全方位敵無しの持ち歩き用ロルバーン フレキシブル:ロルバーン フレキシブル 360°M
すっかり更新が月一ペースになってしまいました.うーん.週一くらいに戻さないと,大量のネタがそのままお蔵入りになってしまう….
さて,『ロルバーン フレキシブル』は,3年前に初代を紹介しました.リフィルを交換出来るRollbahnということで非常にインパクトがありました.しかし使い続けてみると,いくつか不満が出てきました.例えば表紙の質感が『もうちょっと捻ったのないかな…』とか,『ロルバーンなのに360度パカッと折り返せない』という点.そしてDELFONICSはそれらユーザーの声をすぐに察知したようで,『ハンス』と呼ばれる布生地のような表紙のカバーを発売したり,カバーを2枚分割してサンドイッチ構造にして360度折り返せるタイプを発売したりしました.フットワークの軽さは流石.
ええ,当然私はその都度買い増しましたとも(笑).そしてブログで書こうと思い,写真素材も沢山…紹介する機会を逸した感じですが(涙)
で,私のリングノートタイプのロルバーンが活躍するシチュエーションは机の上ではなく,持ち運んでの手帳的な利用シチュエーションです.そのため『A5』や『L』サイズだとちょっと大きいんですよね.Mサイズ以下のもの出ないかなぁ…なんて思っていたら…出ましたよ!! 『質感の良い表紙』『360度開く』『小型のMサイズ』と3拍子揃ったロルバーン フレキシブルが!!(興奮)
そんなわけで,見てみましょう.
さて,今回一気に購入した物は,
- ロルバーン フレキシブル カバー 360°ハンス M(ダークブルー)
- ロルバーン フレキシブル リフィル方眼M(クリーム)
- ロルバーン フレキシブル リフィルTODO M 【ライトブルー】 501043 360
- ロルバーン フレキシブル ポケットM
- ロルバーンポケット付メモM用 下敷き ブラック
- ロルバーン フレキシブル ダイアリーリフィル フリーマンスリーM/ロルバーン フレキシブル ダイアリーリフィル フリーホリゾンタルM
です.
本当は実際に使いながら買い増した方が良いと思うのだけど,使い勝手の良さは既に分かっているので一気に揃えてみました.ただ,スケジュールはコレで管理する予定は無かったので,最後のダイアリーだけは確認用(使わないかもしれない)です.
カバーについて
まずはカバー.『ページが入れ替えられるロルバーン』の謳い文句と『360°折り返してコンパクトに使える』のシール.後者は特に大事!!.イラストまで付いていることからも分かる通り,強いアピールポイントです.
使い方の説明とリフィルの紹介が書かれた紙が入っています.
購入後にマニュアルを読んでから文具を使う人は少ないと思うけど(え?私だけ?),『使用上の注意』に実は大切な事が書かれている場合があります.
- カバーへのリフィルの推奨枚数は50枚.(無理な収納は外れや紙折れになるよ)
- リフィル追加は3枚程度ずつやるとスムーズだよ(1枚ずつだと折れてリングに通しにくい)
- カバー素材は色落ちや色移りする可能性があるよ
この手のカバーにはパンパンになるまでリフィルを詰めてしまいがちですが(え?私だけ?^2),機能性と使い勝手が相反する場合があります.そんなわけで,1番目の注意は目安として重要.そして2番目の注意も普段使いの際には地味に役立つ情報.
さて,本体カバー.『ハンス』というシリーズで,布のような質感のカバー(素材は合皮)になっています.そしてリングは黒でゴムバンドは濃紺.
DELFONICS社のデザインへの拘りって『流石だなぁ』と思わされることが多々あるのだけど,例えばカラバリでのアレンジ.普通であれば生産コスト削減のためにパーツを共通化しようとするじゃないですか.でもDELFONICSは『この色のカバーにはコレが合う.ココは譲れない』という感じで,小さい所ではカバーの色やデザインによってゴムバンドの色を変えているし,ダブルリングのカラーも変えています.例えば女性的なデザインの表紙の『マール』ではダブルリングがピンクゴールドだし,『フルール』ではマットなシルバー.神は細部に宿ると言うけど,こういう所にも妥協が無いというのは素晴らしいよね.妥協は自己に対する欺瞞だっ.
リング部のアップ.カバーが小型なのでリングが相対的に大きく感じます.でも,後述するようにこのサイズが絶妙なので,全体のバランスに合わせて径が小さくなっていなくて良かった.
