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2016年6月14日 (火)

定番のQCY Bluetoothイヤホンが更に使い易く進化:QCY QY19

4月にQY11のエントリーを書いていたような気がしますが,まぁ,あれです.更にはQY7とQY8のエントリーも以前書きましたが…まだ1年経っていないとは.

結論を先に書きますと,あれこれ試したのだけどQY11の音質が思ったレベルに達せず(詳しくは後述),QY8(正確には,互換品だと思われるこちら)を引っ張り出して使っていたけど呆気なく壊れて(壊して?)しまい,Amazonチェックしたら6月新発売のQY19 が出ていたのでクリックしたという次第.

今回紹介するQY19ですが,QY8で感じていた諸々の不便な部分が改善/解決されており,形状も普通のイヤホンのような形に戻りました.なかなか良いです.手軽に購入出来るBluetoothイヤホンとしては,最右翼に位置しているイヤホンと言えるでしょう.

QY8が3千円を少し超える価格になっていますが,こちらもほぼ同価格帯です.いや,私が購入したときは3300円だったのに,今見たら3千円を切ってるじゃないですか….日々,若干値動きがあるようです.

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QY11のような『高級品だからね.だから値段も上げるよ』的な威圧感のある化粧箱から,質素だけど好感の持てる箱に戻りました.

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この構造,シールを破りにくい&破らないと開けられないのでちょっと開けにくい.

軽くカッターを引いてシールをカットしてから開けるか,箱を破壊して開ける感じかな.私の爪では無理でした….

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開けると日本語マニュアルがコンニチワ.

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本体や付属品がゴチャっと入ってます.

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ちょっと期待していたのだけど,ケースは今回も無し.

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ただ,イヤーピース等は潤沢に付いて来るのはいつもの通り.ありがたい.

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そして今回は二段キノコ型の『ダブルフランジ』タイプ付き.

このタイプは二箇所で外耳道を塞ぐので,フィット感が良くて遮音性も高く,低音も良くなる…筈です.メーカーによっては更に凶悪な形状のドリルのような3段型の『トリプルフランジ』が付いてくる場合もありますね.

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デフォルトでダブルフランジが装着済み.

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『ケーブル留めバックル』も付いてきます.

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こんな感じに余ったケーブルを束ねるために使います.ケーブルを束ねていないとよく引っ掛かったりするので,地味に便利です.

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そして充電用microUSBケーブル.きしめん型の短いタイプ.

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本体.(綺麗な撮り方でなくてスンマセン)

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QY19の秀逸なところは,イヤホン本体がこれまでの機種と比べて大きく小型化(ん?日本語が変?)されている点.普通の有線のイヤホンと変わらないくらいの大きさ,そして重さです.

このお陰で,QY8で非常に大きい問題であった『本体が大き過ぎ,自重を支えきれずに脱落して耳から転がり落ちる』という問題をクリアです.

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本体に『L』もしくは『R』と印刷されています.

しかし,ここを見なくても,『リモコンが近い方が右』と覚えておいた方がサッと装着できて良いでしょう.

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それにしても…小さい.これまでの『潰したたこ焼き』のような巨大さは何だったのだろうか….

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リモコンはこんな感じ.マルチファンクションボタンが中央にあり,+と-ボタンがそれを挟んで配置されているというオーソドックスなレイアウト.

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そしてリモコンに充電用のポートが付いています.実際に使ってみると,本体にあるよりもこの部分にある方が使い勝手が良いことが分かります.

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APTX対応,Bluetooth 4.1対応.

iOSデバイスユーザとしては,AAC対応して欲しいなぁ.

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で,この充電ポートの蓋ですが,端にちょっと凸の部分があります.

この部分,とても重要です,QY8を使用しているときは蓋の開けにくさにキレそうになりまして,引き千切りたくなる程でした.結局切れ込みを入れて爪を引っかける場所を作って凌いでいたのですが,それを考えるとQY19は実に素晴らしいです.いや,最初からこうしてくれ,ようやく普通になったという感じかもですが.

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開けると充電用のmicroUSBポートが出てきます.

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充電中はインジケータが赤く光り,充電が終了すると青く点灯します.

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そして同梱されている2冊のマニュアル.

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表紙が黒い方は英語版.

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表紙が白い方が日本語版.正規品&QCYが日本市場をそれなりに重視している(と,思われる)せいか,中華な製品にありがちな変な日本語表記はありません.

ペアリングは中央ボタンを5秒長押し.2台まで同時に接続出来るので,スマホとタブレットを同時に…という使い方も可能です.

