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2020年11月 2日 (月)

mini5の時代が本格的に到来.デザイン秀逸で使い勝手も抜群なmini5:PLOTTERのmini5

最小サイズでコンパクトなシステム手帳であるmini5/micro5のブームが本格的に到来です.昨年あたりから,複数のメーカーからリフィルやバインダーの発売ラッシュです.『私は大好きなんだけど,mini5は市場的にはもう終わりかな…』なんて思っていた時期もありましたが,ここに来て不死鳥の如く蘇りました.関連製品を一気に終息させてユーザーをバサーッと切り捨てたと思われた能率協会も,こんな感じで新製品を出して様子を伺っているし….

で,今回のブームで感じるのは,多くのメーカーで

  • 単なる『システム手帳』製品ラインナップ拡充ではない
  • 実用性オンリーの新製品が少ない
  • 色気がある製品が多い

と,いった所でしょうか.

要は,『スーツ族』や『オジサン層』にのみアピールする製品ではないということです.

昨今の文具ブームの根底には,『個性』や『コダワリ』というものが流れているように思います.要は,『みんな同じ物を使う』とか,『規格化された間違いの無い定番』というのと真逆で,『自分のスタイルに合った人と違うもの』が好まれると言いましょうか.

そんなわけで,使い勝手が良いことは当然として,個人の趣向が非常に反映される『デザイン』は非常に重要なファクターなわけです.没個性ではダメで,かと言って奇を衒ったものももダメ.理想的には,『持っていて嬉しく,使っていて楽しく,人が「おっ」と思うようなもの』です.そしてこんな理想的なmini5のバインダーがPLOTTERブランドで出ましたよ(歓喜).

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最初に白状しておきますと,9月の発売日当日に『何色にしようかなぁ~』なんて迷っているうちに在庫が全部無くなり,再入荷の10月までお預けを食らった口です.公式販売はコチラですが,11月1日現在,既に青は在庫切れになってますな.mini5の人気の高さを伺わせます.

で,私が購入したのはブラック.それと(後述する諸々のリフィルはバインダーの前に購入していたのだけど)バインダーと一緒に使うためにバンドリフターも購入.

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PLOTTER,何気にずっと気になってたんですよ.何と言ってもデザインが良いですよね.出張で東京駅で降りるときはいつもハンズで手に取って,見て,悩んで,また次回までに決めよう…なんてループを繰り返していました.

この化粧箱を見るだけでも気分が上がりますな.

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ドキドキしながら開けるとまずは注意書き.

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その下から丁寧に包装された本体がコンニチワ.

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ひとつひとつが丁寧に仕事されて梱包されて…という感じが良いですね.

日本製品に限りませんが,『安くするため,不要と思われる部分は省いてコストカット!!』なんて流れで,様々なものが失われてしまったような気がします.例えば真心,気配り,自社製品に対する思い入れや愛情等.そういったものが,この箱の中には溢れているように思う.

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そして本体.

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純正リフィルは,現在No.1~No.5がラインナップされています.

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パタッと180度開くのも良いですな.そして1枚物の革にバインダーが付いているだけ.飾られていないけど輝いてる…そんな感じです.革は『黒』と言ってもベタッとした黒ではなく,革らしい質感を持った黒です.色気があります.

裏表紙の印刷はカバーの色によって異なるようですが,黒カバーで金文字というのはなかなか映えますな.

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そしてバインダーの裏には金属のバー.そしてPLOTTERの刻印.シンプルだけど凄く良い.余計な物を削ぎ落とした美しさとでも言いましょうか.

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で,ハードカバーでないPLOTTER手帳を使う場合はバンドリフターは必須でしょう.mini5のような小型のサイズの場合は特に.

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構造はシンプルで,リフターにバンドが付いているだけです.

こちらで紹介した『ダイゴー ハンディピック ブックバンドルーラー』のような構造ですが,挟むわけではなく,きちんとバインダーに挟むようになっています.

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純正専用品なだけあり,使い勝手が良くなる工夫がされています.

