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2016年6月20日 (月)

『カップヌードル・リフィル』の麺がいつの間にか変わっており,美味しくなっていた件

4年ほど前に,『カップヌードルのリフィルをアウトドアチックに食べて後悔をする』というエントリーをポストしました.

書いた私も忘れている程古い記事なわけですが,

とても古い記事にコメント失礼します。

リフィルシリーズが好きでよく食べているのですが、麺がゴムのようなとありますが作り方が悪いからです。

コッヘルのような冷めやすい器では温度が低くなりゴムのような食間になります。

リフィル専用のカップ等は冷めない構造になっており、それで作ると普通のカップ麺と遜色ありません。(専用容器でなくとも予め温めた陶器などでも問題ありません)

また、専用のカップでも温度の低めなお湯で作るとゴムのような麺になるので美味しく頂きたいのであれば保温性のある器で熱々のお湯で作る事をお勧めします。

リフィルは不味いかのような見る人が誤解をうむような書き方になっているようですので訂正または加筆が必要だと思いコメント致しました。

というコメントが付きました.

その後何度かコメントをやり取りさせて頂いたのですが,当時の私の作り方としては,

  1. 沸騰したお湯を使用して調理しており,湯温が低いとは言えない
  2. 普通のアルミのコッヘルを使用しており,それ程温度が低下しているとは思えない
  3. ゴムのような食感は,冷麺あるいは生麺指向の物のようであり,通常のカップ型とは全く異なった

という感じでしたので,正直,コメントで指摘された内容に大きな違和感を感じました.

『味覚』は個人の主観が大きく作用します.同じ物を喫食したとしても,ある人は『美味い!』となり,別の人は『不味い!』となる場合があります.

コメントを頂いた際に,そういう世界の話かも…と,思いつつ,専用の測定器や分析器を用いて実験し,客観的かつ定量的な数値で証明するのはかなり大変です.そこで,極力客観的な評価を行うように心がけつつ実験条件を統制して改めて実験を行うことにしました.

結論を先に書きますと,調理法云々ではなく,最近の『カップヌードルリフィル』は,当時の物とは麺が変わっており,カップ型同様の味になっており,美味しく頂けるようになっていまるように思います.

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下の写真は,今回の実験のために買い求めたカップヌードル リフィルカップヌードル等です.リフィルは出張帰りに好日山荘で購入し,カップタイプは近くのスーパーで購入.

え?実験用にしては量も種類も多いじゃないかって?

そりゃ,残ったら残ったで美味しく食べるに決まってるじゃないですか(笑)

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まずはリフィルタイプ.2016/6/17購入なので,約6ヶ月の賞味期限を残しています.リフィルタイプは賞味期限が6ヶ月であることを考えると,6/7製造の出来たてと言えそうです.

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前回も書きましたが,リフィルタイプはカップタイプと中身が同じではありません.包装を変えただけの製品ではないんです.

ラベルに書かれている数値を表にしてみました.カップはリフィルより1割近く重量が大きく,熱量も1割多い.しかし脂質以外の成分はほぼ同じといった感じでしょうか.なお,原材料には特に違いが見当たりませんでした.

タイプ リフィル カップ
1食分 72g 77g
熱量 319kcal 353kcal
タンパク質 9.6g 10.7
脂質 12.1g 15.2g
炭水化物 43.1g 43.4g
ナトリウム 1.9g 1.9g
ビタミンB1 0.19mg 0.20mg
ビタミンB2 0.24mg 0.22mg
カルシウム 105mg 95mg

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リフィルの方は2種類の調理法が推奨されています.一つは別の容器に移し替えての電子レンジを使用した調理.どちらかと言うと,『茹で上げる』に近いでしょう.もう一つはカップタイプと同様に熱湯で戻す方法.

湯で戻す時間はカップと同様,3分間ですが,推奨湯量はカップが300mlに対し,リフィルは330mlと1割ほど多くなっています.

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そしてこちらは見慣れたカップタイプ.

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カップが電子レンジ用ではないため,電子レンジでの調理は不可です.

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カップタイプとリフィルタイプを食べ比べてみる

では早速,カップタイプを調理して喫食してみます.

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粉末スープをまぶした麺,そしてその上にエビ,玉子,肉,ネギ等の具が乗っています.

なお,美味しく調理できるように,この下は上げ底になっています.

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熱湯を適量まで注ぎます.

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このときの温度は86.2度.

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3分待ちます.

余談ですが,この砂時計はインスタント物が好きな人には非常に便利.

東京駅近くに東京国際フォーラムがありますが,その向かいのフォーラムアートショップ(1F)に売られています.B1には相田みつを美術館があるので,是非そちらも回ってみて下さい.

