旅先で絵を描き,机の上に想い出を飾るためのノート:ミドリのプラススタンド
毎回のように台風に週末や連休明けを狙い撃ちされているような気がしますが,皆様如何お過ごしでしょうか.
先週末は新潟に出張だったのですが,勢力が台風から熱帯低気圧に変化した後とは言え,とんでもないタイミングで新幹線駅に降り立つことになりました.風は体がよろけるほどに終始強かったのですが,雨はパラパラしてるなと思ったら次の瞬間に暴風雨に変わり,マイクを持って実況中継したくなる程の急激な変化.夕食を食べにちょっと出た際に,傘を差していたのに濡れまくり.しかし道行く人を見ると,何人もの傘すら持っていない人(強風で壊されちゃった?)が頭のてっぺんから足の先までずぶ濡れになり,ゾンビのような様相で駅に向かって歩いていました.駅についても,在来線の大半が運休.絶望に打ち拉がれた人も多かったのではと….この時期は折り畳み傘だけではなく,コンパクトに折りたためるレインコートが必要かなぁなんて思ってました.
そんなわけで,季節の移り変わりを気温以外で感じる所ではありますが,(今更ですが)今年の夏は何処かに旅行に行かれましたでしょうか.私は家族で大阪の万博公園へ行きまして,疲れた体に更にむち打って家族と数日楽しみました.
万博公園と言えば,このエントリー(ウメサオタダオ展に行ってきた)を書いたとき以来なのですが,いや~周辺が凄まじく様変わりしていました.EXPOCITYという商業施設が出来ていて,日本一大きな観覧車が回っていて,VR/MRをバリバリ使用したアトラクションが出来る施設があったり,ガンダムスクエアがあったり.
その一方で,奇抜な矢印形の建物で有名な『ホテル阪急エキスポパーク』に泊まったのですが,ここは来年2月29日で営業を終え,建物は取り壊し,その後はまだ何も決まっていないのだとか.何だか寂しいですなぁ.昔連載で読んでいた,千里を舞台としたバーバーハーバーというユル系のマンガをkindleで買い直し,ホテルで読んでいて,『お,太陽の塔だけでなく,このホテルも舞台になってたやん』なんて再発見したりしてました.ちょっと設備が古いけど,家族とか大人数で泊まるとめっちゃ安上がりなので『ホテル阪急エキスポパーク』オススメデス.
前振りが長くなってしましましたが,文房具クラスターの住人におかれましては,旅行の時には旅ノートを付ける方が多いと思います.ライフログ的に行動記録を書かれる方もおられるでしょうし,絵日記やフォトブック的な物に仕上げるかたもおられるでしょう.
今回紹介するのは,旅先で絵を描くのが好きな方に特に好まれそうなノート,『プラススタンド』です.このノートの何が良いかというと,出先で絵を描くのに便利で,そしてそれを卓上に立てて飾れる点にあります.下の写真のように.
それでは早速レビューしてみましょう.
バリエーションとしては,クロス罫(A5,A6)と無罫(A5,A6)の2種類,2サイズで合計4バリエーション.
私はクロス罫のA5とA6を購入したのですが,今回使用したのはクロス罫のA6です. 持ち運びし易いので,後述するパステルと共にこちらで紹介したSONIC utlimのバッグインバッグに入れて出張先に持って行きました.え?何故出張先かって?ゆっくり絵を描く時間が無く,入れっぱなしになってたんですよ…(泣)
表紙はハードタイプです.そして『+STAND』のロゴ.
左に『STANDING』
右側に『NOTEBOOK』
このノートの特徴は,このようにハードカバーの表紙に片側2箇所の切り欠きがあり,ゴムバンドを止められるようになっていることです.使い方は後述しますが,普段持ち歩く際にはこの位置に止め,ノートが開かないように固定します.
ノートはダブルリングになっていて,落ち着いたゴールドのリングが品の良い高級感を漂わせます.
ゴムバンドは裏側でハトメで固定されています.
では,バンドを外して中身を見てみましょう.
1枚目はこのような表紙.なお,用紙は提供のある『MD用紙クリーム』.書き味も色合いも最高です.
そして今回はクロス罫にしたので,こんな感じ.
