凄まじく使い易いので定番化を希望:NOTY能率手帳70周年記念 限定アイテム デイリーブックとメモティ
いえね,ずっと愛用していたmicro5を廃番にされたとき以来,ちょっと能率協会の製品ウォッチをサボってたんですよ.せいぜい店頭に並んでいるのを見て購入するくらい.とは言え,『ライツメモ』(昨年のレビュー)は私の方眼センサーが反応したので,速攻で購入しましたが.
するとどうでしょうか.今年は能率手帳周年記念限定アイテムが出ているとのこと.うはー.出遅れたーって感じ.そして酸っぱいブドウではないですが,『でも,どうせ限定アイテムって信者向けで実用性がイマイチなコレクションしておくためだけの製品なんでしょ?』なんて思いつつ公式ページを見たら….ヤバイですね.ハートを打ち抜かれました.これは調達しないと絶対後悔するヤツです.
限定アイテムとして出たのは,『デイリーブック』,『メモティ』,『4年日誌』の3種類.それぞれ2色,5色,5色のカラバリまで用意されていて,気合いの入れ方が半端ではない.この分だと,100周年記念限定アイテムなんて出た日には,本当のゴールドな能率手帳が出そうな勢いだ(笑).長生きしなければ….
まぁ冗談はさておき,内容はというと,それぞれ1日1ページの小型手帳,年間カレンダーを一枚入れただけで後は方眼ノートの小型手帳,そして文字通りB6サイズの4年日誌です.
私はデイリーブックとメモティにハートを打ち抜かれました.何が良いかというと,能率手帳で『小型』と表記されるサイズなんですよ.95mm*144mmなんですよ.このサイズで作りの良いダイアリータイプの手帳って少ないじゃ無いですか.それを能率協会が70周年にかこつけて本気出したわけですよ.素晴らしい製品になる以外の選択肢は無いじゃないですか.
改めて書きますと,今回購入したのは,黒のデイリーブック.
月間ブロック,1頁1日です.
そして黒のメモティ.
最後に赤のメモティです.
3冊並べるとこんな感じ.表紙の色は兎も角,ぱっと見は普通の能率手帳…ではなくて今はNOLTYですな.
デイリーブックはメインリフィルが1日1ページなだけあり,合計414ページ,厚さ18mmで重さ190g.ちょっとした文庫本感覚です.
メモティの方は,総ページ数174ページで厚さ11mm,重さ88gです.
メモティはカラバリが5色あるのですが,表紙色だけではありません.赤は横から見ても真っ赤です.
デイリーブック
では,まずはデイリーブックから見てみましょう.
ゴールドのラインとは異なり,表紙は普通のビニール製の表紙に本体が収まっています.高級感は無いですが,チープでも無く,まぁ普通な感じ.いや,質実剛健な感じ.
カレンダーの後に70周年の御礼の言葉ページ.能率手帳らしい,書きやすいクリーム色の用紙が使われています.
そしてイヤープランナー.
ブロックマンスリー.まぁここまでは普通ですな.
あと,マンスリーもガントチャート型ではなくブロックマンスリーをチョイスした辺り,よく分かっておられます(^^)
そしてここからがメインとなる,1日1ページページ.おそらく『ほぼ日手帳』が起爆剤で,ライフログやバレットジャーナルというキーワードと共に一気にこのフォーマットが広がった感じがします.双璧を成す手帳としては,根強い人気の『EDIT』もありますね.
1日1ページの何が良いかというと,やはりその広大な筆記スペース.色々と書き込めて絵も十分なサイズで描けるし,テンプレート的に使うにしても,エリアに余裕があるために工夫の幅が広がる.色々と紙物を貼り込んでも良しです.とは言え,能率手帳の場合は厚さがパンパンになる程に貼り込む人は少ないと思うけど.
