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2013年4月 8日 (月)

WiFiで繋がるポータブルNAS(4): RATOC Systems REX-WIFISD1

このエントリーの続き.今回はRATOC SystemsのREX-WIFISD1について.個人的にはこれが本命.メーカーページはこちら

この製品の概要をまとめると,

  • iPhone/iPad/Android/Win/Macに対し,SDメモリカード,USBストレージをWiFi経由で共有出来る
  • iOS/Android用には専用アプリがあり,ファイル操作および対応フォーマットの場合は再生ができる
  • 内蔵バッテリの容量が3000mAhあり,9時間連続して使える
  • 内蔵の大容量バッテリを生かし,iPhone等の充電用バッテリとしても利用できる

といった感じ.

今年に入って競合商品が何種類かリリースされましたが,今の所これが機能的に必要十分で,かつ,動作が安定しているので安心して使える感じ.

000

この製品は『Wi-Fi SDカードリーダー(スマホ充電機能付き)』ということになっているみたいですね.ちょっと違和感.

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裏面を見ても,やはりスマホ/タブレットでの利用法のみが書かれています.

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一応対応機種としてWin,Macが書かれていますが,USB接続時にSDメモリカードリーダーとして使えるという意味で書かれているような感じ.

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内容物.本体,USBケーブル,マニュアル.

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本体はツルッとした表面の樹脂製です.個人的には,黒の光沢よりも遙かにこちらの方が好み.

本体上部にステータLEDが4つ並びます.左からインターネット接続(ブリッジ動作),WiFi稼働状況,SDカードアクセス状況,電源/バッテリ残量です.

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両サイドはやや丸みを帯びています.底面積はそれなりにありますが,薄型なので持ち運び時に鞄のちょっとした隙間に滑り込ませることが出来て便利です.

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受給電のスペック.内蔵バッテリの充電はUSBケーブルで行い,5Vの500mA/1A/2.1Aで行えます.緊急時はPCのUSBポートからでも充電でき,急ぎの場合はiPadの急速充電に対応した充電器を使用して短時間で充電できるってのが良いですね.ちなみに充電時間はそれぞれ7/4/2.5時間です.

あと,『スマホ充電器』として使用した場合,5V1Aまで出せます.なので,iPhoneの急速充電も可能.これは嬉しい.

008

サイドにmicroUSBのポート(充電用/PC接続用)と電源ボタン.

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上部にSDメモリカードスロット,リセットスイッチ,USBポートが並びます.

SDメモリは128GBまでのSDXCに対応(UHS-1には非対応.普通のメモリカードとして扱われる).そしてファイルシステムはFAT16/32,exFAT,NTFSに対応とのこと.素晴らしい.

なお,このUSBポートは,共有するUSBストレージ用ポートとしてだけでなく,スマホ充電用のUSBポーとしても使用します.

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大きさをiPhone5と比較.底面積はほぼ同じ.

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実際に積んでみるとこんな感じで,iPhone5より少し横幅があります.

013

厚さはほぼ同じ.とてもコンパクト.

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では,SDXCメモリカードを入れてみましょうか.

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このように本体に収納されます.飛び出るタイプだと何かと使いにくいのですが,完全に収納できるので入れっぱなしに出来てグッド.

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そしてUSBメモリはこのように挿します.なお,REX-WIFISD1はSDメモリとUSBストレージを同時に共有(使用)出来,専用アプリ内からホットスワップ(電源を落とさずに入れ替え)することも出来ます.

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ステータスLEDの見方.

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スペック表.専用アプリで対応しているファイルフォーマットも記載されています.

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では,電源ON.

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まずはWiFiのセキュリティ設定をしましょう.iOS/Androidで普通に使用する分には,普通に使え過ぎてハマる所無しです.

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5V1Aも出せる位だから…と,USB HDDを繋げてみたところ,アッサリと動きました.使用したHDDはこれ .USB 3.0対応の1TBです.

それにしても2.5inch外付けHDDも安くなりましたなぁ….

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で,この手の製品はSMBでも使えるはずだよね…と,いうことでアレコレ試してみたけど,どうもうまく行かず.検索してみたら『使えた』って方が居られたので聞いてみたところ,光の速度で教えてもらえた.@tie2さん,その節はサンクス.

