オフィスでも,客先でも普通に使える測量野帳:スタイリッシュカラーの「野帳」
測量野帳ファンの皆さんこんにちは.『ヤチョラー』と呼ばれる程のファンの方々は既に調達済みかもしれませんが,スーツのポケットからスッと出てきても違和感の無い『野帳』の純正品が発売になりました(公式).
カラバリは4色.文房沼の住人としては,この価格帯かつ4種くらいであれば当然コンプですw
実際の色を見て頂ければお分かりの通り,クリエーター系から技術系,総合職や営業系まで全方位イケるカラバリとなっています.
では早速,中身を見てみましょう.
と,今回発売になった野帳に行く前に,まずはオリジナルの野帳について改めて見てみます.
『測量野帳』とは,ハードカバーで薄型スリムタイプの手帳で,2019年に60周年を迎えたロングセラーな手帳です.元々は,製品名通りの『測量』やフィールドワーク等,屋外利用かつ多少手荒く扱っても大丈夫なタフな手帳として販売されていました.現在は中紙の違いで3種類のラインナップですが,そのうちの『LEVEL BOOK』と『TRANSIT BOOK』は正に測量野帳の原点.LEVEL,TRANSITというのは測量方法の名前で,中紙はそれぞれの測量方法に適した罫線になっています.
そして残りのもう一種類が『SKETCH BOOK』.こちらは3mm方眼となっており,文房具として使用している人の殆どは,この『スケッチブック』を使用しています.そしてこのタイプは『測量野帳』と呼ばれずに『野帳』と呼ばれることも多いですね.
下の写真は『SKETCH BOOK』です.表紙は前述の通りハードカバーとなっており,中紙がどのタイプかを示す印刷は金色の箔押し.
なお,純正定番商品は,中紙がどのタイプでもこの緑色になっていますが,OEMとして様々なカラーやデザインの物が販売されています.
イラストや名入れ等が特注出来るため,ノベルティにも使われているようですね.直販でこちらからオーダー出来るのですが,100冊の場合は単価407円,3,000冊の場合は単価224円とのことなので,ちょっと気合いの入ったヤチョラーなら,パーソナルユースでもマイ野帳をデザインして作るのもアリかと.
で,これは私が2年程前に使い終わった野帳です.
結構ハードに使っていたので,カバーのエッジがボロボロになってます.でも,中身は大丈夫だし普通に使うことが出来ます.
ある程度高級な手帳やリフィルが厚くて長期間使う手帳の場合,傷付かないように大事に使う人が多いと思いますが,野帳の場合は気にせずガシガシ使うのが𠮷です.破れたら破れたで新しい野帳にスイッチすればOK.
野帳は,立って開いてガシガシ書いて…という感じで使えます.中身は緻密にミッチリと…ではなく,ザックリ要点をメモしたりサラサラとスケッチしたりといった感じで使い,後で別の手帳なりノートなりにアナログで/デジタルで内容を整理しつつ転記するという感じの使い方が一般的かと.
NDA的な問題があるのでモザイクかけまくりだけど,下の写真は実際の使用例.この頃は作業服着て工場でオイルミストにまみれつつ色々やっていたなぁと懐かしい想い出が.また,モチのロンで使ったボールペンは『エアプレス』と,言いたい所だけど,赤リフィルが無かったので別のペンも併用.
アナログの記録を読み返すと,当時の感情や空気感を伴った記憶が鮮明に思い出されますね.
訪問していた工場が仙台にあったため,当時は頻繁に仙台に出張していました.そしての折には,毎夜駅周辺の文具屋巡りをしており,実に楽しかったです.特にアエル4Fの『文具の杜』は,百貨店にありがちな定番商品を並べた文房具フロアのように見えつつ,実にグッと来るマニアックな製品も置かれていて,財布の紐を締めるのが大変でした.そして本の虫の私としては,仙台駅周辺の書店の充実度も羨ましく感じました.駅ビルの くまざわ書店に平積みされていた『ソッカの美術解剖学ノート』を手にとった時には,『くぅぅー.これ買うと帰りの荷物が大変な事になるよなぁ』なんて3日連続で悩んだり.出張すると(夜は夜で宿に戻って仕事しないとあかんので)大変だけど,こういう刺激が多くて楽しかったなぁ.
閑話休題.
冒頭にも挙げましたが,今回出たのは以下の4色.左から,グレイッシュブルー,サルファーイエロー,ウォームホワイト,チャコールブラックです.楽天だとこの辺りで購入出来ます.Amazonでの扱いはまだみたい.
手元に届くまでは(プレスリリースをきちんと読んでいなかったのでw)『表紙の色が変わるだけなんかな?』なんて思っておりましたが,実際に見てみるとかなり変わっています.
まずパッと見で気が付くのは,製品名のロゴ.フォントが今風の丸っこいフォントに変更されているほか,箔押しが銀色になっています.
そして裏側のメーカー名の部分は,箔押し無しに.
見返しの紙の色も,オリジナルはやや明るい白~クリーム色の中間の色でしたが,ビジネス向けはグレーっぽい落ち着いた色になっています.
中紙は『SKETCH BOOK』ということもあり,3mm方眼(実に使い易い!!)のまま.
ただし,オリジナルと比較すると,罫線の色が異なります.
オリジナルは青色罫線で,ギラギラとまでは行きませんが,ビシッと見える罫線でした.それが薄いグレーの罫線になっています.
ある意味,使い勝手の良さはそのままに,ビジネス向けに諸々落ち着いた方向にアレンジされているといった感じでしょうか.
まとめ
と,いうことで,コクヨ純正の『ビジネス向け野帳』の紹介でした.
『オリジナルのSKETCH BOOK』の表紙色は,オフィスで使うと浮いてしまうので使用が憚られる…のように感じる人が一定数おられたかと思います.逆にクリエーター系の人は,『ちょっと地味過ぎ』と,思っていたかもしれません.そんな方々のハートをズバーンと打ち抜く野帳の登場です.色のチョイスも絶妙で,この4色であれば,大抵は自分に合う色が見付かるでしょう.
なお,カジュアル向けには『KOKUYO ME』として6色のカラバリ展開されましたが,ラインナップされたカラーもそうですが,表紙のツルツルした質感がちょっと…と,いうことでスルーした人も居ると思います.安心して下さい.ビジネス向けは色は前述の通り,そして表紙はオリジナルの野帳と同じ質感です.
ある意味,学生からのライトでポップな野帳としての『KOKUYO ME』,仕事をバリバリこなしている若手~実力派向けの『ビジネス野帳』という棲み分けですかね.その一方で,表紙の色以外の細かな所の捻りも利いている.『実用性は重視したいけど,没個性なオジサン手帳はイヤだ!!』という方にもマッチしそうです.
と,いうことで,60年以上の実績と,多くのユーザによって育て上げられた実用性を,あたなの仕事のパートナー手帳として使ってみては如何でしょうか.『ビジネス野帳』,オススメです.
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