アンダー千円で18色揃い,手軽に彩色/お絵かき可能:セリアのイラスト用水性筆ペン
最近のセリアは,何気にニッチ向けだけどその分野の人は大歓喜…な製品をガンガン出しているような気がします.ダイソーもそうだけど,元々それなりの価格の標準品があり,クオリティが下がるけど『ま,コレで十分かな』的な安物(失礼!)を扱う…という感じではなくなって来たような気がします.全部が全部ではないですけどね.
特にセリアは攻めてる感じで,例えばこんな感じ.
はたまたこんな感じ.
このシールとかヤバいよね.使い所の難しいこんなシール,誰が買うねん…って私も買ってるし(笑)
1個税抜100円とか思うと,ついつい財布の紐が緩みますよね.仕事が立て込んでるときとか,食事に出たその足でフラッと迷い込むと非常に危険なデンジャラスゾーン(笑).百均の前を通りかかったときに,『あ,あれを切らしてたな』とか思い出したら,既にロックオンされとります.
閑話休題.
3年ほど前に,ダイソーでコピックモドキ(失礼!)が出て話題になったけど(私も揃えました…),消耗品と割り切って使い捨てられる色ペンってなかなか重宝します.発色/使い勝手が良ければバリバリ使うし,使えなくて捨てたとしても,高価でないことから罪悪感がかなりマイルドに.で,先日デンジャラスゾーンに迷い込んだ際に大人買いしてしまったのがこちら.ブラシペンです.
1袋に3色入っており,6パッケージで合計18色がラインナップされています.全部揃えても税込660円.ヤバいですよね.『全部で』っていっちゃいますよね.では,発色とか使い勝手とか見てみましょうか.
『COLOR BRUSH PEN/イラスト用水性筆ペン』となっています.比較するとしたら,呉竹の『ZIG クリーンカラー リアルブラッシュ』かな.
ペンはこんな感じ.正直軸がちょっと…かなり安っぽい感じ.グリップの部分に凹があり,デザイン的にもワンポイントになっています.あと,軸が円形で突起も無いため,机の上でコロコロと転がり易いのがちょっとマイナス.
そして製品名の通り,ペン先が筆ペンタイプ.インクが少し漏れてキャップに付着していたけど,実用的には無問題.
コピック系のペンだと,派手に裏移り/裏抜けするペンが多いけど,これは『裏移りしにくい!』と,書かれています.最後の感嘆符が自信の程を表しているようです.
18色並べると壮観ですなぁ.これだけ揃えても660円.さて,では使ってみましょうか.
発色は思ったよりも遥かにキレイ.そしてポスターカラーのように隠蔽力の高い色がベタっと塗られるわけではなく,水性サインペンで描いたような感じでホワッと色が乗っていきます.
全体として,明るめでしっかりした発色です.
あと,ブラシペンんということなのでフニャフニャな軟筆的な書き味を想像していたのですが,柔らかさはペンによってバラバラでした.これが品質のバラツキに依るものかは不明ですが,とにかく書いてみて『あれっ?』となることがありました.文字通り筆のように柔らかかったり,マジックのように硬く感じたり.ただ,サインペンや硬筆のように,結構力を入れると太さが変わる…と,いうほどの極端な硬さではありませんでした.私が購入したセットでは,青系3本の硬さの不揃いが特に酷かった.
まぁ柔らかかったら/硬かったら 使えないということはないので,そういう物だと納得して使いましょう.
裏移りはこんな感じ.上質紙だとやや透けて見えるけど,『インクが抜けてる!』と,いう感じではありません.少なくとも,画用紙やケント紙でないとダバダバに裏抜けするアルコール系のカラーペンとは全然違います.謳い文句に偽り無しで合格点.
この手のペンは,水彩の絵の具のような手間を掛けずとも,チャチャッと絵に色を付けられるのが良いですよね.下手の横好きですが,絵を描い色を乗せてみましょうか.
うーむ.ちょっと思ったようには….修行します….
ライトなイラストをサッと描いて彩るような用途には,手軽で重宝しそうな感じ.あ,下のイラストはあかんね….渡しの場合,構図などの完成イメージが降りてくるとササッとそれっぽく描けるような感じがするけど,何か描かなきゃって思って描くと上手く描けないなぁ…(言い訳)
ちょっとまだ使い慣れていないので,少し修行してみます.
方向性が大きく変わるけど,意外と『絵を描く』とかではなくて,マーカー的なワンポイントで使っても良いかもしれません.
まとめ
と,いうことで,セリアのイラスト用水性筆ペンのレビューでした.
『このように使えるのだ!』が,もっと上手いサンプルを例示しながら紹介できたら良かったのだけど,絵心が足りないのが辛い….
そう言えば,最近は若い世代のイラスト/漫画を描く人の道具が,デジタルからアナログに回帰している(増えている)のだとか.私と同世代の方でしたら,一部の漫画家がアナログからデジタルに移行して電子入稿とかをし始め,その後一気にデジタル化が進んだ流れを知っていると思うのだけど,この流れはどうしたことなのでしょう.とある方の話では,最近の若者はPCを持っていないから…とのこと.そう言えば確かに,スマホで大抵の事が出来てしまうため,PCを持たない若者が増えて来たという話を大学関係者からも聞きます.流石にスマホで長文レポートは書けないので(いや,頑張ればできるかも…),入学時に大学としての推奨ノートPCを用意したり等してPCの購入を促すようですが…閑話休題.
と,いうことで,百均で購入できる,気軽に多色を使うのに手頃なブラシペンの紹介でした.最近は多色ボールペンが流行っていますが,線ではなく面で塗ったり,塗り幅を太くしたり細くしたり…といった事をするならばブラシペンが便利です.筆先の硬さのムラにやや難ありな感じもしますが,この価格ですので それも味と思って楽しみましょう.オススメ.
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