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2014年1月22日 (水)

1/72 零式艦上戦闘機二一型「永遠の0」特別版(プラモデル)を作ってみる

映画の方は昨年採り上げましたが,その後興行的にも非常に好調なようで,大変喜ばしい限りです.

で,先のエントリーの最後でちらっと触れた1/72のプラモデルを,ようやく作成したので少し紹介してみるテスト.

年始に京都のヨドバシカメラに行った所,零戦のプラモが棚からガサーッと減っていて,特にコレコレ は影も形もありませんでした.Amazonでも一時在庫切れになっていたので,全国規模で相当な人達が,映画を観た後で買い求めに走ったのだと思います.

そして私がヨドバシに行ったのは,我がルフトバッフェのプラモに使う塗料を買いに行くためでした.目当ての塗料は零戦と微妙に被っており,普段は『これ,いつからの在庫だろう?』とか思うような物もあるのですが,零戦の段だけ見事にガサーッと在庫が払底していました.先のエントリーで書いた予言通りになったわけですが,巷ではテレビに比べて影響力が低いと言われているものの,『男たちの大和』のときと同様,映画の底力を感じました.

で,零戦です.今回制作したのは二一型の方.

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ミリヲタなら常識なのですが,そうでない人であっても,映画を観た人であれば何となく理解したと思います.零戦は当初は明るい灰色,後半では深緑で塗装されています.

映画『パール・ハーバー』 では,監督が『緑の零戦じゃなきゃヤダっ』って言ったとか言わなかったとかで考証無視して緑だったりしますが,開戦からしばらくは『灰緑色』に塗装されていました.

で,宮部久蔵が最後に特攻の際に乗り込んだ二一型は暗緑色に塗装されているわけですが,このプラモはどちらでも塗装できるようになっており,色指示も実在したパイロットの分も含め,複数入っています.デカールも同様で,真珠湾,ミッドウェー,ラバウル,神雷部隊の全てのパターンが再現できるようになっています.

まぁその分,普通の1/72モデルよりも割高になっているのですが,このクオリティなら満足です.

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パーツ構成はこんな感じ.1/72は1/32や1/48と比べて部品が少なめなのですが,それでもこのモデルは結構多い方.そしてデカールの量は普通よりもはるかに多いです.

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で,以下,いきなり製作の途中経過の写真になるわけですが,まずはコクピットから作る形になります.コクピットを組み上げると次の写真のようになり,1/72とは言え,手を抜いていません.

『そこまで細かく再現しなくても…どうせ殆ど見えなくなるんだし…』と,思える部分もあるといえばあるのですが,トコトン手を抜かないのは流石タミヤという感じです.

なお,シートベルトはデカールです.そのため,平面的.よりディテールアップを図るのであれば,こちらの製品を使用すると良いでしょう.オススメです.

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計器類の方を見るとこんな感じ.計器類は一部塗装,大半はデカールなのですが,この凝りよう.そして上部両サイドの黒いパーツは,九七式7.7mm機銃の機関部.

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そして開戦当初の零戦の圧倒的高性能を支えた栄12型発動機.

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エンジンもカウリングを被せてしまうと殆ど見えなかったりします.が,そんな部分もきちんと作りこまれています.神は細部に宿ると言いますか,おしゃれは下着からと言いますか….

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あと,『久しぶりにプラモデルを作るなぁ』って人は,塗装用に皿と筆を買われると思いますが,調色スティック も合わせて買われることを強く推奨.例えば皿にうすめ液を入れる際に,これを添えて行うと,実にスムーズにかつ回りを汚さずに行うことが出来ます.そして半分分離したような塗料も,これで撹拌すればOK.

掃除も簡単で,ティッシュでスッと拭くだけで塗料のキレも良く,ピカピカです.

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この製品では,『この部分の塗装は,コレとコレを1:3で混ぜて色を作る』っていう指示が何箇所かあります.量を作る場合はスポイトで行うのが良いのですが,少量で良い場合はこの調色スティックの耳かきのようなスプーンの部分で計量して行うのが楽です.

まぁ塗料に粘性があるので,目分量になってしまったりしますが….なので,混色指示の部分は,まとめて色を作り,同色は一気に塗ってしまう方が良いです.でないと,色を混ぜて作る度に,若干色味が変わって来てしまったりします.

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コクピットを胴体にはめ込んだ状態.まだ辛うじて中が覗けます.

