Lenovo Yoga Book用に揃えておきたい周辺機器
10月にレビューをアップしたLenovo Yoga Bookですが,どこもかしこも在庫無し,入荷未定どころか予約してた人にまで行き渡らず,巷では阿鼻叫喚の様相を呈していました.が,12月に入って状況がガラリと変わってきており,今現在はAmazonでもサクッと買えます.それもプレミア価格ではなくて,適正価格…と,言うよりも,私が購入した価格よりも安いじゃん.
まぁそれは兎も角として,値段吊り上げまくりだった転売屋が淘汰されたようで,めでたしめでたしです.
と,いうことで,本体の入手性が良くなって来ましたので,揃えておきたい周辺機器について少し紹介しましょうかね.
microHDMIをフルサイズHDMIに変換するアダプタ
まずはmicroHDMIをフルサイズのHDMIに変換するためのアダプタ.
出先で作業する際には,高精細かつ美しい10.1inch液晶が便利.でも,プロジェクタに接続してプレゼンしたり,宿で液晶テレビに繋げて大画面で見たいときってありますよね.こんなとき,普通のノート型PCであればフルサイズ(通常サイズ)のHDMIポートが本体に付いているのでケーブルを挿すだけですが,Yoga BOOKの場合はHDMI端子がmicro HDMI端子です.
microHDMI端子から直接フルサイズのHDMIに接続するためのケーブルも存在しますが,普通のHDMIケーブルとmicroHDMIからHDMIに変換するためのアダプタを別々に用意した方が何かと便利です.専用ケーブルだと,『あっ,長さが足りない!』となったときに『普通のHDMIケーブルなら長いのあったのですが…』なんて話になって詰んでしまう場合もありますので.
と,いうことで,評判の良いこちらの製品を購入.
使い勝手的には極細ケーブルが良いのですが,やはり品質のことを考えると,それなりにしっかりしたケーブルの方が安心感があります.
なお,ケーブル長は7cm.短すぎると本体を触るときに邪魔だし,長すぎると携帯性が悪い.7cmくらいの長さが丁度良い感じです.
HDMI側.コネクタ部分も品質の良さそうな面構えです.
microHDMI側.キャップ付き.
microHDMIポートは本体横のこの位置にあるのですが…
こんな感じに挿さります.
普通のサイズのノートであれば全然問題無いプラグの大きさですが,極薄のYoga BOOKに挿すとかなり分厚い印象を受けます.
液晶を開けると,キーボード面から数mm飛び出しているのが分かります.まぁ邪魔になる程は飛び出ていませんので,キー入力中に頻繁に手に引っ掛かって抜けてしまうなんてことはありません.許容範囲です.
microHDMI-VGA変換アダプタ
出先でプレゼンしようとしたときに,『すんません.うちのプロジェクタにはHDMI無くって』なんてことはよくありますよね.USBポートさえあれば,こちらのエントリーでも紹介したDELLのDA100が大活躍ですが,Yoga BOOKにはmicroUSBが1ポートのみ.OTGで変換して繋いでも良いのですが,折角外部モニタ接続用のmicroHDMIが付いているのに勿体ない.
そんなわけで,microHDMI-VGA変換アダプタも購入.物はMacLagのコレです.
製品の型番すら無いのに,相性保障が付いているというアンバランス感が何とも言えません.
本体はこんな感じ.商品ページには『22cm』と書かれているけど,ケーブル長は9cmくらいです.
VGA端子(D-SUB 15pin)側.HDMIと比べ,表情がゴツイですな.
そしてmicroHDMI端子側.これもキャップ付き.
表面には保護用のビニールが巻かれています.
私は機能に問題が無ければ多少傷が付いていても気にならないのですが,『新品を買ったのに傷が付いている!』という所で揉める人が多いのかな.
挿してみましょう.
この製品も少し飛び出ていますが,気になる程ではありません.
本体が浮いてガタガタしてしまうのを危惧していたのですが,幸いにしてそんなことはありませんでした.そして相性問題も無く,普通に使えました.良い感じです.
安いOTGケーブル
前回のエントリーでは,カードリーダー付きのOTG変換ケーブルであるscr-sdh02を紹介しました.これはとても便利.しかし,ケーブルの耐久性に少し不安アリ.そこで転ばぬ先の杖として,OAprodaのOTGケーブルを購入.
1本400円しませんので,複数本購入し,よく行く先々にデポしておこうかと思うくらいです.
ケーブルはこんな感じ.ケーブルがかなり短いのが特徴.
挿してみましょう.
プラグがスリムなので,これも飛び出てガタ付くことがありません.
USB Ether Adapter
最近のPCはネットに繋がってナンボ.そして繋ぐ方法ですが,普通はWiFiで,物によっては携帯電話でも使われているLTE/3Gにも対応.私が使用しているYoga BOOKもLTEで繋がるタイプです.
