小さくてカワイイ上に意外と使えるバインダー:マルマン創業100周年記念アイテム ミニミニバインダー/ミニミニルーズリーフ
マルマン創業100周年記念(公式特設サイト)でマルマン100th限定ITEMですが,第一弾の製品は発売後しばらく経っても普通に購入出来たため,ちょっとナメてました.
第二弾も普通に買えるだろう…と,思っていたら『100th × ミニミニバインダー』および『100th × ミニミニルーズリーフ』が,あっという間に購入困難に.公式ショップなら…と,思って見ると,『売り切れました』と『入荷次第、再販売いたします』の両表示.どっちやねん.再販を,強く強くひたすら強く望みます.
『出遅れた~』と,お嘆きの方がおられるかもしれませんが,一応まだ流通在庫が少しは残っているようで,入手の可能性は(若干プレミアが付いている場合もありますが)絶望的ではありません.また,リアル店舗の店頭にも店によっては残っていると思います.なかなか昨今の状況では文具店行脚は厳しいと思いますが….
そんなわけで,何とかギリギリ購入出来ましたので,『小さい文具スキー』な方々のために,ミニミニバインダーを急ぎレビュー.定番商品のミニバインダーの半分サイズのカワイイやつです.ただし,バインダーの"do it …"はLoftの通販最後の1個の在庫を確保出来たのですが,『マルマン メモ 100周年 記念 限定 筆記紙 ミニミニルーズリーフ なつかしセット』はまだ未着….
まず『マルマン メモ 100周年 記念 限定 画紙 ミニミニルーズリーフ えがくセット』.こちらは『画紙』3種のセットになってます.これはまだ入手しやすい感じ.また,普段使い用(非コレクション用)ということであれば,後述する方法で自作も可.
まずは『画用紙リーフ』.誰もが使い慣れた普通の画用紙です.25枚入り.このときに使った紙と同じ.
『クロッキーリーフ』は,鉛筆等で速写(クロッキー)を描くときに使い易い紙です.一応定義としては,スケッチ(写生)とも言われるけれど,10分程度で(速写で)描かれたものをクロッキーと呼ぶそうな.
紙はクリーム色.60枚入り.
水彩紙リーフは15枚入り.ヴィフアール水彩紙 中目.
画用紙が126.5g/m2に対し,水彩紙は242g/m2と厚くて重い紙です.発色が良く,『にじみ止め』の工夫がしてあるほか,紙むけ防止のために表面が強くなっています.要は,水彩画を描く際にデロデロになって破けたり,『そこまで派手に滲まんといて!』が無い,水彩が描きやすい丈夫な紙です(雑な説明でスマンです.実に素晴らしい紙ですよ!!).
この時期,日本酒の720ml瓶のセットで『飲み比べ』なんてのがよく出ていますが(*),マルマンご自慢の3種の紙の描き比べをするための手軽なセットとして使っても良いかもですね.
(*)年末年始に,上善如水のこのセットとか家での飲み比べにどうでしょうか.日本酒が苦手な人でも,上善如水はスッと美味しく飲めると思います.久保田の千寿も個人的には飲みやすくて好き.日本酒らしい味をという意味では,開運も好き.そう言えば,開運の土井酒造,『夏子の酒』(最終巻のあのシーン,何度読み直しても鳥肌が立つ)に出てくる『日本一の酒を造る蔵』のモデルだそう.福井の蔵と書かれていたのでスルーしてたんだけど(土井酒造は静岡),改めて9巻を読んだら,確かにこの風景に見覚えが….閑話休題.あ,私は下戸なので,少量を美味しく飲みたいタイプです.
では,バインダーの紹介に行きましょうか.
ミニミニバインダーは3種類出ているのですが,まずはコレ.『do it your self!』.バインダーの中では,これが一番入手困難になりつつあるようです.
カバーは半透明で,1971年の発売後に大ヒットしたバインダーのミニチュアサイズです.そう言われて見ると,レトロな感じですな.