アップにするとこんな感じ.何かのモノグラムっぽい感じにも見えますが,実線の方眼のようにビシッとした感じではなく,柔らかい方眼と言いますか,ドット方眼よりもちょっと濃い目の罫と言いますか.まぁ絵を描くのに邪魔にならず,それでいて位置決めにも役立つので便利.
そして紙は画用紙のような物ではなくて薄めなのですが,少々水を含んだところでヘナヘナになったりはしません.この辺りは流石MD用紙.
なお,裏側は無地.
そしてゴムバンドをこの位置に止めると…
このように卓上で自立するわけです.コストをかけずにアイデアで実用的な機能の追加.よく考えられてる.
では,夏の想い出を少し描いてみましょうかね.こんなとき,太めのシャーペンを持ち歩いていると便利ですね.こちらで紹介したラインのコクヨ TypeMx 1.3mmを使用しました.1.3mmだと,ラフにガシガシ使えて便利です.
で,観覧車から見た風景はこんな感じだったかな…写生してたら良かったなぁ…
あと,こちらは2年程前の夏に浜松の『Mrぶんぐ』で購入してそのまま使われずに眠っていた『ぺんてる 大人の水彩パステル』.12色と24色があるのですが,私は携帯性を採って12色タイプを使用.パステルは単色でも販売されているので,必要な色を買いまして,セット品の不要な色と交換しても良いですしね.
ちなみに12色のセットはこの構成.
中身はこんな感じ.水筆も付いています.
取扱説明書.
オイルパステル技法.
水彩技法.水で色を混ぜたりグラデーションを作ったり出来るのって便利ですよね.
みず筆の使い方.
ホント,この構造を考えた人には感謝しきれない.最近はプラモデルの塗装の際に水性アクリルと水筆を…というのも流行っているようです.便利ですしね.
では,ささっと着色して行きましょう.
正直,パステルはあまり得意ではないので,多少の粗は御容赦を.
水筆で少し濡らすとこんな感じ.水彩絵の具のように滲んで混ざらないけど,程良く良い味が出てきます.あと,繰り返しになるけどMD用紙がこの程度では水でヨレないのも良い感じ.
太陽の塔が絵の中で沈んでしまったので,無印のゲルインクボールペンで輪郭を強調して少し目立たせてみた.
で,冒頭にも載せたけど,こんな感じで夏の想い出を机の上に飾ることが出来るわけです.
まとめ
『ミドリのプラススタンド』ですが,手軽に持ち運べるノートであり,出先で絵を描けて卓上に自立することにより省スペースで飾ることが出来るというのが特徴です.この他の気が付いた良い点を挙げていくと,
- 紙は画用紙系ではないので,別に絵を描くことに拘る必要は無い
- 厚くない紙を使用しているため,160ページの容量なのにで17mmの厚さ
- 絵に特化しているわけではないので,自立するノート/手帳としても使える.使い方色々で汎用性も高い
- A5とA6サイズがあり,大き過ぎず,かと言って小さ過ぎもしない手頃なサイズ感
- リングノートなので,失敗したらビリッとそのページを破り捨てて無かったことに出来る(笑)
でしょうか.
一方,ガッツリと水彩絵の具で絵を描く場合は,やはり素直に画用紙系のスケッチブックを使った方が良いかもです.MD用紙がいくら凄いとは言え,元々通常筆記用の用紙ですので,ベタベタに濡らした筆を走らせると限界が来るでしょうから.
まとめますと,まずは手軽に絵を描いてみたいなという人に合うノートだと思います.また,(下手の横好きだったとしても)『うまく描けた!』と,思った絵でしたら,目に映る所に置いて/飾っておきたいのが人情.たまに見て旅行中のことを思い出すと気分が上がりますよね.しかし額に入れてとかは大袈裟だし,卓上スペースもあまり取りたくない.そういう意味で,描くところから飾るところまでフォロー出来る,よく考えられているノートとも言えそうです.と,いうことで,『ミドリのプラススタンド』オススメです.
最後になるけど,ゆる系の『バーバーハーバー』読み直してるのですが,面白いです.全7巻.こちらも是非読んでみて.めるへ~ん.
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