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« 濃くて長く書けるフリクションボール ノック ゾーン:FRIXION BALL KNOCK ZONE | トップページ | Winsor&Newton とHolbeinの透明水彩メタリック色と携帯用小型パレット »

2024年3月31日 (日)

手帳にミッチリ精細に書けるフリクションが登場.インクも8色あり:フリクションシナジーノック(FRIXION SYNERGY KNOCK)

前回のエントリーでは,フリクションの弱点であった『インクの色の濃さ』と『筆記距離の短さ』を大きく改善した『フリクションボール ノック ゾーン』について書きました.

私の周りにもフリクションをメインのペンにしている人が結構居るのですが,その大半はノートの筆記に使用していて,『消せる普段使い用のボールペン』としての利用をしています.ある意味,このような用途には『フリクションボール ノック ゾーン』はとてもマッチするペン・リフィルと言えるでしょう.

そしてノートへの筆記以外に『消せるボールペン』としてとても活用されている用途と言うと,おそらくスケジュール帳や手帳でしょう.この手の内容はちょくちょく変更があるほか,『○月○日』や『○時』のような筆記エリアが固定かつ筆記面積が限られているために変更があった場合は消してから書く必要があることが多く,更には可能であれば内容によって2~3色,色分けして書きたい(シャーペン1本と消しゴムで…は使いにくい).

しかしフリクションはこれまで最も細いタイプでもボール径0.38mm.数字だけ見ると良さそうに思えますが,インクフローの関係で実際の線幅は手帳用の細字ゲルインクボールペンと比べてかなり見劣りがしました.しかしフリクションでボール径が小さいタイプが出ても色が薄くて読みにくいだろうしなぁ…と,常々思っていたところ『フリクションシナジーノック』の登場です.ボール径は3タイプあり,一番小さい物で0.3mm也.これは期待するしか…ということでレビュー.

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いえね,本当はね,手帳用に青と赤の2本だけ買おうと思っていたんですよ.でもですね,ボール径の太さによる線幅の差って気になるじゃないですか.そんなわけで,一番良く使う青だけ0.3mm(激細),0.4mm(超極細),0.5mm(極細)の3種類も通販で購入したんですよ.そして届いたペンを試すこと無く出た出張先で宿の近くにあった書店兼文具屋の店頭で見かけ,他の色も試筆してみたら…セットも買ってました(笑)

そんなわけで,単体で数本と0.3mmの8色セットが手元に.

詳しくは後述しますが,手帳の凝った使い方をする人は,セット物を使うと表現の幅が広がるかも知れません.

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このフリクションのリフィルの特徴のひとつは,ペン先の『シナジーチップ』にあります.

パッケージの裏に説明がある通り,一般的な『パイプチップ』と『コーンチップ』の良い所取りで,ペン先の強度とインクフローのスムーズさを両立させているとのこと.

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そして8色セットの中身.色はブラック,レッド,ブルーというよく使われる御三家の他に,4色ボールペンで追加になりやすいグリーン,色合いとしてブラックやブルーの代わりに普段使いとして好む人が多い(私もその一人)ブルーブラック,そしてオレンジ,ピンク,ライトブルーの8色です.マイナーな色も限定色ではなく,リフィルも供給されます.

それにしても,セット物って意味も無く気分が高揚しますよねぇ(笑)

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では,代表として青の1本を見てみましょう.

軸全体は何れの色・ボール径もライトグレーでグリップはラバーです.

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FRIXION,PILOTのロゴは軸のこの位置に印刷されています.

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そしてサイドに『FRIXION SYNERGY KNOCK 03』と,製品名と太さを示す印刷.インク色は半透明のクリップで認識出来ます.

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0.3/0.4/0.5mm を並べるとこのような感じに.パット見,文字を読んでボール径を識別しようとしてもやりにくいですよね.

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そこでイレーサーのチップが色分けされていて,0.3mmが白っぽい半透明,0.4mmがライトグレー,0.5mmがグレーと色分けされています.そのため,ペン立てにごちゃっと挿してあっても,クリップの色とイレーサーの色で任意のペンを選べるという寸法です.

