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2022年1月17日 (月)

携帯用の透明水彩小型パレットを自作する

最近は,『ちょっとやってみようかな』の最初のハードルが高くて越えてもらえず,アナログで絵を描く人が少なくなって来ている印象があります.学校の授業では今も水彩画の授業があると思うのだけど,個人の時間に趣味でも…という人はとても少ない印象.

最終的なアウトプットと言える『絵』を得るということであれば,やはりデジタルの方が環境としては手軽で,スマホやタブレットがあればアプリを入れるだけで即はじめられます(更には,ペンがあるとベター).そして製作過程に関しても,デジタルは多機能な物が多いし,失敗してもやり直しが出来て楽な面もある.じゃぁ絵を描くのは全面的にデジタルでいいじゃん…って事になりそうだけど,たまにアナログで描くと楽しいんですよ,これがまた.

アナログで絵を描く良さと言えば,やはり物理的な存在感.そして製作過程の一発勝負的な緊張感と偶然性かなぁと思っています.あくまで『趣味』として描いた場合ですけれども.あと,本ブログ的には『ガジェット』的な側面もあり,色々とワクワクする要素があります.『まずは道具から入る』みたいな(笑)

と,いうことで,楽しむための手軽なお絵描き環境を作ってみましょう.どこへでも持ち運べ,手軽に使えるような道具を得たら,きっと使用頻度も上がるでしょう.例え絵が苦手でも良いのです.楽しめれたら良いのです.下手の横好き上等です.

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今回の自作に対しての個人的なコダワリとして一番大きいのはコンパクトさ.そして材質が金属製であること.

昨年,『ウインザー&ニュートンの製品』をレビューしましたが,一部の固形水彩の色を入れ替えて使っているものの,現在までの稼働率はそれほど高くありません.コロナ禍で外出する機会が少なかったのが一番大きな理由ですが,何となくプラスチック製のパレットに『ワクワク感』が少なく感じまして….

ぶっちゃけ,『ターレンスの12色セット』とか見るとワクワクします.そして『ウインザー&ニュートンの12色セット』とかにも.しかし,何れも(気軽に使うという意味では)少々お高いよなぁというのと,もう少し小さくならんかなぁということを感じていました.それも実用性を維持したままで.で,いつものパターンですが,無いなら自分で作ってしまおうという流れです.

まず用意したのは『WestKaibaのブリキ缶』.色はシルバー,ホワイト,ブラックの3色展開.実物を見ずに購入したので少し不安だったのですが,思った通りの手頃なサイズ,そして質感でした.ブラックなのが格好良い.価格も6個セットでアンダー千円.とりあえずは1個しか使わないので余るけど,残りは何か小物入れにでもしましょうかね.

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大きさはこんな感じ.

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先の『ウインザー&ニュートンの製品』(右)と比べると半分以下のサイズに『見え』ます.

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そして次に用意したのは,『ペイントケース』.チューブから出した絵具を入れておくケースです.1,580円で2mlのが100個入り.現在は大量に余らせています(笑)

使い捨て感覚で使う物ですし,性能差的なものはほぼありません.類似製品も色々とあるので,値段や数量を見ながら気に入った物を選んでみてください.結果的にだけど,大きさが小さな1mlサイズのコチラにし,色数を増やしても良かったかなぁなんて事も考えています.

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『2mlのサイズってどんな感じ?』と,思われるかもしれないのでサイズ比較.『ウインザー&ニュートン』の固形水彩とほぼ同じで,微妙に…ごく僅かにサイズが大きい感じです.なので,一般的なサイズの物と同じと考えて良いでしょう.

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そして次に用意したのは100均のマグネットテープ.これはダイソーで購入.

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柔らかいマグネットテープです.

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片面に両面テープが付いており,必要な長さにハサミでカットして使用します.

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このテープ,両面テープの粘着力がイマイチなので,瞬間接着剤等で貼り付けた方が良いでしょう.このような形でペイントケースの裏に貼ります.

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蓋は脱着式やスライド式では無く,このように開きます.パレットとして使う場合は大切なポイント.

