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2017年3月16日 (木)

上海問屋の同時に充電も可能なLightningオーディオアダプター(914038)で極楽ハイレゾ生活

毎年年度末には,オーディオ関係の製品を買ったり試したりしている気がします.そして今年もその時期がやって参りました.おっと,去年分はアップしてませんが,BOSEの有線式ヘッドホンを買いました.

しかし,今年は例年とは求める物が違います.私が日常的に一番長く使用しているオーディオ機器である所のiPhoneから,イヤホンジャックが消滅したからです.これは痛い.やはり良い音を再生出来る製品を探すと,有線式のイヤホン/ヘッドホンに行き着くことが多いからです.しかし今後は,Lightningアダプタ経由で有線式を接続するか,Lightning接続のアンプ経由で接続しなければならなくなってしまいました.

後述しますが,ポタアンは一つ手持ちがあり,その音質の良さは知っています.しかし新幹線の中で充電しながら使うことが出来ず,また,嵩張るのが難点.

そんなわけで,充電しながら音声出力が可能なLightning変換アダプタを探してました.Amazonで探すと製品自体は沢山出ていますが,安心して購入出来る製品は…無いような感じ.『安い!』と喜ぶよりも不安を抱いてしまう価格であったり,『結線が右と左が逆になってる』とか,『ホワイトノイズが酷い』とか,『最小音量が大きすぎる』というレビューがあったりすると二の足を踏んでしまいます.値段は多少上がっても良いので,MiFi認証済みで音質も安心出来る製品は無いものだろうか…という感じ.

唯一候補になりそうなのはサンワのコレくらい.でも,レビューは酷評に近いです.

で,悶々としながらルーチン化していた上海問屋の新製品を見ていたら…いいのがあるじゃないですか.モノはコレ. Lightning オーディオ アダプター[3.5mmステレオミニ端子・充電&同期用Lightningコネクター付アダプター](914038) です.

MiFi認証済み,充電も同時に可能でハイレゾ対応(24bit/48KHzまでだけど).値段は約5千円と高めだけど許容範囲.不安なのはレビューがまだ一つも無かった点と,当たり外れが極端に大きいことがある上海問屋扱いということくらい.でも当たると凄まじくコストパフォーマンスの良い素晴らしい製品に当たるんだよな…と,いうことで,行ってみました.結果,大当たりでした.勢い余って楽天にレビュー書くくらい(笑).

そんなわけで,こちらにも猛烈プッシュなレビューを書いてみます.

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シンプルなデザインのパッケージです.

注文翌日に届く『あす楽』にし忘れて,1日余計にお預けを食らいました.送料がメール便で210円と安かったので,まぁ良しとしますか.

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MiFi認証済みの証.

iOSのバージョンが上がった際に,『非対応周辺装置』扱いされて不意に動かなくなるなんてことはありません.この安心感は大きい.

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主機能はとてもシンプルです.Lighningコネクタに接続することにより,3.5mmステレオミニ端子にオーディオ出力する『Lightningステレオアダプター』です.

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iPhone7に同梱されている純正品である『Lightning - 3.5 mmヘッドフォンジャックアダプタ』すらも音質が悪いと酷評されることが多いのですが,サードパーティ製に至っては,更に凄まじく評価の悪い製品も珍しくはありません.アナログ回路って難しいんですよ.デジタル回路みたいに,繋げば設計通り動くわけじゃないですよ(暴言).

一方この製品はと言うと,『ハイレゾ対応』をうたっています.スペック的には『48kHz/24bit』までの対応なので,中途半端な気がしないでもありません.しかし,『音が出れば良いんでしょ?』というハード構成ではなく,それなりに良いチップを使っているということに繋がるので,期待が持てます.

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『説明はパッケージ裏側参照』という感じ.全て日本語表記かつ,翻訳機を使ったような怪しげな日本語でない点も評価.

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対応機種が多数列挙されています.当然iPhone7も.

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中身はこんな感じ.

うーん.過剰包装ですな.

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本体.

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Lightningコネクタ部分の品質もそれなりに良い感じで,安物感はありません.

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そしてLightningコネクタの反対側のL字型の部分に,諸々詰め込まれています.

L字型の先の部分にはLightningコネクタ.充電と同期の両対応です.

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この部分に3.5mmのイヤホンジャックがあります.

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操作ボタンは下の写真向かって左からボリュームダウン,プレイ/ポーズ,ボリュームアップです.このパーツは全体的にチープ感があります.見た目だけで言うと,1千~2千円の製品な感じ.まぁ動けば文句はありませんが….

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アダプタはこんな感じに接続します.ケーブルの長さが少々中途半端な感じで,ストレートにすると邪魔だし,強引に曲げると強度的に不安を感じる長さです.

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充電ケーブルを挿したら充電開始しました.本来は当たり前のことだけど,中華製品は正しく仕様通り動くことが一つ目のハードル.

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そしてイヤホン/ヘッドホンを繋げるとこんな感じに.

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早速音楽を再生.ハイレゾ音源の再生にはハイレゾ対応のプレイヤーが必要です.

私が使用しているのはラディウスのNePLAYER.これはmoraで購入したハイレゾ音源をメニューからライブラリに取り込んで再生出来ます.便利.

