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2021年9月27日 (月)

方眼好きのためのNOLTY手帳:NOLTY ポケット カジュアル メモ(1516)

能率手帳協会から出た新製品である『NOLTY ポケット カジュアルメモ』を購入してみました.

表紙のカラーはライム色のみ.そしてメインのページは,方眼メモをウイークリーに変型させたようなフォーマットです.

一般に『手帳=スケジュール帳』的な使われ方をすることが多く,『メモも出来ない事はない』的な製品が多い中,この手帳は『メモ』がメインです(断言).それも『レフト型の右側メモページを方眼にしてみました』的な,方眼のハーフ・アン・ドハーフではなく,まず方眼ありきで,ウイークリーの日付をその上に印刷してみましたという感じで方眼成分多めです.方眼原理主義者としては,フォーマットを見ただけでノックアウトです.そして普通の手帳で『メモが書ける割合が少ない』や,『もっと自由なフォーマットで書きたいのに!』と,思っている人には福音となる手帳でしょう.

では,中身を見てみましょう.

前述の通り,表紙は『ライム』色のみです.

予約受付が始まった頃にweb上で見て,『女性向けでは…』とか,『ちょっとカジュアル過ぎじゃ…』なんて思っていました.そもそも製品名が『ポケットカジュアルメモ』なので,何をか言わんやとツッコまれそうですが,この製品のターゲットにはスーツ族や中高年男性は入っていないのかなと思った次第です.個人的には,黒色は無難過ぎて色気が無いと思っているけど,グレーやネイビーのカラバリは製品コンセプト的にもアリなんじゃとか思っていました.

が,実際に手にしてみたら,意外と『男でも恥ずかしくないし普通に使えるじゃん』というカラーであることを認識.表紙の色を見て腰が引けている諸兄の皆様,行っちゃってOKですよ(^^

あと,こちらで紹介した同じフォーマットで一回り小型の『ライツ メモ 小型版』も,カラバリがダークネイビーのみになりましたが今年も継続で出ています.『ポケット カジュアルメモ』との主な違いは,カジュアルの方は90x153mmであるのに対し,ライツの方は85x130mmと一回り小さいこと.数字で見ると横が5mm,縦が23mmというのは結構な差です.しかし,ポケットに入れるにしても手持ちで持ち運ぶにしても,意外と携帯性が大きく損なわれることはありません.そしてその一方で,筆記面積は目に見えて拡大していますので,実用性という意味では大きくアップしています.

更に親分としては,『B6 クエリ メモ』という卓上手帳と言いますか,ノートと呼びますか,大きなタイプもあります.流石にここまで来ると携帯性が大きく変わってきますので,常に持ち運べる範囲では『ポケット カジュアルメモ』が実用的にベストに思います.そして多少書き込める内容が減ってでも良いので少しでも小さい方が良い…という場合は『ライツ メモ 小型版』というチョイスになろうかと思います.

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では中を見てみましょう.PPのカバーになっているので,社会人の場合は,この部分に予備の名刺を挟んで置くと重宝するかも.

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で,ペラッとめくると『2022』『NOLTY』.

昔のエントリーを探してみたら,NOLTYブランドは今年で7年目のよう.私の主観ですが,もうすっかり『能率手帳』が纏っていたお堅い年配男性向けのイメージが無くなり,どちらかと言うとクリエイティブな若者向けな手帳のブランドになりましたね.それでいて,昔からの既存ユーザをバッサリ切り捨てたわけでは無く(mini5は切捨御免されたけど…),昔ながらのフォーマットの手帳もそのまま残している.企業姿勢として素晴らしい.

例えば,今年もNOLTYの『1111』という型番が売られているのを見るとホッとします.

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まずはカレンダー.

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イヤープランナー.

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マンスリープランナー.

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そしてチェックボックス/箇条書きリストの並ぶプランリスト.

マンスリープランナーやプランリストのページがあると,『あぁ,単に受け身のスケジュール管理用では無く,攻めの手帳だな』と,思ってしまいます.