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リフターでもあるため,最初または最後に挟むのが良いでしょう.こうすることにより,手帳を開け閉めした際に,リフィルがよれたり折れてしまうようなことが無くなります.

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表紙をゴムバンドで巻いてパチッと止めるとこんな感じになります.こうすることにより,ポケットやカバンに無造作に突っ込んだとしても,表紙が開いて中身がクシャクシャに…という事故が無くなります.

これは『便利ツール』ではなく,『マストツール』でしょう.必須です.

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mini5のような,リング径の関係で容量に限界があるもので使用する場合,その厚みが気になる所.あまり厚いと挟めるリフィルを減らしてしまいますからね.

このリフターはガチガチに固く無い一方で,厚みが上手に抑えられています.

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さて,このバインダーの機能的な特徴ですが,180度パタッと開くことのほか,バインダー径が11mmであることも特筆すべき点です.

いくらコンパクトなmini5とは言え,必要十分なリフィルを挟んで携帯出来ないようでは意味がありません.そういう意味では,8mmがギリギリ中身を吟味しつつやり繰り出来るライン.そして11mmあると,ある程度余裕を持って使うことが出来ます.

リング径8mmの場合はリフィルの厚さが5mmくらいが適正と言われ,収納枚数は約60~65枚程になります.意外と多く感じるかもしれませんが,マンスリーリフィルの他に持ち歩くべき情報が記載されたリフィルを入れ,メモ用のリフィルを…とかするとあっという間に尽きます.特にマンスリーリフィルは連続した2年分を入れると凄く便利になるため,挟むリフィルの選択は悩ましい所です.

そしてリング径が11mmとなると,適正な厚さが6mm程となり,収納枚数が70~80枚になります.容量が2割アップすると自由度が格段に上がります.そして11mm以上のリングになると,ページを捲る際に少し気を遣う必要がありますが,少し無茶すると相当な枚数を詰め込むことが出来るようになります.

詳しくは後述しますが,この右側の2mm方眼は80枚あり,そして表紙もありますので,厚さは6mmを超えます.しかし挟むことが可能.

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きちんと閉じることも可能です.

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もう廃番になっているbindexのリング径8mmのバインダーと比べてみましょう.

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微妙な厚さ(リング径)の差に見えますが,この差が非常に大きいです.

また,普通のシステム手帳の場合,カード入れその他(mini5の場合,名刺入れが多い)がバイダーに機能として付いています.そしてその分,ポケットのために革を重ねる必要があり,リフィルを入れられる厚みが制約を受けたりするわけです.主役のリフィルを追い出しているわけで,ある意味,本末転倒とも言えます.

床面積が狭いなら壁で分割せずにワンルームにし,必要に応じて何かで仕切った方が自由度も汎用性も高いですよね.同じように,『ポケットが必要ならポケットリフィルを使って』と,割り切っているPLOTTERは良い選択だと思います.

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純正リフィル色々

順番は前後しますが,PLOTTERのバインダ本体が届く前に,色々とリフィルも買い込みました.

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まずは2mm方眼

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バラの紙の束ではなく,一見,文庫本ノートのような形態になっています.

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そして角は適度に丸くカットされています.

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開くとこんな感じ.色は目に優しいクリーム色.

mini5の場合はバインダー径にあまり余裕が無いため,予備のリフィルを十分な枚数挟んだ状態で持ち歩くのは厳しい場合があります.このようなとき,予備のリフィルをバインダーに挟まずに携帯すると,バラけてしまうので気を遣います.しかし,PLOTTERのこのような形状であれば,表紙がシッカリしていてリフィルを保護してくれるし,リフィルがバラけて鞄の中に散らばることはないし,袋に入れずにそのまま持ち歩くことも出来て便利です.更にはバインダーに挟む必要も無く,サッと開いてすぐ書くことも出来る.

あまり目立たないけど,凄まじく工夫された素晴らしい製品だと思う.

