待望の,超極細ヌラヌラ油性ボールペン3色バージョンが登場:JETSTREAM EDGE3/ジェットストリーム エッジ3
ヌラヌラと書き味が良く,油性ボールペンの定番として君臨し続けるJETSTREAM.その0.28mmという超極細ボール径のリフィルを搭載したEDGEは,昨年末に発売されて大きな話題となりました.私も早速購入し,現在家には限定色3軸を含めて合計4本がメタリックな輝きと共に卓上・ペンケース内に鎮座しています.あ,当然日常使いしてますよ.
そしてEDGEを使い始めたときに思ったのは,3色リフィルバージョンが出たら,長年私のペンケース内で不動のレギュラーの座を占め続けている『ピュアモルトプレミアム』(紹介記事)の座を奪えるかもしれないということ.ピュアモルト,軸の質感に惹かれてチョイスしているという理由もあるのですが,やはり油性BPは3色以上無いと使いにくい.その一方で,シャープは(私の場合は)あまり使用率が高くなく,何かあったときの保険的位置付けです.なので,『4+1』や『3+1』ではなく,BP3色でも十分なんです.
さて,EDGEは超極細ボール径のため,『寝かせて書くと書きにくい』というクセがあります.そのため,筆記時にペンを寝かせてしまうクセのある人だけでなく,多色BP用の軸にEDGEのリフィルを入れて使っている人も,結構苦労していました.そうなんですよ.多色BP軸は先端のコーンでリフィル先端を少し曲げて押し出すタイプが主流のため,軸を立てて書いているつもりでも,ペン先は寝てしまい,ボールが転がりにくくなって書きにくくなるんですよ.なので,EDGEの多色化は困難じゃないかなぁなんて言われていました.
しかし,三菱鉛筆さんはやってくれました.そして11/25に『EDGE3』として3色バージョンのEDGEが発売.公式ページはこちら.当然ながらEDGEのリフィルをそのまま使え,軸は細いしEDGEらしいメタリックな光沢を放つ軸も健在.
早速購入して使ってみましたのでレビューをば.
EDGE3はブラックとネイビー以外はグリップの色と軸の色が別になっており,ツートンカラー.ツートンレッド,ツートンターコイズ,ホワイトレッドの5色のカラバリがあります.私は…ブルー系が好きなのでネイビーを購入.それと3倍速く書きたいので,赤も外せない.
両方とも限定色だったのは偶然ですよ.ほんとです.たまたまです.『限定』って言葉に目がくらんだわけではありませんw
パット見,ちょっと軸のデザインに凝った1色のボールペンに見えますが,この細さでもきちんと『3色』です.
3色専用リフィルではなく,JETSTREAM EDGEの汎用(?)リフィルのSXR-203-28を使用.
さて,では.ブリスターから出して本体を眺めてみましょう.
どうですか?この素晴らしい発色,そして上品に輝くメタリックな艶,そしてデザイン.『高級感』とかではなく,『気品』に溢れています.
このBPが,油性BPの雄であるJETSTREAMであることを示す印刷.そしてスーツ族でもデザイナー系でも使っていて違和感の無いワイヤークリップ.
軸への印刷,そしてクリップの色は軸の色に合わせて変更されています.こういった細かな点に対する『拘り』もまた,JETSTREAM EDGEの製品ラインの特色と言えるでしょう.EDGE3は単なる消耗品ではありません.手に取れば武器であり,ペン入れに立てれば芸術品です.
デザインで『ん?』と,まっさきに目が行くのは軸先のコーンの部分.砲弾型のシンメトリーな形をしているのが一般的ですが,EDGE3は違います.
そしてペン尻部分に”JAPAN”.世界に誇る日本製文房具の品質を持った製品であることを示しています.
で,多色ボールペンの大半はノック式/スライド式ですが,EDGE3はこれら方式でも振り子式でも無く,このツマミ部分を回転させる方式です.
回すとシュッと出ます.(青)
更に回すと赤.
そして黒.
