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2014年1月25日 (土)

年始にEDiTを使い始めようとしたわけだけど…

デザイン志向を全面に押し出しているMARK'Sですが,MIDORIのトラベラーズノートとはTRAVELIFE(メーカー公式)で戦い,ほぼ日とはEDiT(メーカー公式)で戦うというという様相を呈しています.

元々文具系は戦場が少ないわけで,何を出してもどこかのメーカーの製品とぶつかるわけですが,『この部分はちょっと違うよ』という感じで,少し外してボールを放ることが多いように思います.例えば『ほぼ日WEEKS』は,ターゲットが能率手帳改めNOLTYと被るような製品ですが,『ほぼ日』らしさが出ています.(とは言え,無印の通称ほぼほぼ日手帳のように,ガチンコで行っている製品が無きにしも非ずですが…)


ほぼ日手帳の売上について少し調べてみると,ロフトにおいて2005年~2013年の手帳売上一位というデータがあり,また,2013年版は全国で48万人のユーザーが居るとのことです.これらの事柄から,ほぼ日手帳は凄まじいユーザを抱えており,かつ,売上を叩き出していると言えます.他メーカーから見ると,垂涎の市場と言えましょう.

ほぼ日手帳を特徴付ける物は何かと言うと,やはり一番最初に浮かぶのは,1日1ページのダイアリー構成,そして方眼です.この他にも多種多彩なカバーであるとか,バタフライストッパーを始めとする細々とした工夫もあるわけですが,リフィルとして『ほぼ日』らしさを出しているのは,これら2つでしょう.

内容が単純ですので,これら特徴を満たす製品が既に多数存在しそうに思ったりしますが,意外と少ない.今回取り上げるEDiTは,そんな数少ない『ほぼ日』のような手帳で,相互乗り換え可能そうな雰囲気すらあります.

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とは言え,『ほぼ日』そのもののパクリと言える程の同一品ではなく,様々な違いがあります.例えばサイズ.A5,B6,B6,slim,B7の4サイズ展開です.そして装丁.EDiTカバーにゴムバンドというMoleskine風が基本です.

ほぼ日との対応を考えると,A5がカズン,B6がオジリナル(ほぼ日はA6だけど),B6 slim(マンスリー)がWeekという感じになろうかと思うのですが,B7という小型サイズに関してはEDiTのみ.今回購入したのは,このB7サイズです.

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この手帳,帯にも書かれていますが,持ち歩いて気にならないサイズ感という点を特に評価しました.思えばMoleskinのダイアリーX-Smallを購入したことがありましたが,分厚すぎて持ち運びが厳しい感じでした.が,このEDiTの厚みは良好です.

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このサイズは『外側にカバーを付けて…』という展開はされていないのですが,その分,カバーの色のバリエーションは豊富です.何と10色展開です.更には,ブラックカバーのみですが,コパ色で7色展開までしています.

私は『ナイトブルー』をチョイス.ブラックに近いダークブルーのような色合いです.

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2014年版からは,王子製紙と共同開発した『NEO AGENDA II』という用紙が採用されています.メーカーのアナウンスでは,

かるく、うすく、それでいて適度な紙腰を確保し、インクの乾きと裏抜けを改善した、なめらかな書き心地が特長の用紙です。

とのこと.

 

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賞もISOTでグランプリ,そしてGOOD DESIGN賞も受賞しています.

個人的には,ロゴの使用料が徴収されるGOOD DESIGN賞の方は,モンドセレクション的な感じがしてあまり評価していないのですが,ISOTは凄いなぁと.

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と,いうことで,本体.シンプルです.ゴムバンドもブルー系.いい感じ.

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コパはシルバー.単に紙の束を裁断したという感じではなく,高級感が漂います.

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使用方法についてのガイドも入っています.こちら側はビジネスユースの場合.

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コチラ側はプライベートユースの場合.

折角,スペースが広いダイアリーなわけですから,自由に使うのが吉.必ずしもこれらに沿って使う必要は無いのですが,自由度が高いとかえって使い方が分からないという層も居るわけで,この手のガイドは重要かもしれません.

導入部としてこられの使い方を踏襲し,慣れてきたら自分なりにアレンジするというのも手ですしね.Web上でも,著名人の使い方が何件か紹介されています

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表紙を開くとまずは黒.

