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2013年11月 5日 (火)

セリアのMoleskineのようなノート,セリスキン

ダイソーの店頭から姿を消し,絶滅危惧種から絶滅宣言待ちかと思われているダイスキンですが,その品質,そしてコストパフォーマンスから,継続販売を求める声は今も非常に大きいように感じています(徐々に諦めな雰囲気になって来ていますが…).

が,無いものは仕方なし.ストックを大事に切り崩して使っている人がいる一方で,代用食の確保のため,品質が落ちるけれども販売価格が一瞬落ちたタイミングで(*)Moleskineの確保に走ったり,類似品の探索に血道を上げる人も居ます. ちょっと意外な所で発見された商品(カイスキン)というノートもありあましたが,同等のコストパフォーマンスという意味では,自ずと100円ショップでの定点観測が基本になりますね.

(*)Pocket方眼が300円台に落ちたのは一瞬でしたネ.今は800円台に戻ってます.今後もAmaの価格 をたまにチェックしていると,良いことあるかも.

で,先月登場し,ほぼ全国(?)行き渡った感のあるのが,セリアのMoleskineのようなノート,略して『セリスキン』です.先月下旬は近くの店舗に全く入荷していなかったのですが,この三連休で数店見て回った所,全ての店舗で山積みになっていました.

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まず私が店頭で確認出来た『セリスキン』の種類ですが,サイズはA6とA5の2種類.そしてそれぞれのサイズに対し,罫線の種類が横罫と方眼の2種類,合計4種類です.

なお,サイズはいずれも変形版になっており,横幅が少し狭くなっています.MoleskineのPocketやLargeと同じで,持ちやすく,かつ,使い易いサイズと言えましょう.

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横罫は赤い帯が目印で,中身は7mmピッチ.帯の『HBBノート』が何の略かは不明ですが,黒いハードカバー,栞,ゴムバンドというMoleskineの特徴は同じです.並べて表紙だけ見た場合,一般の人には見分けが付かないでしょう.

そしてA6サイズは64枚で128ページ.2のべき乗の数字を見ると,『おっ』とか思ってしまうのは職業病でしょうか….

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そしてA5サイズも横罫は7mmで同じです.が,容量が40枚の80ページ.ググっと少なくなります.実際持ってみるとかなり薄く感じます.少し値段が上がっても,倍くらいの容量があると使い易いんだけどな…

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そして方眼の方は,水色の帯が目印.容量は横罫と同じです.

ダイスキンが話題になり始めたときに,方眼とプレーン(罫線のない白紙)の登場を望む声が大きかったと記憶しています.が,無闇に種類を増やしてしまい,販売数が偏って不良在庫を抱えてしまうのは辛い所でしょう.そんな面もあるため,メーカーとしては,ラインを絞りたい所でしょうね.

そういう観点で考えると,定番の横罫と共に方眼を出すというのは,ある意味順当な選択だと思います.箇条書きの字下げや図表を書く際の位置決めに便利ですので,理工系の人には方眼ユーザが多いです.

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A5サイズも容量は横罫と同じです.

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帯を見ると,サンノート(株)製のMade in Chinaです.

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では,中身を見てみましょう.まず表紙をめくるとこんな感じ.クリーム色の紙がお出迎えしてくれます.

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そしてもう1ページめくると,いつもの如く(笑),根本が中途半端に接着された1ページ目になります.

ダイスキンでは本体もややクリーム色の紙でしたが,セリスキンは普通の上質紙の白色です.蛍光系のギラギラした白ではありませんが,好みの分かれる所かも.

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あとは普通に最後のページまで同じ印刷が続きます.

なお,ダイスキン同様,横罫の線はページの端まで印刷されていません.

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糸かがり綴じで4箇所綴じてあります.品質的良好.

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ダイスキン同様,最後のページにポケットがありません.

あと,写真を撮り忘れていましたが,栞もきちんと付いています.素材的にはダイスキンと全く同じです.ただ,長さがA6サイズのほうで35mmも長く,少し長すぎの感があります.まぁ先を切断して詰めて使えば良いので,無問題ですけど.

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そして方眼の方は,ページの端までキチッと罫線が印刷されてます.また,線の色は,やや緑がかったグレーという感じで,目がチカチカしません.これは良いかも.個人的には凄く好み.

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セリスキンの ほぼ唯一と思われる決定的な短所は,帯の固定方法です.

単純に挟んであるわけではなく,両端を裏表紙にシールで『貼り付けて』あります.

『止めているだけ』程度の粘着力でしたら問題無いのですが,写真の通り,帯を取ろうとすると,台紙の方をベリベリと剥がしてしまいます.これはマズイ.

気にされる場合は,シール剥がし等を使用し,綺麗に剥がすことをお勧めします.

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この製品は飾って眺める物ではなく,ノートとしてバリバリ使う物なので,やはり『ノートとしての品質』は重要です.

いつもの如く,万年筆(ペリカンEFなので,国産EFに比べて少し太い.つまり,インクがより多く出る)に非トラディショナルなインクを入れて書いてみました.普通にスルスルっと書け,また,滲んだりすることもありませんでした.

国産の文房具だと普通なことではありますが,海外製だとこの辺りが押さえられない粗悪なノートもあります.日本人として当たり前に感じられるハードルであっても,それをクリアしているかを(本格的に使用する前に)確認しておくのは,結構重要です.

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で,裏側への抜けもありませんでした.

うん,実に良い感じです.

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やや瑣末な問題にも思えますが,もう1点欠点を挙げると,ゴムバンドの端の処理に少し問題アリです.,A5の方で特に感じたのですが,ダイスキンよりも凸が大きく,中身にまで凸凹した感じが伝わっています.筆記時に段差に少々引っかかる感じです.

***

最後にまとめ.

ダイスキンの完全なる代替品とは言えませんが,ハードカバー&栞&ゴムバンドという3つの要素をクリアしており,また,紙質も良く,代用食として必要十分なスペックを持ったノートと言えるでしょう.特に『方眼』が選択可能なのは大いなるメリットです.

その一方で,用紙がクリーム色でなく白紙のため,敬遠される方がおられるかもしれません.ただし,ドギツイ蛍光系の白ではありませんので,一度店頭で手に取って,色味を確認されることをお勧めします.特に方眼の方は,罫線の色が鮮やかでないため,とても使い易いコントラストになっています.

***

かなり主観的な感覚なのですが,セリアは(ダイソーと比べると)流通目線や製造・調達上の事情中心ではなく,『客目線』での販売をしているように思います.なので,『このロット売り切ったらいいや』的な感じで,売れている商品であってもいきなりバツンと廃盤にすることが少ないように感じています.

なので,大勢がコンスタントに購入していれば定番商品化し,入手困難で苦しむようなことが無くなるんじゃないかなぁと期待しています.あと,定番化すれば細部の改良も進むでしょうから,より良い製品になって行く可能性も.

ダイソーのダイスキンの 変遷/育て方 を見ていると,次第に迷走した感があり,残念に感じる部分があります.セリアにはうまくこの商品を育てて頂き,かつ,安定供給して頂きたいなぁと切に願っています.

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