります．

120mmというのは，一般的なmini6システム手帳がギリギリ収まる奥行きです．普通の卓上シェルフはA4ファイルサイズが立てられるように220mmくらいありますが，それだと机の上の自由になる面積を圧迫．この「容器」は汎用性を捨て，収める物に合わせてグッと奥行きを削っています．

良い感じですなぁ．

でも…これはこれで良いけれど，私の机の上や壁紙はブラウン系なので白木のままでは接地時にかなり浮いてしまいます．

そこでMDFボードに対して行ったように，ニスを塗ることにします．色はダークブラウン系の「ウォールナット」をチョイス．なおMDFと異なり，木板なのでサンディングシーラーで下塗りせずにそのまま塗っても大丈夫です．（サンディングシーラーで下処理した方が綺麗に仕上がるけど）

そしてニスを塗るとこのような仕上がりに．まるで古道具屋の奥から引っ張り出してきたような趣です．百均の物を組み合わせたようには見えません．

惚れ惚れしますなぁ．妻曰く，「廃屋から拾ってきたみたい」．

私にとっては最上の褒め言葉です（笑）

ニスを塗ったことで木目も綺麗に浮かび上がります．

ニスを塗る際には刷毛を一方向にスーッと塗りましょう．あと，塗った後で30分～1時間程度乾かし，その上から二度塗りというのも完成度を高めるためには良い感じで，手間を掛けただけの成果はあります．

では，設置場所に置いてみましょう．

私の場合，机の左側で壁にもたれ掛かるように設置します．机と壁の間に隙間が空いているので，ちょうど良い具合にデッドスペースが有効活用出来ます．

正面から見るとこんな感じ．手持ちのシステム手帳系のバインダーの一部を収めたら下の段がほぼ埋まってしまいました（笑）．使用頻度高いトラベラーズノートのパスポートサイズ，M5，mini6がズラズラッと入りました．上段には主にトラベラーズノートのパスポートサイズ用のリフィルをストック．そしてM3のバインダーも2つここに置きました．

あ，そうそう．棚にも収まっていますが「ご冗談でしょう､ファインマンさん」の新版が出ましたね．読んでない人は読むべし．

あと右側の高さを持たせた場所には（設計通りに）トラベラーズノートのレギュラーサイズとリフィルがスッキリ収まります．

右上にはトラベラーズノート風小型ノートと自作の小型手帳の定位置に．可愛らしい小さい手帳とかノートって，何とも言えない魅力がありますよね．

改めて書きますと，収納部の奥行きが120mmのため，文庫本を収めるとこんな感じになります．そしてmini6はファイロファックス等だと120mmギリギリだったり僅かに超えるタイプがあるけど，ややスリムなレイメイ藤井のダヴィンチ等だと110mmくらい．写真左のナチュラルカラーの革バインダーは自作したダビンチサイズのmini6 30mm径リングのもの．手帳や革小物程度のレザークラフトは手軽だし作っていて楽しいです．前述の小型手帳も含め，またエントリー書くかもです．

奥に見えるのはトラベラーズノートのレギュラーサイズですが，この横幅は120mmジャストなので，こんな感じにギリギリ収まるサイズ．

トラベラーズノートのパスポートサイズは横幅113mm，一般的なM5だと80mmくらい．なので収納時に少し余裕が出来ます．

まとめ

と，いうことで，最初は「百均で手頃な材料売られているし，コンパクトなリフィルストッカーでも作ってみようか．ちゃちゃっとね」なんて思って始めた事が，結局3回も作り直して…になりました．そして結果的にとても満足の行くものが完成しました．低面積で高層化するととても収まりが良く，机の上で邪魔にならない効率的な収納を作れるのだなということを実感しました．

文具好きって細々とした物が多いじゃないですか．それらをシュッと立てて収納出来るだけでも凄く片付いて見えます．実に良い感じです．

最後に「同じようなものを作りたいなぁ」という人向けに，今回作成したリフィルストッカーの構造と各木板のサイズを図で示します．注意点としては，今回セリアの10mm厚の木板を使用したので寸法はそれを前提としていますが，百均の木板って製品によって厚さが違うので気を付けて．それにしても，このくらいの物だと図面を引かずに頭の中だけで設計しちゃうので，製作時に「あっ．寸法が…」なんて事がなくて良かったです（笑）

この手の収納，机の上の乱雑な感じが見違えるように片付くので，めっちゃ良いです．更には自作すると自分の用途に合わせたシンデレラフィットした物が作れるので，超オススメです．もし時間があればお試しあれ．