待望の旅人のための万年筆:TRC ブラス 万年筆 無垢
『万年筆』と言うと,ご年配な方がゆったりとハードカバーのノートの上に文字を書き連ねるための高級筆記用具である…とか,レトロ筆記用具の代表選手というイメージがありました.しかしここ数年でガラリと変わりましたね.
やはり一番大きな影響を与えたのは,一部の雑誌付録に鉄ペンの万年筆が付いてきたことでしょう.この辺りに関しては,もう5年も前になりますが,こちらにも少し書きました.
この他,コチラで紹介したPILOTのkakuno等のカジュアル万年筆のヒットも大きく影響していることでしょう.
これらの結果,多くの人にとって『万年筆』が特別なものでは無くなり,触れる機会も多くなって来たと思います.そして実際に使ってみて万年筆で書く楽しさの虜になったり,他の人が使っているのを見ても違和感を感じなくなって来ているように思います.
かく言う私はというと,こちらで紹介したように,プラチナ万年筆の超極細を常用しています.以前別のモデルを使っていた際には,『万年筆を使うなんて珍しいね』なんて言われることがありましたが,最近は言われることが無くなりました.万年筆が再び実用的な筆記用具としての市民権を得たようで嬉しいですな.
閑話休題.
さて,『万年筆』と言うと,最近は使い捨て感覚のカジュアルなタイプと,大事に大事に使う高級タイプに二分されて来ているように思います.つまり何が言いたいかというと,『ガシガシと使ってナンボ』で,『傷は勲章』と言えるような万年筆はあまり見当たらないということです.
今回紹介する万年筆は,『トラベラーズノート』と合わせて使いたい『TRC ブラス 万年筆 無垢』です.箱入り娘のように大事に室内で育てるのではなく,積極的に旅行に連れ出して,ガシガシと外で使う感じの雰囲気の万年筆です.
待望論は前々からあったような気がしますが,ようやく先日発売になりましたのでレビューしてみます.
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)
最近のコメント