4色ボールペン+シャープの1本持っている安心感.フィールドワークにも便利:ブレン4+S
気が付くと6月も終わりじゃないですか.早い,早過ぎるよ,スレッガーさん.そして毎年言っている気もするけど,『夏』と感じる気温になる時期がどんどん前倒しになっている感じ.少しでも快適に過ごせるように…というレベルを超える日も多いけど,そのためには少しでも荷物を減らして身軽に移動したいところ.
と,やや強引な導入ですが,『スマホにメモすればええやん』という話もあるけど,屋外でも何かあったときにメモ帳とペンが手元に無いと不安だったりするんですよね.そして社内で会議室へ移動…とかいうときにはノートとペン.更には色分けして書きたいからペンは複数色欲しいし,シャープもあればなぁというシチュエーションがたまにある.
そんなとき,3色もしくは4色とシャープを1本に収めた多機能ペンがあると絶大な存在感と安心感を与えてくれます.また,少し前まではこの手のペンは太軸過ぎて使いにくかったり,価格がかなり高めだったりして日常使いとしてちょっと気を遣う場合もありました.しかし最近は『え?この細さで多機能ペン?』だったり,買い易い価格帯の製品も.
で,今回レビューするペンは,筆記時のカチカチというブレ・振動を抑えて『ストレスフリーな書き心地』を実現した『ブレン』シリーズの多機能ペンです.ペンとしての使い勝手は定評がありますが,多機能ペンではどうか見てみましょう.
『ブレン4+S』は黒,赤,青,緑のボールペンとシャープ機構を1本のペン軸に収めた5機能多機能ペンです.軸のカラバリは黒,白,ブルーグレー,ミントグリーン,シェルピンクの5色展開.ボールペンのボール径は0.5mmと0.7mmの2種.私は0.7mmのブルーグレーを購入しました.細かく書き込む場合は0.5mm,出先でササッとメモするようなときには0.7mmが便利ですね.
価格は定価で税抜1,000円,店頭価格では概ね税込900円前後で売られています.懐に優しい.そして変な装飾が無いためにチープ感がなく,実用品としての洗練された機能美すら感じます.実際に細かい部分でよく考えられてます.
軸の中央部に貼られているシールに,ボール径と機能数が書いてあります.この『4+S』のロゴ,カッコイイですな.
全体.こう見るとボテッとした印象を受けるかもしれませんが,太さは最大でも13.3mmです.
低重心化して書き味を良くする効果もある先端部の金属パーツ,個人的にはシルバーはありまり好きではないのだけど,マットな光沢なのでチープ感がなく目障りでもなく許容範囲.
そしてノック部分.ボールペンはノック部分に色分けされたチップの樹脂パーツが付いており,シャープ機構のみクリップと一体化したノックになっています.
ブレンシリーズの特徴として,軸の握る部分は円形で,エンドの部分は楕円形というのがあるのですが,この多機能ペンでも踏襲されています.そしてキャップの部分に控えめに『ZEBRA 4+S』.
各ボールペンの色をどのように配置するかはメーカのコダワリの部分かもしれません.
ちなみにジェットストリームのピュアモルトだと,クリップから反時計回りに黒,青,緑,赤です.一方このブレンは,黒,赤,
緑,青です.
私は黒よりも青をよく使うのですが,普通の人(?)は普通の筆記に黒を使い,ハイライトする部分に赤を使うのが一般的かと思うので,右利きの人であればクリップを上にして握って親指のみ動かして上側が黒,下側が赤という操作ですね.ブレンは楕円になっていることもあり,色のついたチップを見て確認…ということをしなくても感覚的に選択的に色を切り替えられると思う.
一方でボディの反対側に回る色の青,緑はちょっと持ち替える感じでノックしないといけないので,青にをよく切り替える人は持ち替えが増えるかも.
リフィルはSNC-0.5/0.7芯です.
