tadachi-net 出張所

今回調達したのは，TAMRON 18-200mm F3.5-6.3 DiIII VC B011SE-ブラックです．カラバリとしてシルバーとブラックがあるので，ボディカラーに合わせて購入できるってのも有難い所です．ただ私の場合，メインユースのNEX5Rは白ボディなのでシルバーが合いそうですが，仕事用カメラは黒ボディなので，レンズは黒としました．

そして出張先で開封の儀．

VCレンズなので，あのTAMRON独特なカチッとした手ブレ補正付き．これで18-200mmではなく18-250mmだったら更に良かったのだけどな．

当然レンズフィルタも購入．Kenko PRO1D プロテクター(62mm) です．

開けます．

内容物はこんな感じ．丁寧過ぎるほどに綺麗に梱包されています．

レンズ本体と花型フード．

安心の『TAMRON』．

前玉はこんな感じ．

早速レンズ保護用のフィルタ取り付け．

焦点距離は200mmから…

18mm．鏡胴の印字を見て分かる通り，ズーム時に回す方向が，他社製と逆です．

そしてロックスイッチ．レンズを下にむけて歩いていると，自重でスルスルとレンズが繰り出されてしまうときがあるので，これを防ぐためのスイッチです．

NEXに取り付けるとこんな感じ．かなり大きなレンズに見え（デジタル一眼用便利ズームとしては小さい部類だけど，ミラーレスのNEXに付けると相対的に大きく見える），ややバランスが悪いです．

左斜め前から．レンズの存在感が圧倒的です．

このアングルも結構な迫力．でもこの角度で見るとカッコいいなぁ．

花形フードを付けた状態．

フードは奥行きがかなりあるので，ひっくり返してレンズに付けていた場合，ズームがしにくくなります（フードが邪魔で回しにくい）．なお，繰り返しになりますが，ズーム時に回転させる方向は他社製レンズと逆．慣れないうちは戸惑います．

フードを付けると，よりスパルタンな威圧感が…．でもこれで終わりじゃ無いんです．

18mmのときでもこんなに存在感があるのですが，

200mmにするとこの状態に．

『キシャー』とか言いながらレンズの先から何かが飛び出てきそうな程に，スパルタンなフォルムに磨きがかかります．

そして普段使っているエレコムのケースに入れてみるとこんな感じ．この方向なら何とか…

辛うじて…

『レンズだけは』収まります．が，本体は飛び出てしまいます…．

この状態で持ち歩くと，バックに収納/取り出した際に，電源スイッチが何かに引っかかって勝手にON/OFFしたりしていることがあります．便利ズームレンズを付けたままでスマートかつコンパクトに収納したいけど，物理的なサイズよりもコンパクトに収納することは物理法則が許すわけがなく，まぁやっぱりこの点は妥協するしか無いですな．

では早速撮影に行ってみましょうか．

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まずは京都駅から見える夜景，京都タワーから．

18mm，f7.1，1/15はこんな感じ．なお，感度は全てISO3200

36mm f7.1 1/20

51mm f7.1 1/40

71mm f7.1 1/30

99mm f7,1 1/80

135mm f7.1 1/30

200mm f7.1 1/80．

絞って撮っているけど，ブレることも無く，綺麗に撮れています．レンズ＋ボディの総合能力の高さ故です．

では次に，関東方面出張時にほぼ必ず撮っている富士山．

47mm f5 1/640 ISO100

90mm f6.1 1/500 ISO100

200mm f6.3 1/800 ISO100

ここまでズームすると，大沢崩れの様子がよく分かります．

一般的なコンデジや携帯では撮れない画角，画質で撮れるってのはやっぱ良いです．普段は単焦点を使っているのですが，やはり自分から寄ってアップに出来ない被写体・タイミングってのもある訳で．

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次，関空．

84mmで撮るとこんな感じ．

200mmで寄るとこんな感じ．

と，ふと見ると，ジャンボが（747）が水しぶきを上げながら滑走中．これは200mm．300mmくらいあれば，もう少し寄れてもっと迫力ある絵が撮れたかも．

これも200mm．重々しい体を徐々に上向きにし，飛び立とうとしています．

ジャンボだと，『フワッ』と浮いた感じではなく，エンジンの力技でグワッと持ち上げた感じに見えます．

200mm

188mm

102mm

145mm

79mm

海の上の天気は変わりやすく，嵐のように雨が降ったかと思うとカラッとした青空が広がったりの繰り返し．そんなわけで関空もスコールのような雨が降ったり止んだりしていたわけですが，こんな状況下でのレンズ交換は『勘弁してくれー』状態．そして動くものを撮影している場合，レンズ交換の余裕が無かったり，下手なタイミングで交換してしまってシャッターチャンスを逃したりってこともあります．

こんなシチュエーションのときも，便利ズームが便利です．

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最後に暗い室内はどうだろう

18mm f3.5 1/60 ISO640

200mm f6.3 ISO3200

意外ときちんと撮れ，解像感もマズマズです．また，最大望遠時にF6.3となるのですが，強力な手ぶれ補正があるため，意外と薄暗い所でも使えます．これはレンズ単体の能力ではなく，本体も含めたパフォーマンスですが．

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と，いうことで，まとめ．

残念ながら，単焦点のような『スゴイ!』という写りは無いように感じます．艷やかであったりシャキッとした解像感であったりといった物がやや少ない感じです．

でもその一方で，キットレンズと比較するとムチャクチャ綺麗に見えるので，キットレンズしか持っていない人が使ったら，感動するかもしれません．

一応SONY純正のSEL18200という競合製品もあるのですが，こちらは太いし高価．焦点距離が0.5mに対して0.3mと短くなっているので，そこを評価する人が居るかもしれませんが，『寄れる』って程では無いので五十歩百歩です．

前述したような様々なシチュエーションで『便利』に使えます．コストパフォーマンスはすこぶる良いでしょう．

電動ズーム等のキットレンズしか持っておらず，画質や使い勝手に不満を感じていたら，次のレンズの候補として真っ先に挙げて良いレンズだと思います．ただし，あまりに便利すぎて付けっぱなしにしてしまい，『レンズ交換可能なカメラ』という特性をスポイルしてしまうかもしれません．