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2015年8月17日 (月)

約1万円のWindows/AndroidデュアルOSタブレットで遊ぶ…つもりが意外と実用的で驚く:原道W7

まだ暑い日が続きますが,皆様方におかれましては,如何お過ごしでしょうか.大変ご無沙汰しております.約3週間ぶりの更新になりますかね.

最近特にアップが追いつかずにネタが溜まる一方でして,ネタの鮮度を維持しつつエントリーをアップするのが一苦労.IN/OUTのバランスを少しでも改善すべく,今回は久しぶりにPC系の話を集中して書くことにしましょうかね.

今回紹介するのは,タイトルにもある通り,『AndroidとしてもWindowsマシンとしても使えるタブレット』です.かなり怪しい感じが漂いますが,その感覚は正しいです.所謂『中華パッド』と言われる,『安いけど使い物になるかはギャンブル』な製品です.

とは言え,『用途が限定されていて,割り切った使い方をする』であるとか,『オモチャとして楽しむ』とい使い方であれば,実にコストパフォーマンスの良いマシンです.例えば名の知れたメーカー製でWindows8.1専用タブレットを探すと,大抵は3万~でしょう.スペックが一部凹んだようなものであっても,2万円台.しかし今回紹介する『原道W7』は,Amazonで約1万円 です.型落ちのAndroidタブレットかと思うような価格です.

『スペックがダメだから安いんでしょ?』と,思われるかもしれませんが,さにあらず.

OS:  Windows/Android デュアルOS(リカバリ領域にはWindows8.1,Android4.4)
CPU: Intel Atom 3735G クアッドコア 1.83GHz(MAX)
メモリ: 1GB
内蔵ストレージ:32GB
カメラ: フロント30万画素,リア200万画素
液晶: 7インチIPS液晶(1280x800).静電式タッチパネル
無線: IEEE802.11 b/g/n,Bluetooth
I/O:  MicroHDMI,MicroUSB,イヤホンジャック,MicroSDスロット
バッテリー:3000mAh
サイズ: 187x111x9.3mm
重量: 266g

普通に使う分には全然問題無い,いや,オーバースペックと言える部分すらあるタブレットです.

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私はMedueというショップから購入しましたが(Amazonでは複数の店が販売しているので注意),日本語化や中華なアプリ削除等の面倒な設定を既に終えた状態の物が納品され,そして日本語マニュアルのURLがメールで届きました.

中華な製品を購入すると変な所でハマったりするので,『箱を開けて直ぐに使える状態』というのは実に有り難いです.

原道 W7 本体の他に,専用ケース専用保護フィルムを購入しました.

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Android,Windowsのデュアルブートであることを示すロゴ(?)

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CPUはIntelのAtom Z3735G.ゴリゴリと演算させるような処理は苦手ですが,軽めの作業であれば問題無く使えます.あと,グラフィックがHD Graphicsなので,動画再生支援機能が効いて動画の再生が軽い.

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箱を開けるとこんな感じ.中華製品イメージの無骨な感じでは無く,上品な箱&入れ方です.

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中身はこれだけ.

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中国語で書かれたマニュアル.

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起動時にAndroidで起動するかWindowsで起動するかを選べます.再起動の度選び直せますが,専用アプリでの起動OS固定も可.

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合格証?

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同梱されていた日本語の簡易マニュアル.

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このショップでは,日本語化設定と共に全品検品しているようですね.説明をよく読むと…な状態のときもあるようですが(^^;

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付属品その1は,少し長めの充電用ケーブル.タブレット本体に充電専用ポートを持たず,USBポートから充電するようになっています.

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もう一本は短めのmicroUSB<->USB A メスの中継ケーブル.

これを使用することにより,一般のUSBデバイスを使用出来るようになります.

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以下,開梱から場所が変わって出張先.動作テストもろくにせず,液晶保護フィルムを貼り替え&専用ケースに納めて持って行きました.

