新しい小型3穴バインダーの世界:レイメイ藤井のkeptミニバインダーで始まる小型3穴生活(2)リフィル自作編
と,いうことで,Keptミニバインダーの紹介に続いてリフィル自作編です.
立派で使い易いバインダーを発売したのに,僅かばかりのリフィルがバンドルされているだけで,後は何処かから探して買ってくるなり自分で作成するなりして自分で何とかせよという放置プレイ.あぁ,なんて潔い姿勢なのでしょう.
無い物は作ろうということで,主な用途となろうであろうカードサイズの写真ホルダーリフィルを自作してみます.普通のメモ用紙や画用紙リフィル等に関しては,先のページに書いたとおり,マルマンのルーズリーフミニを半分に裁断することで簡単に量産出来ますので.
『自作に使えるの無いかなー』と,ダイソーをウロウロしていくつかクリアポケットを購入してきました.
色々と試した結果,一番良かったのはこのタイプ.フタ付きのB7サイズのポケットです.フタ無しの方も使えるのですが,ポケット付きの方が僅かに厚みがあり,穴をパンチする際に抜けが良かったです.
そして多くの人が『1穴ずつ位置合わせして空けろということか!?』と,悩みまくっている3穴のパンチですが,ルーズリーフ用のパンチが利用出来ます.
私が使用したのはCARL事務器の『GP-130N-O』です.ただ,このタイプはA4までのパンチが出来る反面,価格が4千円オーバーとやや高価.3穴のパンチ以外はA5かB6のルーズリーフしかパンチしないということであれば,『GP-20-B』で良いでしょう.こちらであればアンダー2千円.
まずは横幅67mmにカットします(下の写真は一旦見なかったことにして(笑)).
まとまった数を量産しないのであれば,カッターで1枚ずつ切る感じでも良いでしょう.
そしてゲージに挟んで…
13mm程出るようにして固定して…
ノッチの所にパンチを固定出来るので,A4の場所でパチン.
B5/A4にずらしてパチン.
こんな感じで穴が空きます.
リフィルの上下方向は工夫して微調整して下さい.上のような空け方の場合,両端の穴がこのように丁度半分になるのが良い状態です.ただ,多少ズレても実用上は問題ありません.
右がダイソーで売られていたフタ付きのクリアポケットで加工した例,左がフタ無しの同クリアポケットの加工例.フタ無しはフニャとしたビニール袋のような感じなので,写真の穴を見ても分かる通り,パンチがしにくいです.ただ,厚さが薄いので少しでも沢山バインダーに入れたい場合には良いかもです.
では,前ページでも紹介したKODAKのポータブルフォトプリンタで出力した53*86mmの写真を入れてみましょう.
こんな感じ.少し上下方向,左右方向に余裕が出来ます.なお,Keptであれば余裕を持って収まりますが,輸入物の3穴バインダーの場合は幅をもっと攻めてキワキワにしないと収まらないかも.
そして通す穴は上側がココ.
下はココ.ピッタリ.
そして一連の写真を見て頂くと分かる通り,開口部がバインダー側のみのため,中の写真の出し入れの際にはバインダーから外さないといけません.逆に言うとバインダーから写真が脱落することはありません.これで『大事な写真を落としちゃうかも!!』という懸念事項が無くなったでしょ?
そして中身を出し入れするタイプのリフィルを作成したい場合は,ポケットの上側の一辺をカットして開けばOKです.ただ,強度的には角を補強しないと弱いかもしれない(クリアフォルダーのようにカットを入れるとか).
ちなみにポータブルフォトプリンタでもう一つメジャーな規格であるzink系の写真(このページで紹介したLG製は無くなりましたが,現行製品ではCanon iNSPiC等が流行っています.なお,写真サイズは50*76mmと前述のKODAKより一回り小さい)を入れてみると….
これくらい余裕が出来ます.
3穴バインダーにセットするとこんな感じ.バランス的に少し小さいかな.縦横を入れ替えて入れると横幅が足りないし,ちょっと微妙なサイズ感.A6/文庫本サイズの手帳に横に貼るには丁度良いサイズなのですけどね.
ギリギリですが,カードサイズの情報カードも数枚入ります.
では,大量生産の方法を模索しましょうかね.
まずはB7サイズクリアポケットの裁断.ナカバヤシのロータリーカッターで10枚程度ずつまとめて裁断.一発では切れないと思うので,シュッコ,シュッコとカッタを押し込んで左右往復して切ります.切っている最中にズレないよう,角をマステなどで仮止めしておくのがベター.
裁断出来ました.
次にパンチは5枚ずつ程度を目安に…
あかん…うまく固定したつもりでも,滑りやすいのですぐにズレてしまいます….そして『ズレた!』と,強引に直そうとして更に盛大にズレたりorz
仕方なく,パンチは1枚ずつすることにしました.あと,『どのくらい飛び出させるか』を調整するために,紙にガイドを描き,位置決めの際に当てて調整すると楽です.ちなみに下の位置は,上下に2mm,左右で13mmの位置に線を引いています.
改めて書きますが,上記の方法でパンチする場合,このように綺麗に穴を空けると中央が合わないのでダメです.
このように左右の穴が丁度中央で割れている位置に来るのがベストです.あと,両サイドのこの位置に切り欠きが出来れば,ページめくりの際の力を逃がしてくれる筈なので,構造的に強くなるかも.
と,いうことで,ある程度まとまった数を量産.これで私の偏愛手帳/トラベル写真集が出来る.
急増品だけど,違和感無し.
と,いうことで,写真などを入れるためのポケットリフィルの自作方法の紹介でした.この構造であれば,携帯時にポケット内の写真を落とすことも無いので安心です.その代わり,あまり薄い用紙の物を入れると金具と擦れてヨレてしまうかもしれません.心配な場合は,ピッタリサイズのクリアポケット,もしくはパウチしてからポケットに入れた方が良いかもしれません.
それにしても…早くセリアのバインダーと3穴用ポケットリフィル(まとまった数注文した)届かないかなぁ.素敵なバインダーがあっても,リフィルが無いというのは辛いところ.それも少々特殊な規格のリフィルのため,製作が手間なのもちょっとしたハードル.この規格のバインダー手帳が流行り,この規格の3穴パンチが発売になったらまた状況が変わるのでしょうけどね.
そのようなわけで,『バインダーがあってもリフィルが無いし』とか,『写真を沢山入れて推し手帳にしたいのに,ネットで探すとカードポケット高いし』という方は,是非自作してみて下さい.より愛着が持てるミニバインダーに育つことでしょう.
***
おや,何故か3穴バインダーとレザークラフト用の姫路レザー(牛革)がこんな所に(笑)
仕事が一段落したら,大人の男性が持っていても違和感のない3穴バインダーを作るんだ…(フラグ).
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