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至極当然の機能になった感がありますが,ヘッドセットとしても使え,通話も可能.そして音量の変更や曲の『前へ/次へ』もこのリモコンから行えます.

スペックとしては,Bluetooth4.1,APT-X対応,連続待ち受け155時間,充電時間2時間,重量125gといった所.あれ?連続再生可能時間が書いてない.

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ダブルフランジの他に,通常の形状のイヤーピースも同梱されています.サイズはそれぞれS/M/Lの3種類が同梱.

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さて,手元のQCYを並べてみましょう.左からQY7,QY11,QY19です.

次第に小型化されているのが分かります.

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『ジョギング時にも使えるスポーツ用Bluetoothイヤホン』という点を押さえるために,色々と工夫されて来て,結局本体の小型軽量化&一般的な形のイヤーフックに落ち着いたという感じがします.

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QY7との比較.ムチャクチャ小さくなりました.あと,ケーブルは平形から極細の丸形に.タッチノイズも気にならない程度に小さいです.

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手振れゴメンだけど,このアングルで見た方が大きさの違いが分かるかな.

QY8はQY7よりも更に大きいので,ぱっと見,耳に異物が刺さってる感じに見えるかも.

なお,QY7はこの赤いボタン,QY8は本体全体がボタンになっており,諸々の操作はこのボタンを押し込んで行います.ボリュームup/downは本体側面(下の写真では左端に辛うじて側面が赤く一筋写っている部分)にボタンがあります.詳しくはこちらのエントリーを参照して欲しいのだけど,実に使いにくいです.実際,電源ON/OFF以外はマトモに使ったことがありませんでしたし,電源を切ろうとして何度勝手に電話をかけられたことか….

また,ボタンの位置も重要ですが,手できちんとホールドしつつボタンを押し込めるという『操作時の安定性』も重要なんです.

QY19は外部リモコンになっているお陰で,メチャクチャ使い勝手が良いです.

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外部リモコンの比較.左はQY11,右はQY19

マルチファンクションボタンが丸形から四角になっています.これ,個人的にはちょっと改悪な感じがしています.手触りで判断出来るので便利だったんだけどな….

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使い勝手とか音質とか

前のエントリーにも書きましたが,QY8で不満に思っていたことを挙げると,

  • 本体が大きくて重く,動き回ると結構な頻度で耳から脱落
  • ケーブルのタッチノイズがかなり大きい
  • 位置的に+/-ボタンが使いにくい
  • 充電用のmicroUSBの蓋がひじょーに開けにくい

といった感じ.

そしてQY11で概ね解決したのですが,今度は

  • マスクしているとイヤーフックに引っ掛かって使いにくい(メガネの人もイヤーフックが邪魔になるんじゃないかな)
  • イヤーピースが合っていなくて音質が悪い
  • イヤーピースが合っていなくて遮音性が悪い

という問題がQY11で発生.

そしてQY19では,一つ目の問題がイヤーフックが無くなったことによってクリア.

次に2,3番目の問題ですが,ここは少し詳しく説明をします.

前述の通り,イヤーピースの変更でQY11の音質向上を図ったわけですが,その構造(イヤーフックの影響で,耳に刺す角度に制限がある)から,ドライバーユニットが外耳道に対するベストな角度になりませんでした.そのため,遮音性の高い物にすると音が籠って散々な結果に.外耳のサイズ等は個人差もあるし,人によってはQY11でも問題無いかもしれないけど,私の場合はあまり具合が良くなかったようで,高音質化を断念しました.

その点,QY19はオーソドックスな構造のため,耳に刺す角度も自由自在.現在,エイジングしつつイヤーピースをあれこれ試している所です.

あと,私の場合,同梱のイヤーピースではダブルフランジよりもノーマルタイプの方がマッチしました.ダブルフランジの方が遮音性が高い筈なのだけど,素材の柔らかさ/薄さのためか真逆の感じが.そして音質も低音がスカスカになる感じが.不思議だ….

そして順番が前後しましたが,音質について少し言及すると,QCYらしく高音がキラキラして綺麗.でも,低音は(今の所試したイヤーピースでは)弱くてボワッとしてます.その反面,ドンシャリほどではないけど,特定の範囲の周波数の低音だけモリモリしている感じもしないではありません.なので,ソースによっては低音がちょっと耳障りかも.

中域もフラットな特性ではなく,どこか谷がある感じがし,そしてシャキッとした解像感がないかな.全体的に抜けが良くないように感じる.でも,イヤーピースである程度改善しそうな予感がするので,以前やったようにコンプライで色々と試してみようかなぁと思っています.

