マルマン創業100周年記念グッズ:ミニチュアモデルが素晴らし過ぎる件
スケッチブック等の製品で有名なマルマンが,創業100周年だそうです.100というきりの良い数字と共に,『100周年』というのは純粋に重い凄いですな.そして素晴らしい内容の特設サイトも公開されています.
1920年に学習用スケッチブックの製造販売したのが事業のスタートだったようですが,そこから現在まで,事業の幹がブレていない所も凄いです.会社の生き残りのため,時代の変化に伴って事業形態を変えており,『昔は○○が本業だったのですが』という会社も多いですし.また,『マルマン』と言えばすぐに連想される黄色と深緑の表紙のスケッチブックは,1958年からの量産開始とのこと.こちらも50年以上に渡って(不断の改良や改善はあるにせよ)作り続けているってのも凄いです.
さて,多くの文具メーカーは,会社もしくは製品で『○周年』というメモリアルイヤーには,大抵記念製品を販売します.『限定』とか『○周年記念』とか書かれてしまうと物欲リミッターがぶっ壊れてしまう文具村の住人は多いことでしょう.かく言う私も,最近毎年のように出ている限定文具を買い漁っているような気がしますが.そして当然の如く,今回も行く事に決めました.
そして『マルマン100th限定商品』の公式ページを見ますと,まぁ何と言いますか,直球ストライクゾーンど真ん中の製品だらけで目移りしてしまいます.今回も,『ココからココまで』行っときますか(笑)
限定商品には,『100th マルマン × ミニチュア』,『100th マルマン × フレークシール』,『100th マルマン × ポチ袋』,『100th マルマン × マスキングテープ』,『100th マルマン × スマートフォンケース』,『100th マルマン × クリアファイル』,『100th マルマン × トートバック』,『100th マルマン × ハードカバー』,『100th マルマン × スパイラルノート』,『100th マルマン × 図案スケッチブック』,『100th マルマン × クロッキーブック』と,11カテゴリ(!!),38製品(!!!)がラインナップされています.
何も考えず『全部!それも使う用と保存用に2個ずつ!』と,行きたい所ですが,流石にそれをやると&金額がバレると財務省の逆鱗に触れる可能性が高いほか,このような工夫をする必要がある程度に保管スペースには限界がありますので,今回は保存・保管・使い勝手を考慮して厳選しました.
100th マルマン × クリアファイル
まずはクリアファイル.嵩張らないだけでなく,普段使い出来る上,普通に使う分には痛みにくいので,色々な面で優秀な限定製品です.私は『図案スケッチブック柄』一択でしたが,他に『アニマル』,『クロッキーブック柄 青』,『クロッキーブック柄 赤』,『インデックス付きクリアファイル ファイブチャート』があります.絵面的には図案スケッチブック柄が最もファミリアですが,ファイブチャートの方が,実用性は高いかもですね.
深緑地にホワッとしたフォントで『sketch book』.見慣れたデザイン,安心感.
裏面に『100th』の印刷入り.
裏面は不透明になっており,中身が透けて見えると支障がある用途にも使えます.
作りとしては,普通のクリアファイルです.裂け防止のこの切れ込みも付いてます.
保存して・飾っておく用ではなく,実用品としても使えます.
100th マルマン × ミニチュア
私にとっての今回のメインディッシュ,ミニチュアです.全種類を1冊ずつ行ってみました(興奮).
まずは『図案スケッチブック柄』.『ミニチュア』とあるように,500円玉と比較してこのサイズ.88mm*66mmです.
オリジナル同様,黒のツインワイヤS.C.綴じ.表紙は見慣れたデザインの厚紙.
中身は普通に(小型の)スケッチブックです.
用紙は画用紙 並口(126.5g/m2)で,24枚綴じられています.
そしてコレにも『100th』の印刷.
次は『クロッキーブック 青』と『クロッキーブック 赤』(既に品薄?売り切れ?).こちらもミニチュアサイズですが,オリジナルと同じデザインです.
『クロッキーブック 赤』.
銀色のワイヤーを使用した,スパイラルS.C.綴じ コイルループです.
表紙がくるりと回っており,中身の背中も守ります.
用紙は『クリームクロッキー 紙』.クリーム色の60g/m2の紙です.80枚綴り.
『クロッキーブック 青』.
背表紙にも青ドットが印刷されており,背表紙を見るだけで中身を(赤と)見分けることが出来ます.
用紙は白クロッキー紙(52.3g/m2)で100枚綴り.
一応構造を説明すると,こんな感じ.単に表紙を開くとこのような感じになりますが,
表紙はくるっと180度折り込むことが出来ます.
これらも100thの印刷あり.
次は『レポートパッド』.
普通の60g/m2の筆記用紙で,100枚綴り.上部で糊止めされていて,ペラッと1枚ずつ剥がせます.
マルマンのレポートパッドには,例えばA6サイズに限定するとA,B,W,Sの4種類あります.Aが横罫7mm,Bが横罫6mm,Wは無地(白紙)でSは5mm方眼です.
私はBかSをよく使っていましたが,流石にコレクション用として全種類ラインナップされるのはやり過ぎだと思うので,Aだけ出ただけでも満足です.
Aの意味する『7mm罫』の説明もオリジナル通り.
