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2021年2月 3日 (水)

太陽の光で色が変わる消しゴム:SUN Radar

今回は小ネタ.

近所の文房具屋を覗いたら,普通に置いてありました.このお店,お世辞にも今時の文具ブームに乗ったキラキラした店ではないのですが(失礼!),たまに『!?』という物が売られていたり,都会では蒸発したマニア垂涎の文具が売れ残っていたりするので侮り難い….

まぁそれは兎も角として,ここ2~3年,消しゴムの新製品の機能進化・追加には目を見張る物があります.少し前であれば,単に『消字力が…』といった,確かに大事なんだけど地味な機能アップ以外の進化がありませんでした.しかし最近は,かなり変化球でグイグイ来ている感じ.他の筆記用具もそうだけど,文房具ブームが来た関係で,文房具製品全体に開発の余裕が生まれ,色々とチャレンジし始めたんですかね.

で,今回紹介するのは『太陽の光で色が変わる消しゴム』です.その名も『SUN Radar』.

イロモノかと思われるかもしれませんが,消しゴムと修正テープの会社,SEEDの製品です.ブランドから言っても,性能に間違いはありません.また,一時期は品薄で『1人1個!』と,ポップが書かれる程に争奪戦が加熱していた『Clear Radar』,今では百均でも買えるしAmazonで箱買いも出来るようになりましたが,その系統(半透明)の製品です.なので,『消す部分が透けて見えるので消しやすい』という『Clear Radar』の性質を受け継いでいます.

ただ,下の写真を見て頂くと分かる通り,どちらかというと学童向け.子供が喜びそうな消しゴムです.しかしですよ,奥さん.文具マニアの御母堂様におかれましては,たかが消しゴムとは言え,文具の道を究めようとしている家の子供にフツーの消しゴムを持たせて学校に行かせるのはどうかと思ってしまうじゃないですか.やはりコダワリのある文房具で無くてはイカンでしょう.

…と,いうことで,少々強引な展開にしてみるテスト.

実際,子供が持ったら『色が変わるー』と,面白がると思うんですよね.その上,一応は真っ当な消しゴムなので,学校に持って行ってもオモチャと違って先生に没収されることはありません(多分).そしてもしかしたら,『その消しゴム,どこで売ってるの?』なんて感じで人気者になれるかも(笑)

と,いうことでレビュー.

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製品名は『SUN Radar』.『太陽のレーダー』なんて名前でも売られています.

店頭で見ても,パッと見はただ単に綺麗な半透明の消しゴムです.私も一旦スルーしかけました.で,脳内の短期記憶に刻まれた視覚情報の『太陽の光で色が変わる』の文字を認識し,振り返って二度見.そして全色捕獲(笑)

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裏面にポイントが列挙されています.内容や平仮名で無く漢字で書かれている所をみると…学童向けじゃ無くて,大きなオトモダチ向けっぽいです.

もしかして…『ClearRadar』を血眼になって探し回ったような文具マニアホイホイ?(笑)

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では,実験してみましょう.この手の『太陽光で色が変わる』は,紫外線で変わる特性の物が殆どです.

そのようなわけで,影になって光が当たらない部分所を作りつつ,紫外線を照射して,その色変化の差を見てみましょう.

あ,写真では既に青色の消しゴムの色が変化してしまっていますが,見なかったことにして下さい.単に紫外線を当てる前に写真を撮り忘れただけです.

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用意したのは波長365nmの紫外線ライト.コチラです.

BONDICやレジンの硬化のためにブラックライト(紫外線ライト)を購入する人は多いと思いますが,波長に気を付けて下さい.安いライトは波長395nmで,あまり硬化しません.シッカリ固くするためには,下の写真のような365nmのライトを購入しましょう.

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では,照射.

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おお.パッと見でも分かるくらいに色が変わりました.

太陽光下に置いた場合は,ある程度時間をかけてジワジワと変わっていくかもしれませんが(太陽光はまだ試してません.だって,お天道様が空にある時間帯に,おうちに帰れないんだもん…涙),紫外線ライトならアッという間に変わります.

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影になる部分を作っていた障害物をどかすとこんな感じ.赤色は紫色に変色,緑色は青色に変色,青色は黄色に変色しているのが分かります.

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もっとビシッと長めに当ててみましょうか.

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紫外線ライトの指向性が高いため,紫外線を当てない部分との境目を作るために,物を置いて影を作る必要は無かったですね.

あと,長時間炙っても色はそれ以上変化しませんでした.そして色の戻りもそれなりに速く,放置しておくと次第に色が薄くなり,元の色に戻って行きます.

タネが分かりやすいため,手品のように…とは行かないけれど,子供であれば友達とそれなりに楽しく遊べると思う.

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そう言えば,ここ数年,Radar三昧だよなぁ…と,思って机回りのRadarを並べてみるテスト.

2014年のときはMONOの100周年限定消しゴムセットを買ったけど,文房具メーカーって老舗が多いですね.今年はサクラクレパスが100周年.

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これが『Clear Radar』です.ほんと,入手しやすくなりました.

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そしてこちらが2018年に出た,50周年を記念して発売になった限定物の一部.バラ売りしていたので購入したのだけど,ギフトパッケージは50周年だからか50色

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限定と言えば,2020年に出た『Victory Radar』というのもあって,こちらはまだ入手可能.

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2020年の限定モデルなのだけど,金,銀,銅のカラーのセット.

そのものズバリの『東京2020オリンピック』は当然のことながら,説明文に『オリンピック』とか単語を入れようものなら,胸にひまわりと秤を模したバッチを付けた人達がやって来て,高~い授業料を払わされるんでしょうなぁ.

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と,いうことで,変化球的な機能が追加された,消しゴムの老舗メーカーから出た製品の紹介でした.

オモチャ禁止の学校に持って行ける,友達に見せびらかすための学童の消しゴムとしても使えますし,中高生が『清涼感のある色だけど消字力のある消しゴム…ん?さっきと色が変わった?』としても使えますし,文具マニアでないフリをしてClear Radar的に大人が使うことも出来ます.あと,子供を文房具道に引きずり込むための英才教育ツールとして使えば,絶大な効果が得られそう(笑)

太陽のレーダー』,オススメです.

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