飾ってよし,触っても良しのDENIXのレトロなデリンジャー
皆様大変ご無沙汰しております.今年は一ヶ月に1ポストくらいは…と,思っていたのですが,年度末に向けての研究開発案件を複数抱えてしまっていつもに増しての超繁忙期に突入してしまいました.その結果,早速2月で投稿ペース目標を達成出来ず.そしてその一方で,出張の際に立ち寄った粋な店やオンラインショップのおかげで,色々とモノ系のネタは積み上がって行くのでIN/OUTのバランス悪化が極端になりつつある今日この頃です.
で,このような状態になると特にオモチャ系の物欲が膨らみます.頭を使い過ぎて朦朧とした深夜など,リミッターがぶっ壊れて後先考えずにクリックしそうになるので危ないです.何とか最後に残った理性で辛うじて大物の購入は押さえたりとかするわけですが,我慢続きはストレスを更に蓄えることになります.そんなわけで『自分へのご褒美』という魔法の言葉と共に今回クリックしたのが『Denix フィラデルフィア ベビーデリンジャー』です.
大きさと雰囲気比較のために小物と共に並べるとこんな感じ.めっちゃ雰囲気のあるパーカッションロック式の小型単発銃を模したトイガンです.時代的には中世の古式銃に分類される銃がモデルになっており,実用性重視な現代風な武具ではなく,『持つことがステータス』であった時代の美術的装飾も含めた武具です.
大きさも手頃で嵩張りません.飾っておいても良いし,たまに触ってニンマリしながら撫で撫でしても良いです.そして更にこのトイガンの良い点は,ハンマーがきちんと動く事です.単に見て愛でるだけのオモチャじゃないんです.
さて,『Denix フィラデルフィア ベビーデリンジャー』はこのようなコンパクトな箱で郵送されて来たわけですが…
『DENIX』というのはスペインのメーカーで,『飾っておく』各種のトイガン/イミテーションの銃で有名なメーカーです.パッと見で本物に見えるような作りにも関わらず安価な点が魅力です.その一方で,ライフル等は作りがややヤワな事が多く,あまり触らずにそっと飾っておくのが良いモデルもあると聞きます(要は,実銃のようなシッカリした作りと異なり,乱暴に扱うと割れる・壊れる).
このベビーデリンジャーも『装飾品』として製造されています.その一方で,『トリガー,ハンマーの動作不良や故障は』と,ワザワザ書かれているのは…もうお分かりですね.詳しくは後述.
さて本体.いやぁ綺麗ですねぇ.パッと見,すごく高価な物に見えます.金属とリアルウッドで作られており,樹脂製のオモチャとはオーラが違います.そして手に持った時の重量感.ヤバイです.これがAmazonで普通に5千円くらいで買えるってのは凄いです.
銃の右側から見るとコテコテした装飾が付いてますが,その一方で左側はこんな感じでシンプルでツルッとしています.壁に高々と掲げて飾るなら右側を見えるようにって感じですね.個人的には,左側から見たこのアングルも無骨で好きですが.
木製のグリップ部分には既にいくつか傷が付いていました.『新品なのに凹みが!』って人は買わない方が良いでしょう.これはそういうのも味・雰囲気と楽しめる人向けの製品なんですよ.
トリガガード等は真鍮製のゴールドになっており,この角度で見てもウットリです.少しだけ突き出たポテッとした銃身も良い感じ.
上・後ろから見るとこんな感じ.6角形の無骨な銃身の上に照門照星が付いています.
この角度も良いねぇ~(うっとり)
銃口の下の部分には『DENIX MADE IN SPAIN』とあります.
さて,パーカッションロック式というのは,銃身に詰めた火薬に火縄や火打ち石を打ち付けた際の火花で着火する方式から時代が進み,着火用の雷管をハンマーで叩くという構造になっています.現代の弾薬は薬莢というパッケージに弾頭と発射薬を詰め,薬莢の後部に雷管を嵌め込んでいます.そしてこの雷管を叩くことで発射するようになっています.原理的には現代の弾薬に近い機構と言えましょう.