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そしてマグネットテープを貼り付けたペイントケースを乗せると,磁力で固定されます.

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ひっくり返しても落ちません.そして適度な力で引っ張ると取れます.

普段は適度なテンションで固定されているけど,外そうと思えば外れる…のような感じ.適宜入れ替えたりする事もあるので,今回の用途にはピッタリです.

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ペイントケースは15色分作ります.

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少し隙間は出来ますが,こんな感じで15色分のペイントケースがスッキリ収まります.

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さて,当然ながらケース内に十分なスペースさえあれば,複数色の絵具を収納して持ち運べます.しかし問題は,色を伸ばしたり混色するために必要となるパレット部分.

画材メーカーのスチール製のパレットでは,大抵は表面がホーロー加工されています.そのため,色は絵具の色が確認しやすいホワイトになっており,プラ製ののように洗った後に微妙に色が残ることもありません.そしてケースには畦のように凸部分で複数の区画に分割されているタイプが多く,水を多く含んだ絵具が意図せずに垂れて他の色と混ざって…ということが無いようになっています.

が,当然ながら只のスチールケースであるこの製品では,蓋の裏部分はスチール地が剥き出しでシルバーでギラギラです.このままではパレットとして使えません.

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そこで用意したのは『BONDIC』.UV硬化樹脂のセットです.

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ただ,BONDICのリフィルはちょっとお高いので,量を使うときにはこの硬化剤セットの方がオススメです.

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こんな感じで蝶番側は密着,反対側は少し隙間を開ける形で蓋の裏に盛り,UVライトで硬化させます.

なお,UVライトはBESTSUNのコレがオススメ.安いUVライトは波長が異なり,UV硬化剤の硬化がきちんと出来なかったり,硬化に時間がかかったりします.BONDICのUVライトでも良いけど,ある程度広い面積を硬化させる場合は普通のUVライトの方が使い易いです.

で,ここまで行うことで,まずはパレットの形状的な部分が完成.

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なお,硬化剤が硬化した際に収縮し,おそらく『パキッ』と音がすると思います.必須ではないけど,目視であまりに盛大に隙間が空いてしまっているようであれば,ゼリー状の瞬間接着剤等で埋めてください.私が愛用しているのはタミヤ製

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次に色です.シルバーのままでは絵具の色が確認出来ずに使いにくいですから,ホワイトで塗ります.

使用する塗料は,模型用のエナメル塗料がオススメです.アクリル系の塗料だと塗膜が薄く,引っ掻いた際にポロポロと剥がれてしまう危険性があります.エナメルだと強い塗膜が出来るため,普通に使う分には剥がれることは無いでしょう.それと乾燥に少し時間がかかる特徴があり,乾燥するまでの間に塗料が自ら流れて平滑化してくため,筆塗りのムラが出にくい.

とは言え,あまりに乾燥に時間がかかると作業がやりにくいので,乾燥時間が(エナメル塗料としては)早く,そして隠蔽力(下地の色を隠す力)も高いと言われている『ガイアノーツのエナメル ホワイト』を使用しました.乾燥はエナメルにしては目に見えて早く,完成までの時間を短縮できました.もしこの塗料が入手しにくい場合は,例えば『タミヤのエナメル ホワイト』でも良いかと思います.

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こんな感じで厚塗りして行きます.気になる程の塗りムラがあったら,完全に乾燥する前に更に厚塗りしてみましょう.プラモデルの筆塗りの場合,筆ムラを防ぐために薄塗りを何度も重ね塗りするのが基本ですが,それは無視して構いません.

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本当は数日間乾燥させるのが良いのだけど,自然乾燥で半日もすると表面は触っても大丈夫な状態になります.手触りはスルスルで,プニュプニュしたりベトベトすることはありません.『薄いな』or『下地が少し見えるな』と思った場合は,重ね塗りしてみて下さい.

なお,底面にだけ塗って下さい.側面に塗ると,蓋をした際に他の部分に触れて擦れる場合があります.

