メチャクチャ便利な魔法の掲示板:KING JIM電子吸着ボード RACKAGE
商品その物は発表直後から知っていたのだけど,使い勝手面で計り兼ねる感じで,しばらく様子見していました.が,ポイントが貯まっていたこともあり,深夜残業中の勢いでクリック.そして届いてビックリ.
これ,色物系のオーラが出てる感じがするけど,とても実用的かつムチャクチャ便利かも.
しばらく使ってみた感想は,『流石 KING JIM.やっぱ凄いメーカーだ』です.
概ねA4サイズのプラのパッケージに入っています.機能的には地味な製品ですが,パッケージにはかなりインパクトのあるキャッチーな文言が.
でも正直言って,『ペタペタ貼りつく魔法?の掲示板』『その秘密は静電気』とか書かれても,何やら怪しげな手品グッズか何かに思えてしまいます.『KING JIM』というメーカー名が入っていなければ,怪しさ炸裂で,スルーされることが多いことでしょう.
(当初は)イーゼルにコルクボードを置いてメモを貼り付ける感じの使い勝手を想像しており,『こんなん,私はどこで使ったら良いんだろう?』(←買ってからこれを考えてる辺り,かなり病んでますな)と思っていました.
が,パッケージに書かれている通り,学校や病院の受付,店舗のレジ周り等ではホワイトボード/コルクボードを使用している所が多いと思うので,この手の製品の需要はかなりありそうですね.
パッケージの裏側の説明書き.
電池は単四を4本使用(別売り).約9ヶ月持ちます.
本体は何の変哲も無いプラ製のスタンドといった風情.しかし,能ある鷹は爪を隠すんです.
盤面はツルツルサラサラなのですが,表面をよく見ると,微妙な凹凸があります.この埋め込まれている配線のパターンがミソです.
そして下には電池ホルダ+回路が収められたボックス.
LEDが付いていますが,これは電源ON時に点灯しません.電池が無くなりそうになったときに点灯する仕組みになっています.省電力化のための工夫なのですが,最初に電池を入れた直後,『あれ?電源が入らない?』と,焦りました.
裏側にはスタンド.開くだけです.メカ的な構造は極めてシンプルです.
スタンドは二段階です.フルオープンでこの角度.
約A4サイズのため,結構威圧感があります.が,立てているため,設置面積的には大したことはありません.スタンドをもう一段階立てて使うと,更に省スペースです.
電池はこの部分に入れます.
こんな感じ.単四を4本というのはちょっと多いですなぁ….
大事なことなので2度書きますが,LEDは電源ON状態を示す物ではありません.また,メインスイッチもありませんので,電池をセットすると電源ONです.
早速『魔法』を試してみましょう.メモ用紙,5x4情報カード,RHODIA No.12を置いてみます.
普通に静電気で貼り付きました.
この感覚,何とも形容しがたいのですが,磁石のようなバチッという感じでは無く,静電気らしくフワッと優しく貼り付きます.そして外すときも,磁石や糊の利いた付箋のように力を入れる必要が無く,フワッと剥がれます.
この感触,凄く気持ち良いかも.
『静電気ってことは,大して吸着力無いんでしょ?』と,思うかもしれませんが,貼るとき&剥がすときの感触からは想像できない程に強力です.
上の写真,少し引いて撮るとこんな感じ.ほぼ新品同様のRHODIAのNo.12が,中身の入った束のままでそのまま貼り付いて落ちません.5x4の情報カードくらいに接触面積が広ければ分かるのですが,No.12のサイズでもこのようにペッタリと貼り付いてずり落ちません.凄い.
そして下部ボックスとのつなぎ目は,下の写真のように雨樋構造になっており,仮に滑り落ちてもバラバラと散らばりにくくなっています.
と,このように,静電気を利用するという面白い仕組みで,メモなどをペタペタと貼り付けられる掲示板です.そして貼るときも剥がすときも力いらずで,そしてそのときの感触が実に気持ち良く,病み付きになりそうです.意味も無く貼ったり剥がしたりしてしまいます.
で,この掲示板の使い方ですが,私のような普通の(?)仕事をしている人の場合,卓上に置き,一人掲示板として使うと便利です.
おそらく多くの人は,メモ書きした付箋を,卓上のモニタの枠に何枚もペタペタ貼っているのではないかと思います.しかし,時間が経つと知らないうちに付箋が剥がれて落ちていたりしますし,見栄え的にあまり美しい物ではありません.
また,ある程度まとまったボリュームのメモを残そうとした場合,物理的な面積の関係でかなり大型の付箋にならざるを得ず,事実上難しい場合も.
こんなとき,今回紹介したRACKAGE
が大活躍です.
どんな素材,色,サイズのメモも貼り付けることが出来ます.そして糊を付ける必要も無ければ,貼るときも剥がすときも実に手軽.素晴らしい.
私の場合,判読不可能なほど小さな文字でミッチリ書く/内容を暗号のように短縮して書いた付箋をモニタに貼ったり(←後で読めなくて困ったことも…),大きめのメモに書いて卓上に置いて気が付くと地層化したりしていたのですが(←そして行方不明に…),スタイルがガラリと変わりそうです.
ただし貼ることの出来るサイズがトータルA4までという点と,複数枚のメモを重ねて貼ることが出来ないため,情報の大容量ストレージとして利用出来ないという制約があります.しかしこれを逆に考えると,人がパッと見で内容把握できるのは精々A4サイズくらいまでなので,本当に必要な情報をこのサイズに収め,常に見える所に置いておくというのがこの手のツールのベストな使い方と言えるかもしれません.
余談ですが,これがもう少し大きめのサイズであり,そして卓上に寝かして使えるのであれば,こざね法が非常に捗りそうだなぁと妄想.この製品って『掲示板』という使い方前提で企画されていますが,他にももっと便利な応用製品/分野がありまそう.
購入当初は色物な製品であることを覚悟し,買ったは良いけど使い道に困ることも想定していたのですが,予想に反し,RACKAGEは実に素晴らしい製品でした.
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