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2020年5月 7日 (木)

家篭もりの気分転換で片付けを:TV裏の魔境を掃除しやすく整理する方法

今回も小ネタ.

本当はGW中にポストしたかったけど,何かとバタバタしていたらGWが終わっていました.うーむ.で,結果的に思ったよりも上手く行った&在宅勤務中の休憩の気分転換にも良いんじゃないかということでアップしてみます.

色々と煮詰まってくると,回りの物を片付けたり掃除したくなることってあるじゃないですか.そして綺麗になると,心にも余裕が出来る.あ,そこの人,『掃除しても煮詰まった原因は解決しないよ』なんて突っ込み入れたらダメですよ(笑).何か前向きなことを1つでも進めるのが『達成感』や『積み上げ感』に繋がり,そしてモチベーションアップになって前に進むことが出来るわけですよ(と,こじつけてみる).

そんなわけで,まずはbefore afterのafter.まだ改善の余地はあるけどね.見ただけでも『なるほど,ココはアレを使って…』と,インスピレーションが湧く人が多いとは思うけど,用意する物ややり方について少し説明してみます.

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事の発端はホーム鯖(サーバ)のメンテ.SoftRAIDのディスクでSMARTが警告を吐き出したので,交換することにしました.いつから回っているかを調べたら,この頃からなので約10年.よく頑張ってくれました.

余談ですが,メカニカルな部品が無いのでSSDの方がHDDより寿命が長いと考えている人が多いと思います.でも,意外とSSDは短命なんです.SSDの寿命と言うと,数総書込量(TBW:Terabytes Written)を連想する人が多いと思いますが,経験的に天寿を全うすることは多くありません.その一方で,『1年を超えて無問題だったHDDは,相当長持ちする』です.また,HDDの場合は,故障する前に一部セクタが読めないとか異音がする等の故障の予兆が(大抵は)ありますので,SSDと比べて安心.SSDは即死率が多く,『さっきまで動いてたのに急に死んだ』という状態が多い.更にはHDDと異なり,『部分的にでもデータをサルベージ』出来る可能性は皆無と言って良いでしょう.そう言う意味では,大事なデータを保存する先としては,HDDの方が精神衛生上良いです.

SSDはワークエリア,HDDが保存エリア的に考えておいた方が良いですね.容量によっては,SSDとクラウドストレージの組み合わせでも良いですが.

ついでにもう一つ余談ですが,SDメモリカードは通電しないと数年で内容が消えます.SDメモリカードはセルに電荷を溜めて情報を保持しているのですが,この電荷は少しずつ漏れます.そして一定以上放電してしまうと,当然ながらデータが消えます.数年間通電せずに放置すると消えますので,『大事な写真なのでメモリカードに入れ,アルバムに挟んでおこう』はやってはいけません.ゼッタイダメ.先日,社内で知らない人がいたので一応注意喚起的に書いておくテスト.

と,いうことで1TB*5(RAID5)+αのHDDを取り出し,より大容量のHDDでRAID1を構成し直して容量を増やしつつディスクの本数を減らしました.これでもう10年戦える…かな?

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10年間ありがとう.でもこの台数でこの期間動き続け,1台にセクタエラーが出ただけというのも凄いなぁ.

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そして作業中にふと目を横にやると,テレビ裏の魔窟.

みなさん,ギクッとしたことでしょう.

TVだけでなく,レコーダーその他の電源やアンテナ線,HDMIケーブルやネットワークケーブルが複雑に絡み合い,折り重なって地層化し,大掃除のときでもない限り,見たくない/目を背けたくなる状態になっていると思います.大抵の人は.

あ,一応正直に白状しておきますと,下の写真は埃がメチャクチャたまっていたのを除去した後です.慎重に埃を集めた所,フェルト細工出来そうなくらいの塊になりました….

結局の所,こんな状態になるのは,

  • そもそも埃がたまりやすいケーブルジャングル
  • 掃除機をかけにくい状況になる床の上直置きのケーブルジャングル
  • 見ただけで見なかったことにしたくなって片付けしなくなるケーブルジャングル

が原因です.要は,ケーブルジャングルを何とかして床から浮かせ,そして見栄えを良くすればいいんですよ.

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一番厄介なのはアンテナ線.シールドがキッチリしたケーブルは曲げにくいし(仮に柔らかかったとしても,信号的にはある程度Rを取って曲げないと行けない),そして大は小を兼ねる的に少し長めだったりするので,このように余った部分がかなり不格好に.次に電源の線.機器が多いと比例して電源の線も増え,そして必要となるコンセントの口も増え…になって行きます.

後者に関して言うと,電源が沢山必要な所にはエレコム ECT-0103BKがメッチャ便利です.下の写真にも写り込んでいますが,10個口なのと,スリムなのと,ACアダプタを挿しやすい口もあるし雷ガードや埃シャッター付き.全方位敵無し製品です.『総容量を超えなければ良い.電源の口の数があれば良い』とばかりにタコ足配線しまくる人もいますが,色んな意味でコレを使った方が良いです.スッキリします.

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出来るだけ安上がりにするために,今回はダイソー製品を活用することにします.『ワイヤーネット』3枚,『ワイヤーネット用スタンド』3組,『連結ジョイント』を使用しました.ワイヤーネットのカラーはホワイト/ブラウンとありますが,私は暗めの方が良いのでブラウンを選択.ただ,スタンドはホワイトしか選択肢無し.

そうそう.今回,ワイヤーネットはスタンドを使用して床の上に立つようにしましたが,TVラックの裏にネジ止めしても良いかもしれません.更には壁掛け対応のTVであれば,ネジ穴を流用してTV裏側に固定することも出来ると思います.