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次は透明水彩絵具のセット.『ウインザー&ニュートン』から売られている固形水彩をそのまま使うのでも良いのですが….

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これって結構良いお値段するほか,入手性もあまり良くありません.

例えばこれは京都駅前のヨドバシで購入しました.都市部の一部地域を除くと,近所の少し大きな文房具屋さんに行けば売っているという製品ではありません.また,色も一般的な学童用水彩絵具のように『あか』『あお』等の単純な名前ではなく,『アリザリン クリムソンシュー』や『コバルト ブルーヒュー』等の名前であるため,『これはどんな色だ?』というのが初心者は直感的に分かりにくい.

本当は店頭で実物を見て…というのが一番なのだけど,最初は『○色セット』のようなものを購入する方が良いでしょう.

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と,いうことで,『ホルベイン透明水彩12色せット』と『サクラクレパス透明水彩12色セット』を購入.

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そうそう,本エントリーでは説明無しで進めていますが,『透明水彩』について改めて説明します.

『透明水彩』というのは,文字通り透明感のある水彩絵具で,(乾燥させた後で)重ね塗りすると下の色が透けて見ます.一方『不透明水彩』は文字通り不透明になるため,下の色を隠蔽して塗り重ねることが出来ます.各絵具の特性に合わせた技法などもあるのですが,詳しくはホルベインのページを参照してみて下さい.

今回敢えて透明水彩を使用した理由は,不透明水彩は(基本的に)乾燥させた後で再び水で溶かして使えないからです.そのため,必要な分だけチューブから出し,使い終わったらパレットを洗浄する必要があります.一方で透明水彩は,チューブから出してパレットで上で乾燥して固まった後でも,改めて濡れた筆で溶かして使うことが出来ます.最初から乾燥している固形水彩のように.

そのため,今回はチューブをゴロゴロと持ち運ぶのではなく,チューブからペイントケースに絵具を出し,乾燥させた状態で持ち運ぶ&使うことを想定しています.

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サクラクレパスはまた別の機会に使うとして,今回はホルベインの透明水彩をセットすることにします.

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こんな感じでチューブからニュッと出します.

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12色全部出しました.ペイントケースの横にでも,色の番号(W091等)を油性ペンで書いておくのが良いでしょう.

ホルベインのチューブは5ml入りで,このペイントケースは2mlの容量があります.そのため2.5回分の容量がありますが,今回は目一杯盛らずに程々の量を入れるに止めています.

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そしてケース内にセット.綺麗にセット出来ました.なお,ペイントケースは15個収まるので,(今回は12色セットの絵具を購入したため)3個分は空のままです.

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これで完成.

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パレット部分も厚塗りのお陰で真っ白です.

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そして…ペイントケースは85個残っており….

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ケースは残り5個です….何に使おうかなぁ.

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さて,次は筆.普通の筆を使用しても良いのですが,水タンクが一体化した水筆がやはり圧倒的に便利です.色を変えるときに筆先をバケツで洗う必要が無く,水筆の胴体部分の水タンクを少し押しながらティッシュペーパー等で筆先を拭き取ればそれでOK.

元旦に使用した際はスタンダードなタイプの水筆を使用してみましたが,この携帯セットに一緒に収められる水筆は無いかなぁ…と,探して見付けたのがこのコンパクトサイズ.Amazonだとこれら+平筆の4本セットで売られています.サクラクレパス 水筆 コンパクトサイズ QF-S/M/Lです.

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下の写真以外に平筆もあります.今回は丸筆の小/中/大を購入.そして小(QF-S)をケース内に収めることにしました.

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この水筆は分割式で,水タンク部分と穂先の部分の2つに分かれます.長さは分割時に約70mm.

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穂先はこんな感じ.

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水タンク部分はキャップ付き.

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連結すると125mm程の長さになります.なお,ネジの方向は逆ネジなので注意.

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水筆収納可能なパレットでは,固形水彩用の1列を犠牲にしてそこに収納するのが一般的.