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表面はPUレザー.内側はフェイクスウェード.ステッチも少々雑.お世辞にも高級感はありません…が,中華らしくてそこが良いw

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Windowsアプリで『起動OSを起動時に選択する』ように設定したため,毎回AndroidにするかWindowsにするか聞いてきます.インターフェイスとして,この時点でタッチパネルを使えるので楽で良いです.

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今回も無事に起動(笑).

MSアカウントで同期しているので,壁紙をはじめとして諸々の設定が何もせずに引き継がれました.無線LANの設定まで引き継がれたのには驚き&楽で助かりました.

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サイドには音量±ボタン,そしてスリープボタン.スリープボタンを長押しすると強制電源ON/OFFが出来ます.

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上部には左からmicroSDスロット,イヤホンジャック,microHDMI,microUSB端子が並びます.

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ケースはこのようにフラップを折り曲げて引っかけると…

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このように立たせることが出来ます.

画面が7インチなので小型軽量で持ち運びやすい一方,映像や動画を観る際には,やや迫力が欠けます.

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で,以下はまた別の宿泊先で撮影.夏は忙しいなぁ….

Windowsタブレット言えば『艦コレ』ですよね.Windowsタブレットの黎明期は,『艦コレ専用機』として使い物になるかがタブレットを評価するための一つの性能尺度だったような気がします.

当然ながらW7であれば快適にプレイできます.

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これはmicroHDMI,miniHDMIを通常サイズのHDMIに変換するためのプラグです.こちらから買えます.

デジカメを含め,micro/miniサイズのHDMIコネクタの付いた機器は意外と多いので,この手のプラグを1つ持っておくと便利です.

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W7にも通常サイズのHDMIは付いていないので…

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このプラグを接続して変換して…

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テレビに繋げます.するとマルチモニタで使えます.

ごく普通のWindowsノートPCみたいですね.

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ミラーリングするとこんな感じ.

誰ですか?『また艦コレか』と言ったのは.

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外部モニタの解像度を1920x1080に設定することも出来るので,出先でモニタ/テレビに接続し,表示はそちらで行うことも可能です.

作業内容にもよりますが,やはり広くて高解像度なデスクトップの方が色々と捗るし便利ですよね.

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***

購入後2ヶ月近く使用してみたのですが,一部制限事項があるものの,意外と普通に使えて拍子抜けでした.

ただし私の場合はAndroidの方はあまり使わなくなりまして,ほぼWindows専用機として使用しています.主な使用アプリは次のような感じ

  • Chrome
  • Firefox
  • Thunderbird
  • TeraTerm
  • さくらエディタ
  • Google日本語入力
  • Dropbox
  • SugerSync
  • GoogleDrive
  • Kindle
  • Evernote
  • VLC
  • 等々

W7の内蔵ストレージは32GBなのですが,WinのCドライブとして使えるのは,たったの16GBです.そんなわけで,かなり節約&工夫しないとすぐに一杯になります.

ファイルを逃がす先としてmicroSDが使えますので,私はここにmicroSDXC 128GBを入れ,データは基本的にそちらに書き込むようにしています.具体的には,SugerSync, GoogleDrive, Kindle, EvernoteのデータはmicroSDに追い出しています.また,追い出したと行ってもたかだか128GBの容量ですので,他のPCと同期させる領域はかなり絞ってあります.

その一方で,Dropboxは取り外し可能なデバイスにデータフォルダを移動することが出来ないため,タブレット用の極端に容量を絞るためのフォルダを作り,そのフォルダのみを他のPCと同期するように設定しました.

贅沢を言い出したらキリが無いけれど,メモリ1GBは(軽作業ではそれ程気にならないので)兎も角として,内蔵ストレージは32GB~64GBくらい欲しかったかも.まぁギリギリ運用でカバー出来る範囲ではあるけど,開発環境も入れて仕事が一通り出来る環境として整備するのはちょっと辛いかもしれません.

***

次は気になった点について.

内蔵のWiFiが少々不安定です.