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ペン先はこんな感じ.ペン先をホールドするパーツは透明になっています.個人的には,シルバーのパーツよりもこのようなパーツの方が好み.あと,先端のこの部分では透明で中が見えるけど,インクの残量が(無くなりかけてるかも含めて)分かりません.書けなくなってはじめてインク切れが分かるという点は何とかならないかなぁ….

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軸は中央部で分割出来,リフィルは一般的な単色のフリクションノックと同じ形状.ただし『ゾーン』のようにパイプが金属になってはおらず,樹脂製です.

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0.3/0.4/0.5mmの比較.やはり線幅は数字に応じて細くなっています.ただし一般のゲルインクボールペンと比較すると,感覚的には+0.1~+0.2mm程太目のボール径のものと同等の細さという感じ.

あと,やなりインクの量で色の濃さが決まっている感じで,細いほど薄く感じます.例えばジェットストリームのエッジだと,0.28mmという強烈な細さにも関わらず剃刀の刃ような切れ味と言いますか,カリカリでコントラストが高い線を引けますが,それと比較するのは分が悪い感じ.特にボール径の数字はほぼ同じでも線幅は1.5~2倍くらいに感じます.

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そしてこちらは8色セットの各色.0.3mmだともっとモヤッとした色になるかもと思っていましたが,意外と普通に発色しており,少し薄いペン程度の感じ.

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あと,前述の通り単色のフリクションボールノックとリフィルが同じ形状のため,フリクションボール ノック ゾーンと入れ替えることが出来ます.

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ただ,重厚でガッチリした軸に仕込むと,何故かシナジーチップのペン先を壊してしまいそうな不安が….強度な十分があると言うことが分かってはいますが,パイプチップのペンを使うと無意識のうちに筆圧をいつもより軽くして書いているような感じに.

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下の写真のように,mini6のバーチカルにミッチリ書き込む用途には,これまで『3色 0.28mm ジェットストリーム エッジ』を使っていました.しかしほぼ同じような感覚で,『フリクションシナジーノック』に移行することが出来ました.

これで大幅な予定変更の度に『うわぁぁ』というのが無くなり,手帳も(書き換え可能になることにより)二重線だらけにならずに綺麗に使用出来そうです.

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まとめ

と,いうことで,0.3mmというこれまでにない細さのフリクションの登場です.

ノート等へのフリクションでの筆記であれば,色の濃さも含めて0.4mm以上を推奨ですが,手帳にミッチリ精密に書き込む用途には0.3mmの書いて消せるボールペンの登場というのは素晴らしいの一言に尽きます.例えばマンスリーブロックの1日の箱の中に字を詰め込んで書くときも,線幅の関係で字が潰れて読みにくくなることが減るし,バーチカルの横幅に文字が入り切らずに略して書き,後から読んでイミフになってしまうことも無くなります.

また,黒,赤,青の3色だけでなく8色ラインナップされたという点も素晴らしいです.

手帳の内容をパット見で判断するための色分けとしては,せいぜい黒・赤・青・緑の4色くらいで十分に思います.これ以上使ってしまうと同系色の濃淡になってしまい,よく見ないと区別出来ない場合もありますから.その一方で,最近は手帳をデコレーションする人が増えていて,このような用途には表現の幅が広がるので色数はある程度あった方が好ましいですよね.そういう意味では,黒・赤・青・緑を基本とし,赤系2色,青系2色を追加して8色バリエーションとしたのはとても良い選択だと思う.各系の2色もオレンジ,ピンク,ライトブルー,ブルーブラックという感じでツボを押さえており,色のチョイスとしても素晴らしい.

と,いうことで,『フリクションシナジーノック(FRIXION SYNERGY KNOCK)』,アナログ手帳ユーザーにオススメです.手帳がめっちゃ使い易くなります.あとはこの携帯型(小型ペン)や多色タイプが出たらなぁと.

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