専門家にもそうで無い人にも:心理学手帳
2022年の手帳の販売が始まっています.この時期最も目にするのは,書店で見かけることが多い日本能率協会のNOLTYと高橋書店の手帳でしょう.しかし,世の中にはホントに色々な種類の手帳が出ています.趣味系の手帳,県民手帳,業界手帳,学会手帳etc.そしてこれら一般的でない手帳(?)の場合,大抵はスケジュール管理がおまけと思える程に充実した便覧が付いて来ます.手帳によっては,『これ,1冊の書籍にしたら単体で売れるんでは?』と思えるような物も.例えばコチラでも紹介したブルーバックス科学手帳等もそうです.個人的には,理科年表手帳とかあれば…いやいや,鈍器手帳になってしまう(笑)
で,今回ご紹介するのは,『心理学手帳』です.公認心理師や臨床心理士の試験対策にも良いと評判ですが,心理職以外の人でも,心理学に関心のある人には是非手に取って欲しい内容の書籍手帳です.
『手帳』とありますが,サイズ的にはB6版なので,卓上用ですな.
帯を読むとワクワクが止まらないかもしれない.
帯にも書かれていますが,『心理学』って非常に広い学問.だけど一番関係があるのは医療系と教育系の職の人かな.
で,帯を取るとシボ加工のように加工されたビニールカバーになります.なお,一般に販売されているのは黒表紙ですが,公式サイトでは,限定版のグリーン,ホワイト,ピンク,ブルーの表紙カラバリが販売されています.
そして2022 Psychology Diaryは金の箔押し.
中を見ていきましょう.
まずめくると,カバーにはカードなどを挿せるポケット.
次に『心理学手帳』の表紙.
そして2年分のカレンダー.
注)以降,ホワイトバランスの関係で一部用紙がピンクっぽく写ってしまっていますが,紙は白色です.あと,印刷がかなり淡い色なのでちょっと写真が見にくいかも.
イヤープランナー.
そしてブロックマンスリー.2021年12月のスタートです.
学術系手帳らしく,学会の大会日程が印刷されています.
ただ,殆どの学会はオンライン開催になるんじゃないかな.今月開催の某大会も,ギリギリまで通常開催を検討されていたようですが,県内在住の方のみ会場入り可の大会になってしまいました.致し方無いことだけど,残念….
下には方眼のメモ欄.
右下には翌月のカレンダー.
そしてブロックマンスリーは2023年の3月まで.来年度をカバー.
そしてメインはレフト型です.
12月27日スタート.曜日,六曜,月齢が書かれています.
時間軸は8:30から24:00まで使えます.
右上には横に長いToDo行(?)が2行.そして横罫のノートページ.
右下には『今週生まれた心理学者』とカレンダー.
『今週生まれた…ってせいぜい1,2名くらいでは?』とか思って1月をパラパラ捲るとこんな感じ.100年以上続く学問は,やはり歴史の厚みがありますな.
栞はビビットな青と赤の2本.
レフト型の最後は2022年12月26日~1月1日まで.
で,ここからが『心理学手帳』のメインコンテンツです.
『資料編』です.
厚み的にはこのくらいの分量の差.左側がスケジュール管理用ページで右側が資料編.
資料編の目次はこんな感じ.
資料が『脳のしくみ』から入る点には色々と(良い意味で)思う所が.
目次の下側.
脳の解説は各部の名称とかも.
当然ながら(?)パブロフの犬の話も載っています.
このブログを読む人であれば,『情動理論』とか…
『記憶』とか…
『動機づけ』にも興味がありそう.
心理学と言えばテスト(実験)と統計処理は避けて通れませんよね.
実験後の統計検定で,ANOVAで"*"とか"**"とか出力されて有意差が出たときは全てが報われた気分になりました.911でWTCに旅客機が突っ込むシーン,学会締め切り前で研究室に篭もってTVでリアルタイムで見ていた覚えがあるなぁ…もうあれから20年ですか….
医療系の方向けに,精神疾患の話や…
様々な薬のリストも.
そして司法系向けに法律関係や…
具体的な手続きの概要も.
統計情報も充実しています.
この後は心理学者一覧,心理学略語一覧,主な心理学関連団体のリストが続き…
参加した大会,検収の記録用ページと参考文献リストが続き…
(手帳らしく)年齢早見表,持ち主データの記入欄ページが続きます.
資料編はチラ見せレベルでしか紹介しませんでしたが,読み始めると止まらなくなりそうな内容です.ボリュームは100ページ.
カバーのこちら側にはペンホルダ付き.
ポケットサイズではないので常時携帯は難しいのですが,その分,筆記面積はかなり広くなっています.印刷されている日付等は無視し,ノート代わりに使っても良いのではないかなと思う.
駆け足での紹介&写真が見にくくて申し訳ないのですが,『心理学手帳』の紹介でした.
価格が1,540円となっており,ノート的なサイズのスケジュール帳としては割安です.おまけに心理学に関する資料がギッシリ&ズッシリ.信頼の置ける心理学って,難しくて分厚い本が多いじゃないですか.そして1冊でカバーしている範囲は狭い(けど深い)書籍が多い.そんな意味では,この手帳の資料編を読めば,広い範囲を俯瞰出来,そして各分野(?)のキーワードの頭出しが出来ます.更に深く知りたい場合はそのキーワードで専門書を掘っていったり,巻末の参考文献に当たったりすると良いでしょう.
そのようなわけで,専門家・非専門家に関わらず,心理学に興味がある方全般に『心理学手帳』,オススメです.スケジュール帳として見ずに,ノート付きの心理学のガイドブックとして購入するのもアリです(^^
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