余談ですが,あれこれ聞き比べをしていた際に少し驚いたのは,ソースによっては安物(失礼!)の方が高性能(と言われている)ヘッドホンより聞きやすくなる場合もあること.私は普段,audio-technicaのATH-M50x を使うことが多いのだけど,コレの1曲目を聞くと,ボーカルが引っ込んで演奏に埋もれる感じがします.しかしQY19ではキッチリとボーカルが前に出て来て聞きやすくなります.モニターヘッドホンではなく,大勢が使うであろうリスニングヘッドホンの特性を考慮して音をチューニングしてあるということなのかもしれないですね(考え過ぎ?).もしそうだとしたら,頭部伝達関数を考慮してゴリゴリにチューニングした音とかを聞くと安物イヤホンでも鳥肌が立ちますし,そういう方向(立体音響)にも進んで欲しいな….

そんなわけで,聞いていて『ハッ』とするソースがある一方,眠く感じてしまうソースもあります.全般的に,高音重視の爽やかなソースが得意で,低音重視の迫力あるソースが苦手な印象.それと絶妙に水曜のカンパネラが綺麗に聞こえる.何故だ!?

不具合とか諸々思ったこととか 

iPhoneとの組み合わせで既に何度も陥って困っているのですが,最小音量にしても大きい音量で再生され,『一段小さく』とすると消音になってしまい,小さい音量で再生出来なくなることがあります.この状態に陥ると,最小音量設定での再生であっても,『ずっと聞き続けるのが厳しい』音量になります.雰囲気的には,iPhoneとQY19それぞれが記憶している『現在の音量』に不整合を来しているような感じ.

この状況,音楽再生中に一度消音になるまで音量を下げ,もう一度音量を上げるとあっさりと再現するのですが,解決方法がまだ分かっていません.iPhoneとリモコン双方で音量を下げて…上げてを消音位置を挟んで繰り返していると直るのですが,解決する操作の規則性が見付けられていません.

と,いうことで,出来るだけ音量を操作しない(特に消音になるまで下げない)ように使用するのが良いかも.早急に修正され,そしてファームが更新出来ると良いのだけどなぁ…いや,そもそもファームアップの方法は用意されているのだろうか.

それにしても,QCYは製品サイクルが非常に早く感じます.その関係で,不具合を潰し切れずに出荷されてしまうこともあるのかなぁと想像.接続機器やOSのバージョン,そして操作の順番や内容の組み合わせは無限にありますし,限られた時間での完璧なテストが困難であることは重々承知していますが….

今はどうかしらないけど,昔のIntelでは,メインストリームのCPUを開発するチームが2チームあり,交互に製品をリリースしていたという話を聞いたことがあります.聞く所によると,この体勢を取っていた理由は,1チームだけだと深い所の設計で失敗したときに取り返しが付かない(後がない)ということに対するリスクヘッジと,リリースのインターバルの短縮というメリットがあったようです.でも,QCYのこの新製品リリースのハイペースさは…少々試行錯誤し過ぎ/迷走しているような気がしないでもありません.

1年に2機種とか絞ってもらって,もっとじっくり開発をしたりとか,『出来ること/思い付いたことを盛り込んでみました』的な小出しではなく,コンセプトを決め,そこに向かって腰を据えて製品開発をして欲しいなと.

例えば上半期はドンシャリ/リスニング系,下半期はモニター系をリリースとか,少しだけ高級ラインを用意して,少しだけ値段を上げても良いからじっくり作り込むとか.あ,でも,一流メーカーと正面から戦って欲しいという意味ではありません.性能的にも値段的にもホドホドを頼みます!!

まとめ

と,いうことで,長々書いてしまいましたが,まとめ.

Bluetoothイヤホンならではのワイヤレスの快適性を堪能出来,音質も価格帯を考えたら驚く程音質が良く,そしてお試しで購入出来る範囲の値段という素晴らしい製品です.

特に価格を見ると,QY11で4千円弱に上昇し,今後高級志向を目指すのかと思っていたらQY19では3千円弱に戻ってきました.そしてタイミングによっては,今なおベストセラーに君臨しているQY8よりも安かったりします.そしてQY8の大きな欠点であった,巨大な本体であるが故に自重で耳からポロリと落ちてしまう問題が解決しています.

改めて書きますが,『オンリーワン』のイヤホンとしては厳しい性能です.しかし,気軽に使えるセカンド/サブ機としては打って付けです.

もし,3000円前後の有線式のイヤホンを購入しようと考えているのであれば,是非QCY QY19 を試してBTイヤホンの自由さを堪能してもらいたいです.ハイ.

[2016/06/21追記]音質改善の方法に関するエントリーをポストしました.

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