1970年頃と言うと,大阪万博が開催されたり,アポロが月面着陸したり,マイクロプロセッサの元祖のIntel 4004が生まれたり,PDP-11でUNIXが生まれたりした年ですな.半世紀前かぁ.
裏側はこんな感じ.『100th』と入ってます.
カバーの表紙の裏と裏表紙の裏は,共に中央に切れ目が入っており,(マチがほぼ無いけど)ポケットになっています.ルーズリーフを挟めるようになっています.
で,サイズ以外は学生が普通に使うルーズリーフのバインダーと同じです.通常の横罫がセットされています.
バインダーは樹脂製で4リング.ミニルーズリーフの愛用者であれば気が付くと思うけど,同じバインダーが使われています.
次は『クロッキーブック』.
スケールダウンしているだけで,オモチャ的なチャチな感じはありません.
クロッキー用紙がセットされています.
裏表紙に100thの印刷.
最後に定番の『図案スケッチブック』.
『マルマンと言ったらコレ』,『スケッチブックと言ったらコレ』な定番のデザインです.
背表紙はこんな感じ.きちんと留め金が塗装されています.手抜き無し.
当然これにも裏表紙に100thの印刷.
リフィルとして画用紙がセットされています.
バインダーは樹脂製でやや固め.
シッカリと固定され,そして開く際にガチッと開きます.樹脂製なので,耐久性が少し不安かも.少なくとも,金属製のリングのようにリング部分を摘まんで開くのは割れそうで怖い.ただ,今のところ手元のミニバインダーで割れたのは無いけど.
また,3リングでなく4リングであるせいか,筆記中に綴じた紙が斜めって書きにくくなることが少ないかな.バインダーとして秀逸.
このサイズ,この構造なので,押さえておかないとカバーが勝手に開きます.また,リング内径はミニルーズリーフバインダーと同じ10mmなので,メーカー公称で40枚の容量.画用紙でなく普通紙であれば,感覚的にはその倍近くはセット出来るかな.
さて,『小さい文具スキー』の皆さんこんにちは.
同志の皆様に置かれましては,mini5もお使いですよね.では,標準的なmini5手帳とサイズを比較してみましょう.
当然ながら,厚みは8mmリングの手帳よりは厚いです.また,『高級品』ではなく『厚紙と樹脂製のバインダー』の組み合わせですので,質感その他は比べてはいけません.
リフィルのサイズの違いはこんな感じ.左がミニミニルーズリーフ.右がmini5.
mini5は縦が長く,横が少し詰まっている感じ.ミニミニルーズリーフは,用紙サイズと比較して穴の大きさが大きく感じますな.あと,リングのピッチが近いので,ミニミニルーズリーフをmini5のバンだーに綴じれそうな感じもしますが,基本的にリングに互換性はありません.
では,ミニミニルーズリーフとミニルーズリーフのバインダーの比較.並べて初めて気が付いたのだけど,図案柄の表紙デザインの縮尺や配色が異なってました.
で,用紙です.穴のピッチとサイズは(当然ながら)互換です.用紙を並べるとこんな感じ.ミニルーズリーフは横長で,ミニミニルーズリーフは普通の縦横比に見えます.
ミニルーズリーフはフルサイズのルーズリーフの半分サイズではありません.しかし,ミニミニルーズリーフはミニルーズリーフの半分サイズです.丁度A4サイズとA5サイズの関係と同じ.そのため,画用紙などの表面に印刷が無いタイプであれば,ミニルーズリーフを横幅半分で裁断し,穴の空いてない方にルーズリーフのリング用パンチで穴を開ければミニミニルーズリーフのリフィルを自作することが出来ます.
通常のルーズリーフのセットのように印刷がある物に関しては,この手は使えません.しかし,ミニルーズリーフの純正方眼用紙は,全面方眼なので問題無し.おまけにコスパも良い.『方眼ダイスキー』な『方眼原理主義者』で良かった(笑).純正のミニミニルーズリーフの供給が途絶えても,戦い続けられそうです.
まとめ
と,いうことで,マルマン創業100周年記念限定アイテムの『ミニミニバインダー』のレビューでした.