ワイヤーネットはTVラックから配線を出す穴を挟んで2枚と1枚の組にし,2枚の方は『連結ジョイント』で連結.

片付け作業はLinxBoxを設定しながらのマルチタスク(笑)

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それと『用意しておくと何かと便利』な『結束バンド』.ダイソーには10cm/15cm/20cm/25cmの使い切り(再利用不可)のケーブルタイが売られていますが,私的には15cmが一番使い易く感じており,ストックしています.

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で,15cmって微妙に長さが足りないときもあるのだけど,そこで役立つのはネットワーク配線屋さんに教えてもらったテクニック.手持ちのケーブルタイで長さが足りなかったときは,下の写真のように2本連結し,

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こんな感じで1本のケーブルタイのように使うことが出来ます.コロンブスの卵…とまではいかないかもしれないけど,覚えて置いて損はない工夫です.多種をそれぞれストックするよりも,ストックするのは使い回し可能な汎用品に絞った方が管理が楽ですしね.

そしてケーブルタイでACタップをワイヤーネットに固定し,床から浮かせます.

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ついでにネットワーク機器もワイヤーネットに固定しましょうかね.

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大抵のネットワーク機器は,ウォール固定用の穴が空いているので,そこに引っかけるとこんな感じで固定/ぶら下げることが出来ます.S字フックだと斜めるし不格好ですけどね.

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ただ,このWiFi6ルータは上面に放熱用のスリットが鬼のように空いていて,埃が入りやすいんですよ.なので,このように斜めった設置の方が埃が入りにくくて吉&放熱も対流を考えたらそれ程影響は無いでしょう.

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こんな感じになりました.長いケーブルは巻いた後でワイヤーネットにケーブルタイで固定.

このように床上にスペースを作ることにより,掃除機がけが出来るようになります.また,埃の堆積を考えた場合,表面積が少ない方が埃がたまりにくい.つまり,寝かせるのではなくて立てるのが吉です.

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上から見たらこんな感じ.平面的に機器/ケーブルを散らかしていたときよりもかなり省スペースになりました.ただ,まだちょっとケーブルの取り回しが綺麗では無いですよね….普段見えないから良いと言えばそうですが,オシャレは下着からと言いますし….

なお,うちの場合,TV裏に衝立/パーティションを立てています.

このTV,裏側にスピーカーが付いているため,背面が壁でない場所に設置した場合,正面よりも裏側の方がうるさくなるという構造的な欠陥がありまして.こちらで紹介したように,音問題はスピーカーを付けて解決しましたが,元々衝立は音の反射板,今は目隠しとして役立っています.

鯖を何故ここに追いいるかについては,あまり突っ込まないで下さい :-)

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そんなわけで,今度はケーブルチューブを使用して,ケーブルをもう少し綺麗に取り回すことにします.

使用したのは,エレコムのBST-12CR(12mm径)とBST-20CR(20mm径).

この手のスパイラルチューブの良い所は,ケーブルを抜かずにチューブ内に納めることが出来るほか,ケーブルの束に途中から合流したり途中から抜けたりさせることが出来ること.単純にA点からB点ということであればパイプ状のチューブでも良いのですが,下の写真で言うと『TV裏~TVラック~TV横の機器群』という3点間を結ぶ際に重宝しました.1本もケーブルを抜かずに作業出来たのでとても楽でした.

一応注意点を書いておきますと,

  • ケーブル類は耐久性やノイズ対策のために直角に曲げない方が良い
  • 電源の線は小さくグルグル巻きにしたり折り畳むとその部分で断線したり発熱したりするのでNG
  • ケーブルを束ねるときは,電源と信号線を混ぜて束にしない方が良い

です.ドライヤーに電源の線をグルグル巻きにしている人が多いけど,ああいったことはやったらダメです.

と,いうことで,かなりスッキリ.巻いているアンテナ線とHDMIケーブルをジャストサイズにすれば,更にスッキリと…なんて思い始めている俺ガイル.危ない,危ない.片付け沼は身近な所に存在しています.はまると家中トコトン際限なく片付けを始め,こじらせ過ぎると最後(最期?)はミニマリストになってしまうようです(嘘)

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上の状態で,1点だけどうしても気になる所が.(あ,ケーブルタイの余った所を切ってないのも気になるけど(^^;)

5ポートのスイッチをWiFi6ルータと同様にS字フックでぶら下げていますが,筐体が小さいので極めて不安定.そこでコードフックを使って固定することにしました.

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裏側にこんな感じで貼り付け…

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引っ掛けるだけ.

重量が軽いため,ケーブルフックでぶら下げても全然問題ありません.

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まとめ

と,いうことで,如何でしたでしょうか.

年末の大掃除をする際に,TV裏にたまった埃の量の多さと掃除のしにくさに閉口したことがある人は多いと思いますが,僅かな投資と少しの労力でスッキリと片付けることが出来ます.

ワイヤーネットを立て,そこに配線や機器を固縛するというのが基本スタイルなのですが(←色々と応用が利く.例えばこんな感じ),そこにエレコム ECT-0103BKを追加して電源回りをスッキリさせると更に良いでしょう.抜本的に見直せるのであれば,長さが余ったケーブルを巻かずに配線出来ると,更にスッキリします.家電関係のレイアウトが固定されているのであれば,各機器間の長さを測り,ピッタリの長さのケーブル類に一新して(買い直して)も良いかもしれませんね.

と,いうことで,ちょっとした気分転換にTV裏の片付けは如何でしょうか.魔境になっていて手付かずの方は特に,トラッキング現象による火災を防ぐ意味でも検討してみて下さい.色々とオススメデス.気持ちもスッキリします.

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