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型番,メーカー名の印刷はこの位置.フォント,印刷の大きさ,インクの色,全てが良い感じで邪魔になりません.

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筆記後にペリペリッと剥がしてバインダーに挟むようになっています.

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なお,前述のように,PLOTTERのようなリング径が11mmのバインダーであれば入りますが,8mm径には入りません.リング径が小さい場合,もしくは十分な余裕が無い場合は,リフィルをバラして挟む必要があります.

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そしてマンスリーブロック

売れる時期が限られていて,それを過ぎると不良在庫と化す日付入りのmini5用リフィルを投入してくるっていうのは…メーカーの本気度を感じますな.

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フォーマットはマンスリーブロック.

スケジュール管理というと,ブロック,リスト,レフト,バーチカルフォーマットがあるけど,ウイークリーはmini5に入れるには嵩張り過ぎる.ではマンスリーを…と,考えた場合,ブロックかリストかと言うと,やはり曜日単位で考えることが多い職種の人はブロックだよね.

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カレンダーが表裏で2年分.

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そしてプロジェクト進捗管理用のリフィルが続きます.

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mini5の面積でガッツリとガントチャートを書いて管理するのは無理なので,項目&進捗(0~100%),完了確認用のチェックエリアといった簡易の物です.管理する内容や管理すべき粒度にもよるけど,全体を俯瞰する分には案外このような感じの物の方が良いかもしれない.

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あ,あと,このリフィルにはページ数がこの位置に印刷されています.

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メインのマンスリーブロックはこんな感じ.月曜始まりです.そして土日の筆記エリアが小さくなっていない点は好感度高いですな.それと全面が方眼なのも素晴らしい.方眼万歳!!

そして右端に縦にメモ欄.

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12月は右下にToDo欄.チェックボックスが2つ印刷されていますが,別に2つしかToDo書いてはいけないという事ではないですよ(笑)

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で,このレイアウトは月によって異なります.例えば1月は月曜始まりにすると先頭に余白が出来るため,ToDo欄は左上に配置されています.

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メインのマンスリーブロックが終わると,方眼メモが続きます.

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そして年齢早見表.PLOTTERの製品ブランドとしてのイメージと年齢早見表は合わない感じがするけど…ま,良いか.

直近の100年,和暦で考えると大正,昭和,平成,令和と跨がるんだなぁとこれを見て実感.そして私が子供の頃は,まだ明治生まれの人が元気だったけど,気が付いたら明治時代は歴史の本の中にある過去の世界になりつつあることに愕然.そのうち昭和もこのような感じになるんだろうなぁ.

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最後のページは,定番の『これの手帳を見付けた人は…』のページ.

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マンスリーブロック一式を綴じるとこの厚さ.1年分でも意外と厚さがありますな.

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そしてPLOTTERブランドでのみ出ている特殊なリフィル.『Project Mangere』.

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中身はこんな感じ.6色のやや厚めの紙が折り畳まれたリフィルが入っています.

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フォーマットは全て同じなので,このクリーム色の1枚で説明します.

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左にリング穴が空いているのですが,用紙そのものは折り返されています.このリフィルは,インデックスのように単に『挟む』ものではありません.また,『ジャバラ式』のように,折り畳まれているだけのリフィルでもありません.マチがあるわけではないため,挟める枚数には限度がありますが,メモリフィル等をこれで挟み,一塊のフォルダのようにしてバインダに綴じることが出来るようになっています.

そして表紙にプロジェクト名,概要,

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参加メンバを書く欄があります.

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そしてパカッと開くとこんな感じ.

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横方向にガントチャートが引けるようになっています.左には項目欄.上には日付欄があり,7x2の方眼で1ブロック,これが各項目毎に横方向に5個連結されています.

これが縦に17行.一番下に少し余白あり.

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そして右端には少し方眼余白があります.ここには完了チェックを入れる感じかな.

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そして裏側はこんな感じ.

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ミッション,達成率(0~100%),完了/未了のチェック欄があり,縦に17項目書けるようになっています.

