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2021年5月31日 (月)

キャップが付いて携帯に便利なガラスペン:七十二号筆屋 手作り木製軸ガラスペン

万年筆のように,手のかかる洗浄をしなくてもインクを変えて試筆できることから,インク沼の住人にも人気が出てきたガラスペン.私も妹に唆されて一昨年前に1本購入しましたが,実はあまり使用頻度が高くない状態でした.原因は分かっています.ほぼ定位置でしか使えないからです.

例えば家に置き,机の上で使っているとします.それを出先に持っていくとしたら,ガラス製のペン先を保護しつつ持ち運ぶ手段が必要.軸も芸術作品のようなガラス製の場合,破損の危険性を考えると,雑に扱うわけには行きません.それなりに高価なガラスペンが多いため,箱入り娘にしてしまっている方も多いでしょう.

で,先日Amazonから今回ご紹介するペンをリコメンドされまして,何気に上記の問題をクリアできそうに思ったため,購入してみました.コロナの関係で出張先等に同行させる(*)のは当面先になるとは思うのですが,在庫数が見る間に減っていったので,まずは確保しておくことにしました.

(*)『仕事には必要ない筈なのに何故?』とか聞いてはいけない.インクを小分けして持ち歩くためににタミヤの小瓶をいくつかストックしていることも内緒だ.

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購入したときは『七十二号筆屋 手作り木製 メディア ペン 万年筆 高級 EF 細字ガラスのペン (赤)』となっていましたが,現在購入履歴のリンクから辿ると『七十二号筆屋 手作り木製 メディア ペン 万年筆 高級 EF 細字ガラスのペン (黒檀)』になっています.以前のレビューでも軸が樹脂製だったのが木製に変わったりしているようですので,微妙に仕様が変わって来ているのかもしれません.

で,パッケージも紙箱で届いた方がおられたようですが,私は金属製のケースでした.

このケース…既視感が….

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BONDICとほぼ同じでした.

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BONDICとは,紫外線で硬化させるプラスチックを接着剤のように使うガジェットです.非常に便利で…長くなりそうなのでやめときます.

で,BONDIC本体はケース内にこんな感じで収めれています.

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そして今回購入したガラスペンも,同じような形態で収められていました.

あと,冒頭で書いたとおり,購入時の製品紹介では軸の色が『赤』となっていましたが,届いたものは現在の製品説明にある『黒壇』のような色合いでした.

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説明も無く本体だけ見せられても,大抵の人はコレが何だか分からないと思います.少なくとも『ガラスペンですね!』なんてすぐに分かる人は居ないと思う.

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樹脂製のチープな物が届いたらどうしよう…と,思っていたのですが,軸が木製の意外としっかりとした質感の物が届きました.色合いも少し朱が入った黒壇っぽいダークブラウン.表面の加工もシッカリしていて,竹の節のような細工も素晴らしい.欲を言うと,もう少し光沢を抑えた加工にすれば,もっと自然素材感が出て良いのではないかなと思うけど.

あと,重量は非常に軽く,普通のボールペンを持っているような感じ.重量バランスも悪くない.もっとも,ガラスペンの場合はもっとペン先に重心が来たほうが書きやすいとは思うけど.

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キャップ先端と…

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軸の末尾の中心に穴が開けてあります.ガラスペンではなく,吹き矢に見えます(笑)

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このアングルの写真が一番分かり易いと思うけど,木製でキレイな木目が見えるけど竹に見えるように加工してあります.竹だと太さが均一な材料を用意するのが困難なため,加工も容易な木製なのかもしれませんね.だけど,逆に木製を全面に出しても良いのではないかなとも思う.例えばこの木製軸のボールペンは木の良さを引き立たせており,見ているだけでもウットリします.

まぁ何となくですが,竹のような形だと『古き良き中国の文房具』っぽい感じになるので,それを目指しているのかも.ガラスペンって日本発祥だし,レトロなガラスペンって,節のない普通の竹軸(普通の筆の軸のような感じ)だったような気もするけどね.

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キャップはねじ込み式.くるくると回してキャップを外すと,はじめてこの物体がガラスペンであることが分かります.

この手の製品の場合,キャップがガタついていたり隙間が出来るような安物も結構ありますが,このペンはカッチリと締り,そしてガタツキもありません.斜めってないし,中心軸もしっかり合ってる.この価格帯の中国製で,この品質は逆に凄いかも.

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ペン先はこんな感じ.紛れもなくガラスペンです.

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残りわずかとなっていますが,ペン先を『色雫の朝顔』に浸してみましょうか.

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本当はもっと深く浸した方が良いのだけど,瓶のインクが残りが少ない&試し書きなのでこれで良しとします.