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もう一枚捲ると『EDiT』の1枚目.

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カレンダー.

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イヤープランナー.

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『YEAR VISION』と書かれた,年間目標的な物を書くページ.単にスケジュールに追われるのではなく,『自分が何をしたい/どうしたい』という,この手の項目を書くのは結構重要かも.

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月間イベント.

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マンスリーブロック.

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2015年1月まであります.

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そしてダイアリーが続きます.12月スタートではなく,1月1日スタートです.

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左に時刻と連動させる目印が書かれていますが,あまり目立たない印刷のため,無視して使っても違和感がありません.そして上部には月齢の他,天気や気温を書ける場所が用意されています.

本文は薄い印刷のドット方眼なので,柔軟な使い方ができます.

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B7サイズでは,時刻が5時から25時まで振られています.ほぼ日のように24時間にはなっていないので,少し変わった生活パターンの人には工夫が必要かも.

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そして最後のこのくらいの厚さは…

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ドット方眼のメモになっています.

この手の手帳としては,多めなボリュームかなと思いますが,日々のノート的役割も含めてこれ1冊でバリバリ使うには少々心許ない感じです.

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最後のページには持ち主の情報を書く欄.

以前も書きましたが,個人情報の宝庫になってしまうので,書く書かないをきちんと考えて記入しましょう.手帳を落とした際に,このページの情報を元に落とし主に帰ってくる可能性がある反面,カード類と一緒に落とした場合は,誕生日の情報などを悪用される場合もあるわけで…誕生日を暗証番号にしている人は少ないと思うけど,皆無では無いかと.

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そして『EDiT』の刻印.

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大きさはiPhone5と同じくらいです.常に携帯して持ち歩くという意味では,このくらいのサイズが丁度良い感じ.

Size

で,年始から使い始めようとしたのですが,『紙質が~』って話を耳にするようになり,試筆してみました.

上はJETSTREAM,下はペリカンM400のEFに色雫の露草を入れたもの.

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裏を見ると,JETSTREAMの方は許容範囲ですが,万年筆の方の裏抜けが…これはかなり厳しい….

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と,いうことで,このEDiTは,(万年筆を日常使いしていない)子供の元に旅立って行きました.フリクションで使うという手もありますが,ダイアリーには万年筆で日記的なメモを書きたかったので….

ほぼ日の場合は,JETSTREAM使用時に問題が発生したりしますので,薄い紙で完璧というのは中々難しいと思います.が,EDiTも昨年までの紙であれば,ここまで酷く抜けなかったような気が….来年に期待しようと思います.

***

手帳そのものではなく,周辺の話として,ほぼ日の場合は公式ガイドブック があり,また,ユーザーによる興味深い活用術の書籍も多数出ています.その一方で,EDiTは公式本 が出ていますが,まだユーザーコミュニティが成熟していないためか,ユーザの手による書籍は出ていません.

製品の質としては,(万年筆の裏抜け問題を除けば)素晴らしい物を持っていると思います.なので,今後EDiTが成功するかは,まずは影響力のあるユーザーを如何に増やし,育て,囲い込み,魅力的な商品であることをアピールし,更にユーザを増すというスパイラルに乗せられるかにかかっているのかなぁという気がします.

別の言い方をすると,一定の品質をクリアしていれば,売れるか否かは製品そのものの出来ではなく,その周辺の力に依ることが大きいのではなかろうかということです.

例えばこのような素晴らしいブログを見ると,様々な刺激を受けると共に,『私もこんな風に使いたい!』と,思う人が多いでしょう.そんなとき,同じアウトプットを得るために同じ道具を揃えようと考えるのは,極めて自然な流れです.すると,『私もほぼ日を買う!』と,なるわけです.(まぁ実際には,同じ道具を使っても同じクオリティの物は出来なかったりするわけですけどね)

ほぼ日の他には,トラベラーズノートも同じようなスパイラルに乗せるのに成功していますね.

と,いうことで,紙質の改良と共に,今後の展開に注目したい所です.メーカとしてはB6サイズに注力しているのだと思いますが,B7サイズでここまでシッカリ作りこまれた手帳って少ないので,このサイズの今後に凄く期待しています.

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