ちっこくて可愛い18禁ガスガン:東京マルイ コンパクトキャリー No.1 LCP
趣味の道は沼の道.極めた者は沼の底… なんて話があるかどうかは分かりませんが,一つ一つが沼なのに,複数の趣味を持つと色々とキツイですね.主に時間と懐が.
そんな私の趣味(?)の一つがエアガンだったりするのですが,サバゲーに参加して…という感じではなく,お座敷シューターです.それも結構波があり,全く触らない時期が何ヶ月もあったかと思ったら,魅力的な製品が新発売になって再び大きく燃え上がったりを繰り返している.そして今年はその燃え上がる年のようです.
まずは下の写真を見て下さいよ.『東京マルイ コンパクトキャリー No.1 LCP 18歳以上 ガスガン』です.
もうね,小さい精密なメカが大好きな私としては,見た瞬間に一目惚れなわけですよ.ブローバックしないので,銀玉鉄砲の大きいのと言われればそうかもしれないけれど,この質感ですよ.ヤバイです.今年発売になったモデルなのですが,一部ショップでは在庫が蒸発しており,既に流通在庫も少なくなっているというのも納得です.
そんなわけで,紹介してみます.
LCPは『Lightweght Compat Pistol』の略.つまり,軽量コンパクトな拳銃ってことです.
そしてこのエアガンは,米国のスターム・ルガー社のLCPをモデルにしています.
最近はコンパクトハンドガンが一つのジャンルを形成しており,米国では携帯性の高い護身用として人気があるようですね.使用する弾丸は,映画:ダイハードで主人公が撃ちまくっていたベレッタ92F等でも使われている9x19mmパラベラムではなく,小型で威力が小さい.380ACP弾を使用するものが多いよう.LCPもその一つですが,実銃射撃にあまり興味が無い私としては,実銃の性能はどうでも良くて(笑),とにかく小さくて精密感があって高級感があるエアガンであればOK.
ちなみにスターム・ルガー社ですが,P08等で有名なドイツのルガー社とは無関係で,戦後の1949年創業の比較的新しい会社です.
最近は外国製の性能が凄まじく上がっているようですが,東京マルイの日本製.
開封の儀.ワクワクするよね.そして期待を裏切らない綺麗な梱包.
マニュアルを読まずに使う人が多いせいか(私を呼んだ?w),予め読むべき説明は,製品を取り出すと露出する場所に書かれています.
内容物一式.これとマニュアル.
右上の箱の中には,BB弾が100発入っています.なので,この他に別売りのエアガン用のガス缶を用意すれば撃つことが出来ます.
左サイドから見るとこんな感じ.正規ライセンス品ではないので,グリップの所のスタームルガー社の紋章は東京マルイになってます.雰囲気があるので,違和感無いですね.
なお,赤いキャップは保護&安全用の保護キャップ.ゴム製でバレル(銃身)に差し込まれています.
右サイドはこんな感じ.前述の通り,ブローバックしない(*)のですが,(癖で)射撃開始前にスライドを引きそうになるほど精密な造形です.只のプラスティッキーなオモチャとは一線を画しています.
(*)動画を見ると分かりやすいのですが,実銃は上部の『スライド』と呼ばれる部分が射撃の度に後退するようになっており,薬莢を排出した後で次の弾丸を弾倉から装填します.エアガンは排莢の必要が無いけれど,この『ブローバック』を再現する機構が付いている製品があり,その実銃さながらの精密な動きや,射撃の度にガツン,ガツンと手に加わるリコイルショックにより,マニアを満足させています.
そして後ろから見るとこんな感じ.とにかく平べったくて薄い.そして撃鉄が外部に露出しないので,流線形でスマートな形状.
刻印もソレっぽく打たれています.素晴らしい.
LCPの刻印.カッチョ良いっす.
銃口は,見てオモチャと分かる真鍮色のインナーバレル.これを嫌って,黒く塗装している人もいるようです.
マガジンはズッシリ金属製.
バネ式.バネを押し下げ,切り欠きのようになった所からBB弾を押し込むか,上から押し込むようになっています.10発装弾可能.