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長さ的には1列丸ごと犠牲にしなくても…と,いうことで,11色入れた状態で収めるとこんな感じ.この状態だと,穂先の蓋が邪魔になって蓋が閉まりませんね….

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穂先トップ,ケースのはみ出し幅を慎重に測り,マーク.

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ハサミでキャップのはみ出す部分をカット.

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切りました.

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キャップの先端が開きっぱなしでも良いのですが,小さい所も拘って,UV硬化剤で蓋をすることにします.

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UV硬化剤をニュッと詰めて….

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硬化.

使用した道具は前と同様,硬化剤3本セットBESTSUNのUVライトです.

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固まりました.

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で,キャップを詰めたことにより,綺麗にスッポリ収まるようになりました.完璧.

なお,透明水彩はホワイトが実質的に意味を成さないので(詳しくは後述),12色セットのうちのホワイトの1色を抜いて11色にしても,戦闘力はほぼ変わりません.

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ついでに筆先を拭くためのデビカのスポンジパックも入れてみます.

台所用のスポンジを百均で買ってカットしても問題ないと思います.

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当然ながらそのままのサイズでは収まらないので…

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カットします.

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こんな感じに収めます.

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そして蓋もしっかり閉まりました.完成&完璧.

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下の写真は,先日2年ぶりに実家に帰省した際のもの.自画自賛になるけど,思った以上に使い易かったです.あと,道具がコンパクトだと荷物が少なくなるので良いよね.

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まとめ

今回パレットを自作しましたが,透明水彩をセットしたパレットと水筆の他に,鉛筆(2Bくらい),消しゴム,白インクのペンを用意した方が良いでしょう.

鉛筆と消しゴムは下書き用ですが,白インクのペンは,透明水彩ならではの使い方をします.不透明水彩の場合,ハイライトや白い部分を塗る場合,ホワイトの絵具で塗ればOK.しかし透明水彩の場合は下の色が透けてしまうため,ホワイトで塗ってもあまり意味がありません.そのため,透明水彩で白色にしたい部分は,(何も塗らずに)紙の白色を利用するのが一般的です.でもこの方法って,最終的な状態を完璧に思い描きながら彩色できる達人は別として,普通の人には結構難しいですよね.

かと言って,不透明水彩のホワイトのチューブを別に持ち歩くのもシンドイ.毎回パレットを洗わないといけなくもなりますし.で,この問題を解決するために編み出された方法が,『ホワイトのペンを別途用意する』です.私はあべまりえ女史の著作でこの方法を知りました.現在三菱鉛筆のSignoを使っていますが,とても良い感じです.

あと,『ミニスケッチブック』を持ち歩いても良いのですが,私はこちらで紹介したルーズリーフ ミニ INTO-ONE+』と『画用紙リフィル』 がお気に入り.あ,それとティッシュペーパーもあった方が良いですね.

それと今回はAmazonで材料を揃えて自作しましたが,透明水彩絵具以外は代用出来るものが百均でも売られていますので,その気になれば大幅に自作コストを抑えることが出来ます.例えば缶ケースとか,ダイソーの『製氷皿 小粒アイストレー』とかを使用して.ただし,実用性は遜色なくても,見た目で引っかかると使っていて気分があまり盛り上がらないかもです….自分なりに納得の行くように自作してみて下さい.

計画し,自作し,実際に使ってみて大満足していたのですが,後から『アーチストパンカラー 8色セット メタルボックス PN688 ハーフパン』なる製品がホルベインから出ていることを知りました.小型でメタルで8色セット.そして真ん中1行にも固形水彩を入れたら12色入るし…な魅力的な製品です.そしてこの手の製品としてはとても安い.『自作はちょっと大変そうだな~』と,思った人は,この製品に行くのもアリだと思います.

と,いうことで,携帯用透明水彩小型パレットの自作でした.道具を工夫しながら自作するのはとても楽しいし,出来た道具を使って絵を描くのもとても楽しいです.『今年は何か新しいことにチャレンジしようかなー』なんて人には特にオススメです.一緒に透明水彩を楽しみましょう.

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