リビングにAmazon echo無しでは生きられない体になるの巻
先日,大学時代の先輩から『Amazon echo届いたぞ』と,写真付きで連絡がありました.
私も招待申し込みをしてた筈なんだけど…と,メールボックスを見てみると,『Amazon Echoの招待者に選ばれました!招待購入の有効期限は、本メールを受信されてから4日間です 』というメールが既に届いており,そして『あなたのAmazon Echoの招待購入の有効期限は残り24時間です』というメールも届いてました(^^;
これはえらいこっちゃと急いでオーダー.危ない,危ない.そして無事に翌日に届きました.
早速実戦配備したのですが,感想を一言で言うと,Amazon Echo,素敵です.
ワイワイと周りの人が楽しそうに使い始めていたので,国内の最初の方の出荷に間に合ってホントに良かったなと.今は雑誌などにも採り上げられていることもあり,注文殺到していることも想像に難くないので,『今すぐ欲しいのに手に入らない!』なんて人が増えてきているのかなと思ったりもします.
私の同僚もその一人.今日も『まだ招待メール来ないんですよ…』と,肩を落としていました.
実はAmazon EchoにするかAmazon Echo dotにするか迷い,両方とも招待リクエストをかけていたのですが,echoのみ招待が来ていたのでこちらを購入しました.Echo dotは未だに招待が来ていません.
値段も安いしコンパクトなので,echo dotの方が人気なのかな….
参考になるか分からないけど,早く欲しい人はecho dotではなくてechoの方が狙い目かも.
興奮してサクサクと玄関で開梱の儀をしていたので,照明が足りなくてスンマセン.
日本向けは日本語のみの説明が書かれていて,
- 音声だけで簡単操作
- 家中の音楽を声でコントロール
- クリアで豊かな、臨場感あふれるサウンド
- 第二世代遠隔音声認識テクノロジー
- スマートホームを音声でコントロール
- 学習し進化するAlexa
なんてトピックで説明が書かれています.
Amazon echo(と,言うか,その先に繋がっているAIのAlexa)には『スキル』という機構があり,様々なサービスと繋げることが出来ます.IFTTTのような感じで…と,言うと,もっと分かりにくいかも(^^;
余談ですが,IFTTTはalexaとも繋がるので,色んなことがオートメーションで出来るようになります.
では開けましょうかね.
カパッとな.
円柱の物体を引き抜いて取り出すときって,SFチックな感じがして気分が盛り上がるなぁ.
本体.
ボリュームボタン,マイクのON/OFFボタン,アクションボタン.
円柱の輪郭の白い部分はLEDリングになっていて,反応のインジケーターとしても利用されます.青いLEDがくるくるっと光るのは実にクールでSF的です.
それと7箇所開いている穴はマイク.このマイクロホンアレイが実に高精度に働いており,悶絶しそうです(後述)
控えめな『amazon』のロゴ.そして筐体は正に『ファブリック』という表現が適切な粗いデニムのような肌触り.この質感とか肌触りとかとても好きです.
裏側はラバー状になっています.筐体が結構重いので安定感バッチリ.
ACアダプター.ジャックはmicroUSBとかではなく,普通のピン型.
21Wです.
マニュアル.日本語マニュアルが封入されていました.
一応全てのページをアップしておきましょうかね.(箱も含め,速攻で捨てると思うので,記録代わりに…)
続き.
続き.
iPhoneで設定したのだけど,接続先のWiFiのパスワードをしくじると結構ハマります.
ハマッたときは,echoのアクションボタンを長押しして接続モードに戻し,iPhoneの方はアプリを削除して入れ直すのが楽だと思う.(ハマッた人はこの意味が分かると思う.急がば回れです)
続き.
え?カバー換えられるの?とか思いましたが,既にサードパーティ含めていくつか出ている模様.dot用はキャリングケースも出てますね.私は純正の他の色にも興味があるのだけど,4千円弱とちょっと高めな感じ.
続き.
続き.
続き.
続き.
『どう使ったら良いか分からない』という場合は,この『使い方の例』をいくつか試すと良い感じ.使っている内に何となくコツが分かってきます.
続き.
では,電源を繋いで…
リビングのテレビ横に設置してみましょう.実戦配備完了.
しばらく使ってみて
人と人のコミュニケーションもそうだけど,音声を用いた通信って,確実性が担保されないじゃないですか.通じたのか通じないのか反応が返るまで分からないし,通じてないときも原因が分かりにくいので,修正しようがないときもある.キー入力だったら押した感覚で『押せた』って分かるし,画面に押されたキーに対応する文字が表示されればすぐに成否が分かるし,間違えたら正しいキーを確認して押し直したら良いのだけど.
まぁそんなわけで,海外で広く使われているのも知っていたし,色々とデモンストレーション動画を見たりもしていたけど,『どうせ理想的な状態では良好かも知れないけど,少しでも騒音が入ったりするとダメなんでしょ?ホントに実用的に使えるの?』とか思っていました.
あ,いや,こんなことを書いたら,ブーメランが返ってきそうですね.
10年以上前,大阪で行われたNeXus(NeXTのユーザ会)のカンファレンスで,客席に座ってたのに不意に壇上から指名され,音声インターフェイスを用いたパーソナルアシスタントの未来像について熱く語ったのは私です(^^;
現在は音声系を離れて随分たつのだけど,音声認識を少しでも囓ったことがある人であれば,家庭内に無造作に置いたマイクでのこの手のタスクを行うことが如何に大変か分かると思う.まず入力音声からしてノイズまみれだし,マイクからどのくらい離れて喋るか不明だし,室内の反響の具合も家によって違う.ましてや老若男女,様々な話者の声を認識しないといけない.
