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2016年10月21日 (金)

125周年の美しいブルーブラックの輝き:パーカーのジョッター スペシャルエディションにJETSTREAMを入れて使う

『ジョッター(Jotter)』と言うジャンルの文房具があります.メモ用の紙を挟めるカード型の下敷きのような構造で,立ったままでもサラサラとメモがしやすい道具です.紙製から革製まで様々な製品が出ていますが,一般に(実際の価格は兎も角)高級感漂う物が多い印象です.以前紹介した製品もジョッターに分類される製品です.

そしてジョッターで使う『書く方』の道具に目を向けると,机の上で使うペンとは別の要件が求められることが多いでしょう.個人的な主観と独断で条件を挙げさせてもらうと,

  • 携帯性が良いこと
  • 構造的に壊れにくいこと
  • 書きやすいこと.インクが出なかったり掠れたりしにくいこと
  • チープ過ぎないこと

辺りでしょうか.

RHODIA系ではなく,敢えてジョッターを使うというシチュエーションを想定すると,会社支給の事務用ボールペンでは(気分的に?)都合が悪いことが多いわけです.そんなわけで,実用性は当然のこととして,見栄えにもある程度配慮が必要です.

話は飛びますが,昔,パーカーの『ジョッター』というシリーズの安物ラインを使っていた時期があります.日常使いの他に,記録用筆記用具として山とかにも連れて行ったことがあるのですが,実に使い勝手が良かった.無くしても困らない価格ということもあって海外を連れ回すことが多く,思い出深いペンでした.しかし,先日部屋の片付けをしていたら,ラバーの部分がベトベトになっていました.所謂加水分解.アルコールでゴシゴシやっても根本解決にはなりません.今年はピュアモルトも加水分解にやられたし,ゴム系は嫌いになりそうです.

無くなると無くなるで寂しくなる物.同じ物を…と,思って探していたら,画像を見た瞬間にハートを打ち抜かれました.『PARKER JOTTER 125th スペシャルエディション・ヒストリカルカラー ブルーブラック』です.

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舌を噛みそうな長い名前ですな.

PARKERの創立125周年は2013年であり,いくつか記念モデルが出ていたようですが,ノーマークでした.得てして記念モデルは高級ラインから売れて行くので,3千円もしないこのラインは売れ残っているのでしょう.

でも,JOTTERシリーズとしては高価な部類です.通常のタイプは店頭価格で千円くらいからあります.探すと高級感のある綺麗なブルー軸もあるのですが,それでもアンダー2千円です.とは言え,これくらいであれば日常使いしても問題無いでしょう.

届いた箱はコレ.高級感が漂っています.

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PARKER

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いつも箱を開けるときは期待に胸が膨らみますな.

店頭で実物を見て『これ下さい』する機会が減り,写真を見て通販で購入することが増えてきたからかもしれません.たまに『思っていたのと違う…』なんて事故も起きたりしますし,実物を見るまでは安心出来ないとも言えるかも.

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今回は,思った通りの素晴らしい色合い,そして質感でした.

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軸の色ですが,ブルーではなく,ブルーブラックです.それも派手で悪趣味なギラギラ系では無く,しっとりとしたメタリックな光沢です.素晴らしい.

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クリップ周りの部分は,ややシャンパンゴールドっぽい色合いのシルバーです.そしてこの部分もギラギラしていない点が個人的には好みです.紋様にはレトロ感を感じます.

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そしてPARKERのトレードマークと言えば,クリップ部分の『矢』ですよね~.

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そしてここに125thモデルの証の刻印.

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構造は通常のJOTTERと同じです.見慣れたパーカータイプのリフィルが入っています.

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入っていたリフィルはクインクフローのM.ややネットリとした書き味です.

メーカーの謳い文句としては『ローラーボールの滑らかさとボールペンのインクの速乾性』ということですが,日本の異常進化した油性インクやゲルインクと比べると,粘度が高めな感じです.でも個人的には,更にヌメッとした昔の油性リフィルの書き味が好きだったな….