昨今は『断捨離』や『ミニマリスト』というキーワードがもてはやされ,『モノ』を持つことが悪いことのような風潮が醸し出されつつあります.しかし逆に言うと,『モノを持つ』事に対し,純粋に魅力を感じている人が多いとも言えるわけです.その一方で,『ヒトの本能的な欲求なら抗えないね(笑).文房具をコレクションするぞー』なんて感じで嵩張る物をコレクションしようとすると,いずれ保存スペースの問題が出て来ます.
そのための解として,最近はミニチュアと言いますか,モノとしての魅力は維持しつつ小型になったコレクション用の製品が多くリリースされているのかなと思います.個人的にはこの流れは大歓迎.特に懐かし系の物に関しては,当時の思い出も含めて結晶化させ,自分の部屋に(デジタルデータではなく,形有るものとして)タイムカプセルみたいにして保存する感覚.おまけに『小さい物スキー』としては,小さい精密な物は『正義』ですし,それだけで愛でる対象です(断言).仕舞い込むだけでなく,小さいと鑑賞用にズラリと並べることも可能ですしね.こんな感じに.
さて,そんな感じでココまでは『コレクション用』という前提で書いてきました.しかし,この『ミニミニルーズリーフ』のサイズって,最近海外でホットらしいんです.
『3穴ミニリング』を調べて回っていたら,こちらの記事を発見.ここまで素晴らしくまとめられてしまうと,もう私が書くことが残ってないかもです(笑)
Amazonでも売られているので気になっていたのですが,百均っぽい見た目(失礼!)とギャップのある価格を見て躊躇してました.しかし,趣味手帳としては実に素晴らしいサイズ感と使い勝手だと確信です.『mini5手帳はちょっと堅苦しいなぁ』なんていう人も,これであれば手が出しやすいと思う.願わくば,ダイソーがこれを出してくれたら,日本国内でも爆発的に流行り,バインダーやリフィルの入手性に悩まなくて済むようになるんだろうなぁ.小さめの写真やシールをペタペタ貼ったり書き込みしたりするのに手頃なサイズなので,特に女子高生を中心に火が付くと思う.
あ,ちょっと脱線してしまいましたが,『ミニミニルーズリーフ』,素晴らしいです.何よりもまず,マルマンの100th記念アイテムとしてコレクション用に欲しいと思わせられますし,前述のように意外と実用的なポテンシャルを秘めている.個人的には,カバーが開かないように固定する仕組みを追加して,マルマン品質で定番化してくれないかなぁと切に願っています.まずは今回入手した3種類のバインダー,そして香港を出たという連絡の後,追跡がアップデートされていない…忘れた頃に届くと言われている…3穴ミニリングバインダーも使ってみようと思います.オススメ.
« 小物の整理とか文房具の収納とかテレワーク中の仕事セットの家庭内移動に最適:ZUAN LOVE! 「図案スケッチブック」インテリアトートBOOK | トップページ | 待望の,超極細ヌラヌラ油性ボールペン3色バージョンが登場:JETSTREAM EDGE3/ジェットストリーム エッジ3 »
「文房具」カテゴリの記事
- カール事務器のルーズリングを使い,リフィル交換可能なロルバーンとスケッチブックB6を作る(2023.12.05)
- リング型スケジューラーを複数年分連結して便利に使う:ミドリ プラススタンドダイアリー(2023.11.26)
- ひとり手帳会議2024(1)(2023.10.08)
- 表紙が変わると気分も変わる:ダイアログノートの『綺羅星紙』と『カモフラージュ』(2023.07.25)
- RHODIAとBICと東海道新幹線がコラボしたメモセット:『100系トラベル筆記セット』(2023.07.23)
« 小物の整理とか文房具の収納とかテレワーク中の仕事セットの家庭内移動に最適:ZUAN LOVE! 「図案スケッチブック」インテリアトートBOOK | トップページ | 待望の,超極細ヌラヌラ油性ボールペン3色バージョンが登場:JETSTREAM EDGE3/ジェットストリーム エッジ3 »
コメント