ペン先がニードル状になっており,筆記場所をピンポイントで見やすいのがEDGEの特徴.また,黒以外はリフィルの色が帯状にシッカリと印刷されているため,『今,何色が出ているんだ?』と,マジマジと見なくてもパット見で識別出来るでしょう.
それと改めて注目して欲しいのは,ペン本体が軸から斜めに出ておらず,ほぼ真っ直ぐに軸から出ています.3色BP軸でありながら,ペン先を寝かさずに繰り出すことが出来ているわけです.そのため,EDGEのウイークポイントであった『寝かして書くと書きにくい』が発生せず,これを解決しています.それでいて使い勝手がスポイルされていない.実に素晴らしい構造の軸です.素晴らしい工夫です.この構造,『スピロテック機構』と呼ぶそうです.
深みのある輝きを湛えたネイビーカラー.実に美しいですな.見てるだけでご飯三杯行ける.グリップ部もコテコテしておらず,ストレートラインで滑り止めになっているのも良いですな.
先端から見るとこんな感じ.どこから見ても機能美に溢れています.
ツートンレッドも負けていません.赤の発色も綺麗だし,赤と黒の組み合わせは最強だし,そしてシルバーのワイヤークリップのワンポイントの組み合わせも素晴らしい.
さて,リフィルの収納状態を見てみましょう.
マニュアル読まずに操作し,何かを壊してしまった経験が1回でもある人はご注意下さい.EDGE3はネジ式ではありません.先端部をそのまま真っ直ぐ引き抜いて下さい.
収納時には2本+1本という感じで段違いになっており,キャップ部分のシルエット通り,綺麗に収納されるようになっています.
『JESTREAM EDGE ライトブルー』との大きさ比較.お,限定色なのにまだ在庫ありになってますな.
並べてみると分かりますが,少し軸が太く,そして少し長い感じ.しかし,ボテッとした多色ボールペンとは一線を画す,シュッとした締まったシルエットです.
前述した通り,ニードル状のペン先のため,EDGEは筆記位置が確認しやすいです.いくら極細でも,書いている場所が正確に見えないのでは意味がありませんしね.とても重要なポイント.そして多色ボールペンの場合は,コーンがポテッとした砲弾型になっていてペン先が隠れて見えないモノもありますが,これは視界クリアです.『ポイントノーズ』形状と呼ぶそう.素晴らしい.
0.28mmの超極細ボール径のEDGEは,細かくスルスルと精密に書けます.そして寝かして書かなければ,極細BPで多発する掠れも無縁でしょう.また,油性BPというのも,日常使いの中では良ポイントの一つ.『皆大好き』なフリクションだとインク消費量が半端ないので,多色軸要のインク量の少ない細いリフィルだとすぐに枯渇してしまいます.出先で不意にインク切れになって焦った経験,おそらくあなたにもあるでしょう.油性BPのJETSTREAM EDGEであれば,ダバダバとインクを消費することが無いため,安心感を持って使えます.
まとめ
EDGEはボール径が小さいため,JESTREAM独特なヌラヌラ感は控えめですが,とても書き味が良く,そして超極細リフィルでありがちなカスレがほぼありません.やや気を遣って使うことを強いられることの多い超極細ペンとは思えない.更には,高級軸にありがちなズッシリとした重さが無く,また,多色ボールペンでありがちなズングリした太さも無いため,手の小さな方が長時間筆記した場合でも疲れにくいでしょう.
昨年末のEDGEの登場は,細かい字や線を書く/描く人に驚嘆と歓喜の声を持って迎えられました.そして今年末は,3色タイプという実用性を身に付けての登場.普段使いにも最適で,『これ一本だけ持って』という使い方にも耐えられるでしょう.更には,使ってよし,飾ってよしのデザインと色合い.正に死角無しです.そしてこのくらいのペンですと,3千円オーバーは当たり前に感じますが,定価で1本2,500円の懐に優しい価格.このペンを使わずに,『文房具とは何か』を語れませんわ.凄い.本当に凄いペンです.超オススメです.
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