超小型シングルバーナーの決定版.千円しないけどマトモに使えるんデス
ども.ご無沙汰しています.tadachiです.溶けそうなほどに暑くなって参りましたが,皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか.
私はというと,山中の涼しげな木陰やせせらぎを想像して『どこかに避暑に行きたいなぁ…』なんて思いつつ,今日もモニタに向かってお仕事です(泣).そんなわけで,現実逃避のために,アウトドアグッズのシングルバーナーネタ.
前回,自らの前髪を犠牲にして身を張ったレビューをした小型バーナーですが,小型だし軽いし火力も強くて…ということで,値段の割に意外にもマトモに使えて驚きを隠せずにいました.しかし,使い勝手(安全性?)の面で少々不安があったのと,やはり着火機能が無いのは地味に不便だなぁと感じていました.
バーナーは当然のこととして,コッヘルも食材もOD缶も揃っているのにマッチが尽き,ライターで火を着けようとしたら…石が…火花すら飛ばない…なんてことになったら悲しいですよね.
とは言え,『値段を考えたらこんなもんだよね.これ以上は高望みだよね』とか思っていたら,コレですよ.中国メーカーは一体何を考えているんですか.千円以下でこんなバーナー出しちゃダメですよ!! 普通のメーカーの物が買えなくなっちゃいますよ!!!
と,いうことで,7月19日現在,たった795円で売られている
シングルバーナーをご紹介.キワモノかと思いきや,実にマトモに使えるので…いやはや,驚きました.
小型かつ強力なのシングルバーナーというと,PRIMUS P-153の名前が真っ先に挙がるでしょう.超小型かつ116gの重量,そして4,200Wの大出力. 使い易さも含め,最高かつ孤高のバーナーと言えましょう.異論は認めません.
しかし性能が素晴らしい一方で,出動機会の少ない私のような人間にしてみると,1万円弱の価格は正直ちょっともったいない感があります.で,P-153を観た後で,店頭で横に並んでいる7千円弱のPRIMUS P-115を見ると,『あ,何だかすごく安く感じる.それに大きさも殆ど変わらないかも…(ハート)』とか,気が付くと催眠術にかかってしまいそうになったりもするわけです.
夏山シーズンということもあり,アウトドアショップで同じような経験をされた方も多いと思いますが,ちょっと待って下さい.もしかしたら,今回紹介するバーナーで性能的に十分で,コストパフォーマンスも含めて至福とも言える満足感を得られるかもしれません.
と,いうことで,モデル名すら無いバーナーに一抹の不安を感じつつ届いたのはこちらです.
袋の中からはオレンジ色のプラケース.
ブリスターパックで綺麗に梱包されていたり,高級そうな化粧箱に収められている物よりも,このように収納箱に入った状態で無造作に袋詰めされていた方が,質実剛健っぽくて良い感じです.でも,高級品を購入したような満足感はありませんな.でも良いんです.『ツール』だし実用品ですから.
大きさはこんな感じ.PRIMUSの250g缶との大きさ比較.
パカッと蓋を開けて本体を取り出すとこんな感じ.
マニュアル?知らない子ですね.
箱から出した瞬間,バルブのハンドルが立ちます.固定用のロックはありません.
実に無骨です.まるで武器のように,無駄な物を排した機能美に近い物があります.個人的には大好き.
バルブ周り含め,前回紹介した物よりもかなりシッカリした作りです.
ゴトクはこのように畳まれています.
ゴトクを回してこのように広げて第一段階.
更に羽を展開して完了です.うーん.小さい&狭い.もう二回りくらい広がったら使い易いのだけど.
バーナーヘッドはこんな形状.風にもそれなりに強そうです.
そして見慣れた棒が出ています.そうです.このバーナーは着火装置付きなんです.
このボタンを押し込むと,電子式ライターのごとく『カチッ』と火花が飛びます.
バルブ部分はこんな感じ.見た目,前回紹介した物よりもシッカリしているように感じます.いや,思うだけかもしれないんですけどね.
と,いうことで,OD缶に取り付け.
バルブを捻ってガスを出し,カチッと一発で着火.中華製なので,たまに(?)初期不良もあるようですが,今回は引きが良かったようです.
あと,バーナーヘッドの形状のせいか,少々風吹いていても火が消えることはありませんでした.バーナーによっては,『ウインドスクリーンが無いと全く使い物にならん.ホンマにアウトドアを想定してるんか?』といった製品もあったりしますが,そこは合格点.
ただ,流石に寒風吹きすさぶ中で使うのは厳しい感じ.
一流メーカーのような綺麗な整った炎ではないけど,燃焼ムラがあるという程では無く,まぁ問題無い感じ.
では早速実際に使ってみましょう.
こちらでも使った,ご飯がメチャクチャ美味く炊けると評判のメスティンを乗っけてみます(時系列では,こちらのバーナーテストの時に初めて使いました).
ただし今回は炊飯には使用せず,中には水を満たしています.
点火.
メスティンは結構大きく,そして形状も長方形.そのため,小型のゴトクの上に乗せるとアンバランスに見えます.しかし,重心位置にさえ気を付ければ,目を離した隙にひっくり返る程にはバランスが悪くはありません.
火力を少し強めたら,すぐにフツフツとして来ました.
3分したら沸騰した感じ.あまり厳密には計っていないのですが,思ったよりも早く沸騰し,気が付いたらグラグラしていました.
ちなみに最大火力は3,000W.1時間使うと3kWhで10800kJ,1J=4.1868calなので2580kcal.すると1分あたり43kcalなので,損失が無い理想状態であれば,0℃の水1リットルを2分ちょっとで沸騰させられる計算.
P-115は2,700W,P-153は4,200Wなので,カタログスペック的には相当な物です.ただ,前回のトラウマがあるので,今回は程々の火力で使用しました.
性能とは全然関係ありませんが,赤く焼ける金属を見ると心が躍ります.刀鍛冶の動画とか最高です.
バルブを閉め,火を消します.
蒼く焼けた金属も美しいですな.
と,いうことで,前回紹介した格安シングルバーナーの不満点である,
- そこはかとなく感じる安全性に対する不安感
- 着火装置が付いていない事による不便さ
がサクッと解決した感じです.まぁ前者はPRIMUS等と比較したら雲泥の差ではありますが.
改めてこのシングルバーナーの良い点を挙げると,
- 小型軽量
- 最大火力が大きい
- 着火装置付き
- それなりにシッカリした作り
- 収納・携帯用の小型BOX付き
- 信じられないほど廉価
という感じです.
その一方で,羽を展開した状態でもゴトクが小さく,乗せられるクッカーの大きさや形状がかなり制限されるのが欠点かな.
いずれにしても,『千円しないシングルバーナー』でここまでシッカリした使い物になる製品があるというのは驚きであります.
型番すら無く,『ポータブルなアウトドアピクニック用 ガスバーナー 折り畳める ミニ ガス バーナー キャンプ用のスチールストーブ コンパクト オレンジ色』として売られていますが,オススメです.
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