どういうことかと言うと,『受け身のスケジュール』は,降って来た時間単位のスケジュールを手帳に乗せていき,被ったりしないように調整するための手帳.一方で『攻めの手帳』とは,未来を創る手帳で,スケジュール等を自ら作り出して行く手帳.

『目標』と書くと少し意味が変わってくるかもしれませんが,これらページには大抵,『未来にこうしたい/こうありたい』的な事を書くことになります.つまり,走っている最中の風景だけでなく,常にゴールを意識してスタートするし,そして走っている最中もゴールを見続けることになるわけです.そうすると,色々とブレにくくなるし,毎週/月末/年末等を使用したマイルストーンでの『振り返り』も行われてゴール位置や方向の修正も出来るようになる.

まぁ必ずしも『このように使うべし』ではないですし,形から入っても必ず上手く回るとは限らないのですが(汗).

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次に月曜始まりのブロックマンスリーが続きます.私の周りを見ると,スケジュール管理は(カレンダーの標準フォーマットの関係もあってか)ブロックマンスリーでされる人が多いです.マンスリーの定番と言って良いのではないかな.

ブロックマンスリーは2021年の12月スタート.

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左上に月(数字・英語),年(西暦,和暦)と1行メモ行の罫線が引かれています.

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そして見開き左ページの左側縦にガントチャートが日付印刷込みであります.余白がそれ程広く無いためにガッツリ書き込むことは難しい感じですが,その日の一言や集計した数字,数個程度であればハビットトラッカー的なマークを十分書けます.また,縦にガントチャートの線を複数引くというのも無理ではないです.が,この場合はガントチャートのタイトルを書く余白が上下に無いため,線を色分けして汎例タイトルを別の場所に書いたりする工夫が必要かな.折れ線グラフを描くことも不可能では無いです.

私は日付にマイルドマーカー等で色を乗せ,その横に数字を色分けして書き込み,下の欄外に数字の集計という使い方を考えています.

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ブロックの下は余白になっていて,色々と書き込めます.そして右端に翌月のカレンダー.

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そしてマンスリーブロックは(多くの組織で)年度の切れ目となる3月まで.

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続いてメインのフォーマットである,ウイークリーメモ.このフォーマットがキモです.

意匠登録もされており,番号は第1631498号.こちらから内容を参照できます.出願日は2018年7月27日.最長で出願から25年後の2043年まで有効です.

前も別エントリーで書いたけど,例え文房具といえど,その製品開発には多大なる苦労と試行錯誤がされているわけで,その知財をきちんと権利化することは重要だと思う.『良い物は皆でフリーで共有しようよ』という考えもあると思うけど,何をやってもタダ乗りされてしまうとしたら,商業活動を行う組織は誰も苦労して新しい物を作り出そうとしなくなります.すると発展が止まって衰退してしまい,結果的に皆が損するわけです.また,一定期間独占的に使用出来るようになれば,より競争を促進して良い物が生まれるわけです.(特許の場合,中身を公開させる代わりに一定期間独占させ,積極的に公開させよう&特許切れになったときにパブリックなものとなるので,科学技術を底上げ出来る…と,いう精度であると聞いたけど)

ちなみに特許と意匠の違いですが,特許は機能や構造等に関する科学的な技術や発明が対象になります.一方で意匠は,工業製品に対するデザインが対象になります.意匠に関して簡単に表現すると,『あ,この形,○○社の△△だよね』と,いうものを登録するという感じですね.スーパーカブ事件が有名(ココの目次番号pp.186-187.すごく興味深い事例が多く書かれています.一読推奨)

あと職業病かもしれないけど,この手のものを見ると,回避方法を探しながら読んでしまう(苦笑).そういう目線で見ると,多くの特許のように『広く網をかけて自社の権利を少しでも広く』とはなっていないのが好感が持てます…閑話休題.