しかし,無線は便利なのだけど,どこでも使えるわけではないし(環境の問題だけではなく,ポリシーの問題も),安定しなかったり,速度が思ったほど出ない場合もあります.やはり接続先の口さえ用意されていれば,有線は安心だし安全です.そんなこともあり,私は普段は有線LANに繋いでいます.
で,これはPlugableのUSB3.0 Etherアダプタ.GbEtherにも対応しているのですが,当然ながらYoga BOOKにはオーバースペックです.
とは言え,値段も高くないし,Win,Linux,Mac,Chrome等幅広く対応しているので何かあったときの保険も考えてこれを選択.
本体はこんな感じ.このややエッジの立った四角な感じ,とても心惹かれます.
ほぼジャックのサイズなEtherの口.インジケータのLEDも付いています.
そしてUSB3.0対応の証の青色コネクタ.
Yoga BOOKにはフルサイズのUSBポートはありませんので,OTGケーブル経由での接続になります.USB2.0接続になるので色々と勿体ないのですが….
サクッと認識.『ASIX AX88179 USB 3.0 Gigabit Ethernet Adapter』として見えています.熱くなることも無く,普通に使えました.
このスループットはかなり優秀です.
microUSB直結可能なFastEthernetアダプタ
つい勢いで,上海問屋のmicroUSB 有線LAN変換アダプタも購入.
microUSBに直結出来るので手軽だし,千円程度の値段もグッド.
本体.どこの製品も同じようなデザイン,ケーブル長ですが,そこはかとなく感じる怪しげなオーラとチープ感は流石は上海問屋です(褒め言葉).
microUSB.直結出来るので便利です.
USB 2.0接続のFast Ethernet(100Mpbs)アダプタです.
Etherの口.ステータスLED?知らない子ですね.
ステータスLEDは軸の部分に内蔵されていて,アクセス時に青く点灯するのが透けて見えます.
プラグが薄いので,これも本体が浮き上がったり手に引っ掛かったりということがありません.
『ASIX AX88772A USB 2.0 Fast Ethernet Adapter』として認識.使っていても熱くなりません.
本体を充電しながら使えるOTGハブ
充電兼用のUSBポートが1つしか無いマシンの悩み.それは『充電しながらUSBデバイスが使えない』ということです.
例えば『有線LAN経由で大きなファイルをコピーして,コピーが終わり次第外出』というパターンって結構あるじゃないですか.でも,コピー中は本体を充電出来ないし,Ethernetアダプタが電力を食うので,本体だけの時よりもバッテリが減ります.理想的には,外出直前までバッテリを少しでも充電しておきたい所ですが,それが出来ないどころか逆に減ってしまうというジレンマ.
でも,今回紹介するような製品を使用すると,USBデバイスを使いながら本体も充電出来るんです.そして今回購入したのは,『ルートアール 有線LAN搭載 3ポート充電OTGハブ + microUSBケーブル1.0m RUH-OTGU3E+C』.
『OTG対応端末へ給電をしながらUSB機器が利用出来ます』というのがキモです.スマホやタブレットにも対応していますが,その一方で,この手の製品は相性問題も大きいのが玉に瑕.
なお,『イーサーネット機能付き』でない『ルートアール 充電可能 4ポートスリムOTGハブ + microUSBケーブル RUH-OTGU4+C』というタイプもあります.長さが82mmであり,Ether付きよりも18mm短いのですが,まぁ誤差の範囲内なので多機能な方を購入した次第.
しかし…結果的にEtherアダプタだらけになってしまった….
マニュアル,ケーブル,Hubが入っています.
Hub.
本体に挿すmicroUSBのプラグ.
動作モードを選択するスライドスイッチ.詳しくは後述.
Etherの口.
怪しげな製品を沢山出している(褒め言葉)『ルートアール』の製品です.
このmicroUSBポートに給電することにより,本体に給電したり,USBデバイスに給電することが可能になります.
急速充電用のケーブル.ケーブルは太いのですが,しなやかなので使い辛くはありません.ただ,私は急速充電可能&高耐久性のAnker製のコレを使うと思うので,このケーブルは据え置き用に使う感じになりそう.
さて,前述のモード切替スイッチについて.
HUBのmicroUSBに給電し,まずはAモードにしてみましょう.PC本体に給電が開始されました.使えます.バッチリです.
1A以上流れていることも確認出来ました.
なお,後から気が付いたのですが,この刺さっているUSBポートは1A用のポートでした.2.4A用のポートにすれば,もっと流れていたかもしれません.
次にBモード.PC本体に給電されず.
OTGモードは普通のHubとしてのモードなので,当然ながら給電されません.