で,製品に同梱されている紙のマニュアルは非常にショボイので,メーカーのページから『検索ツール』をダウンロードするついでにマニュアルもダウンロード.するとどうでしょう.PCからのWiFi経由での接続方法やWeb管理マネージャの使い方が一通り載っているではありませんか… orz

Win/Macから使いたい人は,マニュアルのpp.40-46に手順が載っていますので,そちらを参照して設定してみて下さい.

そしてMacからマウントする場合はFinderで『移動』メニューの『サーバへ移動』を選び,次のように10.10.10.254を登録.

Rex1

そして予め設定したパスワードでマウントするだけです.

Rex2

と,いうことで,MacユーザがWinユーザからデータを受け取る際には,NTFSなUSBメモリやUSB HDDを渡されて途方に暮れる場合があるのですが(Macから直接NTFSをマウントする方法もあるけど,個人的には安定性の面であまり信頼していない),REX-WIFISD1を介することによって無問題になるので,これからは安心ですね(^^

そしてWiFiで接続した際のパフォーマンスですが,先のUSB3.0なUSB HDDをマウントした際のベンチ結果は以下の通り.

他の製品同様,シーケンシャルReadで約2MB/s,Writeで1MB/s程度です.

USB3.0直結での快適さに慣れてしまうと極めて見劣りのする数値ですが,普通に動画を観たりする分には十分なレートです.『SMBマウントして大容量データを読み書きしたい』とか,『撮りためたデジカメ画像を短時間で一気にコピーしたい』という用途の人以外であれば,まぁそれ程不満は感じないと思います.

Rex3

ちなみにSDXCな64GBメモリカード(Class10として繋がる)を使用した場合は,こんな感じでした.USB HDDよりもReadで4割ほど速く,Writeで倍以上のレートが出ました.

SDXCのカードやUSB HDDは本来もっと高速に読み書き出来るので,若干の変動はあるものの,組み込み用CPUのパフォーマンスの限界はこの辺りであるって感じでしょうね.

Rec4

と,いうことで,(卓上がゴチャゴチャと散らかってて見にくくてスンマセンですが)最近は以下の写真のように,REX-WIFISD1にUSBストレージを接続し,iPad miniからWiFi経由で視聴する…という感じで使っています.

出張先や旅先で,積ん読(?)状態だったコンテンツを手軽に少しずつ消費出来るようになりました.万歳.

一式が非常にコンパクトに収まるし,再生機器であるところのiPad miniの内蔵メモリが大きくなくても問題無い点も有り難い.ちなみに再生はGoodPlayerを使うことが多いです.

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で,これまで紹介してきた製品()を並べるとこんな感じです.

写真では分かりにくいのですが,BUFFALO HDW-P500U3は厚さがかなりあるため,実際には巨大に感じます.その一方で,REX-WIFISD1 はとても薄いため,実際の大きさよりもかなり小さく感じます.

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以下まとめ.

  • 必要な機能を一式備えていてコンパクト.やはり薄いのが一番
  • iPhoneの充電器としても使えるのは便利.(サードパーティ製の)短い充電用ケーブルと一緒にポーチに入れておくと実に役立つ
  • SDメモリカードを挿した際に,メディアは本体内に完全に収納されるので,挿しっぱなしでの運用も可能
  • SDXCまで対応し,NTFSにも対応するので大抵のメディアに対応出来る
  • SMBも使えるため,Win/Macからも利用可能(もちろんLinuxからも)
  • 無線ブリッジ機能もあるので,コレと併用すれば,ホテルでインターネット接続とNAS機能の同時利用が可能
  • wifi使用中に充電しても問題なし
  • SDメモリカードとUSBストレージの同時利用も可能
  • USBポートにバスパワー式のUSB HDDを繋いで使える
  • 9時間連続バッテリ稼働のスタミナ

等,他製品で『この点がちょっとな…』となっていた部分が無く,長所が山盛りです現在出ている類似製品の中では.安定性もピカイチな感じ.更には,Amazonの在庫も復活&アンダー7千円で購入可なので,現時点ではベストバイな製品だと思います.

ホント,オススメです.特に外出先でiPad/iPad mini等で動画を観る人や,『カフェでNAS立てて複数人でWiFi経由で共有したい』なんて廃人には,猛烈にプッシュしたい(^^

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