スリムで小型の多機能ペン:OHTO MULTI Smart4
先日,奈良をフラフラとしていたときに普通の文房具屋で購入.前々から気になっていたので,ようやく購入に踏み切ったという感じ.最初に見たとき,3色BP+0.5mmシャープという4機能が,この8.7mmという凄まじく細い軸に収まっているということに衝撃を受けました.
職場でのデスクワークであれば,机上の筆立てに何本も立てておいて,必要なペンをその都度使うという形で問題ありません.しかし,打ち合わせのときに会議室までジャラジャラと何本も持って行くのは辛いし,出張や旅行の時には更に携帯性が求められる.
今回購入したのは,MF-15ST4-WT.OHTOのMulti Smart4というシリーズです.軸はブルー,オレンジ,ピンク,ホワイトの4色展開.内容からも分かるとおり,カジュアル系のペンと位置付けられているようで,フォーマル系にはMulti Slim4 というシリーズがあります.
私は前者の白を選択.あまり堅くなく,そして崩れ過ぎずといった感じ.
#ホテルの白い机の上+白熱灯という環境で撮影した関係で,ホワイトバランスがイマイチですんません.
この手のペンは高価なことが多いのですが,地味だけど良い物を安く提供しているOHTOさんだけのことはあり,このペンも定価1500円とリーズナブルです.でも,安いからと言って,チープさを感じさせないのは素晴らしい.
このペンは,所謂『振り子式』という仕組みで,繰り出したいペンの種類の表示を上に向けて選択してノックするという方法です.ただ,上に向けた角度が中途半端だと,微妙にロックしないのはご愛敬.
まずは0.7mm 油性BPの黒.アイコンでは無く,文字が印刷されています.
0.7mmの青.Blueの文字が青でなくて黒で印刷されています.
0.7mmの赤.これも黒で印刷.
0.5mmシャープ.
クリップは剛性を使用したもので,根元の部分にリリースボタンがあります.
軸はラッカー塗りのツルツル仕上げで,掴む部分は滑り止めの凸凹があり,マットな樹脂っぽい塗装.
リリースボタンを上から見たところ.
シャープを選択.まぁ普通のシャープです.
黒BPを選択.ペン先がニードルポイントなので,書いている部分がよく見えて使い易いです.また,軸から露出している部分に黒帯が一周しており,使用中の芯が黒であることがすぐに分かるようになっています.
書き味はOHTOらしい感じで,カリカリ/ベチャベチャすることなく,書き易い.
青を選択.根本に一筋の青ラインが見えるけど,微妙な位置なので見難いでしょう.赤も同様.なので,黒の時にのみ『あ,黒だ』と分かる感じ.
分解してみましょう.軸の指で掴む部分がねじ込み式になっているので,外します.リフィルのチャックは見慣れた多機能4Cボールペンのそれです.
で,リフィルを見ると,丁度真ん中の辺りに太く色分けされたラインがあります.リフィルの交換時に『あ,これ何色だ?』なんて感じに迷うことはありません.
リフィルはR-4C7NP ,4C規格の油性0.7mmです.
良い点をまとめると,12.4gと軽量,そしてφ8.7mmx130mmの細くて短い軸を採用しているため,携帯性が抜群.そして黒,赤,青の3色BPトリオと0.5mmシャープという黄金の組み合わせであり,1本持っていると安心&実に頼りになります.
そしてLamy 2000と同様,軸の後ろの方にリフィル選択が印刷があるため,『何色を繰り出すか』を確認しながらノックできます.しかし,印刷されている文字が色分けされているわけではないので,読まないといけません.大した手間では無いけど,焦ってノックすると,BlackとBlueを取り違えて繰り出しそうな気がしないでもありません.
また,軸が細いため,男性の大きな手ではやや握り辛く,長時間使用すると疲れるかも.その他,軸が短く,断面が円形なため,握力が弱いとツルッと滑って落としてしまうかも.
でも,携帯性と使い易さのバランスって難しい.
ペンの握り方の癖や手の大きさは人それぞれですし,ある人が『このサイズがギリギリ使えるし携帯性も良い』と考えても,別の人は『私の手には小さすぎる』となるかもしれません.そういう意味では,私は『ちょっと細いなぁ』と感じたけれど,手の小さめな女性であればジャストフィットかも.
***
しかし,この携帯性は諸々の欠点を補って余りあります.下の写真はフリクションボール3との大きさ比較です.MULTI Smart4が一回りも二回りも小さい(特に軸の太さ)ことが分かります.
ペンの全長はmini6の縦よりも若干短く,カバーにすっぽり入る長さです.手帳と共に持ち歩くことを意識して,このサイズにしたのかもしれません.
『とにかく携帯性に富んだ小型で多機能なペンが欲しい』という人にとっては,MULTI Smart4はベストバイかもしれません.
人によっては,標準のリフィルが油性BPであることを気にされるかもしれませんが,ゲルインクBPだと偽っても違いが分からない程書きやすいです.それでも気になるのであれば,別のリフィル4C規格のに入れ替えると良いでしょう.明日辺りアップする予定ですが,JETSTREAMの4Cリフィルも出たことですし.
それにしても,このようなスタンダード規格(4C)を採用してもらえると,色々とカスタマイズが出来るので有り難いし楽しいですな.
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