mini5に再び戻ろうかと思う出来のブロックマンスリー&ドット方眼リフィルを見付けたの巻:Love Leaf 月間ブロック micro5
小型で携帯に便利,リフィルを自分で選んで組み合わせることが出来るシステム手帳形式,汎用フォーマットで互換性があるetcということで大好きだった『mini5』(最近は『micro5』の方が通りが良いですが).しかし,バインダー本体もリフィルも長年愛用していた日本能率協会が,2017年にミニ5関連製品の大部分を廃番にしたため,安住の地を追い出されて難民に.そして折角フォーマットに互換性があるのだから…ということで他社製リフィルを試したのですが,今ひとつシックリ来なかったため,結局mini6に移行しました.
しかし,長年連れ添った…いや,こういう表現をすると色々と問題だな…長年使い続けていた物には愛着があるわけで,少し大きめの文房具店のシステム手帳コーナーに行く度に,ついmini5のバインダー本体やリフィルも見ている自分がおりました.現在mini5を支えるメーカーとも言えるAshfordの踏ん張りと頑張りのせいか,最近ジワジワと人気が出て来ているようで,ここに来て廃れるどころか魅力的な新製品も出始めています.そんなわけで,現在は文具クラスターの廃人層~一般のマニア層がユーザの中心のように感じますが,これがインフルエンサーの一言で『仕事が出来る人はmini5を使いこなす』みたいな流れが出来て一般のライトユーザーにも広がり始めたら,爆発的に火が付くのではないかと思ったりもしています.正に夜明け前の雰囲気と言いましょうか.
以前もmini5のちょっとしたブームが数回(?)ありましたが,何れも短期間で沈静化しました.そして複数のメーカーがmini5から撤退.しかし,当時と今とではかなり状況が違うんですよね.何と言っても,スマホやクラウドサービスの一般化.これは大きい.
昔は手帳に一通り記録しておきたいという人が多かったけど,今は携帯可能なツールで適材適所に使い分けが出来るわけです.その結果,『mini5だと持ち運べる/書き込める情報量が少なすぎる.だから使えない』という理由で使わなかった層が,併用ツールとしてmini5を使えるようになった.そうすると,携帯性の高いアナログツールならではのメリットが輝きを放つわけですよ.
ただ,今後大きなブームになるかは,一般の人に併用のメリットをどうアピール出来るかかなと思っています.ある意味,『ちいさーい.かわいー.でも,デキる人に見えてかっこいー』という尖った所を狙うのも手かもですね.その一方で,ビジネス向け/ビジカジ向けの男性向けラインも継続して行って欲しいなと切に願いますが.
そしてこの『かわいー』路線ですが,あまり露骨にやり過ぎると『幼く』見えたり『安っぽく/おもちゃっぽく』見えたりしてしまうので,一応システム手帳のラインである所のmini5の魅力の一部をスポイルしてしまいます.そういった意味では,一見『かっこいー』だけど,よく見ると『かわいー』な製品でニッチな所にゴリゴリと入り込んで,口コミその他でグリグリとユーザーを広げて…なんて戦略が良いのでは…なんて思っていたらありましたよ.それも男性が違和感なく使えそうで,かつ,私の好みにも合うリフィルが.
それがコレ,『ラブリーフ システム手帳 リフィル マイクロ5 マンスリー 月間ブロック』です.
写真だと,一見普通のリフィルに見えますよね.でも,違うんですよ,これがまた.実に凝ってます.
月間ブロックとメモ用のドット方眼(?:何故『?』なのかは後述)のセットですが,サイズはA5,HB×WA5,バイブルサイズ,mini6,micro5とほぼ全てのシステム手帳サイズを網羅しています.なので,残念ながら『mini5でなければこのリフィルが使えない』というキラーコンテンツではないのですが,何かあったときにはmini6やバイブルサイズ等の上のサイズにシフトできるという安心感があります.
- 目にやさしいクリーム上質紙
- ピンクとパープルの配色がとってもキュート
書かれている説明に男性は腰が引けるかもしれませんが,ご安心を.
『目にギラギラする蛍光的な真っ白な紙』が苦手な人にとっては,クリーム色の紙を使ったリフィルはウエルカムでしょう.そして『とってもキュート』と説明されている配色も,女性でしか使い辛いような/男性が使うと痛いようなデザイン・カラーではありません.リフィルに『これでもか!』という割合でハートマークが散りばめられていたら私は敬遠していたでしょうが,このリフィルは全然OKです.ストライクゾーンです.
中身を見てみましょう.
おっと,いきなりハートマークが.でも,ピンクではないし,普通のリーフのようにも見えるので男性が使ってもセーフです.