上部には日付と曜日,そしてタイトルを書けるような一行分のスペース.そしてその下にスケジュールを書けるようにNOLTYのレフト型のようなタイムラインが書かれています.振られている数字は6時~12(24)時.うーん,何故24時間制で書かなかったのだろう.そして縦ではなくて横.能率らしい妙な拘りがありますなぁ.
本当は0~24の数字が振られていたらもっと良かったのだけど,まぁ実用上の問題は無し.運用でカバーです.
そして筆記エリアは方眼なのですが,端まで方眼ではなく,下にビシッと横一文字で緑の線が引かれ,1年のうちの何日目か,残り何日かが書かれています.
あ,そこの方,『ほぼ日手帳じゃないのにお言葉が?』って焦らなくて良いです(笑)
栞は2本.
そして2022年1月1日までのページがあり…
横罫のメモページが続いた後にグラフ用の方眼ページ.
そして『お約束』の年齢早見表が続いて…
単位変換その他のオマケページが続いて…
全国の鉄道の路線図が数ページ続きます.
最後にカレンダーがあり…
所有者情報を書くページがあって終了
ペンホルダーのパーツも付いています.
メモティ
次にメモティ.
赤表紙に金文字って何となく神々しいというかお目出度い感がありますな.
私は表紙の色で内容を分け,使い分けするつもり.
こちらもビニール製の表紙なのですが,本体が挟み込まれているのではなく,一体化しています.
そしてカレンダーの後は,ひたすら方眼ノートページ…トゥックン…好き….
ただ,能率フォーマットと言いますか,端まで方眼では無く,上部と下部には無地の部分があります.
下部には5マス毎に目印となるドットが印刷されています.
そしてメモティも栞は2本.
ちょっと貼り付いているページがあるのはご愛敬.ベッタリ貼り付いているわけではなく,ペリッと剥がれ,きちんと使えます.
最後まで方眼…好き….
そして持ち主を記入するページがあります.なお,紙類を挟めるポケットはありますが,ペンホルダーはありません.
ちょっと脱線ですが,ほぼ日の方眼ノート(A6)とサイズを比べてみましょう.
このノートは,240ページのページの端から端まで3.7mm方眼です.大好き.
厚さは8mmなので,大体同じくらい.メモティはカバー分が少しだぶついていますが…
大きさ的にはA6より微妙に小さいので,重ねるとこんな感じになります.
こう並べると,『一回り小さい』感じに思えますが.
では,話ついでに文庫本と並べてみましょう.
『ご冗談でしょう、ファインマンさん(上)』.名著です.理系の人だけでなく文系の人も絶対読みましょう.人生の楽しみ方を知ることが出来ます.
A6サイズのノートは当然サイズがピッタリ同じなのですが…
メモティは一回り小さいです.そのため,意外とmini6のバインダーとセットで持ち歩くと手で掴みやすい&収まりも良いかも.
そしてコチラはお気に入りのサイズの『スケッチブックバインダー ミニ』.
サイズ感はこんな感じ.
ふと思ったのだけど、私はこのサイズの製品に心を鷲掴みにされるのかもしれない.いや,私だけではなく,同じように感じる人は多いはずだ!!
横から見るとこんな感じ.流石にバインダーにメモティはセット出来ません.
中はスリムなルーズリーフです.このサイズのリフィルに対する愛はこちらで語りましたが,兎に角様々な種類の用紙があり,そしてサイズ感も手頃で使い易く,通常のルーズリーフバインダーにも収まるので実に使い易いです.
で,ふとこの画用紙リフィルを見ていて閃きました.
ポケットに入り,そしてサイズもピッタリ.
回りの余白も,まるで測って合うように作られたかのようなピッタリ感です.測ったな,シャァ!
と,いうことはですよ,これが挟めるってことですよ.
ワクワクが止まらない…と,言いますか,メモティだけでなく,今回紹介したデイリーブック,そしてNOLTYの『小型』とされたサイズの手帳全般で使える手じゃないですか.
