2016年用の手帳を購入:NOLTY Wide4
先日,2016年用にNOLTY Wide3を購入したのですが(3年目),バーチカルの時間軸が6時~22時,そして土日は平日の半分の筆記エリアしか無い点等に不満を感じていました.
昔みたいに完全自作リフィルで…いや,面倒くさい.再びQuo Vadis…いや,あれは日曜が変則だったようなぁ…なんて感じで諦めておりました.無い物ねだりをしても仕方が無いですし,そこは手間とメリットのバランスも考えないとですしね.
ところが,コメ欄でWide4を教えて頂き,早速書店に走るとWide1,2,3,5は並んでいるのに4が無い.で,メーカーページを見ると『おお,これだ!』と,いう感じ.少しでも早く欲しかったので,Amazonで発注.
で,早速届きました.Amazonプライム万歳です.
Wide4,商品番号1414です.
今回帯をじっくり読むまで知らなかったのですが,売り上げの一部を東日本大震災による遺児のための基金に寄付する運動もしているようです.
昨年版では寄付金が600万円になったとのこと.
私は某所に毎月引き落とし形式で寄付をしているのだけど,年に一度,子供達から近況報告が届きます.ハガキを読んでいて,寄付を続けていて良かったなと思うことしきりです.
日本には寄付の文化が無いという話を聞くけど,大きな災害や事故の直後は大きな寄付が集まります.でも,直後の援助も大切ですが,遺児が成人して自活出来るようになるまでは長い時間がかかるわけで,長期的なサポートも必要なんです.
そのようなわけで,メーカーがこのような形で長期間継続して活動されている点に,実に共感します.
閑話休題.
中身はカレンダーから始まり…
イヤープランナー
ブロックマンスリー(月曜はじまり)
そしてメインのバーチカル形式のウイークリーが来ます.
これです!これですよ!!
月曜から日曜まで全て同じタイムラインになっていています.一部バーチカル手帳のように,『土日は申し訳程度に用意された僅かなスペースのみ』とか,Wide3のように土日は高さが半分で無理矢理押し込められたような感じになっていません.
素晴らしい!!
日付,曜日,今年の何日目か,今年の残りが何日かが書かれている下にToDoリストを書く余白があり,その下にタイムラインが縦に引かれています.
所謂バーチカル形式です.
- 横書きで文字を書く場合,タイムラインが同じ横方向に引かれていると,時間軸の幅に合わせてスケジュール内容を詰めて書く/複数行に分けて書く必要があって窮屈.バーチカルのように直交している場合は問題無い
- 縦に時間軸に沿って線を引き『○時~○時に○○』のような予定を書くのに都合が良い
- 縦軸のスケールは常に一定の縮尺なので,パッと見で詰まっている時間,空いている時間が分かる.『お,この日のココなら2時間の打ち合わせを突っ込めるな』とか判断しやすい
- 1週間を俯瞰して見ると,その週の忙暇具合や,定例業務の日毎の変動,イレギュラーな毎柄がどのくらいの頻度でどの時間に入って来たが分かる
等々,色々とメリットがあるわけです.
筆記時の色分けルールやアイコン,略語の使い方等,小技も駆使すると更にメリットを引き立たせることが出来ます.
簡単な所では,『社外と関係する業務は赤で,社内的な毎柄は青のフリクションで書く』や,『プロジェクト毎にタイムライン上の線の引き方を変える/目立つアイコンを付ける』ようなことが有効です.
で,話を戻すと,前述の『縦軸の時間スケール』が重要なんです.
9時~5時の仕事の人は9時以前や5時以降の時間軸はあまり使わないため,結果的に空白だらけになってしまって勿体ないでしょう.しかし,業種や仕事の内容によっては,0時~24時まで無いと書くエリアが厳しい場合もあるわけです.そして『土日は基本的に仕事はしないよ』という人の場合は土日のエリアを削ってでも平日の筆記エリアを広げたいと思うかもしれないけど,土日も仕事がある人の場合は,全ての日がキッチリ同じスケールで書けることが重要です.
私の場合,(あまり褒められたことではないけど)業務が深夜に突入することが多く,そして土日もまぁ…アレでして,特に医療系の学会に参加するときは(医療系の学会は,金・土・日でやることが多いんですよ(*)),平日とあまり変わらない感じで予定を書き込みたいわけです.
(*)土日は様々なイベントが重なることがあるので,宿や電車の予約を取ることが困難になるときがあります.メジャーなアーティストのコンサートとぶつかり,何度煮え湯を飲まされたことか….特にジャニーズ系のコンサートとぶつかると悲惨.
あと,『能率手帳/NOLTYは仕事のスケジュール管理のみで使われることが多い』という固定概念が何となく醸造されていると思うのですが,プライベートな時間も同じ道具で管理出来ることって重要だと思うんですよ.ユーザが使う/使わないの問題はあるとして,器として用意しておくことは重要だと思うんですよ.だって『時間』というリソースは仕事用とプライベート用で同時に並列して存在しているわけではないし,『オギャァ』と生まれたときから死ぬときまで,常に一次元で管理・活用されるわけじゃないですか.
そういう意味でも,土日の筆記エリアは平日同様に十分取られるべきだと思うんですよね.あと,時間軸も0時から24時を希望.
これを満たす手帳って,『ほぼ日の習慣手帳』以外はあまり見かけなかったりします.
で,話し戻ってWide4のフォーマットを見ると,土日もフルサイズの筆記エリアがあるのですが,その分幅は均等に若干狭くなっており,タイムラインはWid3と同様,6時スタートになります.
その一方で,エンドは24時まで振ってあります.Wide3は22時までなので,若干の拡張.
その分,1日の振り返りメモ等を書ける一番下の欄が若干手狭になっています.
そして横罫のノートが続き…
方眼ノートが続き…
集計用横罫線ノートが続きます.
最後に便覧があります.
年齢換算表は兎も角として,便利に使える情報が詰まってます.…まぁ最近はスマホでググったり,路線図は見ずに『駅すぱーと』に聞いてしまったりしますけどね.
カバーはビニール製でポケット付き.
私はここに,こちらで紹介したように,補充ノート
とテンミニッツ
を入れて便利に使っていましたが,今年は更にスマート印鑑
と切手,数枚の名刺を挟むようにしました.厚さも大して増えず,コンパクトに必要機能がギュギュッと詰まった感じです.実に便利に使えています.
で,来年もココに一式引っ越しをするんだなぁ…と,挟まれている紙をよく見ると,『製造終了のお知らせ』が.
えええええーっ.
帯にも書いてありました.
Wide4は2016年版を最後に製造終了とのこと…ショックです.
とりあえず,NOLTYのページから辿れるアンケートに,『Wide4から移行可能な製品を』と要望を出しておきました.
日本能率協会さん,たのんます.そして私と同様の悩みを抱えているバーチカル愛な皆さんも是非,アンケートで援護射撃をたのんます.
んー.それにしても,『落第騎士の英雄譚』と『学戦都市アスタリスク 』の設定が酷似しすぎていて,理解がゴッチャになってしまう….
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