もう廃番になってしまいましたが,bindexのmini5手帳の『リック』です.3年ぶりくらいに出しました.懐かしいなぁ.過去の記事を調べてみたら,2007年に購入した旨ポストしてました.
2017年に入るタイミングでmini6に移行しているので,約10年使った状態です.まだ全然使えますね.また,これとは別に,新品のままストックしていた予備用の『リック』もあるのですが,どこに仕舞ったかなぁ…な状態.引っ越しのときに行方不明に.
リフターとして使っていたBindexのカレンダー.うーむ.
そしてこちらのエントリーを書いた際に試行錯誤していた,3年前の2017年のリフィル.まるでタイムカプセルを開けたかのようです.
さて,気を取り直して,今回購入した『ラブリーフ 月間ブロック』をセット.
リフィルは12月からではなく,1月スタートです.
レイアウトとしては,各日の箱が同じサイズなので,土日だけ箱が小さくてスケジュールが書きにくいとかいうことはありません.
上部に年,曜日.そして左上に月.そして左側縦に1行の空箱.
各日の中には日付,六曜,祝日が印刷されています.必要十分な情報で,筆記スペースが限られたmini5らしいフォーマット・レイアウトです.それと色使いにしても,女性が使っていたら(バリバリではなく柔らかい)女性らしい雰囲気だし,男性が使っていても違和感が無いという丁度良いバランスです.
そして1月の場合は右下に2月のカレンダー.
2月の場合は左上に3月のカレンダー.
各月の1日目の曜日によって生じたスペースに応じた配置がされた,とても使い易いレイアウトです.無理に全部の月でレイアウトを合わせようとすると,無駄なスペースが出来たり逆に狭くなることがあり,使いにくくなりますからね.筆記エリアが限られたリフィルの場合は特に重要です.
『今年の12月から使えますよ~』ではなく,新年の1月からのスタート.また,『来年度末の3月まで…』とかではなく,スパッと12月までの割り切った構成です.
そしてペラっとめくるとドット方眼のリフィルが続きます.
マンスリーリフィルでメモリフィルがセットになってるのって珍しいですよね.
バインダーの近くにさり気なく"LoveLeaf"のロゴ.この淡い色なら全然OKです.
で,このドット方眼,ちょっとドットに違和感がありますよね.いや,パープルの淡いカラーだということではなくて….
そうなんですよ.ドットを拡大すると,『LOVE』って印刷されていて,それもOがハートなんです.
いやはや,細けぇなぁ凄げぇなぁ(最大の褒め言葉).こういう『ぱっと見では分からない』工夫とか凝り方,大好きです\(^o^)/
そしてこのリフィルの良い点は,男性が使っても全然痛くなく,バリバリのビジネスシーンでキャリアをお持ちなお姉様が使っていたとしても,嫌味も違和感も無いことですね.それでいて,使っている本人や知っている人同士ではニヤリと出来る.最高じゃないですか.最高の文具愛を体現したような製品.
あと,今回久しぶりにmini5を出してみて何気に思ったこと.やはりこの携帯性とカスタマイズ性は最高ですな.
先日レビューした能率手帳70周年記念手帳の上に乗せるとこのサイズ.下のNOLTYは『小型版』なのですが,それよりも一回り小さい.mini5は名刺入れも兼用でき,ワイシャツのポケットにもスッと入ります.
厚さも8mmリングでこの厚さです.
綴り手帳だと1年使ったら1冊丸ごと替える必要があるけど,システム手帳だと必要な物を選んで挟めるため,限られた容積を有効利用出来ます.例えば『ブロックマンスリーを複数年分入れておく』とか,『メモリフィルを増やし,スケジュール用は直近の必要な分だけにして適時入れ替え』等.使う人の用途に合わせて柔軟に構成し,運用可能です.便利.
まとめ
と,いうことで,何年ぶりかでmini5関連製品の紹介でした.
単に私が知らなかっただけかもしれないけど,こういった素晴らしい製品が売られているのを見付けると,とても嬉しいですね.そして使っているシーンを想像するとワクワクする.
と,いうことで,ネーミングからして女性向けリフィルと思い込んでいるそこのジェントルマンの皆さん,この製品は上記のように男性が使っても全然オッケーです.そして『mini5には私に合うリフィルがないなぁ』なんて感じで難民化している皆さん,一度この製品を試してみて下さい.レディの皆様におかれましては,全く何も支障無くご利用頂けます.
なお,ドット方眼は単体売りもしています.普通にドット方眼としても使い易いので,ガッツリとストックしちゃおかな(笑)
そんなわけで,製品のブランド名に影響されたわけではないけど,mini5愛が再燃しそうです.『ラブリーフ システム手帳 リフィル マイクロ5 マンスリー 月間ブロック』,オススメです.mini5をまだ持っていない方は,是非バインダーも新規購入してお試しあれ.
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