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2016年11月 4日 (金)

素晴らしい質感.大人のためのゲルインキボールペン:ぺんてる エナージェルフィログラフィ /ENERGEL PHILOGRAPHY

このペンが発売されるのをふでばこ氏のtwitterで知り,軸の色を見た瞬間に予約した『ぺんてる エナージェルフィログラフィ(公式)』ですが,入荷遅れで発売予定日に届かなかったものの,先日なんとか入手.

袋を開けて見た瞬間にイメージ通りだった軸の美しさに一目惚れし,そして持った瞬間に感動し,そして実際に書いてみて確信を持ちました.これは素晴らしいペンです.ここ数年で最高に感動的な出会いに感じました.

少々興奮気味なスタートですが,レビューを始めましょうか.なお,エナージェルは複数の色・太さのリフィルをラインナップしているため,ボール径の違いによる書き味の差なども試してみました.

このページを読まれている方には既に想像が付いていると思いますが,私はダークブルーをチョイス.品番は『BLN2005C』.この他に,ブラックターコイズブルーホワイトシルバーの合計5色のバリエーションがありますが,いずれも綺麗な色ですな.

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箱入りでは無く,プチプチに包んだ包装で届きました.

箱入りでなくてもこの高級感ですよ.マットかつ控えめな光沢のダークブルーの輝き.高級感が漂います.

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一応保証書付きでした.

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ノック式ではなく,繰出し式なので,持ち運び時に邪魔になる出っ張りはありません.また,ポケットに無造作に突っ込んであっても,誤ノックでポケットの中が惨事に見舞われることもありません.

取り出しから書き始めまで片手で操作できないという欠点はあるけど,椅子に座って落ち着いて使う場合は特に問題無し.

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先端はこんな感じ.先端部が別パーツで光沢のあるギラギラシルバーだったりすると興醒めなのですが,これは私のストライクゾーンど真ん中な形状です.

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リングの部分に『ENERGEL』のロゴ.

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クリップ周りはシンプルな構造なのですが,デザイン的なアクセント有り.アクセントに凝り過ぎると自己主張が強くて変に浮いてしまったりするのだけど,これは控えめで実に良い感じです.ワンポイント(ツーポイント?)になっていて,何も無いと間延びして見えそうな部分が締まって見えます.

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先日レビューをポストしたパーカーのジョッターとの比較.パーカーと比べると,フィログラフィーはやや明るい青です.

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リフィルを見てみましょう.繰り出しと反対側に回すと軸を分解できます.

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セットされていたのはLRN5の黒です.Amazonで1本約60円とかなりリーズナブル.

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こんな感じでペン先が完全に収納されますが,軸を回転させて….

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こんな感じに繰り出します.安いペン軸だとペン先と軸の間に隙間が出来てしまい,書く度にカチカチ言ったりします.でもこの軸は全くそういうことがありません.

あと,0.5mmリフィルのペン先はニードルチップなので,細かく書く際に使い易い.

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定評のあるゲルインキのエナージェルです.欧州で特に人気だとのことですが,ヌラヌラしていて書きやすい.

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一応書いておくと,定価2000円ですが,Amazonでも税込み2042円で売られているところを見ると,あまり値引きを期待できない商品かもです.いや,そもそも店頭で見かけません.ここ1週間ほど私が見て回った範囲では,全く見付けられませんでした.

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ちょっと話は飛ぶのですが,ゲルインキのリフィルは,インクフローが良いために筆記時のヌラヌラ感が出る物が多いです.そのため,油性BPと比べてインクの消耗がとても激しい.

下の写真はコレトのリフィルですが,書きやすい&多色展開は有り難いものの,インク容量が少ないので利用頻度の高い色はすぐに空になります.そして値段も高め.店頭価格で80円~100円程するので,ちょっと辛い.

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でも,詰まること無くここまで使い切れるというのはかなり優秀.某社のリフィルでは,インクが半分くらい残っているのに,先が詰まって使えなくなったことが度々ありました.

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数年前からエナージェルのキャップ式を愛用しており,何本も使い切った経験があるので,とても信頼を置いています.また,前述した通り,少し安い点も有り難い.

この軸で使用出来るリフィルを調べてみると,色は黒,青,赤の3色ですが,それぞれにボール径0.3mm,0.4mm,0.5mm,0.7mm,1.0mmの5種類がラインナップされていました.普通はせいぜい3種類くらいのラインナップだと思うのですが…これは文具マニアにコンプリート,もしくは自分に合ったボール径を0.1mm単位でギリギリまでフィッティングせぇというメーカーからの挑戦状なのでしょうか.