Windowsでゴリゴリ使っていると本体がかなり発熱するのですが,そうするとwifiの接続が切れたりし始めます.無視して何時間も使い続けていたら,突然WiFiのデバイスそのものが見えなくなりました.

一瞬故障かと焦りましたが,シャットダウンして冷やした後に立ち上げたら普通に使えました.まぁそんなもんかなぁなんて思って今は騙し騙し使っています.所詮,1万円PCですし.ストレスフルになったら,内蔵wifiを切って11acのUSBドングルを使い始めるかも.

そしてWin8.1上でのタッチパネルの精度も気になりました.

これはW7のせいではない部分が大きいのだけど,1280x800の解像度のため,デスクトップ用のアプリの微細なボタンを押す際には一苦労です.そして何故かW7の画面下部のタッチパネルがうまく反応してくれないことがあり,非常に難渋しました.これは後にWin10に入れ替えたら解決したので,うまく動かなかったのはドライバのせいだったのかもしれません.

追々書くかもしれませんが,Win10のスケーリングやタブレットモードは素敵です.これらのおかげで,誤った場所をタップして深刻な事態になることが無くなりました.

****

以上,最初のレビューは駆け足になりましたが,次回は周辺機器,そしてその次はWin10へのアップグレードに関して書こうかなと考えています.

それにしても…Windowsタブレットって意外と面白いですな.

現在の私のメインタブレットはiPad mini2なのですが,kindle用の電子書籍をバンバン購入するせいで内蔵ストレージの64GBは常にパンパンです.これを128GBのmicroSD挿したWinタブレットに追い出せば幸せになれるのではないか…というのがW7購入の一番大きな目的でした.

が,kindleは当然のこと,Web,メールの読み書き,動画の再生,軽作業くらいはW7くらいのスペックでもサクサクこなせます.そして何よりもWin用のネイティブアプリがそのまま動くため,巷に溢れる膨大なソフト資産がそのまま使えるという点は他のタブレットと比べて大きなアドバンテージ.オモチャとして購入したつもりが,強力なサイドアームを手に入れた気分です.

しかし…改めて考えてみると恐ろしい世界ですな.マトモに使える新品のデスクトップPCを1万で購入することは無理ですし,ノートPCでも実用的に使えるのは3万以上でしょう.

ところが原道 W7は1万ちょっとで購入出来てしまうんです.

携帯ゲーム機以下の価格ですよ,コレ.『適正な価格感を破壊しかねないけどホンマにいいんですか?』って世界です.財布の中に夏の残滓があるのであれば,ちょっと行っちゃってみて下さい.お値段以上に楽しめるし実用的ですから.

メイン環境が別にある前提ですが,『タブレット初体験』な方や,『普段はMacでWindows初体験』な方には特に,お試し環境として猛烈にプッシュしたいと思います.

と,いうことで,Charlotteの第7話は予想の斜め上を行く展開で驚きました.今期のアニメも豊作だなぁ…あれっ?

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コメント

USB同時充電ケーブルを見つけました。
http://shopnojo.com

はじめまして。vido w7を使っている者です。
2年ほど前に購入し、しばらく冬眠させていました。久々に電源を入れてみたら、なぜかサウンドデバイスが動作しなくなっていました。デバイスマネージャーでサウンドデバイスを見たところ、「Realtek I2S Audio Codec」だけになってしまって物理的なサウンドデバイスが見当たりません。「不明なデバイス」が一つあるので、これがおそらくサウンドデバイスなのだと考えられます。自動でドライバ更新しても見つけレくれません。

そこでもしまだW7を所有・動作させられる状態でしたらば、サウンドデバイスが何かをお教えいただけると大変ありがたく存じます。

最近全然使用していなかったのですが,久しぶりに起動したらエラー.リカバリしてみました(^^;
 
サウンドデバイスを見ると,Realtek I2S Audio Codecの他にIntel SST Audio Device(WDM)が見えます.
 
この情報でよろしいでしょうか?

ありがとうございます!
手動で上記のドライバをあててみたいと思いますm(_ _)m

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