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出来ました.フタを開けると,美味しそうな香りが広がります.

真っ先に目に入る,フワフワの玉子が何とも良い感じです.

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そのままズルズルと食べても良かったのですが,実験の都合上,陶器にスープも含めて移します.

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うむ,美味しそう.いや,美味しいです.いつも通りの美味しさです.ムチムチのプチプチっとした食感です.

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器を移し替えたこともあり,このときの温度は69.6度.熱くて食べられない感じではなく,麺は丁度食べやすい温度です.

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そしてカップを綺麗に洗いまして,その後で(条件を同じくするために)温度を常温に戻します.

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そしてリフィルのフタを開け…

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カップにひっくり返して押し込みます.

ひっくり返すとスルリと落ちる感じではないので,後ろを押して,中身を押し込まないといけません.

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リフィルの皮.畳めるのでゴミが嵩張らなくて良いですな.

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そしてリフィルはフタを開けると麺が見えていましたが,奥側に具と粉末スープが入っています.そのため,このように押し込むと上側に具が見えるという寸法.

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熱湯を少し多めに入れます.

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このときの温度は81.4度.

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そして再び砂時計.

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出来ました.美味しそう.

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ちなみにことのきの温度は80.0度.断熱素材のカップなだけあり,殆ど冷めてません.

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こちらも陶器に移し替えます.

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このときの温度は75.7度.

では早速食べてみましょう….美味しいです.全然ゴムっぽさがありません.前回と全く違う食感で,ムチムチのプチプチです.リフィルの方が若干麺が細いような気がしますが,カップタイプの麺との違いは殆ど分かりません.

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一応私の他に3人に試食して貰って感想を聞きましたが,一様に『違いが分からない』『同じ』と言っていました.

と,いうことで,この段階で,『適切な調理法で調理すれば,リフィルの麺も美味しい』ということが言えそうです.

カップとリフィルの違いを見る

カップヌードルの具として使われている肉には,『ダイス・ミンチ』と『コロ・チャー』の二種類があります.

詳しい経緯は日経のこちらの記事に詳しいのですが,元々は『謎肉』の愛称で親しまれていたダイス・ミンチのみが使われており,あるときコロ・チャーに切り替え.しかし謎肉の根強い人気もあり,現在はカップタイプでどちらも使用されている(半々くらいの割合で入っている)という流れです.しかし,リフィルタイプは,発売から今日までダイス・ミンチのみが使用されています.個人的には謎肉が好きなので嬉しい….

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次に麺を比較.上はカップタイプ,下はリフィルタイプです.

1本の長さはほぼ同じで,縮れ具合も同じ感じです.

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こちらはカップタイプの麺のアップ.

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こちらはリフィルタイプの麺のアップ.ぱっと見,違いが見付かりません.個人的には若干リフィルタイプの方が細いような気もしますが,ホントに微妙な所です.

どこかで聞いた話では,リフィルの方が2割ほど圧縮率が高いとのことなので,湯戻ししても戻り切れていないということなのかも…根拠の無い想像ですが.

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各麺の切断面のアップも撮影しましたが,目立った違いはありませんでした.

味,食感,形状,共に明確な違いを見出せません.やはり同じ麺になっているのでしょうか….

冷まして伸びた麺を食べてみる

温かい食べ物は,それだけで美味しく食べられます…と,書くと意味不明ですね.冷めると凄まじく不味くなったりする物もありますが(特に油系),大抵の物は温かいと美味しく食べることが出来ます.

そこで今回の二種類の麺も,十分に冷まして伸びた後で食べてみて,食感を比べてみることにしました.前のときは,冷めるとゴムっぽさが更に悪化し,干からびたゴムのようにな食感になりました.

まずはカップタイプ.37.5度にまで下がっており,麺も十分に伸びています.

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次にリフィルタイプ.38.1度にまで下がっており,こちらも麺が十分に伸びています.

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味はというと,麺が冷めて伸びており,完成直後の美味しさはありません.そして食感を言葉で表現すると,ムチのプチプチという感じ.腰が無く,プチプチ切れやすくなっている感じがします.

ゴムのような腰のあるムニュッとした感覚とは無縁であり,冷めることによって弾力性が増す傾向は無さそうです.

調理方法を変えてみる

最後に,先のコメント主が指摘していた,『コッヘルのような冷めやすい器では温度が低くなりゴムのような食間になります。』を試してみることにします.

なお,今回はメスティンを使用しました.ご飯を美味しく炊けると大評判の,スウェーデン製の製品です.切断面にバリが激しく出ているので,購入直後に加工が必要.日本製とは違うなぁと思ったりもしましたが,値段も安いし良く出来ています.

