マンスリーとウイークリーを同時に開いて管理できる手帳:ILEKO CALENDER(手帳)
スケジュール管理というと,やはり打ち合わせとかアポ,その他イベント的な物の約束時間の管理に目が向きます.しかし実は一番スケジュール管理が困難な物は,コツコツと継続してやる仕事だったりしますよね.
仕事だと生々しいので(笑),学生のスケジュール管理を例に挙げて考えてみましょうかね.
『○月○日○時,レポート提出期限』と,スケジュール帳に書いたとして,それでスケジュール管理が終わりというわけではないですよね.レポートを出すためにはレポートを書かねばならず,レポートを書くためには諸々の実験が必要だったりするし,そして実験のためには諸々の準備が必要だったりする.これらをデッドラインの『提出期限』に間に合うように調整し,粛々と実行するのが『スケジュール管理』.
この他,スケジュールをトップダウン的管理と言いますか,『年→月→日→時間』といった具合に大きな塊から少しずつ小さな塊にかみ砕いて行き,そして実行しやすい『時間』という単位に落とし込むなんてこともよくしますよね.『今年中にコレをするのだ!』というやや漠然とした計画を,最終的に『△月△日のこの時刻から○時間,□□の準備をする』のような現実的かつ具体的な作業・スケジュール群に落とし込み,そして実行する.そして当初の漠然とした妄想計画を実現可能にするわけです.
と,このようなことを行うためにあると便利な物は,『年-月-日-時間』を相互に俯瞰可能なツールです.自由自在にズームイン/ズームアウトが可能なスケジューラーをイメージして貰うと良いかもです.
こういう部分,アナログツールは弱いです.カレンダー,マンスリー,ウイークリーを別個に用意して同時に開いて管理というのもアリだとは思うけど,大変.でも最近は,このような用途に『使える』とても工夫されたノートや手帳が出ているんです.今回紹介する『イレコカレンダー』手帳もその一つです.
今回紹介するのは,『B7変型 週間バーチカル 見開き イレコカレンダー(手帳)』として売られている手帳です.
帯に『WEEKLY in MONTHLY』とあります.『WEEKLY and MONTHLY』ではない点に注目です.
答えは下にあります.『月刊,週間ひと見開き。』です.イラストでピンと来るかもしれませんが,上下二段になっているということです.
厚さはこのくらい.二分冊です.
裏側には実際のフォーマットがもう少し詳しく説明されています.書かれていることを転記すると…
- 月間,週間が同時閲覧出来る入れ子型
- 月間,週間共にバーチカルで流れを統一
- 必要な分だけ持ち歩ける半年仕様
- 奥まで開ける糸綴じ
- 薄くても裏抜けの少ない超軽量用紙トモエリバー使用
- W81xH135mm
素晴らしい!!
読んだだけでワクワクします.
帯を外すとこのようなシンプルなデザインの二分冊に.
表紙には年とNo.1(またはNo.2)の印刷.
帯には分冊を連結させるための輪ゴム付き.色付きで無い点もグッドです.
早速開いてみましょう.
1ページ目には,この分冊で管理出来る区間が書かれています.1冊目(No.1)は2016.12~2017.06の約半年分.
ページをめくると2年分のカレンダー.
印刷は全て薄い青いインクです.もうちょっと濃くても良いかなと思うけど,紙の色もギラギラした白ではくてクリーム色です.デザインコンセプトとして『淡い色で統一』という感じなのかな.
もう1ページめくるとメインディッシュ.上にマンスリー,下にウイークリーが配置されており,一目でザッと俯瞰出来ます.
マンスリーはマンスリーブロックではなく,横方向のバーチカル.5本の罫線で分割されています.ガントチャート書きに使うと便利そう.
祝日や日曜日は更に淡い青色で印刷されています.少々見にくいかも.
下のウイークリーもバーチカル.月曜始まりで各日にチェックボックス3つ,時間は8時から22時.12時と17時がボールドフォントになっており.六曜も印刷されています.
小さいバーチカルの宿命だけど,土日の筆記エリアはコンパクトです.
冒頭にも書いた通り,マンスリーの部分とウイークリーの部分は分割されており,別々に頁送り可能です.ウイークリーだけめくってみましょう.
こんな感じ.
奥まで開ける糸綴じなので,パタッと開くことが出来ます.
こんな感じでマンスリーを見つつ今週は…と,ウイークリーページを開いて…というのが一般的な使い方だと思うけど,開いているマンスリーとは別の月のウイークリーを開いたり,その逆も可能.
あと,ウイークリーの上端に青い帯が印刷されていて,マンスリー中のどの週であるかも分かるようになっています(ただし,同じ月のマンスリーを開いている場合に限る).中々に細かい所まで工夫された作りになっています.
マンスリーとウイークリーでは1年分の頁数が異なります.そのため,横から見るとこんな感じに.年が明けた後の紹介になるかもしれないけど(汗),キャンパスダイアリーのようにノートページでマンスリーの不足分を埋めてあったらより良かったかなと思います.
で,最後に少し横罫のメモページがあります.
薄い紙だと裏写りが酷かったりしますよね.試してみましょう.
透かして見れば見えないこともないけど,まぁ許容範囲かと.ただ,耐久性も含めてやや心配になる薄さではあります.
そして2分冊目.
こちらは2017.7~2018.1まで.
最後に2018.2~20.18.4のマンスリーが付いています.一応年度内(2017年度は2018年3月まで)+1ヶ月のスケジュールは前倒しで書ける感じ.
そしてこちらもノートページ付き.
連結用バンドは3本入っています.
こんな感じに,根元で連結させます.
個人的には,分冊って使いにくく感じています.
他のエントリーにも書いたけど,一般にスケジュールって今日より先の日の計画を書くことを考えると,1年を通じて常に1冊しか持たなくて大丈夫というわけにはいきません.少なくとも6月には2冊持たないと困ることが多くなりますよね.3月くらいに夏や秋の予定を入れることだってあるわけで,結局2冊持ち歩くなら分冊の意味が無くなるわけで….
この手帳はB7変型サイズです.と,言うことは….
横はパスポートサイズのトラベラーズノートのブロックマンスリー.
厚さはこんなに違うけど,機能的には圧倒的に『ILEKO CALENDER > ブロックマンスリー』.
と,いうことで,トラベラーズノートにセットしてみましょう.
トラベラーズノートにバンドで固定.
セット完了.
一番下にILEKO CALENDERが2冊(No.1とNo.2)入っています.
この角度で見るとよく分かるのですが,少しだけカバーから飛び出しています.でもまぁ許容範囲内.
レギュラーサイズのトラベラーズノートにはバーチカルがあるのですが,パスポートサイズにはマンスリーブロックとシンプルなウイークリーしか出ていません.バーチカル大好きな私としては,手帳という手帳にバーチカルをセットしておきたい欲望に駆られていたのですが,今回ようやく成就しました.それも只のバーチカルではなく,こんな高機能な手帳を…(恍惚)
ただし少々厚みが増すので,私が普段使うセットにそのまま追加したこんな状態に.
うーん,やはり小型色鉛筆は外そうか….いや,それ以前にもっと減らす物が….
私の場合,2017年からはmini6をメインの手帳にする予定のため,この手帳はサイドアーム的に使用することになりそうです.しかし,このギミックや秀逸なデザイン,そしてサイズには何とも言えない魅力があります.
『来年の手帳は決めたけど,何かしっくりこないなぁ』とか,『色々と試してみたいなぁ』という人にはILEKO CALENDER手帳をオススメしてみます.イロモノではありません.実用品です.一度試してみて下さい.
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