バラのリフィル/カードを持ち運びやすく工夫:ミニバインダー用の剥がせる画用紙ルーズリーフリフィルを自作する
背表紙が糊で貼り付いていて,ペリペリと1枚ずつ剥がせるノートってありますよね.普通に書き捨てのメモ用紙タイプもあれば,バインダー用の穴が開いていて,剥がした後で残したいものはバインダーに閉じることが出来るようになっている物もあったりします.
このような製品,持ち歩くときに嵩張らないし,卓上に置いておくとサッと書ける等,色々と便利なんですよね.
そして一般的なルーズリーフ用であれば,この手の製品が結構出ているので選択肢もそれなりにあります.また,システム手帳用も例えばPLOTTERからこのような製品が出ています.でも,『私はこの紙が好きなんだー!!』な場合は無い物ねだりになってしまいますよね.
今回は,そんな人向けのちょっとした小技をご紹介.
例としてミニバインダー用の画用紙リフィルを例に挙げましたが,普通のルーズリーフでも応用出来ますし,このほか情報カード等のカード物に使っても便利だと思います.
用意するのは『固めたい』リフィルと,やや強力な接着剤.今回リフィルは『マルマン 画用紙リーフミニ B7変形 9穴 50枚』を使い,接着剤としては『PiTハイパワー』を使用しました.
この画用紙リフィル,出先でちょっとスケッチ&彩色とかするときに手頃なサイズだし,上手く描けたらミニバインダーにそのまま綴じることが出来るので便利なんですよね.ただ,当然ながらバラの穴あき画用紙として袋に入っているだけなので,持ち運んで一枚ずつ袋から取り出すか,予めバインダーにセットしておかないといけない.要は,使う前の一手間がちょっと面倒(後述する事故も怖い).
画用紙50枚ともなるとこのサイズなので,売られているパッケージのままで持ち歩かない場合,数枚単位でノートのポケットに挟んで持ち運ぶ感じですかね.ある程度マチのある小型の収納袋って意外と無いんですよね.あってもどこか使いにくい点があったり.
過去の自分の記事を検索してみたら,トラベラーズノートに挟んで持ち歩いている8年前の 記事が出てきました.いやぁ~懐かしいなぁ.子供がまだ小さくて可愛いし(笑)
で,『PiTハイパワー』です.これは百均でも買えます.
肝は,粘着力が高いスティック糊にすること.1枚ずつ剥がすためには背面を面で接着する必要がありますが,各リフィルは線のような狭い面積で接着する形になります.一方で液体糊だと,染み込み過ぎて剥がれなくなってしまう場合があります.
リフィルを整えて四隅を合わせ,スティック糊で背面を接着します.ちょっと厚めに塗り,少し乾いたらまたもう一層…のような感じで何回か塗るのが良い感じです.
多少ダマが出来ても気にしない.
テカテカ&ベッタリ塗るのがコツです.あと,紙はきちんと四隅を合わせて凸凹しないようにしておいてください.大切な事なので2回言いました.
塗り終わったらクリップで動かないように固定し,糊を乾燥させます.
厚塗りするとそれなりに乾燥時間がかかるので,気長に乾燥させてください.短気は損気.『もうええかな?』なんて触ってバラバラになってしまっては元も子もありません.
完成.ビシッと紙が揃って綺麗に出来ました.
接着面を見るとこんな感じ.かなり厚みを持って貼り付いている感じです.重い紙を綴じたり枚数を増やして分厚くしたりする場合は強度が不足するかもですが,ホットメルトシートで製本するような感じにすると逆に強く接着し過ぎるかも.
では,うまく出来ているかを早速….
ペリペリペリっ……そう,これ,これです.
うまく出来ました.
背面でかなりガッチリと接着出来ているため,普通に使う分には簡単に割れてしまうほど柔い感じではなく…
ある程度柔軟性もあるので,開いても即,1枚剥がれるという感じでもありません.良い感じ.
ただ,持ち運ぶ際には背面と表紙を保護したいな…とも思い,元々パッケージに入っていた説明書を巻くと良い感じに.ここだけアップで見ると本みたいですねぇ.
ただ,用紙全体を覆うサイズにはなっていないので,はみ出ます.前のパッケージは前面覆えたんだけどな.今後,工夫することにします.
ミニリーフ/コンパクトルーズリーフのサイズはとても使い勝手が良いので(情報カードのサイズがとても便利に感じるのもそのせいかも),同様のアプローチで卓上用のメモ帳を作ろうかなぁというのも構想中.ダイソーから様々な種類のリフィルが出ており,コストパフォーマンスも良い感じ.
まとめ
と,いうことで,バラの紙の状態で袋に収められているリフィルをひとまとめとする手軽な方法でした.
まとめというほど沢山書くことは無いのですが,やはりリフィルをビニール袋に入れたままだと…
- 袋を開く
- 1枚抜き出す
- …あぁっ貼り付いて複数枚出てしまった.めんどい
- 袋を綴じる
- …あぁっ.今度はフラップが変な所に貼り付いて袋の糊が.ベタベタする….
- …おわっ.そうこうしているうちに袋が破れてリフィルをぶちまけてしまった
なんて感じの悪いスパイラルに入る事もあるので(経験者談),携帯しやすさではなくリスク回避の意味でもオススメな方法かもしれません.あと,今回はバインダーに綴じられるリフィルを加工しましたが,実は『情報カード5x3』のような物に使用する方が,使い勝手のアップを実感出来るかも.
情報カードって端から端まで筆記エリアとして使えてナンボなので,クリップなどで綴じる事がしにくいんですよね.そしてカード物ってケースから1枚取り出すときに大抵手間取るし,カードを積んでおいて一番上のカードに書こうとすると下がズレて凸凹したり崩れたりして事故が起き易い.そう考えると,筆記エリアを浸食せずにカード端のみで綴じられるし,1枚めくるときも端が接着されているので地味にめくりやすく,そして剥がさない状態で(カードを積んであるような状態で)上から書いても,筆圧高く書かなければ下敷きいらず.机の上に一束置いておけば,瞬発力が求められる瞬間的アウトプットがメッチャ捗るかも.
逆にこの方法でのデメリット的な事はあまり思い浮かばないのですが,剥がした際にリフィルの端に糊のカスが付いていることがあるくらいですかね.まぁこれは取れば良いので大きな問題にはならないでしょう.
そんなわけで,リフィルの端を接着して皆で幸せになりましょう.オススメな工夫です.あと,糊はこれまでの経験上『PiTハイパワー』がベストでした.
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