SAO GGO内で大活躍する『ピーちゃん』ことFN P90:東京マルイP90
NewGameにFN 57が出てきたときのエントリのときにも少し触れたFN P90,レビューをアップしようと思いつつ気が付いたら2年も経っていました.おまけに『ガンゲイル・オンラインで主人公がバリバリ使うから,オンエアまでに…』とか思っていたけどこれも果たせず.
『このままだと日の目を見ずに死蔵してしまう!』と,危機感を覚えたので焦ってアップです.
ちなみに『ガンゲイル・オンライン』では主人公がピンクに塗装していましたが,本エントリーの写真の背景がピンク系の色の絨毯であるのは,たまたまの一致です.ホントです.信じて下さい.
FN P90(wikipedia)は,PDWというカテゴリの銃です.
PDWは,ドキュメント配布用のファイル形式のことではありません.それはPDFです.PDWはPersonal Defense Weaponの略語です.
第一次世界大戦の塹壕戦で,拳銃弾を機関銃のように連発する『短機関銃』が重宝され,第二次世界大戦でも一定の役割を演じました.しかし有効射程が短くて威力も弱いことから,MP5のように治安維持部隊に使われる用途を除いて,軍事用の兵器としては戦後急速に廃れました.その一方で,後方部隊や機甲部隊等の兵科が使用する兵器としては,ライフルは大き過ぎたり『そこまで威力は要らない』である一方,短機関銃や拳銃では『力不足』という状態に.そこでこのギャップを埋めるために生まれたのがこのPDWというカテゴリです.
特徴は,主に使用する弾薬にあります.小銃弾を小さくしたような『貫通力の高い』弾薬を使用することにより,ボディアーマーすらも貫通します.そして銃自身はほぼ短機関銃の大きさであり,小型で取り回しが良い.フルオート射撃も可能であるため,短時間で圧倒的な火力を以て敵を制圧出来るわけです.有効射程距離は拳銃で70mほど,短機関銃で100m程度と言われていますが,PDWは200~300mと十分で,大抵の交戦距離で十分な性能を発揮します.
PDWとして有名な物としてはFN P90とH&K MP7が挙げられますが,その未来的なフォルムも人を魅了します.
***
さて,前振りが長くなりましたが,東京マルイから電動ガンのP90のシリーズとして,P-90(公式)とP-90 TR(公式)の2種類が出ています.
TRはアウターバレルが付いているのと,サイトレシーバーに3つのマウントレイルを装備しているのが特徴です.その代わり,ドットサイトが削られています.
P-90に付いてくるドットサイトは使い物になるけどそれ程高級なものではないので,『後で気に入った物を付ける』という人は,敢えてTRにした方が良いでしょう.後からレールを付けると結構高く付きます.ただし,TRの方が1万程高いので,『安くP-90を楽しみたい』ということであれば,無印のP-90で良いと思います.
Amazonのリンクを張っておくと,P-90はこちら,P-90TRはこちらです.
個人的には,やはりコンパクトなP90が好きなので,無印推しだし実際に買いました.
四条河原町の『トイガン&ミリタリーコレクションショップ やまもと寺町店』で購入したのだけど,袋に入っているとは言え,長物の範疇の製品を電車で持って帰るのはちょっとドキドキしますね.
箱を開けるとこんな感じ.心拍数が急激に上がります.
前述しましたが.ドットサイト標準装備なんです.
本体はこんな感じ.銃だと分かるけど,『変わった形』ですよね.
色々と付属品が付いて来ますが,一番目に付くのはマガジンとマガジンにBB弾をロードするための長いパイプかな.
ちょっと変わった構造の銃なので,マニュアルは読んでよいた方が良いと思う.
特に重要なのは,バッテリー交換を行う際に必要となるストックの部分の操作と…
マガジンのセットの仕方.
バッテリーは1300mAHのニッケル水素を使います.『ミニS』です.スマホ用のモバイルバッテリの容量を見慣れてしまうと,とても小さく感じてしまいますね.
あと,純正品は結構高い(4千円弱)ので,予備を購入するとしたら,互換バッテリメーカーとしてメジャーなロワジャパンから出ているこちらが良いかも.容量も1600mAhと純正よりもアップしています.
では,本体を眺めてみましょうかね.
曲線と直線の妙なバランスで構成されており,『人間工学的に考えられたー』と言われればそうですが,所謂兵器特有のスパルタンな禍々しい威圧感は感じません.
弾薬は5.7x28という特殊な物を使用します.以前レビューした,GGOでキリトが使用したFN 57と同じです.
ではバッテリーを取り付けましょう.
ストックの下側のパーツを押して…
スライドさせます.
蓋を外して…
バッテリーを収めてコネクタをはめます.
P-90ではもう一つバッテリーが必要です.
ドットサイト用です.
