スマホと併用したい便利ツール:DIME 2023年 5 月号付録の5インチ電子メモパッド付き計算機
何年か前から付録が付くようになった小学館の雑誌のDIMEですが,ターゲットを若手~中堅ビジネスマンにしているような感じで,テレワークや日常業務の際に仕事で便利に使える物が付録に付くことが多いです.そして『限られた制作費を知恵でカバーだ!』と,言わんばかりの秀逸なセレクトかつ絶妙な品質(高級ではないけどチープ過ぎもしない)で,付録と言えども微妙な物は無し.そして2023年5月号の付録は『5インチ電子メモパッド付き計算機』です.
購入してみましたので早速レビューをしてみます.
毎号買っているわけではないけど,DIMEを最初に購入したのは青春時代のウン十年前(遠い目).多くの雑誌が休刊になっている中,今も元気に頑張っているのは嬉しいですな.そして付録が付いても付録がメインで雑誌の中身薄くなったなんてことは無く,記事の濃さは維持されていて読み応えがあります.
'23年5月号は『ミニマルライフ&ギア』が特集で,おそらくガジェット好きな人なら特にワクワクしながら読み進めてページをめくることでしょう.
さて,付録です.『5インチ電子メモパッド付き計算機』とあるように,手帳型の電卓に電子メモパッド(感圧式の液晶パネルで,書き込みと一括消去のみ出来る)が付いてきます.
説明書きは箱の裏側.
本体はブラウンの樹脂製です.
何気にニンテンドーDSのような…(笑)
裏側.ツルッとしたデザインです.表面がテカテカでないところが良いですな.
手帳型で蝶番でパカッと開くようになっています.
開いてみます.
ロックはありませんが,開閉は固くなくユルユルでもなく丁度良い感じ.ただ,開け閉めを繰り返していると次第に緩くなって来そうではあります.
向かって左が電卓分,右側が電子メモパッドです.電卓部のボタンはゴムの感触で,蓋を閉めたときに電子メモパッドに当たらないように一段凹んだ部分にボタンが並んでいます.機能は四則演算とメモリ,%,平方根等でちょっとした計算であれば事足りるでしょう.あと,+や=のキーの位置や大きさは慣れ不慣れが出やすいと思うけど,このキーレイアウトは+キーが数字のすぐ横になり,かつサイズが大きくて集計する際には便利だと思う.
ボタンは概ね正方形で,一辺が約10mmで,ボタン間は2mm.このサイズは地味に近い勝手が良く,ボタンを見ながら使わなくても普通に使える小ささのギリギリサイズかなと.またボタンが1mm程凸になっており,クリック感という程ではありませんがきちんと押し込んだ感覚があるのも良い感じ.ミスタイプが減ります.
そして液晶は12桁.普通に計算する分には十分過ぎるでしょう.
安物電卓だと8桁の物が多いですが,普段使いでも10桁以上は欲しい所です.カシオミニの出た1972年頃は,個人用途であれば小数点無し6桁で十分という判断があったようですが,隔世の感がありますね.確かに整数のみの場合,10桁で100億-1,12桁で1兆-1まで計算出来るので過剰な感じはしますが,今日日『小数点以下第三位まで計算して…』とかもありますし.
そして電子メモパッドは圧力をかけることにより筆記出来るわけですが,爪の先で書くのは使い勝手が悪いし,普通のペンを使うと液晶面にインクが付いたり傷付けたりしてしまう.そんなわけで『専用ペン』が付いてきます.本体裏側にこのように収納されており…
引っ張ると取り出せます.ただ,最初はメチャクチャキツくて取り出しにくい.爪が折れるかと思いました.
まぁ何度か抜き差ししていれば当たりが取れて多少取り出しやすくなるでしょう….
先端はペン型で,軸が平べったいためにやや剛性がありません(力を入れると撓む).ただ,普通に使う分には問題無い感じ.
この手のメモはブギーボードが出て以来様々な製品を使っていますが,最近のはホント高性能&便利になりましたよね.この写真を見ても分かる通り,非常にシャープかつコントラストもハッキリしてる.筆圧の強弱も若干反映されているので侮り難しです.
このメモの使い道ですが,計算の途中結果をメモするだけでなく,例えば電話メモを一時的にするとかに使っても便利そうです.
そして消去はこのボタンをポチっと押します.
綺麗に消えるし,『専用ペン』で書いた所に傷なども付いていません.良い感じ.
そしてこの付録の素晴らしい所は,使い捨てでないことです.どういうことかと言うと,電池交換出来るようになっているんですね.それも電卓側だけで無く,電子メモパッドの消去用電池も.なので物理的に壊れるまでずっと使える.
電池ホルダはそれぞれ別の場所に付いていて,ヒンジの所には配線がありません.なので(おそらく構造的に一番弱い)ヒンジの部分が割れても全機能喪失ということにはなないし,片方壊れたらヒンジで割って片方だけで使うというのもアリです.そういう点も考慮されているのは素晴らしいよね.
ただ1点残念なのは,使用ボタン電池が片方CR1220で…
もう片方がLR1130であること.
電池特性的に仕方が無いことかもしれないけど,交換部品はや消耗品は共通になっているとベターだったかなと.ただ,電子メモパッドの方は『8万回書き換え可能』とのことなので,電池寿命と物理的な製品としての寿命のどちらが先に来るかはちょっと微妙かも(笑)
まとめ
と,言うことでザザッと紹介しましたが,無ければ無いで何とかなるけど,あると便利な気の利いた痒いところに手が届くガジェットかなぁと思います.
殆どの人は『電卓やメモはスマホでも出来るじゃん』って言うと思います.しかし,ワンツール・マルチユースのツールはシングルタスクなら何とかなるけど,同時並行のマルチタスクだと結構不便なんです.例えばスマホでの電話中にちょっとした計算の必要があったりメモする必要があったとしたら…不便さが想像出来ると思います.『あ,ちょっと待ってね』するか,スピーカーホンにして…って感じの対応を迫られるでしょう.スマホなのに対応がスマートじゃなくなってしまう.
そんなとき,この電卓付き電子メモパッドが卓上に転がっていたらメッチャ便利なのは想像に難くないでしょう.いや,実際出張先の宿で仕事中にお客さんから電話かかって来まして,カバンの中から電卓出す余裕が無く,そしてメモ書きしようとしたらホテル備え付けのペンが壊れていてストレスフルな状態になりました.そして出張帰りに小型の電子メモを買おう…と,思っていた矢先にDIME付録を手に入れたという感じです.
あと使い捨てな付録が多い中,この付録ではパーツの増加によるコストアップになっても敢えて電池交換可能にされています.『壊れるまで使い倒すぞ』が出来るわけです.これは今のご時世的には賞賛される方向性ですな.メーカーの良心と言いますか,好感が持てます.
と,いうことで,中身の濃い雑誌に電卓+電子メモパッドの付録が付いて1200円.DIME '23年5月号,オススメです.
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