下の写真を見て頂くとお分かりの通り,音源は96kHz/24bitです.この製品は48kHz/24bitまでなので,少し無駄になっています.しかし,それなりのイヤホン/ヘッドホンで聞くと,通常の44kHz/16bitとの違いを感じられます.

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ちなみに私はDAC-HA200を2年ほど愛用しています.

iPhone6を使っていた頃も,ヘッドホンで聞くときは専らコレ経由で聞いていました.DACの違いによる音質差もあるし,ヘッドホンを使う場合は内蔵アンプのドライブ能力の差が顕著に出ます.DAC-HA200は96kHz/24bitまでにしか対応していない点に少し物足りなさを感じるけど,日常使いにはオススメのポタアンです.

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まとめ

スペック通りの『充電しながら音が聞ける』という機能はきちんと動作しました.当たり前のことだけど,凄く大事です.

そしてこちらでレビューしたShure SE535Ltdaudio-technica ATH-M50xも良好にドライブ出来,素晴らしい音を奏でてくれました.それもハイレゾで.改めて有線のアドバンテージを実感.

一方気になった点はと言うと,充電中は音声出力にノイズが乗ること.まぁこれは内蔵基板の大きさ・形状・コスト的に取り得るノイズ対策に限界があるので仕方ないですな.とは言え,乗るノイズも盛大に乗る感じでは無いので,気が付かない環境もあるかも.無音時にSE535Ltd(かなり小さい音でも敏感に鳴らすことで有名)で『ビリビリ・チリチリ乗ってるな』と分かる程度で,音楽を鳴らすとマスクされて分からなくなります.

次にケーブルの取り回し.これはちょっと…どうしようも無いですね.もっと短いと角が出た感じになり,これはこれで使いにくいですし.ケーブルを180度折り曲げることも一応可能だけど,曲げた部分が悲鳴を上げそうで何とももどかしい長さです.もう少し細くて柔らかいケーブルなら曲げやすいと思うけど,そうすると今度は耐久性とノイズにしわ寄せが来そうだしなぁ.

***

これまでハイレゾを聞くならLightningにポタアンを…という流れだったわけですが,ポタアンを繋ぐと同時に充電が出来ません.そのため,長時間新幹線の車内で音楽を楽しむと,駅で下りたときにはiPhoneのバッテリ残量が…なんて悲しいことになりかねません.また,ポタアン自身も充電しないといけないので(*),使い勝手という意味ではやや不便でした.まぁそれを補って余り有る『音楽の楽しさ』を高音質で味わわせてくれるわけですけど(^^

(*)バスパワーで動作するエレコムのハイレゾ対応なLHP-AHR192(←凄まじく安くなってます.現在の価格は一時期の1/4以下です)がありますが,本体の電池の消耗がかなりのものとのこと.

そんな中,ハイレゾ対応した『Lightningオーディオアダプター』の登場だったわけです.

バスパワー動作で『44.1kHz/16bitよりも上』のハイレゾを体験でき,軽量小型でiPhoneを充電しながら使用可能.最強です.移動中の音楽環境にこれ以上便利なツールは無いですよね.

更には,この手の製品でありがちな『最小音量でも音が大き過ぎる』のような不具合(?)も無く,何度も書きますが,奏でる音も素晴らしい.ヘッドホンを接続しても,頑張って鳴らしてくれます.iPhone7で音楽を聞く人には手放しでオススメ出来ます.

あと最後に余談.いや,実は一番大事かもしれない話.

実は私,このアダプタで初めてハイレゾ音源を体験し,そしてハマってしまいました.

過去に身近で『超臨場感』を研究している人が居て,色々と聞かせてもらったこともあります.ある意味,今のハイレゾ以上のピンの音.でも,『普通の音楽を普通の再生環境で聞いたとしても,そんなに変わるわけないじゃん.ヒトの耳は一般に20~20kHzだよ.更には年取れば有毛細胞が死んで,高い周波数聞こえなくなって来るし』なんて思っていました.出始めの頃のハイレゾ体験コーナーでも聞いて回ったりしたけど,当時はその確信を深めていました.

でも,『コレはハイレゾ対応してるみたいだし,一応試してみよう』と思ってNePLAYERをインストールし,アプリ内のハイレゾ聞き比べ用のサンプルを試してみたら鳥肌が立ち,そのまま勢いでmoraにアカウント作り,あれこれハイレゾ音源買って衝撃を受け…という怒濤の流れ.今はポタアンも繋いで聞き比べたりなどしています.

ハイレゾを莫迦にしていて正直スマンカッタ.ハイレゾ対応をうたっていないヘッドホンでも音の厚みが増し,繊細さが研ぎ澄まされるのが分かります.これがハイレゾ対応のヘッドホンなら…あーっ,俺の右手,待て,待て,待たれよ,クリックするなっ,落ち着けっ.

どうやらオーディオ沼の深みにはまらず岸に着いたと思ったら,ハイレゾオーディオ沼という新たな沼にダイブしてしまったようです….

まぁ私の今後は兎も角として,iPhone7を使用しており,音楽をよく聞く方は,上海問屋のLightning オーディオ アダプター(914038) を持っていると何かと便利&楽しめますぞ.オススメ.

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