ドットサイトの対物レンズ側(銃口側)のこの部分をパカッと開き….
単4電池を2本入れます.
マガジンをはめると見えなくなりますが,スイッチは裏側.
ちょっとピントが合っていませんが,レッドのドットが表示されます.ターゲットに重ねてトリガーを引くだけ.楽ちん.
照門・照星のアイアンサイトと異なり,サッと覗いて照準を合わせられるし,普通のスコープと異なり,適切な角度から(実際に使ったことがある人なら分かると思うけど,その確度は非常に狭い)覗かないと狙えないということもありません.一言で言うと『楽』ですな.
『おまけ』的なドットサイトですが,きちんと照準調整も可能です.そして調整用の六角レンチも付いて来ます.下の写真は左右方向調整用.
こちらは上下方向調整用.
そしてエアガンとしてお機能ですが,グリップの上の部分に隠し蓋があり…
中のダイヤルでホップを調整出来ます.
ドットサイト右側には各種アクセサリを取り付け可能なレイルが付いています.
銃口にはフラッシュサプレッサー.
そして東京マルイのP-90の凄い所は,このマガジン.見て下さい,このデザイン.まるで本当に5.7x28mm弾が詰まっているようです.
バネまでこのように作り込まれています.実銃は残弾数を確認出来るように半透明のマガジンになっているのですが,その仕組みを生かしたこのクオリティ.流石です.
実銃ではこの部分でクルッと弾薬の方向を変える仕組みになっているのですが,それも再現.なお,BB弾は手前の小さい穴(5.7x28と書かれている右側)から出入りします.
ローダーとして使えるパイプが付いてくるので,これを使用してみましょう.
このようにパイプを立て…
中にBB弾を詰め…
上から付属の棒で一気に押し込みます.
このような感じでBB弾が中に固定されます.
純正のスタンダードなタイプは装弾数68発.実銃は50発なので,感覚的には似た感じですね.デザイン的な凄さは無くなってしまいますが,実用性重視であれば,300連マガジンが純正で用意されています.
マガジンの装填のし方が特殊なのもP-90の特徴.この部分に装填します.
後ろからマガジンを銃口方向に差し込み…
奥まで押し込んでから…
パチッとマガジン後ろの丸くなった部分を上から押し込んで固定します.
マガジンを付けると途端に精悍な印象になりますね.
こちらで紹介した89式5.56mm小銃と大きさを比較するとこんな感じ.
長さが半分もありません.これなら機甲科の兵員が車内で取り回してもあまり邪魔にならないでしょう.
セーフティ・単発・フルオートの切り替えスイッチは,トリガーの近くにあります.
では早速…ということでフルオート射撃.
命中率も良い感じ.ドットサイトも使い易い.
Vz61でも感じたけど,小型の銃でフルオート射撃って楽しいですな.ガスガンのような激しいリコイルが無いので少し寂しいけど,タタタタタ…と,小気味良くBB弾が連続して飛んで行き,ターゲットに穴を開けていくのは快感です.
さて,アクセサリの時間です.
P90は結構人気があるようで,サードパーティーから様々なアクセサリやカスタムパーツが出ています.
例えばコレ.P-90専用スリングです.
取り付け方はこんな感じ.
エアガン用のアクセサリって『え?これがこの値段?』的なビックリする程高額なものもありますが,このスリングは実に良心的.1,500円でお釣りが来ます.
安かろう悪かろうを覚悟していたのですが,意外にも作りはしっかりしていました.
端のこの金具は銃口に取り付ける用です.
もう一方の端はストックに取り付けます.
ストックの穴を通して…
固定します.
こちら側は一度外して…
長さを調整して…
ニコン結び(私の拘り)して…
フラッシュサプレッサーの根元に金具を引っ掛けます.
カチッと止まったらOK.回転させる分には自由に回りますが,かなり力を入れないと抜けることはありません.ただ,回転させるとそれなりに擦れるので,あまり激しくやると削れるかも.
こんな感じになります.なかなか良い感じで.どこへ持って行くかはさておき,持ち運びも楽になります.
まとめ
フルオートがとても楽しいし命中精度もかなり良く,小型なので普通に室内に置いても(^^;あまり邪魔になりません.そして射撃しても楽しいのですが,眺めていても幸せ感を得られるデザイン・品質な点が素晴らしいですね.
特に本体のデザインは好き嫌いが分かれるかもしれませんが,マガジンのこの作り込みは凄いですわ.
と,いうことで,PDWとしてとても奇抜なフォルムをしたP90の,東京マルイの手による電動ガンP-90の紹介でした.オススメです.
GGOで『おっ』と思った人は,是非購入して手に取ってみて下さい.ただ,サバゲーメインの人は,アウターバレルの影響で命中率が高いP-90TRの方がオススメかも.
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