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本体の使い勝手ですが,ペン軸がとても細く,普通のペンのつもりで握ると違和感を感じる程です.そしてペン自体はとても軽く,メタリックな見た目とのギャップに驚きます.ところがノックはとても重い(誤操作防止用?).

そしてペンを寝かせすぎると書けなくなります.机上以外をメインで使うので,実質的に問題無いかな.

まぁそんなわけで,普段から使い倒している愛用の万年筆とは真逆に近いベクトルのペンに感じます.

それにしても,ブルーブラックの色が素晴らしい.そして軸にゴム使ってないので,加水分解の危険性が無いことから得られる安心感.これは末永く手元に置き,そして使って行きたくなるペンですわ.

ただ,中字のMは少々使い勝手が悪いので,とりあえずインクを細字の青にしようかなぁなんて考えていました.

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アダプターを使ってJETSTREAMを使う

パーカーのリフィルのメインストリームはクインクインクに変わりつつあるようなのですが,書き味は私の好みではない感じです.

油性BPインクとして一番私の好みなのは,王道のJETSTREAM.ほぼ日手帳等で使われているトモエリバーに書くと時間をかけて盛大に裏抜けする問題がありますが,今回想定される用途では問題ありません.書いた物を長期間保管することも無いでしょう.

そんなわけで,アダプターを使ってPARKERでJETSTREAMリフィルを使うことにしました.購入したのはPK-01です.

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これはパーカータイプのリフィルの代わりに他社製リフィルをセットするためのアダプターなのですが,JETSTREAMだけでなく,多社多種の4C互換リフィルに対応しています.

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このアダプターの対応ペンとして明記されているのは,『Parkerジョッターボールペン』と『Parker IMボールペン』の二種.

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アダプターの本体はコレ.金属部分はアルミ削り出し.そしてアルマイトコーティング.実にしっかりした良い仕事をされています.

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樹脂製の何度かカチカチやったら削れてくるような安物ではありません.

リフィルの場合はインクを使い切ったら捨てるため,毎回リフレッシュできます.しかしこのアダプタは長期間使い回すため,耐久性が求められるわけです.

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こちらはリフィルを挿す穴.

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それでは本体を分解してリフィルを入れ替えてみましょう.

アダプタとオリジナルのリフィルの大きさを比較すると,根元から胴が太くなっている部分までの所と概ね形状・大きさが同じであることが分かります.

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では,JETSTREAMにご登場願いましょう.インクは0.5mmの青(SXR-200-05青)です.

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インク量が少なくなる点が少し不満だけど,フローの良いゲルインクリフィルよりは格段に長持ちしますので,良しとしましょう.

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こんな感じにセットします.リフィルを挿す際にスッと軽く入りますが,奥まできちんと挿して下さい.そうしないと問題が出ます(後述).サスペンションとまで言いませんが,若干弾力がある所まで挿せばOKです.

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並べると,ほぼ同じ形状ですな.

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ではセットしましょう.

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キッチリ入りました.

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前述した通り,リフィルをアダプターの奥まできっちり挿さないと,ノックした際に中途半端な所で引っかかります.

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でも,奥まで押し込むとこのように開口部の周りに少し隙間が出来,筆記時にカチカチ言ってしまいます.オリジナルのリフィルでも似たような感じだったように思うのだけど,微妙に使いにくい….

軸側に何かを盛って解決しようかなぁ.

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と,いうことで,アダプタを使うことによってJETSTREAMのヌラヌラ,日本語&緻密な図を描くときの細字(0.5mm),個人的に好きな『青色』の条件を全て達成で御座います.

JETSTREAMリフィルは大抵の文具屋で販売しているので,いざという時の入手性も高くなるというおまけ付きです.

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と,いうことで,125周年モデルの流通在庫がどのくらいあるのかは分からないのですが,ブルーブラックな輝きに魅力を感じる人は,『PARKER JOTTER 125th スペシャルエディション・ヒストリカルカラー ブルーブラック』の調達を急いだ方が良いかもです.

使って良し,持ち運んで良し,眺めるだけでも良しの実に満足度の高いペンですな.幸せ~.

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