ガスの吹き出し口がスライドするようになっています.このタイプのエアガンは初めて購入するかも.
前に押し出すとこんな感じ.
バルブ部.マガジンも小さくて薄いですな.
そしてガスの注入口.
夏場の室温で試射してみたところ,ガスを一杯まで充填して50発+αくらいは普通に撃てました.
マガジンキャッチはここ.マガジンを抜くときに押し込みます.
マガジンの自重でスルスルッと抜けるエアガンが多いけど,LCPはそこまでスムーズでは無いです.ボタンを押して手で掴んでマガジンを抜かないといけない感じ.
安全装置はこの部分.これが撃発位置.
上にスライドさせると安全位置.とても使いにくい.
上から見るとこんな感じ.グロックのような感じで角を落とした矩形という感じですな.
元々が護身用のコンパクトガンがモデルなので,照準装置は精密射撃には向かない形状です.照門はこんな感じ.
照星もこう.
実銃でも同じ(動画).護身用として考えると,ある程度離れた距離のターゲットに向かって精密に撃つのではなく,襲ってきた暴漢に対して極近距離でぶっ放すという用途だと思うので,まぁこんな照準装置でも十分なんでしょうね.
ルパン三世で不二子ちゃんが使っていた(動画)のを観たことがある人は多いと思うけど,レミントン・デリンジャーと大きさを比較するとこんな感じ.LCPは2008年,デリンジャーは1866年(日本では江戸時代!!)なので,この2銃は150年近くの年月を経た護身用銃の進化の歴史と言えましょう.
LCPはグリップも薄くてコンパクト.
S&WのM36 2inchと比べるとこんな感じ.
このリボルバー,『チーフスペシャル』という別名からも分かる通り,警官の使用する銃としてよく映画等にも出て来ます.少し前の日本のドラマでもよく見ましたね.尤も,最近は米国の州警察の正式拳銃はリボルバーはなくてオートマティックばかりですが.
リボルバーは装弾数が少なし,実用性(?)という意味ではイマイチだけど,こんな感じ(動画)のギミックが楽しいんですよ.
そしてデリンジャーとの比較同様,やはりLCPの方がグリップが薄い.
この角度で見るとよく分かるのですが,LCPは突起物が無く,携帯しやすく取り出しやすいのがよく分かります.
そして何となく勢いで一緒に買ってしまったLCP専用ホルスター.
このホルスター,パーツを付け替えることで,ベルトのインサイドとアウトサイドのどちらにも取り付けられるようになっています.
正直,樹脂製のホルスターは本物でもオモチャ感があるので『本物っぽさ』っていう概念が無く…まぁそういうことです.
元の状態ではインサイド状態.
クリップを外して…
取り付け直し,アウトサイドにしてみます.
そしてLCP専用の予備マガジンも1本準備.
予備マガジンと本体をこんな感じでホルスターに挟んで収納.本体はカチッと適度なテンションで固定され,スムーズに抜くことも出来ます.
今回勢いで購入した諸々一式.眺めているだけでも幸せ(笑)
と,いうことで,お座敷シューターとしては,別に家から持ち出すわけではないのでホルスターはいらんかったなぁと思いつつ,収納用に便利に使えているのでヨシとします.
で,性能的には,固定ホップだけど20mくらいまでは素直に真っ直ぐ飛ぶ感じ.照門照星が前述の通りだし,ダブルアクションでトリガーがやや重く,あまり精密射撃には向かないようにも思う.ガク引きする程は重くはないけどね.そしてお座敷シューター目線で見ると,室内で撃つ分には命中率が高いし,ガスブローバックガンと比べると音も控えめなので良い感じです.
そんなわけで,何はともあれ,この…ちっこくて可愛くて,精密かつ高級感を漂わす造形.それでいて羊の皮を被った狼の如く18禁のパワーを持つガスガン,モノとしての魅力に満ち溢れたオモチャであります.お座敷シューターや,眺めて&触って愛でる人には『東京マルイ コンパクトキャリー No.1 LCP』オススメです.
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