そんなわけで,私の好きな『青色』を近くの店で大人買い(ノック式の替え芯として大量に売っていた).そして案の定,レジで店員さんに『太さが全部違いますけどいいんですか?』と確認されました.いいんです.わざとです.マニアでスミマセン.

Amazonで買った方がかなり安かったのと,1.0mmと間違って0.7mmを購入してしまった結果0.7mmが2本あるのは内緒だ.

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4種類並べてみました.下から0.3/0.4/0.5/0.7mm.

『ぺんてる』の気配りが凄いなぁと唸らされたのは,この先端部のパーツ.太さによって色を変えてあります.

全部同じにした方が生産効率的にもコスト的にも良い筈なのですが,使う側のことも考えて下さっているようです.0.3/0.4/0.5mmが混じってしまった場合,実際に書いてみても分からない可能性が大ですしね.色分けされていると区別が付きやすい.

それと前述した通り,ゲルインキはフローが良いのですぐにインキが無くなります.そのため容量がある程度大きい方が良いのですが,このリフィルはそういう意味ではギリギリ合格ラインかな.

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そして先端部を見ると,0.3~0.5mmはニードルチップで0.7mmは砲弾型になっています.カタログを見ると,1.0mmも砲弾型のようです.

ただ,インクの色はペン先を見るだけでは分かりません.まぁ書けば分かるので問題無いでしょう.

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0.3mmをセット.先端に遊びが無く,カチッと繰り出てきます.

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0.7mmはこんな感じ.太い芯を使う場合はザックリ書くことが多いので,ニードルチップでなくても不便は無いでしょう.

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実際に書いてみるとこんな感じ.インクフローが良く,かすれずに綺麗に書けました.また,書き始めにインクが出なかったり,書き終わりでダマになったりする感じも無し.実に良い感じです.

太さによる書き味の違いですが,0.3mmは感圧式のスタイラスで紙を擦っている感じ.とても細く書ける代償として,ゲルインキとしての書き味の良さが損なわれている感じがします.そして0.4mmは少しスルスルとしており,0.5mmではヌラヌラして書き味が良いです.そして0.7mmは『シャバシャバ』と形容したくなるような書き味でとてもフローが良いです.しかしこれだけ盛大にインクを出しているのに,滲むことはありませんし,書いた後で手で触っても擦れませんでした.

それと細いペンだと色が薄くて線が見にくくなってしまう事が多いのですが,エナージェルは色が濃いので,細くてもコントラストがハッキリした線が書けます.

一点注意点があるとすれば,あまりペンを寝かして書くとインクが出ない/掠れることかな.まぁボールが紙に付いていなければ書けるわけなので仕方が無いとも言えるのですが,寝かし気味に書く人は要注意です.

一通り試してみた感じでは,私にはヌラヌラかつ適度に細いということで,0.5mmがベストマッチな感じでした.

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***

まとめ.

この軸の色と輝き,持ったときの感触,全体から漂う高級感,そして手軽なノック式ではなく敢えて回転繰り出し式の機構.実に素晴らしいです.そしてフルメタルの軸は加水分解を気にしなくても良いので有り難い.

最近は軸にラバーが付いているペンが多いのですが,ラバーは滑り止めになる一方,加水分解すると(文字通り)手の付けられない状態になります.ペンケースから出した際にベタッとしたら,それだけで気分が下がりますよね.ましてや千円以上するようなペンだとしたらガッカリです.

次にペンを持った感じですが,プラスティッキーなペンと比べたら当然重く,見た目通りの重厚感があります.しかし,筆記用具としては重過ぎず軽過ぎずな感じです.重心がやや上でクリップ寄りな点が気になりますが,まぁ欠点と言うほどでは無い感じ.

そしてリフィル/インキの書き心地ですが,0.5mmを使うとゲルインキらしいヌラヌラとした書き易さです.他ライン/他社にもスルスルと書けるゲルインキはあるけど,色の濃さや速乾性も考慮すると,エナーゲルは頭一つ飛び抜けた使い易さだと思います.

と,満点に近い点数を出したくなるペンでして,この万年筆を使っていなければ,メインの筆記用具をフィログラフィーにシフトしたと思います.先日セミナーに参加した際に,これ1本だけ持って行ったのですが,実に頼もしい相棒でした.

軸の色,質感と高級感,持ったときの感触,そしてリフィルのバリエーション,書き味,いずれも高い所でバランスが取れています.ぺんてるのENERGEL PHILOGRAPHY,オススメです.

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