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書き味は割と普通.恍惚とするようなスルスルとした書き味ではありませんが,カリカリ・ガリガリとかいう感じは無し.ただし書いた線を見て分かる通り,若干太めでムラもあります.ペン先を紙ヤスリで削って調整する(細くして線を細くし,先を丸めて書きやすくし,溝の偏りを無くしてインクフローを調整する)のも良いけれど,うまくやらないと溝を埋めてしまって書けなくなってしまったりするので,繊細な作業が必要そう.おや,こんな所に#600と#800の紙ヤスリが(笑)

ちなみにエルバンは,削る際には400番以上の紙やすりの使用を推奨しているようです.

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速記するとインクフローに不安を感じるときがあるけれど,普通に書く分には普通に使えます.当たり前の事だけど大事かな.

あと,軸が竹のデザインになっており,竹の節まで作り込まれていますが,このおかげで卓上に置いてもペン先が浮いた状態で安定します.意図してこの構造にしているかは不明だけど,これは良いかも.

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あと,携帯用にした場合,出先での使用後のペン先のクリーニングはどうするのかという話になりますよね.

通常はコップに入れた水,もしくは流水でインクを流した後にティッシュで拭くのですが,出先で常にそんな準備が出来るとは限りません.このペンはキャップ付きですので,最悪ティッシュで軽く拭いてキャップして…でも良いのですが,持ち帰った後で洗う際にインクが完全に乾燥していると色々と面倒そうです.

そんなときに便利そうなのが,レンズクリーニングティッシュ.

今回使用したのはMOSSLIANの『レンズクリーニングワイプ』.120枚入りで1枚あたり10円と非常に廉価.元々が非常にデリケートなレンズを拭くための物なので,ガラスペンを痛める心配もありません.ハクバの50枚入りも定番です.ガラスペンに限らず,出先でホコリの付着等で汚れた精密機器を拭く際には非常に重宝します.カバンに常に数枚入れておくと何かと便利です.オススメ.

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個包装になっており,包みを破ると中から折りたたまれたウエットなワイプが出てきます.

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通常はこのサイズ.シッカリした作りで毛羽立ちも無く,そしてアルコール・水等でウエットな状態になっています.つまり,擦ってもペン先を痛めませんし,毛羽立って出来たホコリをペン先に残して溝を詰まらせてしまうこともありません.

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1枚のワイプでほぼキレイな状態にインクを拭き取れます.ただ,クリーニングする前に,一度ティッシュで軽くインクを吸い取っておいた方が良いでしょう.その方が後が楽.下の写真くらいにインクが残っていると,拭いている手をインクで大いに汚してしまいます.

あと,発生したゴミをどうするかという問題はあるけど,最悪A8~A9サイズくらいのチャック付き袋(ジップロックのようなタイプ)を持っていればゴミの持ち帰りも楽かな.

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まとめ

次第にブームになりつつあるガラスペン.最近は,軸も含めてて美しいデザインの『作品』となっているガラスペンが多く,実用品・工業製品と割り切っているガラスペンは殆ど見かけません.そして作家の名前を冠したペンは,デザインも性能も飛び抜けて良いことは分かっていますが,高価かつ入手困難(製造可能な量に比べて欲しい人が非常に多い)であることが多いでしょう.

また,ガラスペンは素材からして破損しやすい物のため,あまり携帯に向きません.そのため,せっかく良い筆記用具であったとしても,机上の定位置を離れられないことが多いでしょう.

でも,出先でガラスペン使いたいじゃないですか.気兼ねなく持ち歩きたいじゃないですか.

そんなときに便利なのが,今回紹介したようなガラスペンです.

  • キャップ付きでペン先を保護出来,ネジ式のため脱落しにくい
  • 軸の素材が割れ物でなく,持ち運びに際してあまり神経質にならなくて良い
  • ガラスペンとして考えると,2千円台ととても廉価(仮に壊したとしてもダメージが少ない)
  • 書き味が至高ではないが実用的で必要十分
  • 加工・構造共に地味によく出来ており,使いやすい
  • 超高級には見えないが,安物にも見えない
  • ガラスペンを知らない人を驚かせることが出来る&布教ツールとしても使える
  • 文具沼の同志には,キャップを外した瞬間に以心伝心ツールになる

インクの持ち運びはタミヤの小瓶,出先のメンテナンスはポケットティッシュと『レンズクリーニングワイプ』で行けるでしょう.

ガラスペンが初めての人にもそうでない人にも『七十二号筆屋 手作り木製 メディア ペン 万年筆 高級 EF 細字ガラスのペン 』,オススメです.

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