NOLTYには『補充ノート』というものがあり,それをポケットに挟んで使います.使い切ったら交換して…という感じの物ですが,入手性が悪い上に割高なんです.昨年方眼タイプも出ましたが,既にこんな状態です.
『B7変形サイズ ルーズリーフ』をキーワードとして調べると色々な種類の製品が出ます.紙質も流石マルマンという感じですので,使い勝手も上々.入手性も良く,安い上に携帯性も良い.良いことずくめ.一緒に沼にハマりましょう!!
デイリーブックでの悩み.
さて,今回特に心を揺さぶられた製品は『デイリーブック』なのですが,少し悩みがあります.まずはこの厚さ.手に持つ分には格好良いし,掴みやすくて収まりも良いです.
そして少し曲げるとこのようにインデックスが.良い感じです.
しかし…経験上,このくらいの厚さの手帳をカバン等に無造作に突っ込むと,大抵は『変わり果てた状態』で出てくることになります.
カバンの中で他の荷物と喧嘩をし,表紙が広がって中のページが折れたり曲がったり,酷いときには破れたりするわけです.
事故を防ぐためには,MOLESKINEやダイスキン(現在愛用中)のようにハードカバーかつゴムバンドという方法が最も確実なのですが,残念ながらNOLTYの表紙はそれなりに堅牢なものの,ゴムバンドはありません.
そこで登場するのは,今回採り上げるのが2回目となる『ダイゴー ハンディピック ブックバンドルーラー Small』です.
『SMALL size』を選んでください.
使い方は裏側に書かれています.
定規にもなる下敷き状のプラ製の板に,ハトメでゴムバンドが止めてあるだけのシンプルな構造です.
これをデイリーブックの….
ポケットに入れます.
そしてゴムバンドを出し…
くるっと巻くとこのように固定出来ます.
裏側はこんな感じ.
本当はNOLTYの表紙がもう少し固いと変型しないので良いのだけど,まぁ破れることは無いでしょう.そしてこのようにすることにより,カバンの中で手帳が勝手に羽を伸ばして満身創痍になる事故を防ぐことが出来ます.オススメです.
まとめ
年末が押し迫っていることもあり,駆け足で紹介してきましたが如何でしたでしょうか.製品を見た瞬間に,血圧が高くなる感覚を共有出来たら幸いです.
最近様々な手帳術が考案・製造・再生産されていて,手帳界やノート界が大層賑わっている感じがします.しかしそれを実行するに適した手帳が,何故かカジュアル系ばかりだったり『いかにも』系であることが多いわけです.そんな中,いかにもオーソドックスなオジサン系手帳(失礼!)の皮を被った狼の登場です.周りからの変な注目を集めない一方で,ガッツリ中身はマニアック(?)を出来るわけです.更には,同好の士同士であれば,『あ,それ,70thのアレですね』『そうそう』と,視線で会話することが出来るわけです.最高ですよね(笑).
ただ,一つ残念なお知らせがあります.現在ネット通販ではほぼ壊滅的な状況にあり,一部カラバリはネットでの入手は困難と言いますか絶望的です.
例えばAmazonではデイリーブックがプレミア価格が付いて定価の2倍程の価格になっています.更には,メモティに至ってはカラーによっては在庫切れ(逆に言うと,色によっては在庫あり).
しかし安心してください.まだ望みはあります.
公式直販では,デイリーブックの黒,赤共に在庫があります(12月17日現在).また,メモティもイエローのみ在庫あり(同).更には,ネット通販では殆ど在庫切れですが,実はロフトやハンズ,少し大きめの文房具屋に行くと,まだ在庫が残っていたりします.とは言え,年明けまで在庫が持つとは思えません.店頭在庫を見付けた際には,転売屋の餌食になる前に速やかに保護してあげて下さい.そして溢れんばかりの文具愛を注ぎ込み,2020年の手帳として使ってあげて下さい.
そして最後に能率手帳協会さんにお願いです.是非定番商品化して下さい!!
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