FILCOの三つ叉メガネのゲーブル『ギドラ』で便利なメガネライフ
昔々の日本では,『一戸一灯契約』の元,各家庭に引き込まれている電気が電球ソケット一つという時代がありました.
現Panasonic,ちょっと前まで松下電器,操業当時は松下電気器具製作所の創業者である松下幸之助は,この状況下で電気を便利に使うことが可能な『二股ソケット』というものを販売し(*),大ヒット製品となりました.これは電化製品(例えば電気アイロン)を使う際には電球を抜いてつなぎ替えて…といったことが不要となる,今で言う二口以上のACタップのような機能を持った製品です.
(*)私が幼少の頃読んだ本では,『松下幸之助が考案し…』のような記述がありましたが,wikiにもあるように,氏の考案では無いようです.
二股ソケットの実物を見たことがない世代の私ですが,今回紹介するケーブルの存在を知った際に,このエピソードを思い出しました.
と,いうことで今回紹介する製品は,三つ叉のメガネケーブル,『ギドラ』です.
『めがね ギドラ』というネーミングはなかなかインパクトがあります.ギドラと言われるとコレを連想する人が結構な割合で居ると思いますが(そこ,他人のフリしない!!),ある意味強烈な存在感があります.
メーカーはダイヤテック.FILCOブランドのキーボードで有名なメーカーです.決して怪しげなメーカー製の製品ではありません.
ケーブル本体.
コンセント側1本に対し,めがねで3本に分岐して出力する構造です.
分岐部分はこのようなしっかりした構造になっているので,多少粗っぽく扱っても,裂けて電線が露出して…のようなことにはなりにくいでしょう.
裏側.このような加工がされていますが,滑り止めのためというわけでは無さそうです.
これが『めがね』です.
文字通り眼鏡の形状のコネクタであり,二極のACをそのまま出力しているだけです.かなり汎用的かつ一般的なコネクタなので,身の回りを見回すと,採用している製品を多数見付けることが出来るでしょう.
では実際に使ってみましょう.
ACケーブルを挿し…
『めがね』側に対応した物を繋げます.これはLenovo用のACアダプタ.
ACアダプタは大抵このケーブルに接続可能な『2極』メガネですが,一部『3極』の場合もあるので注意.
そしてこちらで紹介した,Anker 40W 5ポート USB急速充電器も繋がります.
そして一見仕様が異なるように見えますが,iPad用の12W電源アダプタや,Mac用のACアダプタも実は『めがね』です.
アタッチメントをこのように外すと『めがね』コネクタが露出します.
この部分に挿せます.
と,いうことで,3本繋がりました.
私の場合,大抵の出張のときはこの3つが繋がればOK.
普通のコンセントの口が欲しい場合,例えばELECOM T-ACTAP21を使うと1個口増設できます.これは『めがね』入力『めがね』出力なので,このような間に噛ますことが出来ます.
え?もっとコンセントの口が欲しいって?
その場合は,
ELECOM T-ACTAP21
や
iBUFFALO BSACT01BK
を繋げると更に増設が出来ます.下の写真は後者.
と,いうことで,今回紹介した『FILCO めがねギドラ FCC3M-04』ですが,全体のケーブル長および分岐後のケーブル長が丁度良く,とても使い易いです.セパレートタイプの3本分のめがねケーブル兼延長コードと考えると値段も手頃.仕様的な注意点は,125Vまでのため,海外で使えないことくらいかな.
欲を言えば,分岐の部分がもう少しスッキリしていればと思います.しかし,コンセントの口から3本も平行にメガネケーブルを引っ張り出すことを思えば,格段に収まりが良いです.そんんなわけで,卓上にACタップ代わりに一本(3本?)出しておくと便利かも.
また,出張時に少しでも荷物を減らすことを考え,ACアダプタ付属のメガネケーブルをこのような短めのメガネケーブルに換えている人は多いと思いますが,複数本用意している人であれば,これ1本に置き換えるという手もあると思います.
昔は『メガネケーブルって野暮ったいなぁ』なんて思った時期がありましたが,汎用規格である利点を生かし,各社から出ている製品でカスタマイズすると便利になったりするので,なかなか侮り難いです.
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