で,このハンマーの周辺部分,装飾が綺麗ですよね…というだけではなく,動きそうですよね.
そうなんです.動くんです.そして単に動くだけでなく,ハンマーがカチッと何段階かでロックされます.この角度でハーフロックされ….
更にコッキングするとこの角度でもロック出来ます.
更にハンマーを起こすとこの角度がロックされるマックス.そして何れのポジションでも,引き金を引くと小気味良く『カチッ』とハンマーが打ち下ろされます.
あ,安心してください.実銃で雷管をはめる部分には穴が開いておらず,銃身に火薬を詰めても発射することは出来ません.ただ,この雷管を固定する部分の金属の突起,実に良い形状をしていますよね.見る人が見たら分かりますよね(笑)
そこで試してみました.最近はあまり百均で見ないけど,カネキャップ.
連発式リボルバー型の火薬で,専用のトイガンでパンパン音を出すための火薬キャップです.農家で(野鳥や動物を追い払うために)使っている人が居るという話を聞いたことがあるけどどうなんだろう.昔は小学生の頃とかこれで遊んだけど,最近はこれで遊んでいる児童は見ないなぁ.ちなみにAmazonでは火薬3箱とトイガンのセットで800円くらい.
このキャップは8連発になっているので,今回は1個毎にキャップに切り分けます.
なお,金具の方が微妙にカネキャップより大きいので,モデルガン用の7mmキャップの方が良いかもですね.
セロテープで強引に固定し,カネキャップで何発か発火させてみました.いやぁ楽しいねぇ.嫁さんが外出しているときを見計らって子供と遊び,童心に戻れました.ただ,それなりに音が大きいので,発火させて遊ぶ際には時間と環境に気を付けて.
あと,発火後は火薬カスが結構出るので,綿棒等できれいに除去しましょう(発火後の写真も撮った覚えがあるのだけど,紛失).
ちなみに照門照星を覗くとこんな感じで,『無いよりマシ』という感じ.
実銃では有効射程は数メートルくらいなんじゃないかと思うので,『狙って打つ』というよりも,『敵の方に向けて打つ』って感じだったんじゃないかな.
ちなみに箱の中にDENIXのカタログが入っていたのですが….
うわぁ.目に毒だ(笑)
うはっ.MG34.
個人的には,WWIIのドイツ銃でルガーP08とワルサーp38はエアガンで持っているので,モーゼルのこの辺り,欲しいんだよね.特にウッドストック付き.でもきっと揃ったら揃ったで『次はルガーP08の長銃身タイプ』とか『スネイルマガジンも』とか沼が深くなるだけなんだろうな…(笑)
そして長物ではMP41とかMP44/StG44とかもいいなぁ.
おや,キーホルダーも出してるんですか.
PPsh41とかもいいよね~.
嗚呼いかん,いかん.また物欲の沼に囚われてしまう.
デリンジャーと言えば,時代は異なりますがこちらでレビューしたレミントン デリンジャーが有名ですよね(写真のはマルシンのエアガン).並べてみるとサイズ的には今回紹介したDENIXのデリンジャーの方が一回り大きく,銃口はゴツくデカく,そして装飾の関係で見栄えし,そしてリアルウッド等の関係で質感が高く存在感があります.
この手のトイガンのジャンル,『サバイバルゲームで使う実用的なエアガンを』とは対極の『飾って眺め,たまに手に取って愛でる』という方向性ですが,実際に持ってみるとメチャクチャ良い感じです.そして価格帯も懐に優しいし,コンパクトで見栄えもするので『Denix フィラデルフィア ベビーデリンジャー』オススメ.
冒頭の写真もそうだけど,『武器』というよりも『美術品』という雰囲気で,文房具の横に転がしておいても映える感じです.これは良い物だ.
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