さぁ,見せて貰おう,DNNの力とやらを….
結論としては,まぁ凄いの一言ですわ.
少し離れた台所で水をジャージャー出しながら洗い物をしている近くで『アレクサ』って言っても,ライトリングがクルクルっと点滅(呼びかけが認識され,命令を待っている状態の合図).家族がダイニングの方でで比較的大きな声で会話していても,リビングで『アレクサ,早口言葉喋ってみて』って言えば早口言葉が始まる.
こんなに高精度かつ実用的に動くマイクロホンアレイ使用した音声認識機って驚きだし,ノイズ対策ってどうやってるんだろう.MSからkinectが出たときに,距離センサをやっていた人やメーカーがかなり吹き飛ばされてしまったっぽいのだけど,今度はechoのせいで音声認識のハードルがかなり上がってるんではなかろうか.初学者とか駆け出しの研究者,メーカーの人とかは大変だなぁと同情を禁じ得ない.
まぁそんなわけで,技術的な面が気になってアレコレと音声認識が難しい筈のタスクでAlexaを虐めたけど,驚く程の率で返り討ちに遭いました.素直に脱帽.その一方で,実は技術者よりもタイトな評価を下す(*)一般ピーポーことうちの家族達だけど,普通に使い始めてそして納得&満足しつつ使い始めました.
(*)技術者は『これは難しいから出来ないのも仕方ないね』となる事も,一般の人に取ってみたら何故難しいか知らないし,そもそも難しかろうが簡単だろうが意図した通りに動かなければアウトなので,ある意味技術者/研究者泣かせです.
笑ったのは下の子が『Hey Siri!!』って最初に話しかけたことと(私の少年時代と比較すると,凄い時代に育っているのだなぁ),嫁さんが一生懸命に『赤坂!アラスカ!』とか言って,中々『Alexa』を覚えなかったことくらいかな.一部の同僚もそうだったけど,日本人にとっては『Alexa』は覚えにくい印象.
家で一通り堪能した後,翌日に会社にも持ち込んでお披露目したのですが,『俺も買う!』『私も欲しい!』でAIスピーカーブームが起き,更には会社でもGoogle homeも購入することに(笑).AIスピーカー,実際に使ってみると凄いインパクトです.某社の認識機での認識が結構苦労していたのを見ていたので,皆衝撃を受けていました.
で,しばらく会社に置いておこうかと思ったのだけど,子供が持ち帰れと騒ぐので持ち帰ることに.今ではすっかり家の中に溶け込んでいます.
導入するまでは『最初は楽しくて遊ぶけど,最終的には只のネットワークミュージックプレイヤーとしてしか使わなくなるんじゃ…』とか思っていたけど,そうでもありませんでした.
機能としてよく使うのは,
- スケジュールの確認や追加
- 今日の天気
- タイマー
- 音楽プレイヤーとして
かな.
Google カレンダーと連携できるので,家で夜にゴロゴロしながら翌日の予定を音声で確認出来したり,必要があれば音声でスケジュールを追加出来るのって凄く便利.Alexaが話者認識しないので,誰でも私のスケジュールを確認出来てしまうのが難点と言えば難点だけど,リスクとしては出張中に嫁さんにアリバイ確認されるかもしれない程度で,変なことはしていないので大丈夫(^^;
あと,天気予報を聞くのも何気に便利.今まではwebブラウザーでyahooピンポイント天気をチェックしたりしてたけど,夜に翌日の最低気温をチェックして翌日の服を調整したり,出かけに傘や厚い上着を持っていくか微妙なときに聞いたりしている.
最後に音楽プレイヤーとしてについて少し書くと,echoはスピーカーとしても結構良い感じです.低音が特によく出ます.でもその一方で高音は少し物足りない感じで,キラキラした音は出ずに少し籠もり気味.ただ,BGM再生用としては必要十分以上.
何と言っても手軽に再生出来るし,amazon musicのechoでのみ使えるプランが380円/月というのは最強過ぎる.ただ,現状再生出来る曲に少し偏りがあり,最近のアーティストは少し弱い感じがした.iTunesと同等と思ってはいけない.
現状,家ではジャズをかけることが多いのだけど(アーティスト名や曲名を誤認識すると,何故かジャズに誘導されることが多いからかも…),子供がジャズに目覚めたようだ.『食事中にジャズをかけたい!!』というくらいにハマってしまい,会社に持って行ったときには家に無いのに『あれくさ…』と,呟く『アレクサ ロス』状態だったらしい.
まぁそんなわけで,今すぐに招待メールリクエストかけても年内に届くかは微妙だと思うけど,生活に変化が欲しい人や,新しい物が大好きな人,インターフェイスの新たな地平を垣間見たい人は是非Amazon echo行ってみて下さい.オススメです.
それと家族持ちの人は,echoが届いたらすぐに音声で注文が出来ないようにしておくことを忘れずに(Alexaアプリの設定で出来ます).子供に遊ばせておくと,ほんと,アッという間に誤注文/確信犯的注文が出来てしまいます.焦りましたわ.
と,いうことで,大事なことなので2回言いますが,Amazon echo,オススメです.
それにしても,音声って排他処理が出来ないから辛いよね.テレビのチャンネル争いはリモコンを持った者が勝てるけど,アレクサの再生プレイリスト争いは,誰でも横からジャミングを入れることが出来るので(意味あることを喋って別の命令を認識させたり,わーわーとラウドネスの大きな声で遮ったり),日夜子供達と死闘を繰り広げています…私はドリカム聞きたいねん!!
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