長期保存用の非常食:土佐のミリメシ
今年(2014)年の初めに購入しました.賞味期限は製造から4年.
『赤飯』のパッケージはコレ.中央に土佐の有名人である坂本龍馬を配しつつ,懐かしさを感じるような手作り感溢れています.
なお,パッケージ製作はクラウドソーシングで発注・採用された模様.
この商品,田舎の会社が『何か地元の米を使って特産品を作り,町興しできないかのぉ』なんて流れの企画商品かと勝手に思い込んでいたのですが(失礼!!),実に最先端な流れでびっくり.
成分表.
350gなのでこれ1缶で658kcal.大雑把に言うと,チキンカレー一食分.
『土佐の』となっているのは,うるち米が高知県産だからのようです.
そして次は『とりめし』
成分表.カロリーは赤飯よりも低め.
こちらはうるち米だけでなく,鶏肉も高知県産.
カロリー量的にはシーフードカレーと同じくらい.
定価はどれも600円也.
そして個人的には一番味に期待している『牛めし』.
成分表.カロリー的には『とりめし』よりも多く,『赤飯』より少ないといった感じ.とは言え,それ程大きな差は無いので,概ね1食分はこの缶1つで賄えるという感じです.
牛肉,醤油,砂糖の組み合わせは,日本人なら誰でも好きな味になる筈.
作り方もここに書いてあります.そして1缶に一つ,缶切りが付いています.災害時に缶切りを持って避難する人は少ないと思うので,同梱は当然と言えば当然だけど.
今回は『湯を沸かす』ということなので,以前紹介した,EtaExpressを取り出して来ました.
缶が意外と大きいので入るか心配したのですが,何とかギリギリ入りました.
あわよくば2個同時に温めたいと思ったのですが,入らず.
缶切りはこんな形状.丸みを帯びているだけでなく,かなり米軍のP-38と形状が異なります.
どんな特許が使用されているか気になる….
と,いうことで,『牛めし』を喫食することにしました.水を入れてセット完了.今回も例によって,ベランダでなんちゃってアウトドアです.
着火.
熱効率が良いので,すぐに湯気が立ってきました.
最初はポコポコと可愛く出ていた水泡も…
すぐにグラグラと煮立ち,沸騰します.燃料消費量も少ないし,EtaExpress,素晴らしいぞ.
この状態で20分放置.容量が小さいところに缶を入れ,そして上から缶が顔を出さないように十分な量の水を入れたので,沸騰するとかなり吹きこぼれが….この手の調理の時は,大きい鍋/ポットの方が調理しやすいですな.
災害時には,大鍋で何個も同時にグラグラと煮るというのが現実的な感じ.
火を消して取り出し.取り出す際も,ポットが小さいので難渋.トング必須.
雰囲気を出すため,雑誌付録のカトラリーセットを取り出します.
付属の缶切りでオープン.小型のためにストロークが小さく,そして力もかけにくいため,かなり開けるのが大変でした.台所用品として売られている,普通の缶切りを使用した方が楽です.
開けるとこんな感じ.
中央に真一文字で牛肉が並んでいます.中には具が入っておらず,表面のこの部分だけです.ご飯の方にも色が付いていますので,一応味付きの出汁が染みている感じ.
缶を開けた次の写真でいきなり完食.だってお腹空いてたんだもん….
缶の中は普通な感じで,特殊な物でコーティングしてある感じではありません.そのため,若干『焦げ』ではないですが,ご飯が貼り付いて剥がれませんでした.
で,味の方ですが,一応完食しましたが,ちょっと想像と違いました.ワタシ的には,もっと大和煮っぽい味付けで,もっと濃い味が好きです.
牛肉にはしっかりと味が付いていたけど,ご飯の方はかなり薄味な印象.具に比べて飯の量がかなり多いこともあり,食べ始め直後に肉が速攻で無くなってしまい,途中から味のうすい米,と,言いますか,牛めし風味に香り付けした餅米を食べている感じでした.そのため,最後は味も食感も単調になり,食べにくかった.
調味料,例えば吉牛の汁をジャブジャブかけられれば,最後まで美味しく頂けたと思う.
そのようなわけで,『率先して食べたい』というほど美味ではない一方,『非常時にしか食べたくない』って程酷いわけでもないといった感じでしょうか.
ただ,ボリュームも腹持ちはかなり良く,これ1缶でお腹いっぱいです.米飯万歳.
なお,加熱後に新聞紙などで包めば,8時間程保存&喫食可能とのこと.食べる直前に調理するのではなく,ベースキャンプで加熱したものを弁当的に持って行くことも可って感じです.この辺りの使い勝手は,戦闘糧食I型と同じですな.
なお,今回は『牛めし』のみ試食したため,やや厳しい評価になったかもしれません.巷の評判では,『赤飯』が美味いとのこと.『チキンドライカレー』を探すクエストに出ると共に,機械を見て残りの2缶も食べてみようと思います.
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