今回この実験に使用した理由は,熱伝導率の高いアルミ製であること,そして前回使用したコッヘルよりも表面積が大きいため,より冷めやすいであろうからです.つまり,より条件の悪いテストになる筈です.

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二つ目のリフィルを開け…

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メスティンへ投入.

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メスティンは幅が狭いので入るか心配だったのですが,リフィルを割らなくても入りました.

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そして調理の推奨湯量は330ccとのことだったけど,計量カップで350cc測って入れました

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また,リフィルの麺は高さがある関係で,湯に浸かっていない部分が出来ました.これはマズイので,麺をくずして平らにしてほぼ水没状態に.

なお,このときに少しつまみ食いしてみましたが,ゴムっぽくなく,やや固いチキンラーメン風でした.

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本日大活躍の砂時計.今回も砂と重力で3分間を測ります.

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完成.これまた美味しそう.

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フタを開けっ放しで麺を崩す作業をしましたし,表面積が広いためにより放熱されている感じがあったけど,調理終了時に71.0度.前出のカップで作った直後よりは大幅に低い温度ですが,カップで作った後に陶器に移し替えた直後よりも高めです.

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では早速…と,食べてみると,これまた美味しい.全然ゴムっぽさが無く,ムチムチのプチプチです.雪山で速攻で冷えてしまって…とか,標高が高くて沸点が低くて…という環境は分かりませんが,普通に作る分にはコッヘルでも美味しく湯戻し出来そうです.

また,今回試したリフィルの麺の場合,温度の低いお湯で調理した場合はゴムっぽくならず,ちょっと硬めで芯が残る感じです.

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まとめ

と,いうことで,現在販売されているのカップヌードル リフィルの麺は,以前喫食したときのようなゴムのような食感は無く,カップタイプ同様の食感になっていました.

冷まして麺が伸びた状態の物を食べてみたり,コメントで指摘されたような,(コッヘルを使った)不適な作り方をしてみたのですが,あの古いゴムのような食感は再現出来ませんでした.

少し調べてみたところ,前回のエントリーを書いたときよりも前に,『(リフィルの)麺が改悪された.以前はぷりっぷりで美味しかった』との書き込みを見付けました.

同じ商品名,同じパッケージでも,『仕様は予告なく変更する場合があります』的に,メーカーは味や製法を変えているようです.それが『おっ,最近美味くなったな』であれば良いのですが,『うわっ.不味くなった』になる場合もあるでしょう.そしてたまたま不味いとき(自分に合わない味の時)に初めて食べ,そしてそれ以降,当該製品を敬遠するという流れもあるでしょう.

しかし,メーカーは売り上げの変化や時代的な味の嗜好を見つつ諸々調整するでしょうから,今回の場合は,ゴムっぽい食感が敬遠され,カップの麺のような食感に戻されたという流れなのかもしれません.

一応書いておきますと,ゴムっぽい腰の強さが好きな人も居ます.(私は苦手だけど)盛岡冷麺大好きな人も一定数居るわけですから.

と,いうことで,『現在売られているカップヌードル リフィルの麺は,以前のエントリーのときのようなゴムっぽい食感ではなくて美味しい.普通に調理すれば普通に美味しい』という感じでしょうか.

ただ,コメント主は『コッヘルのような冷めやすい器では温度が低くなりゴムのような食間になります。』と書かれているので,ゴムのような食感にする調理する方法を知りたい所.逆に言うと,その方法さえ避ければ(例えば湯温何度以上にしないといけないとか,調理中に何度以下になってはいけないとか),美味しく調理できるわけですから.今回試した範囲では,多少温度が低くてもゴムのような食感にはならない感じでした.

と,いうことで,携帯用に容積を稼ぎたいとき,(現在の麺の)カップヌードル リフィルオススメです.アウトドアでは湯戻しせず,乾麺のように普通にバーナーでクツクツと煮ても美味しそうですね.

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コメント

お前はメスティンで1分間加熱するという発想がないのか?

前のエントリーも読んでもらったら分かると思いますが,メスティンで普通に調理したら調理温度や温度の低下を含めた比較実験にならないじゃないですか.
 
そして実験結果からは,前のタイプは(別エントリーに書いたような)普通の乾メンを調理する形でもイマイチで,新しいタイプは美味しく喫食出来るだろうという結果で良いと思うんですがね.

負けたくないんだよ。しょうがない。

別に好きに作ったらいいんですよ.美味ければ.

今年(2019年)?はまたカップヌードルの麺がマイナーチェンジしたようで,少し薄くなった気がします.味は変わってない気がしますけどね.

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