通常のダブルリングノートと異なり,フレキシブルでは上と下の二箇所にダブルリングが付いてます.
ゴムバンドを止める場所はこのように切り欠きがあります.そしてゴムバンドは平形でやや幅広に感じるバランス.
反対側の表紙からゴムバンドが生えていますが,こんな感じの処理になっています.この部分もデザインに手抜き無し.
Rollbahnのロゴは表紙に.
そしてDELFONICSの文字は裏表紙の内側に控えめに.
リフィルについて
ロルバーンを使う人の大半はそうだと思うけど,わたくしは方眼好きで方眼原理主義です.そしてロルバーンと言えば,クリーム色の紙に薄い色で罫線が引かれた方眼が定番.当然ながらフレキシブル用にも『方眼リフィル』が用意されています.
そしてダブルリングノートタイプには方眼リフィルの他に透明ポケットがセットされていますが,フレキシブルにもポケットが用意されています.このポケット,何気に便利なんだよね.
そしてダブルリングノートと共通サイズの『Mサイズ』なので,通常のアクセサリを流用可能です.これは『ポケット付き下敷き ブラック』
下の写真はフレキシブル独特なリフィルだけど,『ToDo』.サイズが特殊で縦長,そしてビビットな色をしているのが特徴です.ブルーの他に蛍光系のイエローのタイプがあります.
リフィル入れ替え可能な手帳の場合はダイアリーリフィルが用意されていることが多いのだけど,フレキシブルのMサイズにも『フリーマンスリーM』と『フリーホリゾンタルM』(セット販売はこちら)が出ています.
使う側からすると日付入りの方が使い易いと思うけど,メーカー的には販売出来る時期が限られていてそれを過ぎると廃棄せざるを得ないので,どのくらい売れるか分からないときにはロット数の関係で作りにくいだろうなぁと思う.その一方で,日付入りしか売られてなくて(販売数が思わしくなかったとかで)ある日突然終売されるより,日付無しのフリーで良いので細く長く販売してもらった方がユーザ的にはメリットがあるなとも思う.
あと,日付無しのリフィルの方がカスタマイズの幅も広いしね.
で,話戻して『フリーマンスリー』は見慣れたブロックマンスリーです.
そして『フリーホリゾンタルM』は見開き2週間に出来るタイプ.
では,リフィルをセットして行きましょう.
フレキシブル360°はこのようにパタッと180度綺麗に開けるのも良いですね.
リフィル保護用に透明のやや厚めの半透明のプラ製のカバーが2枚セットされています.リフィルはこの間にセットしていきます.
システム手帳やルーズリーフと違ってバインダー/リングが開きませんので,リフィルのセットはダブルリングにリフィルの穴の切り欠きを通してセットする形になります.紙がヨレないようにセットするには少しコツが必要ですが,前述の説明書きの通り『3枚程度ずつ装着する~』で少しやりやすくなります.
そしてポケットもフレキシブル仕様のものをセット.
透明ではなく,半透明…という程でも無い感じ.ビニールのペラペラではなくプラで少し厚めです.中身をしっかりガード.
あと,ダイアリーも少し紹介しておきます.
『フリーマンスリー』はこのような感じで左側がブロックマンスリー,右側が方眼となるような構成になっています.なので見開き二ヶ月には出来ません.要は,表が方眼で裏がブロックマンスリーの印刷になってるという感じ.あと,通常の方眼リフィルと比べて紙が厚くなっており,ある程度長期間使う用に耐久性が増しています.
一番上に曜日が印刷されているので,月曜始まり固定です.ブロック1つの箱が横10mm,縦16mmなので,沢山スケジュールを書き込む必要がある人には少々手狭な感じかも.
そして『フリーホリゾンタルM』は1ページに縦に1週間.これが表裏に月曜始まりで印刷されています.なので見開き2週間が作れます.『フリーマンスリー』もそうだけど土日の筆記面積が狭いとかいうことが無いので,平日以外にもスケジュールが入る人も不自由なく使えます.例えばクリエイターや研究者,客商売の人やオタ活…とか色々と考えてしまったけど,この手のフォーマットが求められるようになったのは,仕事の形態が時代と共に変わってきたのと,仕事以外もスケジュール管理する人が増えたということかなと.
そしてToDoリフィル.
こんな感じでチェックボックスが縦にずらっと並んでいます.
サイズが異なるので,プロジェクト毎のタスクリストと見出し的に使うのが便利そうです.