それと塗装は明灰色にし,赤城搭載機デカールを貼ることにしました.

ファースト世代のガンヲタにとっては,『逆襲のシャア 』でアムロの最後の乗機となった『vガンダム 』には並々ならぬ思い入れがあります.そういう意味では,宮部久蔵の最後の乗機となった,暗緑色に塗った神雷部隊塗装のニ一型も捨てがたい…が,部屋の片隅で積みプラとなっている五ニ型は深緑で塗装する予定なので,これと被るのを避けました.

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そして光学式照準器(九八式射爆照準器)も妥協無しです.クリアパーツに塗装を施して使います.

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あと,もう1点塗装の際のオススメをすると,メタリックな部分の塗装は,ペイントマーカー X-11 を使用すると楽で便利で見栄えも良いです.

説明書の方ではラッカーの色番号で塗装指定されていますが,パーツが細かいので固定が面倒だし,マスキングも大変.ペイントマーカーを使用すれば,マジックで塗るように簡単にムラ無く塗装が出来,そしてメタリックな質感もご覧の通りです.

新宿マルイに入っている,模型ファクトリーのお兄ちゃんが熱く語ってくれたアドバイスに従って大正解でした.

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と,いうことで,塗装→組み立てというサイクルを日々チマチマと行い,4日かけて完成.一番時間を食ったのは,塗料の乾燥待ち.

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そして前回も使用した,専用のエナメル塗料で墨入れをし,赤城機のデカールを貼り付けて一応の完成.墨入れをしたことにより,モールドの凹凸がよりクッキリ見えるようになり,締まって&リアルになったことが分かると思います.また,軽く汚し塗装っぽくなっているのも良いかな.

普通に組み上げただけなのですが,キレイに出来ました.流石タミヤ.1/72でも素晴らしい見栄え.

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零戦ってやっぱフォルムが綺麗だよなぁ.

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デカールも非常に凝っていて,前出の計器盤の他,フラップの部分や各種の注意書きまで再現されています.

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右翼には『足踏』まで.(翼の上は強度的に弱い所が多いので,コクピットに乗り込む際に,『ここは踏んで/足をかけて良い』という所に印が付けられていた)

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このアングル,発艦待ちの零戦を捉えた有名な写真を彷彿とさせます.出来が良いプラモデルって,寄って写真を撮ると実物っぽく見えますな.

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コクピットを風防越しに正面から覗き込み,光学標準機を見るとこんな感じ.一応見えてます.

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サイドからコクピットを見るとこんな感じ.(この時点ではまだ風防は塗装してありません)

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この角度から見ると,一応計器類が見えます.覗きこんでニヤリとする感じかな.

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そして胴体部には…

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この部分まで再現する凝りよう.製造番号まできちんと読めます.

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零式繋がりで,1/72の零式水上観測機と並べてみるテスト.零観,個人的には大好きです\(^o^)/

超絶ディテールのハセガワの1/48 もエッチングパーツ込みで買ってあるのだけど,積みプラ中.1/72の零観ではデカール貼りに失敗したけど,今度は慎重に作業します….

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大きさ的には大体同じくらいですが,複葉な分,零観の方がボリュームがあります.

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全体的に実に作りの良いモデルなわけですが…

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噛み合わせが悪い部分が若干出てきました.先に接合部まで塗装してしまったため,塗装皮膜の厚さ分だけ浮いているのかもしれませんが,アップにすると結構目立ちますね.

下の写真で言うと,左翼の20mm機関砲の辺りから胴体にかけての部分.隙間が開いています.

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おや,タミヤロゴのダンボーが,パテで埋めろと目を光らせつつ訴えています.まぁ時間があるときにでも行いましょうかね.

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一応お約束的に,上部から俯瞰的に一葉.

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背面も一葉.

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と,いうことで,実に満足度の高いプラモデルでした.デカールは精密で貼るのが大変だし,部品も細かなものがありますので,飛ばして無くさないように慎重に作業する必要があります.しかし,その苦労に見合うだけの物があります.

スケール限定シリーズ 1/72 零式艦上戦闘機 二一型 『永遠の0』 特別版」オススメです.久しぶりに/初めてプラモデルを作る方にも,適切な作業ボリュームかつ難易度だと思います.

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コメント

計器類のデカール、ズレてません?

ほ、ホントだ。
貼った後ズレ、そのまま気付かなかったみたい

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