『100th』の印刷はこの位置に.
さて,残り3冊行きましょうか.
まずは『ヴィファール』.
ヴィファール水彩紙 中目(242g/m2)を使用.
少しクリーム色がかった水彩紙です.ハガキ並みの厚さがあり,15枚綴りです.
ヴィファールのオリジナルを使ったことが無かったのだけど,この用紙は水彩画に使い勝手が良さそう.こんな感じとかこんな感じ用に携帯しても良いかも.今度買って使ってみようかな.
雰囲気を崩さないように白インクで100thが印刷されています.
そして『オリーブ』.
しっかりとした分厚い表紙に守られたスケッチブックです.名前の『オリーブ』は表紙の色から.
紙は画用紙 厚口(156.5g/m2).15枚綴り.厚手なので,インクで書いても裏抜けしにくい.
こちらは黒インクで100th.
ヴィファール(左)とオリーブ(右)を並べるとこんな感じ.厚さだけでなく,色味も少し違います.
最後に『イングリッシュノートブック』.
1987年当時は紙の表紙が一般的で,PP表紙の学習用ノートは斬新で人気を博したとのこと.
昔…使ったことがあるような…無いような….
中は筆記用紙(70g/m2)30枚綴り.
英語罫線なんて見るのは何十年ぶりだろう….懐かしいです.
そして当然これにも100thの印刷.
100th マルマン × ポチ袋
他にも色々と魅力的な商品はあったのだけど,何となくで『図案スケッチブック柄 ポチ袋』に行ってみました.
1柄3枚ではなく,3柄各1枚です.
各ポチ袋の表側.
裏側.裏側にはきちんと『100th』が書かれています.
ポチ袋って基本的に消耗品じゃないですか.人にあげて終わり.そんなわけで,惜しげも無く使い,たまにその筋の人に気が付かれて『おおおーっ』っとなるってのを試してみたいけど,勿体なくて使えない病.仮にやったとしても,何人気付くかなぁ.
お年玉配りに使ったとしたら,『袋だけオレにくれ!』と,子供から袋を取り上げそうな親の顔は何人か浮かぶんだけどね(笑)
まとめ
と,言うことで,発売することを知った直後に予約をし,欲しい物が一通り無事に入手出来たのでホクホクしている所です(^^
今回集中的に紹介したようなミニチュアって,やはり素晴らしく良いですね.他にもエントリーのポスト待ちになっているミニチュア製品はいくつか…いや,ムチャクチャ手元に沢山あるので,機会を見付けて紹介したいと思います.ただ,ミニチュアは実用品ではないため限定生産品であることが多く,出たと思ったらあっという間に市場から無くなることが多いです.
下の写真の下段は,歴代キャンパスとジャポニカ学習帳のミニチュアサイズ.昨年の6月頃に購入しているようなので,丁度1年程前ですか.たしかキャンパスの方は,東京ビックサイト近くの丸善で,展示会帰りに購入した覚えがあります.
ただ,大手の文具店にはもう残ってないんだろうなぁ….春先に,田舎の文具コーナーに置いてあるのは見かけたけど.
さて,まとめ的なことを書き忘れていました.
マルマンの創業100周年というのは実に素晴らしいことであり,記念グッズを購入する事で『♡』や『いいね!』をクリックしたような感覚になります.これからの100年にも期待してますヨ!マルマンさん!
その一方でモノの話に戻しますと,やはり記念グッズや限定品は同一製品の長期的な供給が期待出来ないことから,実用品たり得ません.いくら使い易くても,無くなった/使えなくなった瞬間に乗り換えの苦労が発生してしまいますので,怖くて使えない.私自身,こんな経験は何回もしたくは無いです.
その結果,やはりコレクション品・秘蔵品として仕舞い込むことになるわけです.そして飾ったり,たまに出して愛でるのが正しい使い方(保存の仕方?)かなぁと思います.そういう意味では,限定記念品には以下のような要素が求められるでしょう.
- アニバーサリー感のあるデザイン
- 小型軽量で嵩張らないこと
- 長期保存可能なこと
- 開けずに/使わずに飾っておけること
- 値段も手軽なこと
このような面で考えると,ミニチュアモデルって全てを満たす完璧な製品なんです.そして(小ささから来る)『カワイイ』も(緻密さから来る)『カッコイイ』も同時に満たせる.商品企画の分野かマーケの分野かは分からないけど,他のメーカーもアニバーサリー記念グッズを出す際には,こういった観点の製品を出して欲しいなぁと思ったりもします.例えば昨年NOLTYゴールドのミニチュア製品とか出ていたら…想像するだけでヤバイです.例え完全受注生産品であっても,例え値段が張ったとしても,物欲を抑えられなかっただろうなと思う.
その一方で,一生モノとして使える製品とかも良いと思うけど,こちらは高く付くのだろなあ.
と,いうことで,『マルマンの100周年記念商品』と聞いてビビッと来た人は,お急ぎ下さい.私が予約して購入したショップでは,既に『予定数の販売を終了しました』状態になった商品が出始めています.個人的には特に,ミニチュアがオススメです.ハードカバーにも心惹かれていたのだけど,気が付くとAmazonでは売り切れてるし.どうしようかなぁ.
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