こちらの資料ページ(素晴らしい!)によると,SNC-0.5だと筆記距離が600m,SNC-0.7だと筆記距離が300mとのことなので,単色のブレンで使用されているNC系と比べると半分.ただし多機能ペン用の油性BPリフィル(※ゼブラのSNCは『エマルジョンインク』)としては,筆記距離が標準~優秀な部類.
そしてシャープ機構のノックはクリップ部と共用になっています.シャープは芯の繰り出しの際にノックする必要があり,多用する部分なだけに大きくてノックしやすい&間違えにくいという意味で良い感じ.
あとこのクリップ部,『バインダークリップ』になっていて,厚い物にも挟み込むことが出来ます.また,クリップの位置がペンの上の方に来るため,ノートに挟んだ際に飛び出す部分が抑えられています.良い感じ.
シャープ機構は0.5mmのみ.0.7mmに交換出来たら個人的には凄く嬉しかったりするんだけど,絶対的に多くの人にとって使い易いのは0.5mmでしょうねぇ.あと写真に写り込んでいる先端の白い樹脂パーツが,筆記時のリフィルのガタツキを防ぐためのブレンの肝と言えるパーツ.
ノックしたときのスライド部分はこんな感じです.
ボールペンのSNCリフィルは先端部分に着色されているので,ノック後に手元で無く筆記先を見ているだけでも何色が出ているか確認出来ます.
軸にデザインのワンポイントである『bLen』,そして『JAPAN』があるのですが,シールのせいで目立たない感じ.でも,シールを剥がすと前述の『4+S』のロゴ(気に入っている)も一緒に剥がすことになるので,ちょっと躊躇.落ち着いた感じにしたい場合はシールを剥がす方向でしょうかね.
ブレンの謳い文句通り,ノックや筆記時に高音のカチカチ音(周波数が高い振動)が出ること無く,ブレが抑えられています.そしてエマルジョンンクの書き味や発色も素晴らしく,ぬらぬらで発色クッキリです.
あ,そうそう.イレーサーもちゃんと付いています.
まとめ
と,いうことで,5機能ペンの『ブレン4+S』の紹介でした.
色分けして筆記する場合は黒と赤の2色が最低減必要で,これに青が加わると使い方の幅が大きく広がる/私のような青がメインの人がリフィルを入れ替えなくても使えるようになり,更に緑が加わると全く違う(と言うと大袈裟かもですが)使い方も出来るようになります.そしてこれにシャープが付くと,消すことも可能な筆記が出来るので更に万能選手になる.そういう意味では,実用的な多機能ペンの最高峰が『4+Sの5機能ペン』と言って良いでしょう.
『ボールペンで書いたり消したり出来れば良いのでは?フリクションの4色で良いのでは?』という方向性もアリと思いますが,フリクションは(擦ったり,65度超えることで)意図せず消えてしまう可能性があり,『書いたら消えない』『意図して消さない消えない』というBPやシャープは安心感があるんですよね.ある意味,『消えるボールペン』の発色状態を固定化するスプレーとか,書いてから10分居ないなら消えるけどそれを超えると色が固着するようなインクが出たら話は変わると思うのですが.
ということで,
- 4色ボールペン+0.5mmシャープの多機能性
- 多機能ペンとしては細軸
- 低重心での書きやすさ
- ノックや筆記時の耳障りなカチカチ音が発生しない/しにくい
- 発色が良く書き味が良く筆記距離の長いリフィル
- 軸の形状やノック部分,バインダークリップなど細かな部分の使い易さへのコダワリ
- 廉価だけどチープ感が無く実用的なデザイン
等,色々と詰め込まれたペンである『ブレン4+S』,オススメです.
『1本,確実に使えるペンを持ってきてね.フィールドでも使用するから,傷が入ったり無くしたりするかもしれないし高価なものじゃない方が良いよ』と言われたら,間違い無く選択肢に入る一本です.
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