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で,左上に月(数字,英語),年(西暦),1行のメモ用罫線.そして横一列のブロックとして,左からカレンダー,月曜始まりで1週間分の各日のデータ(日,曜日(日・英))が並びます.1つの箱は概ねブロックマンスリーのブロックくらいの大きさで,一般的には卓上カレンダーに予定を書き切れる人であれば必要十分なサイズで,更に少しメモを書く程度の余裕があります.六曜が入っていないのは,メインターゲットがそっちではないという現れですかね.私も最近は気にしたこと無いかなぁ.たまに験を担ぐときはあるけど.

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見開きの右側も同じような感じでデイブロックが並びます.土日も同じサイズ.良い感じ.土曜も黒色だけど,日曜日は赤色で印刷.そして右上には『Week○』という形でその年の何週目かの印刷あり.

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デイ ブロック(?)の下側は全て方眼.横幅は各1ブロックに対して5マス.そして縦にうっすらと濃く線が引かれているため,前回紹介したような感じで線を引いて数字を書けば,バーチカル手帳のように使うことも出来ます.

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方眼はページの端までカチッと印刷されています.万歳!!

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栞は2本.グレーと黄色です.

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メインのウイークリーは2022年12月の最終週まで.

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2023年の1月1日が日曜なので,ポツンと入っています.週休二日かつ年末年始が3日ずつという暦通りの会社だと,元旦が日曜と被ると損した気分に(笑)

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その後は22ページ分の,何故か横罫のメモページ.どうして方眼じゃないんだろう….

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次に15ページの方眼メモが続き….

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6ピースの伝言メモページ.ページではなく,ピースです.

表に『MEMO』,裏にTO,DATE,(メモ),FROMを各エリアがあり,1ページに3ピース,2ページで6ピースあります.

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ミシン目に沿って1ピース毎に千切れるようになっており,伝言メモとして渡せるようになっています.

どのくらい使うかは別として,NOLTYらしからぬ(←褒め言葉)面白い仕組みですな.こちらで紹介した,トラベラーズノートのメッセージカード リフィルをビジネス寄りにした感じ.

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で,最後に中途半端に1ページの横罫メモ.

狭小住宅のような佇まいに,何故か凄く魅力を感じます.デッドスペースの超絶有効利用というのも大好物.このページには,様々な情報を詰め込んでおきたい欲が出てしまう.

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あとは定番の便覧.

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路線図もミッチリバッチリ入っています.地下鉄8都市と東京,京阪神の鉄道網図が8ページ分.半端の無いパワーの入れ方です.

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そして手帳の定番,年齢の早見表.和暦,西暦,年齢,干支がサッと分かります.

正直言って昔はあまり必要性を感じなかったけど,和暦と西暦を変換する機会は意外と多いので,時に重宝します.

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そして持ち主を書くページがあって終わり.

元々挟み込み式のノートが入っておらず,また,専用品の単体売りもされていませんが,ここには『小型版補充ノート(方眼)』を挟んでおくのが良いと思います.一回り小さいノートになるけど,そんなに気にならないんじゃないかな.むしろ,『本体内のメモを使い尽くしたらどうしよう』と心配してガシガシ使えないとか,『手帳入れ替えの時に共通情報を書き写すの面倒だしなぁ』という場合は,補充ノートが強烈に便利です.

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ペンホルダも付いています.

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まとめ

と,いうことで,『NOLTY ポケット カジュアルメモ』の紹介でした.

今回は使用例を挙げられませんでしたが,公式ページのコラムにいくつかサンプルが上がっていますので,参照してみて下さい.私は,日記帳風とToDoリスト風の中間的な使い方を考えています.あぁ,想像すると夢が膨らむなぁ.

そんなわけで,

  • 方眼大好きな人で,携帯出来る手帳を探している人
  • ライツ メモ 小型版』を使っているが,『もう少しスペースがあったらな…』と,悩んでいる人
  • 単なるスケジュール帳ではない使い方を考えており,自由に書ける面積が広く,かつ,自由度が高い手帳を探している人

には特に『NOLTY ポケット カジュアルメモ』がオススメです.

なお,シーズンが過ぎると売り切れてしまう事の多い『小型版補充ノート(方眼)』は,出来るだけ早めに確保しておくこともオススメします.

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