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長期間ガシガシ使っても大丈夫なように,丈夫な厚紙が使われています.

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プロジェクト毎に色分けしてあって…というのはとても便利だと思う.そして紙の色によって印刷の色も変えてあるという凝りよう.

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バインダーに挟むとこんな感じ.

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この状態のままガントチャートの右端まで書くのは下敷きが無いと辛いかな.

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で,使い方を妄想しながら見ているだけで飯三杯は行けそうなほどワクワクするリフィルですが,『プロジェクト管理はどう管理したら良いの?』的な人も心配御無用.『HOW TO USE』という説明書が付いて来ます.

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最後に下敷き

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インデックス的にも使える定規が印刷された下敷きです.

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定規として使用する際に便利なように,プラは透明です.

見て分かる通り,角度計と直線の定規として使えます.そして線の太さ(0.15mm~1mm),フォントサイズ(6Q~11Q)を計ることもで出来るようになっています.長さの単位はmm/cmのみ.inchのメモリはありません.

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まとめ

と,いうことで,PLOTTERブランドのバインダーと純正リフィルの紹介でした.

他のmini5に参入したメーカーと異なり,PLOTTERの場合はリフィルも含めて従来製品のサイズ違いとも言えるため,ある意味ラインナップが一つ追加になっただけとも言えます.しかしその意味は非常に大きいように思います.『PLOTTERは気に入っているけど,ポケット(mini6)サイズがもうちょっと小さければなぁ』なんて思っている人は意外と多いと思うんですよね.

『大は小を兼ねる』と,言いますが,『携帯』という要素が絡む製品の場合は大は小を兼ねません.別物です.

ワイシャツの胸ポケットに,バイブルサイズのシステム手帳は入りません.『ポケット』と呼ばれているmini6でも無理.そしてポケットに入る小型手帳と言うと,NOLTY小型版などの綴り手帳が挙げられます.しかしこれらは内容をカスタマイズが出来ないため,フォーマットや容量が自分の用途にフィットしなかった場合,どこか自分に合わない部分を感じつつ使い続けなければなりません.

しかし,mini5はワイシャツの胸ポケットに入ります.そしてリフィルは自分に合った物を選び,組み合わせ,場合によっては自分でオリジナルを作ることも出来ます.最強じゃないですか.

ただ問題は,紙とパンチがあればオリジナルリフィルを作れるとは言え,自分の用途や好みに合った,メーカーから提供される製品があるに越したことはありません.そしてリフィルの数が多く多様性が維持されていれば自分に合った物が見付かる可能性が高く,そして複数のメーカーからバインダーやリフィルが供給されていれば,オンリーワンのメーカーの生産中止にビクつく必要もありません.そういう意味では,再び熱く燃え上がったmini5ブームにより,ようやくmini5の楽園と呼べる状況が形成されたと言って良いでしょう.

願わくば,mini5にこれまで触れたことが無かった多くの人がこの機会に店頭で製品を手に取り,そして実際に使ってみて,『おぉ,凄く使い易いサイズ』と,実感して使い続けてくれたらな…と,思います.

そういう意味では,メーカー曰く,『クリエイター、コンセプター、起業家、経営者、研究者、職人などあらゆるクリエイティブワークを愉しむ人のためのツール』という『道具にもコダワリがある人達』の琴線に触れるデザイン・機能を持ち,そして数万円というシステム手帳が多い中,定価でアンダー1万円という手軽さを併せ持ったPLOTTERのmini5手帳は,mini5サイズの凄まじい起爆剤になるのではないかと思う.

あと,既にmini5ユーザであれば,リフィルのみということで

辺りを一度チェックしてみて頂きたいです.

そして『バインダーを買うまではまだ腹をくくれないなぁ』という人には,バインダー無しで単体でも十分に便利に使用出来るリフィル,

を使ってみてもらいたい.きっとmini5のポテンシャルと便利さの片鱗を感じることが出来ると思います.もちろん,バインダー本体も超絶オススメです.

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