サブバックとして,Amazon Basicsの製品が意外と使い勝手が良い件
Amazonのプライベートブランド,『Amazonベーシック』.Amazonユーザーであれば,きっと電池やケーブル類のお世話になったことが一度や二度はあるでしょう.でも,消耗品系だけではないんです.カメラ系のバックや三脚のラインナップの層が厚いし,音響系にも手を出していて,Bluetoothスピーカーのコレは非常に評価が高いです.
しかし,何でもかんでも節操なラインナップされているというわけではなく,『お客様に高品質の商品を低価格でお届けすることを目的とした、Amazon グループが全世界で展開するブランド』とあるように,基本的に低価格商品に注力しています.
一般に『高品質』と『低価格』は相容れません.そして低価格商品の場合,『高品質』は『自称』であり,身を伴っていないことが多々あります.しかしAmazonベーシックの場合は掃きだめの鶴,もとい,『こんな所にこんな価格でこんな素晴らしい製品が!!』なんて物が結構あったりします.
そして今回紹介するのも,そんな感じの製品です.
二年ほど前,『安いから試しに購入してみよう…』という感じで購入(←典型的な無駄遣いのパターン).その程度の感覚だったのであまり期待していなかったのですが,値段以上の価値はあるなという印象だけ持って納得.そのときはその程度の認識でしかなく,長期間放置していました.ところが先日,サブバックとして非常に使い勝手が良いことに気が付きまして,最近よく使用している次第.
なお,ラインナップとしては『11.6インチ用』,『14.1インチ用』,『15.6インチ用』,『17.3インチ用』とありますが,今回紹介するのは『11.6インチ用』です.形状はオーソドックスなブリーフケースですが,コンパクトで可愛らしく,そして質感も『お値段以上』です.
中身を入れてパンパンにした状態ですが,こんな形状です.まぁ普通のブリーフケースっぽい感じですな.それも1万円とかいうレベルでは無く,パッと見は3千円~5千円くらいの質感.
でも,このバッグが1,380円で売られているんですよ.千円前後でこのサイズのバックだと,ペラベラの安っぽい生地だったりします.でも,これは見た感じ普通です.持っていて恥ずかしいって感じのチープさは全くありません.(まぁメインバックがコレだとちょっと…ですが)
冒頭の『amazon basics』のタグはこの位置に貼られています.めざとい人からは,『え?Amazonってバッグも作ってるの?』なんて指摘を受けることも.
バッグの使い勝手や見栄えを左右する一つの要素に,ジッパーがあります.私が求めるのは,まずはスムーズに開閉できること,そして銀色でギラギラしていないこと.
このバッグはどちらも合格点です.そして引き手も『amazonbasics』と控えめに入った粋なデザイン・色.そして掴みやすくて使い易い大きさ・形状です.
あと,各所に『安く作るための工夫』が見られるけど,嫌味になっていません.例えば下の写真にあるオレンジの縫製も,デザイン上のワンポイントに見えます.
PCバッグということもあり,マチが十分取られています.最近は『薄マチ』が流行の関係で,小型のブリーフケースって薄くて物が入らないのが多いですよね.小さくてある程度マチが広くて…という選択肢が殆どありません.
詳しくは後述しますが,このバッグは11.6inchサイズPC用とは思えない程の収納力があります.
上から見るとこんな感じ.中身を適度に入れておくと自立しないこともありませんが,カッチリ型が付いているわけではありません.
あと,持ち手はソフトな帯です.下の写真のように持ちやすい形状に縫われていますが,重量物を中に入れて長時間持つような設計にはなっていません.
本体は1気室.中にはポケットが2つ.内張は滑りの良いナイロンで,書類やPCの出し入れの特に引っかかりにくくなっています.また,やや明るいグレーになっているので,小物を落としてしまった場合でも探しやすい.
コテコテしたポケットを作らない辺り,好感が持てます.メーカー名を書くのは控えますが,最近のスマホやタブレット,諸々のデジタルガジェットの進化に付いて行けてない老舗のメーカー製の鞄のポケットは,サイズが中途半端で実に使いにくいです.
片側は全面ポケットではなく,幅が少し短くなっています.
そのため,11inchのPCは(幅の短いポケットには)入りません.タブレット用のポケットという感じです.そしてもう片方は薄型であればPCがきちんと入ります.
なお保護用のクッションは,気室全体を被う感じでボケットの外側両方に入っています.
外側のオーガナイザーポケットは,ゴムバンド製のペン挿しが2本分,そして小分けされたポケットが3つ.メイン気室に物をバンバン入れるとココに物を入れる(マチ的な)余地が無くなるので,この部分は飾りだと思って下さい.存在を忘れても良いです :-)
ポケット部分の縫製はかなり不安です.粗っぽく扱ったら,すぐに裂けてしまいそう….
そしてこのポケットの外側にもクッションが入っています.
更に外側にあるポケット.ちょっとしたチケットとかは入れられるけど,マチが殆ど無いので,厚みのある物を入れるポケットとしては戦力外です.