それとこんな感じで1mm程控えめに飛び出すので,栞的にも使えます.実によく考えられてる.
最後に下敷き.
このページで紹介したような感じで付箋の台紙にしても良いけれど,今回は持ち歩いて外で使うことが多いので,シンプルに下敷きとして使うことにします.
しかし問題はこのペンホルダー….
太いペンも挿せるのは良いけれど,このような感じでペロンと飛び出してしまうんですよ….
これは…見える,見えるぞ.カバンの中でペンが引っかかってペンホルダーが裂け,ノートと泣き別れになった無残な姿が.ララア…私を導いてくれ….
と,いうことで,潔くパチンと切除.
ペンはリングの方に収納することにします.普通サイズのペン,数字で言うと14cm前後くらいの長さのペンであればピッタリ収まります.
ちなみに写真のペンは今年3月発売のオートのGS02-G5-MIですが,その後供給が追い付かずに出荷停止.8月から出荷再開予定とのこと.パーカー型の青インクのリフィルも出してほしいな….
そして多色BPの方が便利なことが多いので,現在は『ジェットストリーム プライム』を挿しています.クリップでなくノック部分が絶妙にダブルリングに引っかかるので,とても抜き差ししやすくて快適.
まとめ的な話
大きさを比較出来る写真を撮り忘れていたことに後から気付く….
とりあえず,A6サイズの素晴らしいノートであるDIALOG NOTEBOOKを並べた写真を撮っていたので貼っておきます.DAILOG NOTEBOOKの質実剛健なオリジナルの表紙も良いけど,写真の『カモフラージュ』,『綺羅星紙』はホント所有欲を満たす(下手すると勿体なくて使えない)綺麗なノートですねぇ.
で,机の上で使う際にはこのようにパタッと180度開いて使えます.ダブルリングが邪魔に見えるかもしれませんが,真ん中にスペースが空いていることもあり,正直あまり気にならない感じ.そしてカバー表面が適度な滑り止めになってくれて,片手でメモ書きのときも机の上で滑らない.
立ってメモ書きするときにはこんな感じで360度クルッと折り返して使えます.更にはカバーが硬いため,フニャッとしなることもありません.つい先日は,特別な許可が無いと写真撮影不可な場所で早朝から昼過ぎまで立ちっぱなしで休み無しで…という作業を数日していたのですが,この子が大活躍.あと,ワイシャツのポケットには入らないけど,作業服着やジーパンのポケットには入ります.
この折り返した状態で机の上で使う場合,ちょっとゴムバンドが邪魔になる感じです.ただ,硬いカバーのお陰で筆記時に凸凹すること無く傾くだけ.スペースの狭い机の上に置いてメモ書きする程度であれば全然問題無いでしょう.
と,いうことで,かなり写真が盛り沢山のエントリーになりましたが,私がどれくらい『ロルバーン フレキシブル 360°M』を気に入って使い始めたかを想像して頂けると幸いです.
A6サイズのノートって,サイズ的に絶妙だと思うんですよね.持ち運びし易く,そして筆記面積も狭過ぎずに実用的.これを机の上以外でも使うこと考えると,カバーが硬くて立って使える&折り返して片手で持てるノートでなくてはいけなくて,そしてペンも一緒に携行出来るとベター.更には外で使う場合は使い終わって不要なページは抜いて新しくページを補充できるようなタイプがベター(でないと,使い終わりそうなときには予備のノートをもう1冊持ち歩く必要がある).更に更に欲を言うと,パット見で無味乾燥な事務用メモ感を漂わせないそれなりの質感,そして知ってる人が見ると『オッ』となる文具フリークの心をくすぐる何かキラーンというものが欲しいよね.
で,こういうことを総合的に考えると,『ロルバーン フレキシブル 360°M』って鳥肌が立つほど全方位敵無しなんです.そして今回私はカバーを『ハンス』のダークブルーにしましたが,カジュアル~ビジカジの間くらいの見た目.女性向け,もしくはよりカジュアル思考を目指すなら『マール』シリーズがあり,そしてパリッとしたビジネス向けを指向するなら無難な『マットブラック』もあります.驚く程ランナップに隙がありません.
そんなわけで,今年の上半期に購入した文房具で極めて満足度が高く,そしてバリバリと実用的にも使えている『ロルバーン フレキシブル 360°M 』オススメです.大量に卓上でノートを書く人には少し小さいかもしれないけれど,それ以外の人には凄く使い勝手が良いと思う.
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