MacBookAirも充電できるモバイルバッテリ(3):常に携帯できるサイズで便利なSANWA 12000mAh 700-BTL012BK
前回,前々回と『フルスペック』的なモバイルバッテリを紹介しました.
いくらMacBookAirの外付けバッテリ的に利用出来,また,MBA内蔵バッテリを充電できるとは言え,正直な所『これはちょっと大きくて重いのでは?』と,思った人も多いと思います.
そこで今回は,ググッと小型なバッテリを紹介.
これまでに紹介したバッテリと比較して若干容量が減りますが,『スマホ用のモバイルバッテリ+α』的なサイズ,重量です.このサイズであれば,お守り的に持ち歩ける感じで,利用機会が無かったとしても,それほどショックにはならないでしょう.そしてこのサイズでも,MBAに充電も出来るんです.
モノはこれ.SANWA 12000mAh 700-BTL012BKです.
箱はこんな感じです.過剰な梱包で無い点が,個人的には高評価.
スペックはここにも書かれています.3.7V12000mAhなので,44.4Wh.そしてDC出力の最大は12V/2.0A,16V/2.5A,19V/2.5Aです.USB出力に関しては,Aポートが最大2.1A,Bポートが1A.
重量が373gなので,形状の割に重く感じます(密度が高い感覚).
箱の中に更に箱が入っているので,こちらを開梱するのを忘れずに.
中身はこんな感じ.本体,各種変換コネクタ,充電用ACアダプタ,そしてキャリングポーチ.
例によって,キャリングポーチには本体+α程度の容量が無いため,ACアダプタを一緒に入れることは無理です.
ACアダプタはゴツイです.18V2.0A.
変換コネクタはバラで入っておらず,このように保弾板のような収め方になっています.いい感じ.
で,本体.16000mAhタイプと比べ,幅がグッと切り詰められたデザイン.
『12000mAh』をアピール.
コネクタの配置やステータス表示,操作系は1600mAhのタイプと同じです.
この幅になっても,意地でも2ポートのUSBを積もうという意地が見え隠れしている気がします.タブレットとスマホの同時充電ってシチュエーションが多いと思うけど,1ポートでも2股ケーブルを使えば良いわけで,2ポートなくてもそんなに困りません.でも,2ポートあれば便利と言えば便利.
裏側にはスペックなどがミッチリと印刷されています.
大きさ比較.左から16000mAhタイプ,12000mAhタイプ,そしてiPhone5.
容量が半分になっているわけではないのですが,容積的には半分以下です.幅が大幅に狭まっているのと共に,奥行きも若干減.
そして今回もMBAに充電すると言うことで必要になる秘密兵器.DC Power Connector Compatible with Apple MacBook C28とMD504ZM/A.コレガ無いと始まらない.
C28.C28様々.
MagSafe2に繋げるので,MD504ZM/Aも取り付け.
説明書.
16000mAhのタイプと同様,現在の出力電圧は上部のLEDに表示されます.しかし幅が短くなった関係で物理的なスライドが無くなりました.電圧の切り替えはメインスイッチで行います.
一度ポチッと押した後,3秒押し続けると電圧表示LEDが点滅し始めるので,この状態でメインスイッチをポチポチと押して出力電圧を切り替えます.
少々直感的では無いけれど,事故で間違って変な電圧になることも無い仕組み.
あと,16000mAhのタイプでは赤LEDが使用されていたけれど,こちらは青LED.
で,C28を『C』と書かれた変換コネクタに接続し…
バッテリに接続したケーブルに繋ぎ,MBA 11inchへ接続.
さて,使えるでしょうか.
給電開始しました…が,給電のみ?一瞬焦る.
直後,この表示.あぁ,充電はダメだったか…と,一瞬落胆するが…
無事に充電開始.良かった.
と,いうことで,強弁しなくても『モバイルバッテリ』と言えるサイズ,重量で,MBAが充電可能な製品の紹介でした.
先日,一見普通のショルダーバッグのように見えるLoweproのカメラバックを紹介しましたが,持ち歩いている荷物の写真に写り込んでいるのは,このバッテリです(この写真の右下).
SANWA 12000mAh 700-BTL012BKとLightningケーブルを2本持っていればiPadとiPhoneを同時充電できますし,更にC28とMD504ZM/Aを持てば,MBAも充電できるという感じになります.今回は触れていませんが,様々なノートPCにも対応しているので,出張の時などにバッグの中に忍ばせておくと,実に心強いバックアップになります.
今回紹介した一連の製品と比較して容量が小さいため,バッテリ切れの際の最後の一瞬の保険的,例えばバイクのリザーブタンク(*)的な印象を受けるかもしれません.しかし,44Whという数字は,MacBookAir 11inchの内蔵バッテリ+α分の容量になります.そのため,このバッテリのみで 2012 midのモデルで5時間,2013 midのモデルで9時間くらい動いてしまう計算になります.
メチャクチャ実用的です.
(*)昔のバイクは燃料メーターが無かったので,走りと経験から弾き出す燃費と,トリップメーターの表示から,残燃料を計算しながら走りました.しかし,計算が狂ったり想定外なことが起きたりする場合もあります.大抵のバイクのタンクには,1~2リットルくらいの容量のリザーブタンクが内蔵されており,メインタンクが空になった場合はコックを回して切り替えて使えるようになっています.ウルトラマンのカラータイマーみたいな感じですね.『早くスタンドを見付けないと後が無いぞ』みたいな.
昔,YAMAHAのR1Zというバイクに乗っていたのですが,ムチャクチャ燃費が悪く,街乗りで13km/lくらい,回し気味に走ると10km/lを切るときもありました.そんなわけで,ソロツーリング中に人里離れた山の中で日が暮れかけてきた際に,リザーブタンクに切り替えざるを得なくなったときの心細さと言ったら…ちょっとしたホラーです.
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