背中側には,キャリーハンドルにセットアップするためのバンド付き.これが有ると無いとでは使い勝手や使えるシーンが全然変わるので,実にありがたい.
2wayで肩から担げるようになっています.D環はプラ製.
フックも『必要十分な強度は持っています』という感じ.可も無く不可も無し.ただし,あまり重量物を運んだり乱暴に扱うと壊れるかもですな.
脱着式の肩パット付き.
反対側はこんな感じ.一応クッションが入っており,そして滑りにくい加工がされています.単純な長方形になっていない辺り,限られた予算内で最大限の使い勝手を…という意思が感じられて好感が持てます.
では使い方の実例として,サブバックとして使用したある日の私のバッグの中身を見てみましょうか….
ある日のサブバックの中身
荷物が中途半端に多いときってあるじゃないですか.ゴッツいオーバーナイトの鞄を持ち出す程ではないけれど,容積的に普段使いのコンパクトな鞄から少し溢れる…といった程度の.
この日は普段使いのショルダーバッグが資料で一杯になり,PC類が追い出された感じになりました.歩きの移動なら,溢れた荷物をエコバックっぽい帆布のトートに突っ込むのだけど,この日は自転車.そんなわけで,AmazonBasicsバックの出動です.
そしてサブバックの中身はこんな感じ.
Yoga Book,12inch Mac Book, iPad mini2,モバイルバッテリ,充電ケーブル,SONY RX100M3,Mac BookのACアダプタ,諸々の周辺機器を収めたポーチが入りました.WinとMacとタブレットを全て入れる辺り,実に変態構成ですな(笑)
あまり格好が良くないけど,この日は鞄を2つ肩掛けしして移動.バッグが小型ということもあり,自転車に乗っていても意外と邪魔になりませんでした.
折角なので,中身をもう少し紹介しましょうか.
Ankerの1300mAhのバッテリー.大容量なもそうですが,USBポートが2つ備わっており,2デバイス同時に充電出来のもグッド.QC非対応だけど,QC対応機器を使っていないので問題なし.それにしても,Yoga BookがQC対応だったらなぁ….
この他に小型のタイプのバッテリをいくつか持っていますが,1日ガッツリ動くときはこれ1つ持って行く感じ.そして充電ケーブルはCheeroの巻き取り式のコレ.一見ゴッツいように思うけど,意外と嵩張らずにスキマにスッと収まるし,使い勝手も良いです.そしてカラーは勿論青.
こちらで紹介したSONY RX100M3および諸々.鞄に余裕があるときはNEX-5Rとレンズを持って行くけれど,余裕が無いときはオールインワンかつオールマイティなこちらを持ち歩きます.
そしてこれはLIHIT LAB.のコンパクトペンケースに収めた,『とりあえずこれだけあれば大抵何とかなる』周辺機器一式.
LIHIT LAB.のコンパクトペンケースですが,必要十分な容積が取れ,元々文房具ということもあって普通の鞄に収めるのに形状的に具合が良く,そして中のメッシュも含めてポケットの形状やレイアウトがめっちゃ便利です.オススメ.
中身はこんな感じ.中身の紹介は…コチラを参照のこと.ACアダプタはYoga Book用を入れているけど,『汎用』という意味では,この辺りの方が便利かな.
あと,YogaBookはこちらで紹介したタブレット用のケースに入れて保護しています.
この他に文房具とEDC(Every Day Carry)用の諸々+ファーストエイドキットを詰めたポーチを入れられたら完璧だったけど,そこまでは入れる余裕がありませんでした.14.1インチ用なら余裕で入ったと思うけど,元々コレをメインバックにする予定は無いのと,この『11.6インチ用』のコンパクトな大きさが好きなんですよ.
まとめ
同じようなグレードの製品として,『DIMExUNIQLO』のコラボバックを思い出します.値段的にも質的にもあちらの方が上ですが,実用性,必要十分な機能性,使っていても恥ずかしくないデザインと質感,そして値段以上の満足度が得られるという点に共通性を感じます.しかし8年にも渡ってコラボして来たのに,2013年に最終モデルを出して終了.実に残念でした.
その後DIMEは「はるやま」と3wayビジネスバッグ等をコラボで開発していますが,以前のような魅力が感じられず….
代用食ではありませんが,そんなぽっかり開いていた穴にスッポリとはまる感じのバッグでありました.ただし前述した通り,ネクタイした人がこれを『オンリーワンバックとして』使っていたら浮きます.あくまでもサブバックとしてのオススメです.また,耐久性の面でも絶大な信頼は置けないので,重量物を頻繁に運ぶ用途にも不向きでしょう.
この鞄の魅力を一言で表すと,『チョットに便利』といった感じでしょうか.職場や自宅に1つ転がしておくと,『おわっ!鞄に資料が入り切らない!容量がちょっと足りない!』なんてときに役立つサブバッグです.折り畳みは出来ないけど,気分的にはビジネス向けのエコバックといった感じです.
愛くるしい大きさも含め,AmazonBasicsの11.6インチ用バッグ,オススメです.
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