と,いうことで,一般に相性問題のキツイ『給電しながら使えるOTG Hub』ですが,ルートアールのこの製品は,AモードにすることによりYoga BOOKでも使えました.良かった,良かった.
こちらでテストした通り,純正のACアダプタを使用してのフルパワー充電とは比べものにならないけど,デバイスを使いながら充電出来出来るのは素晴らしい.
周辺機器やケーブルを入れるための小型ポーチ
せっかく本体が小型軽量超薄型であったとしても,周辺機器やケーブルを野暮ったく一緒に持ち運んでいては台無しです.
そんなわけで,今回購入した物一式を入れるために選択したのはエレコムのBMA-GP01NVです.
ガジェットポーチとしてはかなり小型な部類.モバイルルーターとケーブルを辛うじて入れられるくらいのサイズ感です.
質感は上々.なかなか見栄えもします.
ジッパーの引き手はメタル製のシッカリした物.
裏側には何も無し.
外側ポケットの中はこんな感じ.マチがあるわけではないので容量的には小さいのですが,USBメモリとか薄い物とかなら入れられるかな.
外から見えない裏地もしっかりしていています.良い仕事をしています.
メインの気室はこんな感じ.メッシュのポケットが付いています.モバイルルータ周りのケーブルをここに入れるという使い方を想定されている感じ.
この裏地も滑りの良い素材なので,取り出す際に引っ掛かって…のようなことが無くて使い易そうです.
フルラウンドジッパーではないため,この位置までしか開きません.
開きすぎると中身を落としてしまうことを危惧したためでしょうか.私の用途の場合,もう少し開いて欲しかったかな.それか,もう5mm程マチがあっても良かった感じ.
さて,ではこの4本のケーブルを収納してみましょう.
少々パッツンパッツン感はありますが,一応入りました.
では,Hubも入るでしょうか….
入らないこともありませんでした.更には,USB 3.0接続のメモリカードリーダーも入れてみたのですが,これもOK.
ただし,マチが小さいこともあり,かなりのギリギリ感.出し入れが少々しにくいです.また,外側のポケットが圧迫されており,紙系でないと入らない感じ.
一通り入れたとしても,元々のポーチが小型&マチが小さいため,少し離れて見ると,ポケットティッシュくらいのサイズ感です.中々良い感じです.
でも…何か忘れているような….あっ.純正のACアダプタとケーブルを入れ忘れてる.
これらを入れるとしたら,少し他の物を出さないといけません.しかし,全然入らないかというとそうでもなく,ACアダプタ+USBケーブル+HDMI変換アダプタ+OTGケーブルくらいであれば十分入ります.
まとめ
と,いうことで,諸々便利に使うための周辺機器が揃いました.実に快適です.
モバイル製品って,基本的に自己完結型になっており,それ単体で一通りのことが出来るようになっていますよね.でも,USB接続の様々な製品で出てきてから,ノートPCに色々繋いで便利に使えるようになりました.そして液晶テレビが一般化した辺りから,HDMIでPCが普通に繋がるようになり,大画面表示も普通に出来るようになりました.
とは言え,今の所は接続のために別途ケーブルが必要なことが殆ど.そのようなわけで,今回紹介したような変換ケーブルを諸々用意し,ノートPCに繋がなければいけないわけです.
しかし,WiGigが普及してくれば,ノートPCからはケーブルを出さなくても良くなります.既にLenovoからこのような製品が出ており,対応した機種であれば使えます.
数年後にYoga BOOKの後継が出て,これと大幅に小型化されてポケットに入るくらいのサイズのWiGigドックを一緒に持って行けば大抵何とかなる…なんてことにならないかなぁなんて妄想をしてしまいます(^^
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コメント
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YOGA BOOK ユーザーです。
RUH-OTGU3E ですが、私の場合Bモードでしか動作(本体給電+LAN+USBハブ)しませんでした。また、短期間で2回、壊れまして、それぞ新品と交換してもらいました。壊れると、給電はできますが、LANおよびUSBハブは動作しなくなります。壊れた場合、購入時期によっては、連絡をすれば割と速やかに新品と交換してくれます。
投稿: | 2017年1月 4日 (水) 10時01分
YOGABOOKのディスプレイでは、自宅でノートPCとして使用するにはサイズが小さいため、ヤフオクでDELLの中古モニターを購入しました。ところが、RGB接続しかできないためネットで調べていてここにたどり着きました。必要なものが分かり大変助かりました。
ところで、この記事全体に言えるのですが、ユーザーにとって、かゆいところに手が届く記載になっている事に感心しました。例えば
①マイクロUSBコネクタの厚みの件
②デバイスの認識の度合い
など。
このようなサイトがあると大変助かります。
ありがとうございました。
投稿: 上野 恭男 | 2017年8月13日 (日) 04時29分